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八章 奏歌くんとの八年目
3.苦悩と悲壮感のために
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秋公演は間近に迫っている。
舞台稽古も大詰めになって通し稽古が行われるようになった。
元は革命軍にいた妻を疑うことになって、イギリスで結婚して新婚生活を送るようになったのにすれ違ってしまう夫婦。
紅ハコベの紋章の元にフランス貴族を助けていることを夫は言えず、妻の方は自分の世話になった劇場を封鎖されてしまうと脅されて革命軍に抵抗するフランス貴族の居場所を教えてしまったことを夫に言えず、二人は互いに疑惑の中に落ちていく。
「もうあなたの心が分からない」
「こんなにも愛していたのに」
仮面舞踏会で苦悩の中で見えない心を仮面に隠だれているように表現して歌う場面で、演出家の先生からダメ出しが入った。
「どうしても絡む視線で、二人が愛し合ってるのが伝わって来ちゃうんですよね」
「最終的には愛し合ってますし」
「今はもっと苦悩して欲しいんです! 分かりますか? 別れをお互いに思うほどの苦しみの中にあるんです!」
力説されるが、私と百合は役をやり遂げているつもりだった。二人の心の奥底にはすれ違ってもお互いへの愛がある。それを思い出す場面がこの後にあるのだと分かっているからだ。
「お客様や今の状態の二人には未来は見えていないんです……あぁ、やっぱり二人をカップルにさせたのが嬉しすぎたからですか?」
私がトップスターの男役に就任してから、私と百合はまともなカップルをやっていない。心が通じ合ったはずなのに、ライバルと共に旅立って終わるラストとか、酷いときはドラァグクィーンとその親友の女性だったこともある。そんな状態で迎えたようやく堂々と夫婦として演じられる演目。張り切らないわけがない。
そのやる気が妙な方向に出てしまっているようなのだ。
「悲壮感! もっと、悲壮感を漂わせて! 特に百合さん!」
注意を受けて百合は不承不承演技を変えたが、今度はわざとらしいと止められる。舞台の稽古自体は順調に進んでいたが、私と百合のすれ違いの部分だけが上手く行っていなかった。
「もう、これで行くしかないのかしら」
演出家の先生も頭を抱えている。
衣装のデザインの最終調整に来ていたマダム・ローズと私と百合は衣装合わせをしながら話をした。
「今回の舞台はとても期待してますのよ」
「衣装も華やかですからね。この孔雀のような衣装、お気に入りです」
「百合さんの真っ赤なドレスにウエディングドレス、どちらももうちょっとウエストが詰められそうですね」
「これ以上詰められると、休憩にご飯が食べられなくなります」
「せっかく細いのだから強調しないと」
ころころと笑いながらマダム・ローズは手際よく指示をメモしていた。
衣装合わせが終わりに近付くと、マダム・ローズからひっそり聞かれる。
「特注のものは、最愛の方にお渡しできましたの?」
「はい、渡せました。ありがとうございます」
奏歌くんのお誕生日に渡した涙の小瓶。外側はシンプルな金属のカプセルのようになっているが、中身はアンティーク調の葡萄を思わせる小瓶の蓋に小さな砂利のような紫色のサファイアがついている。
「サファイアは結婚指輪や婚約指輪にもよく使われますからね。『誠実で一途な愛』という意味があるそうですわよ」
誠実で一途な愛。
それは私と奏歌くんにとってはぴったりの石だった。
どちらの誕生石でもないけれど、私に紫が似合うと言われているので、私の色を身に着けて欲しくて私は奏歌くんに紫色のサファイアのついた小瓶を渡した。こんな意味があったなんて知らなかったが、聞けばその通りだと思う。
「奏歌くんが18歳になるまで、私は一途に奏歌くんを想おう」
改めて決意していると、百合が妙な顔で私を見てくる。
「サファイアを送ったの?」
「物凄く小さなやつだよ。紫色で、すごく綺麗だったから」
「海瑠、本気を出したわね」
動物園にいる人気者のハシビロコウとかいう大きな鳥のような顔をしている百合に、私は手を合わせて頼む。
「奏歌くんと美歌さんとやっちゃんには内緒にしてね」
「それは報酬次第かなぁ。私、食べたいものがあるのよね」
「ウエストは大丈夫なの?」
マダム・ローズの衣装ではかなりウエストを詰められているようだから百合に聞いてみると、「後で運動するから平気!」と返事が戻って来た。
百合が行きたいのはデパートに新しく入った抹茶専門のパフェのお店のようだった。
「抹茶! 奏歌くんが好きそう!」
「そうなのよ。ダーリンも好きでしょ? 海瑠、一緒に来てくれるでしょ?」
口止め料に私は百合にパフェを奢ることになった。
劇団の稽古が休みの日に、奏歌くんと私で百合の車に乗せてもらって、デパートまで行く。初めて行くお店は緊張してしまうが、奏歌くんがいてくれるならば平気だった。
窓際の外がよく見える席に案内される。
メニューを開くと色んな抹茶のパフェが載っていた。パフェだけでなく、この時期はかき氷もあるようだ。
白玉団子と餡子の載ったパフェに奏歌くんは釘付けである。
「僕はこれにしようかな」
「私も同じのを」
「私もダーリンと同じのを」
選ぶのが面倒くさいわけではない。私は単純に奏歌くんと同じものを食べて共感したかった。多分百合の方は自分で選ぶと決められないから奏歌くんと同じものにしたのだろう。
冷房の効いた店内で暖かいお茶を飲んで、注文したパフェを待っていると、三つ同じものが運ばれて来る。
「冷えて白玉が硬いことがありますので、気を付けてください」
「はい、ありがとうございます」
お礼を言う奏歌くんが頼りになって私は胸がドキドキする。スプーンを差し込んで抹茶のアイスと餡子を絡めるようにして掬うと、口に運んだ。一口食べて奏歌くんの顔を見ると、ハニーブラウンのお目目がきらきらと輝いている。
奏歌くんの色素の薄いハニーブラウンのお目目はとても感情豊かだ。見ているだけで奏歌くんがどんな感情を抱いているかがすぐに分かる。
「美味しいね」
「白玉も冷たくて美味しい」
「このお店に来て良かったでしょう?」
誇らしげな顔の百合には、自分が来たかっただけでしょうと言いたかったけれど、やはり感謝の気持ちもある。百合が情報を教えてくれなければこのお店がデパートに入ったことを私たちは知らなかっただろう。
もぐもぐと食べていると、百合が奏歌くんに話しかけた。
「ダーリン、海瑠からもらった誕生日プレゼントを見せてくれる?」
「えっと……見せるだけだよ?」
奏歌くんはシャツの下から金属のカプセル型のネックレスを取り出して、カプセルを開けて中身の小瓶を手に持って見せた。百合が手を伸ばすとすっと手を引いて触らせないようにしている。
「大事なものだから、僕が持ったままで見て」
「分かったわよ……なるほど、これが」
じっと蓋の部分にはまった紫色のサファイアを見つめる百合が口を滑らせないか、私は気が気ではなかった。それ以上百合は言わずに「ありがとう」と言って、奏歌くんはネックレスをシャツの下にまた隠していた。
パフェもほとんど食べ終えると、奏歌くんが呟く。
「甘いものを食べると、しょっぱいものが食べたくならない?」
「あーダーリン、やめてー! それは止まらなくなるやつだわ」
パフェの分は運動して消費すると言っているが、百合はこれから体型が変わらないように非常に気を付けなければいけない。舞台の休憩時間にも軽食が食べられないくらいの細いウエストの衣装を与えられるのだ。
「百合さんはダイエット中なのかな? 全然太ってないんだけど」
「百合には深い理由が……苦悩! これが苦悩なのかもしれないわ!」
私の言葉に百合がはっと表情を変える。
「食べたいけど食べられない……愛したいけれど愛せない……これが苦悩なのね」
「そうよ、百合、私たち、きっと苦悩の演技ができる!」
二人で手を取り合った私と百合に、奏歌くんが拳を握り締めて応援してくれている。
まさかのパフェで苦悩を理解するとは思わなかったけれど、私たちに欠けていた演技はこれだったのだとパズルのピースが埋まった気持ちだった。
翌日からの演技で私たちは演出家の先生に絶賛されるようになる。
舞台稽古も大詰めになって通し稽古が行われるようになった。
元は革命軍にいた妻を疑うことになって、イギリスで結婚して新婚生活を送るようになったのにすれ違ってしまう夫婦。
紅ハコベの紋章の元にフランス貴族を助けていることを夫は言えず、妻の方は自分の世話になった劇場を封鎖されてしまうと脅されて革命軍に抵抗するフランス貴族の居場所を教えてしまったことを夫に言えず、二人は互いに疑惑の中に落ちていく。
「もうあなたの心が分からない」
「こんなにも愛していたのに」
仮面舞踏会で苦悩の中で見えない心を仮面に隠だれているように表現して歌う場面で、演出家の先生からダメ出しが入った。
「どうしても絡む視線で、二人が愛し合ってるのが伝わって来ちゃうんですよね」
「最終的には愛し合ってますし」
「今はもっと苦悩して欲しいんです! 分かりますか? 別れをお互いに思うほどの苦しみの中にあるんです!」
力説されるが、私と百合は役をやり遂げているつもりだった。二人の心の奥底にはすれ違ってもお互いへの愛がある。それを思い出す場面がこの後にあるのだと分かっているからだ。
「お客様や今の状態の二人には未来は見えていないんです……あぁ、やっぱり二人をカップルにさせたのが嬉しすぎたからですか?」
私がトップスターの男役に就任してから、私と百合はまともなカップルをやっていない。心が通じ合ったはずなのに、ライバルと共に旅立って終わるラストとか、酷いときはドラァグクィーンとその親友の女性だったこともある。そんな状態で迎えたようやく堂々と夫婦として演じられる演目。張り切らないわけがない。
そのやる気が妙な方向に出てしまっているようなのだ。
「悲壮感! もっと、悲壮感を漂わせて! 特に百合さん!」
注意を受けて百合は不承不承演技を変えたが、今度はわざとらしいと止められる。舞台の稽古自体は順調に進んでいたが、私と百合のすれ違いの部分だけが上手く行っていなかった。
「もう、これで行くしかないのかしら」
演出家の先生も頭を抱えている。
衣装のデザインの最終調整に来ていたマダム・ローズと私と百合は衣装合わせをしながら話をした。
「今回の舞台はとても期待してますのよ」
「衣装も華やかですからね。この孔雀のような衣装、お気に入りです」
「百合さんの真っ赤なドレスにウエディングドレス、どちらももうちょっとウエストが詰められそうですね」
「これ以上詰められると、休憩にご飯が食べられなくなります」
「せっかく細いのだから強調しないと」
ころころと笑いながらマダム・ローズは手際よく指示をメモしていた。
衣装合わせが終わりに近付くと、マダム・ローズからひっそり聞かれる。
「特注のものは、最愛の方にお渡しできましたの?」
「はい、渡せました。ありがとうございます」
奏歌くんのお誕生日に渡した涙の小瓶。外側はシンプルな金属のカプセルのようになっているが、中身はアンティーク調の葡萄を思わせる小瓶の蓋に小さな砂利のような紫色のサファイアがついている。
「サファイアは結婚指輪や婚約指輪にもよく使われますからね。『誠実で一途な愛』という意味があるそうですわよ」
誠実で一途な愛。
それは私と奏歌くんにとってはぴったりの石だった。
どちらの誕生石でもないけれど、私に紫が似合うと言われているので、私の色を身に着けて欲しくて私は奏歌くんに紫色のサファイアのついた小瓶を渡した。こんな意味があったなんて知らなかったが、聞けばその通りだと思う。
「奏歌くんが18歳になるまで、私は一途に奏歌くんを想おう」
改めて決意していると、百合が妙な顔で私を見てくる。
「サファイアを送ったの?」
「物凄く小さなやつだよ。紫色で、すごく綺麗だったから」
「海瑠、本気を出したわね」
動物園にいる人気者のハシビロコウとかいう大きな鳥のような顔をしている百合に、私は手を合わせて頼む。
「奏歌くんと美歌さんとやっちゃんには内緒にしてね」
「それは報酬次第かなぁ。私、食べたいものがあるのよね」
「ウエストは大丈夫なの?」
マダム・ローズの衣装ではかなりウエストを詰められているようだから百合に聞いてみると、「後で運動するから平気!」と返事が戻って来た。
百合が行きたいのはデパートに新しく入った抹茶専門のパフェのお店のようだった。
「抹茶! 奏歌くんが好きそう!」
「そうなのよ。ダーリンも好きでしょ? 海瑠、一緒に来てくれるでしょ?」
口止め料に私は百合にパフェを奢ることになった。
劇団の稽古が休みの日に、奏歌くんと私で百合の車に乗せてもらって、デパートまで行く。初めて行くお店は緊張してしまうが、奏歌くんがいてくれるならば平気だった。
窓際の外がよく見える席に案内される。
メニューを開くと色んな抹茶のパフェが載っていた。パフェだけでなく、この時期はかき氷もあるようだ。
白玉団子と餡子の載ったパフェに奏歌くんは釘付けである。
「僕はこれにしようかな」
「私も同じのを」
「私もダーリンと同じのを」
選ぶのが面倒くさいわけではない。私は単純に奏歌くんと同じものを食べて共感したかった。多分百合の方は自分で選ぶと決められないから奏歌くんと同じものにしたのだろう。
冷房の効いた店内で暖かいお茶を飲んで、注文したパフェを待っていると、三つ同じものが運ばれて来る。
「冷えて白玉が硬いことがありますので、気を付けてください」
「はい、ありがとうございます」
お礼を言う奏歌くんが頼りになって私は胸がドキドキする。スプーンを差し込んで抹茶のアイスと餡子を絡めるようにして掬うと、口に運んだ。一口食べて奏歌くんの顔を見ると、ハニーブラウンのお目目がきらきらと輝いている。
奏歌くんの色素の薄いハニーブラウンのお目目はとても感情豊かだ。見ているだけで奏歌くんがどんな感情を抱いているかがすぐに分かる。
「美味しいね」
「白玉も冷たくて美味しい」
「このお店に来て良かったでしょう?」
誇らしげな顔の百合には、自分が来たかっただけでしょうと言いたかったけれど、やはり感謝の気持ちもある。百合が情報を教えてくれなければこのお店がデパートに入ったことを私たちは知らなかっただろう。
もぐもぐと食べていると、百合が奏歌くんに話しかけた。
「ダーリン、海瑠からもらった誕生日プレゼントを見せてくれる?」
「えっと……見せるだけだよ?」
奏歌くんはシャツの下から金属のカプセル型のネックレスを取り出して、カプセルを開けて中身の小瓶を手に持って見せた。百合が手を伸ばすとすっと手を引いて触らせないようにしている。
「大事なものだから、僕が持ったままで見て」
「分かったわよ……なるほど、これが」
じっと蓋の部分にはまった紫色のサファイアを見つめる百合が口を滑らせないか、私は気が気ではなかった。それ以上百合は言わずに「ありがとう」と言って、奏歌くんはネックレスをシャツの下にまた隠していた。
パフェもほとんど食べ終えると、奏歌くんが呟く。
「甘いものを食べると、しょっぱいものが食べたくならない?」
「あーダーリン、やめてー! それは止まらなくなるやつだわ」
パフェの分は運動して消費すると言っているが、百合はこれから体型が変わらないように非常に気を付けなければいけない。舞台の休憩時間にも軽食が食べられないくらいの細いウエストの衣装を与えられるのだ。
「百合さんはダイエット中なのかな? 全然太ってないんだけど」
「百合には深い理由が……苦悩! これが苦悩なのかもしれないわ!」
私の言葉に百合がはっと表情を変える。
「食べたいけど食べられない……愛したいけれど愛せない……これが苦悩なのね」
「そうよ、百合、私たち、きっと苦悩の演技ができる!」
二人で手を取り合った私と百合に、奏歌くんが拳を握り締めて応援してくれている。
まさかのパフェで苦悩を理解するとは思わなかったけれど、私たちに欠けていた演技はこれだったのだとパズルのピースが埋まった気持ちだった。
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