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ヴォルフラム(攻め)視点
8.アレクシスの告白
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昼の日の高いうちからたっぷりと抱き合って、体を清めて服を整えたころにはお茶の時間になっていた。
ヴォルフラムもアレクシスもどちらも体力には自信があるので、乗馬をした後で三時間ほど抱き合っていたとしても、足りないくらいで体力には余裕があった。
天気がよかったので庭の四阿でお茶をした。昼食が少なかったのもあったが、運動をしたのでお腹は減っていた。
サンドイッチとアレクシスの好きなヨーグルトムースに苺のソースをかけたものが出て来て、お茶を飲みながらヴォルフラムはアレクシスと語らっていた。
「わたし、政略結婚というものは愛がないものだと思い込んでいたんですよね」
「おれはアレクシスを愛している」
「ヴォルフラム様がわたしを愛していると言ってくれて、ハインケス子爵ご夫妻も愛し合っている様子を見て、驚きました」
何度も伝えてきた愛しているという言葉が、やっとアレクシスの心に響いたようだ。ヨーグルトのムースをスプーンで掬って一口食べたアレクシスがしみじみと言う。
「ヴォルフラム様の言う『愛している』という言葉も、閨での作法なのかと思っていましたが、あなたは学生時代からわたしに憧れていて、わたしの借金を返すために事業まで手伝っていたと聞いて、わたしは……」
「アレクシス、信じてくれるのか?」
「はい。わたしもあなたのことが好きだったんだと思います」
初めてアレクシスの方から好意を告げられて、ヴォルフラムは長年の想いが報われたような気持になる。
「無意識にあなたのものを借りて巣作りをしていた時期から、結婚してわたしに無関心になって愛人を作るでもなく、優しくしてくれて、執務も手伝ってくれて、屋敷の采配まで気にかけてくれるあなたに惹かれるようになっていました」
「嬉しい、アレクシス」
「ヴォルフラム様、わたしの初恋を聞いてくれますか?」
初恋と言われてヴォルフラムは身を固くする。ヴォルフラムにとってアレクシスは初恋の相手だが、アレクシスが十歳と十一歳のころを覚えているとは限らない。娼館で一夜を過ごした男が初恋だったと言われてもおかしくはない。
浮かれていた気持ちを静めながら、アレクシスの言葉に耳を澄ませる。
「あなたは、似ているんです。わたしの初恋の女性と。女性と比べられるだなんて不快に思われるかもしれませんが、十二年前、わたしが出会った少女はあなたと同じ香りがしていた」
「十二年前?」
「そうです。父の借金がまだ膨れ上がっていなくて、父がギャンブルにのめり込んでもいなかった時期に、湖の畔の別荘に行ったときに出会った長い真っすぐな金髪を背に流した美しい少女」
それは間違いなくヴォルフラムだった。
思わずヴォルフラムは身を乗り出す。
「おれ、なんだ」
「え?」
「恥ずかしくて言えなかった。学園に入学してからも、すぐにアレクシスのもとに行きたかったが、おれが男の子しか生まれずに、おれを産んだ後で次の子どもは諦めるように言われた母が女の子がどうしても欲しくて、女装させられてたなんて、言えなかった」
「あなただったのですか!?」
「そうなんだ。おれはあのときからずっとアレクシスに夢中で、運命だと思っていた」
身を乗り出してアレクシスの手を握ると、アレクシスが目を伏せる。
「似ていると思ったし、香りも同じだと気付いていたのに、どうしてわたしはあなただと分からなかったんでしょう」
「覚えていてくれているとは思わなかった。本当に嬉しい。おれもアレクシスが初恋で、アレクシスと再会したくて学園に入学させてもらった。それなのに、女装させられていたことが恥ずかしくて打ち明けられなくてすまない」
「いいえ、いいんです。そういう理由があったのだったら。そうだったのですね。あなたは約束を守ってくれた。わたしと結婚してくれた。愛しています、ヴォルフラム」
「好き」と言ってくれただけでなく、「愛している」とまでアレクシスは言ってくれた。
アレクシスの方もずっとヴォルフラムを想っていてくれたのだったらそれ以上に嬉しいことはない。
「女だと思っていた初恋の少女がおれでがっかりしなかったか?」
「あなたに惹かれたのも、全て納得ができました。あなたはわたしの運命だったのですね」
初めて出会ったときにヴォルフラムはアレクシスを運命だと思った。アレクシスも今、ヴォルフラムを運命だと思ってくれているようだ。
幸福で胸が満たされて、ヴォルフラムはアレクシスの横に席を移してアレクシスの腰を抱き寄せる。口付けるとアレクシスは苺のソースの香りがした。
これでヴォルフラムの隠し事はなくなった。
問題があるとすれば、アレクシスを一度だけ抱いたことがある男娼についてだ。
その話もいつかはしっかりと聞かなければいけないと思っていたが、今はヴォルフラムは幸せに浸っておきたかった。
お茶の時間の後でアレクシスはヴォルフラムに四つ葉のクローバーが刺繍された白いハンカチを見せてくれた。
「このハンカチを覚えていますか?」
「もちろん覚えている。おれのことを覚えていてほしくて渡したものだ。持っていてくれたんだな」
「あなたのことを忘れたことはひと時もありません」
別れ際に渡したハンカチも大事に取っておいてくれたようだし、アレクシスのヴォルフラムへの気持ちは間違いないようだ。
それならばなぜ男娼など買ったのだと思ってしまうが、オメガのヒートはそれだけつらく、耐えきれないこともあったのだろう。
自分でも、「汚らわしい」と言っているのだから男娼との行為は決していい思い出ではないに違いない。それを無理に聞き出すのもよくないのだが、夫夫の中にわだかまりがあるとよくないとも考えてしまうので、いつか聞けるときが来たら聞いてみようとヴォルフラムは思っていた。
結婚式の招待状は手書きで作成するのがマナーとなっている。
アレクシスは特に呼びたい相手がいないようだが、ヴォルフラムは学生時代の学友やフィリップ、それにハインケス子爵家の家族など、呼びたい相手がいた。
一度目の正式な結婚式で挨拶をするべき貴族は呼んでいたし、今回は二回目のやり直しの結婚式で正式なものではないので、貴族まで呼ぶことはない。あくまでも身内だけで構わない。
衣装の調整でアレクシスが身に着けているのを見ると惚れ惚れしてしまう。
アレクシスのジャケットは襟だけ紫で、中に着るベストも紫になっている。ヴォルフラムのジャケットも襟だけ青みがかった緑で、中に着るベストも青みがかった緑になっている。
どちらも目の色を意識した作りにしてもらったのだが、背の高いアレクシスは結婚衣装を着るとものすごく格好いい。
「アレクシス、最高に格好いい」
「ヴォルフラム様も美しいですよ」
「そろそろ、『様』は外してほしいのだが」
「それは……」
口ごもったアレクシスが、ヴォルフラムにだけ聞こえる小声で「閨の中のことを思い出してしまうから許してください」と言ったのに、ヴォルフラムは悶絶しそうになった。
睦み合うときだけアレクシスは敬語が外れるときがあるし、ヴォルフラムのことを「ヴォルフラム」と呼び捨てにしてくれる。
抱き合うときだけの特別な呼び方だと言われてしまうと、ヴォルフラムも強要はできなかった。
「ヴォルフラム様、そろそろヒートが来ます。ヒートが終わってから、結婚式にしましょうね」
「アレクシスと過ごす二度目のヒートか」
アレクシスは二十三歳でヴォルフラムは二十二歳。
まだまだとても若い。
子どもが欲しい気持ちはあるが、急がなくてもいいと思うし、アレクシスが子どもにかかりきりになってしまったら寂しくなる気がして、ヴォルフラムは積極的になれない。
それでもヒートの期間中、理性が飛んで抱き合ったらできる可能性もあるわけだ。
抑制剤を使って、アレクシスの中に出さないように気を付けるという方法もあるのだが、達するときにはアレクシスの中に放ちたいと思うのは、両想いの夫夫なのだからどうしようもない。
アレクシスの腰を抱いた手を腹の方に回して、腹筋の割れた腹をジャケットの上から撫でると、アレクシスがヴォルフラムの肩に頭を預けながら不思議そうな顔をしていた。
ヴォルフラムもアレクシスもどちらも体力には自信があるので、乗馬をした後で三時間ほど抱き合っていたとしても、足りないくらいで体力には余裕があった。
天気がよかったので庭の四阿でお茶をした。昼食が少なかったのもあったが、運動をしたのでお腹は減っていた。
サンドイッチとアレクシスの好きなヨーグルトムースに苺のソースをかけたものが出て来て、お茶を飲みながらヴォルフラムはアレクシスと語らっていた。
「わたし、政略結婚というものは愛がないものだと思い込んでいたんですよね」
「おれはアレクシスを愛している」
「ヴォルフラム様がわたしを愛していると言ってくれて、ハインケス子爵ご夫妻も愛し合っている様子を見て、驚きました」
何度も伝えてきた愛しているという言葉が、やっとアレクシスの心に響いたようだ。ヨーグルトのムースをスプーンで掬って一口食べたアレクシスがしみじみと言う。
「ヴォルフラム様の言う『愛している』という言葉も、閨での作法なのかと思っていましたが、あなたは学生時代からわたしに憧れていて、わたしの借金を返すために事業まで手伝っていたと聞いて、わたしは……」
「アレクシス、信じてくれるのか?」
「はい。わたしもあなたのことが好きだったんだと思います」
初めてアレクシスの方から好意を告げられて、ヴォルフラムは長年の想いが報われたような気持になる。
「無意識にあなたのものを借りて巣作りをしていた時期から、結婚してわたしに無関心になって愛人を作るでもなく、優しくしてくれて、執務も手伝ってくれて、屋敷の采配まで気にかけてくれるあなたに惹かれるようになっていました」
「嬉しい、アレクシス」
「ヴォルフラム様、わたしの初恋を聞いてくれますか?」
初恋と言われてヴォルフラムは身を固くする。ヴォルフラムにとってアレクシスは初恋の相手だが、アレクシスが十歳と十一歳のころを覚えているとは限らない。娼館で一夜を過ごした男が初恋だったと言われてもおかしくはない。
浮かれていた気持ちを静めながら、アレクシスの言葉に耳を澄ませる。
「あなたは、似ているんです。わたしの初恋の女性と。女性と比べられるだなんて不快に思われるかもしれませんが、十二年前、わたしが出会った少女はあなたと同じ香りがしていた」
「十二年前?」
「そうです。父の借金がまだ膨れ上がっていなくて、父がギャンブルにのめり込んでもいなかった時期に、湖の畔の別荘に行ったときに出会った長い真っすぐな金髪を背に流した美しい少女」
それは間違いなくヴォルフラムだった。
思わずヴォルフラムは身を乗り出す。
「おれ、なんだ」
「え?」
「恥ずかしくて言えなかった。学園に入学してからも、すぐにアレクシスのもとに行きたかったが、おれが男の子しか生まれずに、おれを産んだ後で次の子どもは諦めるように言われた母が女の子がどうしても欲しくて、女装させられてたなんて、言えなかった」
「あなただったのですか!?」
「そうなんだ。おれはあのときからずっとアレクシスに夢中で、運命だと思っていた」
身を乗り出してアレクシスの手を握ると、アレクシスが目を伏せる。
「似ていると思ったし、香りも同じだと気付いていたのに、どうしてわたしはあなただと分からなかったんでしょう」
「覚えていてくれているとは思わなかった。本当に嬉しい。おれもアレクシスが初恋で、アレクシスと再会したくて学園に入学させてもらった。それなのに、女装させられていたことが恥ずかしくて打ち明けられなくてすまない」
「いいえ、いいんです。そういう理由があったのだったら。そうだったのですね。あなたは約束を守ってくれた。わたしと結婚してくれた。愛しています、ヴォルフラム」
「好き」と言ってくれただけでなく、「愛している」とまでアレクシスは言ってくれた。
アレクシスの方もずっとヴォルフラムを想っていてくれたのだったらそれ以上に嬉しいことはない。
「女だと思っていた初恋の少女がおれでがっかりしなかったか?」
「あなたに惹かれたのも、全て納得ができました。あなたはわたしの運命だったのですね」
初めて出会ったときにヴォルフラムはアレクシスを運命だと思った。アレクシスも今、ヴォルフラムを運命だと思ってくれているようだ。
幸福で胸が満たされて、ヴォルフラムはアレクシスの横に席を移してアレクシスの腰を抱き寄せる。口付けるとアレクシスは苺のソースの香りがした。
これでヴォルフラムの隠し事はなくなった。
問題があるとすれば、アレクシスを一度だけ抱いたことがある男娼についてだ。
その話もいつかはしっかりと聞かなければいけないと思っていたが、今はヴォルフラムは幸せに浸っておきたかった。
お茶の時間の後でアレクシスはヴォルフラムに四つ葉のクローバーが刺繍された白いハンカチを見せてくれた。
「このハンカチを覚えていますか?」
「もちろん覚えている。おれのことを覚えていてほしくて渡したものだ。持っていてくれたんだな」
「あなたのことを忘れたことはひと時もありません」
別れ際に渡したハンカチも大事に取っておいてくれたようだし、アレクシスのヴォルフラムへの気持ちは間違いないようだ。
それならばなぜ男娼など買ったのだと思ってしまうが、オメガのヒートはそれだけつらく、耐えきれないこともあったのだろう。
自分でも、「汚らわしい」と言っているのだから男娼との行為は決していい思い出ではないに違いない。それを無理に聞き出すのもよくないのだが、夫夫の中にわだかまりがあるとよくないとも考えてしまうので、いつか聞けるときが来たら聞いてみようとヴォルフラムは思っていた。
結婚式の招待状は手書きで作成するのがマナーとなっている。
アレクシスは特に呼びたい相手がいないようだが、ヴォルフラムは学生時代の学友やフィリップ、それにハインケス子爵家の家族など、呼びたい相手がいた。
一度目の正式な結婚式で挨拶をするべき貴族は呼んでいたし、今回は二回目のやり直しの結婚式で正式なものではないので、貴族まで呼ぶことはない。あくまでも身内だけで構わない。
衣装の調整でアレクシスが身に着けているのを見ると惚れ惚れしてしまう。
アレクシスのジャケットは襟だけ紫で、中に着るベストも紫になっている。ヴォルフラムのジャケットも襟だけ青みがかった緑で、中に着るベストも青みがかった緑になっている。
どちらも目の色を意識した作りにしてもらったのだが、背の高いアレクシスは結婚衣装を着るとものすごく格好いい。
「アレクシス、最高に格好いい」
「ヴォルフラム様も美しいですよ」
「そろそろ、『様』は外してほしいのだが」
「それは……」
口ごもったアレクシスが、ヴォルフラムにだけ聞こえる小声で「閨の中のことを思い出してしまうから許してください」と言ったのに、ヴォルフラムは悶絶しそうになった。
睦み合うときだけアレクシスは敬語が外れるときがあるし、ヴォルフラムのことを「ヴォルフラム」と呼び捨てにしてくれる。
抱き合うときだけの特別な呼び方だと言われてしまうと、ヴォルフラムも強要はできなかった。
「ヴォルフラム様、そろそろヒートが来ます。ヒートが終わってから、結婚式にしましょうね」
「アレクシスと過ごす二度目のヒートか」
アレクシスは二十三歳でヴォルフラムは二十二歳。
まだまだとても若い。
子どもが欲しい気持ちはあるが、急がなくてもいいと思うし、アレクシスが子どもにかかりきりになってしまったら寂しくなる気がして、ヴォルフラムは積極的になれない。
それでもヒートの期間中、理性が飛んで抱き合ったらできる可能性もあるわけだ。
抑制剤を使って、アレクシスの中に出さないように気を付けるという方法もあるのだが、達するときにはアレクシスの中に放ちたいと思うのは、両想いの夫夫なのだからどうしようもない。
アレクシスの腰を抱いた手を腹の方に回して、腹筋の割れた腹をジャケットの上から撫でると、アレクシスがヴォルフラムの肩に頭を預けながら不思議そうな顔をしていた。
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