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二章 ご寵愛されてます
14.旅行の終わり
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旅行の終わり。
別荘で朝食を食べると、わたくしはアレクサンテリ陛下に手を貸してもらって大きな馬車に乗り込んだ。
護衛たちが馬で守る中、馬車はわたくしとアレクサンテリ陛下とテオ様を乗せて動き出し、わたくしは馬車の中から別荘と湖を見ていた。
馬車の窓は狭いが、風がよく通る。
風に吹かれる髪を押さえて窓の外を見ているとアレクサンテリ陛下も窓際にやってきてわたくしの体を抱き締めた。
後ろからすっぽりと包まれるように抱き締められるわたくしは、アレクサンテリ陛下との体格差を感じていた。
レナン殿はわたくしよりも少しだけ背が高いだけだったが、アレクサンテリ陛下はわたくしよりも頭一つは大きい。後ろから抱き締められていると、アレクサンテリ陛下の深い香水の匂いや体温を感じて胸が高鳴った。
「この旅行は本当に楽しかった。こんなにも寛げる瞬間があるのかと思った」
「アレクサンテリ陛下は完全には休めなかったのではないですか? お仕事が別荘にも届いていたではないですか」
「あの程度は普段に比べれば大したことはない。刺繍をするレイシーの隣に座っているのは幸せな時間だった」
そんなことを言ってくれるので、わたくしはアレクサンテリ陛下に提案してみる。
「皇帝宮に帰っても、わたくしが刺繍をしているときに一緒に過ごしますか?」
「いいのか?」
「はい。わたくしもアレクサンテリ陛下が横に座っていてくれて刺繍をする時間、穏やかで幸せでした」
わたくしが刺繍をして、アレクサンテリ陛下が横に座って書類仕事をしている。
その時間が穏やかで、夫婦になってもこんな時間を持てるのだろうかと考えてしまった。
わたくしの提案にアレクサンテリ陛下がわたくしを強く抱き締める。アレクサンテリ陛下の顔が、後ろ側からわたくしの肩に埋もれる。
「アレクサンテリ陛下は、特別な香水をつけているのですか。いつもいい香りがします」
「調香師がわたしに合わせて作ってくれた香水らしいが、レイシーはまだ調香師には会っていなかったか」
「はい。お会いしたことはないです」
わたくしは香水を持っていなかった。香水を作ってもらえるのならば、作ってほしいかもしれない。
「レイシーは自然でいい香りなのだが」
「それはシャンプーと石鹸と、香油の香りだと思います」
皇宮に行ってからわたくしは香りのいいシャンプーを使っているし、髪や全身に香油を塗ってもらっていた。それがとてもいい香りがするのだ。それがアレクサンテリ陛下に香るのかもしれない。
「わたくしが使う香水も欲しい気がします。どのような香りか気になります」
「調香師はきっと、わたしの香りとも合うものを作ってくれると思うよ」
「アレクサンテリ陛下と合う香り……」
「わたしの香りとレイシーの香りが混ざり合うと、更に深い香りになるのだ」
「そうなんですね。それは楽しみです」
調香師に香水を作ってもらうのがわたくしは楽しみになっていた。
半日をかけて皇帝宮に戻ると、わたくしとアレクサンテリ陛下は昼食を食堂で食べて、アレクサンテリ陛下は着替えて慌ただしく出かけていった。
「すまない、旅行の間に溜まっている仕事があって、行かなければいけない」
「行ってらっしゃいませ、アレクサンテリ陛下」
「行ってきます、レイシー」
ハグされてわたくしは飛び上がるくらい驚いてしまったけれど、アレクサンテリ陛下はわたくしを放して出かけていった。
これまで抱き締められたことはあったけれど、こんな風に抱き締めてから出かけるのは初めてで、わたくしは熱くなる頬を押さえていた。
アレクサンテリ陛下を見送ってから、わたくしは部屋に戻って着替えて、作業室に向かった。
作業室では仕立て職人さんたちが作業をしていた。
わたくしは旅行の間に出来上がったアレクサンテリ陛下の手袋とわたくしの手袋を見せた。
蔦模様になっている刺繍を見て、仕立て職人さんたちが声を上げる。
「きれいに仕上がっていますね、妃殿下」
「妃殿下のドレスと皇帝陛下のテイルコートも同じ図案で行かれますか?」
「違う図案を考えていますか?」
仕立て職人さんたちの言葉に、わたくしは考えてしまう。
「手袋の刺繍に揃えようかとも思うのですが、新しい図案も気になります」
「蔦模様に合う図案もありますよ」
「手袋に合うものを考えましょうか」
一緒に図案を考えてくれる仕立て職人さんたちに、わたくしも真剣に図案を考えた。
お茶の時間を挟んで、わたくしは仕立て職人さんたちと作業して、夕食の前にはアレクサンテリ陛下が帰ってくるのに合わせて玄関ホールに行って、アレクサンテリ陛下を迎えた。
アレクサンテリ陛下は帰ってくるとわたくしを抱き締めた。
「おかえりなさいませ、アレクサンテリ陛下」
「ただいま、レイシー」
旅行に行ってからアレクサンテリ陛下との距離が近くなった気がする。
抱き締められた感触に胸がドキドキしてしまうが、決して嫌ではない。アレクサンテリ陛下に包まれて、深い香水の匂いがして、わたくしは解放されてから熱い頬を押さえた。
アレクサンテリ陛下は親愛の情も込めて、抱き締めてくださるのは嬉しいのだが、皇帝宮は常に侍女の目がある。わたくしとアレクサンテリ陛下と二人きりになるという場面はほぼなかった。
口付けをしたときにはぎりぎりで二人きりではあったけれど、ドアの外には侍女が控えているかもしれないと思うと狼狽えてしまう。
ディアン子爵家は使用人も少なかったし、抱き締め合っていても家族なので恥ずかしさはなかったが、アレクサンテリ陛下は男性で、わたくしの伴侶となる相手なのである。恥ずかしくなっても仕方がないだろう。
「今日はレイシーは何をしていたのかな?」
「わたくしは仕立て職人さんの作業室に行って、結婚式の衣装の刺繍の図案を考えていました」
「何かいいものがあったかな?」
「蔦模様と合うような図案もいくつかありました。それを使おうかと思っています」
今日の報告をして、アレクサンテリ陛下は着替えに行って、着替えてから夕食のために食堂に来た。わたくしも食堂に行ってアレクサンテリ陛下が椅子に座るのに合わせて、椅子に座った。
夕食を食べてわたくしはアレクサンテリ陛下を部屋に誘った。
これまではわたくしの部屋には入ってこなかったアレクサンテリ陛下だったが、お誘いするとわたくしの部屋に入ってソファに腰かけた。
アレクサンテリ陛下の横に腰かけて、刺繍の図案をいくつか見せてみた。
「アレクサンテリ陛下はどの図案が好きですか?」
「そうだな、これなんてどうだろう」
アレクサンテリ陛下が選んだのは、華奢な細かい刺繍が並ぶ図案だった。
その図案はわたくしも気になっていたので、衣装の布に合わせて想像してみる。
「この布に、この図案……どうでしょう」
「レイシーが作るのならば素敵だと思うが」
「アレクサンテリ陛下はわたくしのすることを全く否定しないですよね」
わたくしが言えば、アレクサンテリ陛下は目元を朱鷺色に染めて微笑んだ。色素が薄いのでアレクサンテリ陛下が微笑むと目元が朱鷺色に染まるのが、わたくしは大好きだった。
「レイシーがすることは全て素晴らしいと思っているからね」
「全肯定なのですね」
「それはレイシーを愛しているからだよ」
微笑んで言うアレクサンテリ陛下に、わたくしは照れてしまう。
それでもアレクサンテリ陛下が「愛している」と言えば、答えたくなってしまう。
「わたくしもアレクサンテリ陛下を愛しています」
「レイシー」
アレクサンテリ陛下の腕がわたくしの体に回って、抱き寄せられる。
抱き締められて、わたくしは幸福感に満ちていた。
別荘で朝食を食べると、わたくしはアレクサンテリ陛下に手を貸してもらって大きな馬車に乗り込んだ。
護衛たちが馬で守る中、馬車はわたくしとアレクサンテリ陛下とテオ様を乗せて動き出し、わたくしは馬車の中から別荘と湖を見ていた。
馬車の窓は狭いが、風がよく通る。
風に吹かれる髪を押さえて窓の外を見ているとアレクサンテリ陛下も窓際にやってきてわたくしの体を抱き締めた。
後ろからすっぽりと包まれるように抱き締められるわたくしは、アレクサンテリ陛下との体格差を感じていた。
レナン殿はわたくしよりも少しだけ背が高いだけだったが、アレクサンテリ陛下はわたくしよりも頭一つは大きい。後ろから抱き締められていると、アレクサンテリ陛下の深い香水の匂いや体温を感じて胸が高鳴った。
「この旅行は本当に楽しかった。こんなにも寛げる瞬間があるのかと思った」
「アレクサンテリ陛下は完全には休めなかったのではないですか? お仕事が別荘にも届いていたではないですか」
「あの程度は普段に比べれば大したことはない。刺繍をするレイシーの隣に座っているのは幸せな時間だった」
そんなことを言ってくれるので、わたくしはアレクサンテリ陛下に提案してみる。
「皇帝宮に帰っても、わたくしが刺繍をしているときに一緒に過ごしますか?」
「いいのか?」
「はい。わたくしもアレクサンテリ陛下が横に座っていてくれて刺繍をする時間、穏やかで幸せでした」
わたくしが刺繍をして、アレクサンテリ陛下が横に座って書類仕事をしている。
その時間が穏やかで、夫婦になってもこんな時間を持てるのだろうかと考えてしまった。
わたくしの提案にアレクサンテリ陛下がわたくしを強く抱き締める。アレクサンテリ陛下の顔が、後ろ側からわたくしの肩に埋もれる。
「アレクサンテリ陛下は、特別な香水をつけているのですか。いつもいい香りがします」
「調香師がわたしに合わせて作ってくれた香水らしいが、レイシーはまだ調香師には会っていなかったか」
「はい。お会いしたことはないです」
わたくしは香水を持っていなかった。香水を作ってもらえるのならば、作ってほしいかもしれない。
「レイシーは自然でいい香りなのだが」
「それはシャンプーと石鹸と、香油の香りだと思います」
皇宮に行ってからわたくしは香りのいいシャンプーを使っているし、髪や全身に香油を塗ってもらっていた。それがとてもいい香りがするのだ。それがアレクサンテリ陛下に香るのかもしれない。
「わたくしが使う香水も欲しい気がします。どのような香りか気になります」
「調香師はきっと、わたしの香りとも合うものを作ってくれると思うよ」
「アレクサンテリ陛下と合う香り……」
「わたしの香りとレイシーの香りが混ざり合うと、更に深い香りになるのだ」
「そうなんですね。それは楽しみです」
調香師に香水を作ってもらうのがわたくしは楽しみになっていた。
半日をかけて皇帝宮に戻ると、わたくしとアレクサンテリ陛下は昼食を食堂で食べて、アレクサンテリ陛下は着替えて慌ただしく出かけていった。
「すまない、旅行の間に溜まっている仕事があって、行かなければいけない」
「行ってらっしゃいませ、アレクサンテリ陛下」
「行ってきます、レイシー」
ハグされてわたくしは飛び上がるくらい驚いてしまったけれど、アレクサンテリ陛下はわたくしを放して出かけていった。
これまで抱き締められたことはあったけれど、こんな風に抱き締めてから出かけるのは初めてで、わたくしは熱くなる頬を押さえていた。
アレクサンテリ陛下を見送ってから、わたくしは部屋に戻って着替えて、作業室に向かった。
作業室では仕立て職人さんたちが作業をしていた。
わたくしは旅行の間に出来上がったアレクサンテリ陛下の手袋とわたくしの手袋を見せた。
蔦模様になっている刺繍を見て、仕立て職人さんたちが声を上げる。
「きれいに仕上がっていますね、妃殿下」
「妃殿下のドレスと皇帝陛下のテイルコートも同じ図案で行かれますか?」
「違う図案を考えていますか?」
仕立て職人さんたちの言葉に、わたくしは考えてしまう。
「手袋の刺繍に揃えようかとも思うのですが、新しい図案も気になります」
「蔦模様に合う図案もありますよ」
「手袋に合うものを考えましょうか」
一緒に図案を考えてくれる仕立て職人さんたちに、わたくしも真剣に図案を考えた。
お茶の時間を挟んで、わたくしは仕立て職人さんたちと作業して、夕食の前にはアレクサンテリ陛下が帰ってくるのに合わせて玄関ホールに行って、アレクサンテリ陛下を迎えた。
アレクサンテリ陛下は帰ってくるとわたくしを抱き締めた。
「おかえりなさいませ、アレクサンテリ陛下」
「ただいま、レイシー」
旅行に行ってからアレクサンテリ陛下との距離が近くなった気がする。
抱き締められた感触に胸がドキドキしてしまうが、決して嫌ではない。アレクサンテリ陛下に包まれて、深い香水の匂いがして、わたくしは解放されてから熱い頬を押さえた。
アレクサンテリ陛下は親愛の情も込めて、抱き締めてくださるのは嬉しいのだが、皇帝宮は常に侍女の目がある。わたくしとアレクサンテリ陛下と二人きりになるという場面はほぼなかった。
口付けをしたときにはぎりぎりで二人きりではあったけれど、ドアの外には侍女が控えているかもしれないと思うと狼狽えてしまう。
ディアン子爵家は使用人も少なかったし、抱き締め合っていても家族なので恥ずかしさはなかったが、アレクサンテリ陛下は男性で、わたくしの伴侶となる相手なのである。恥ずかしくなっても仕方がないだろう。
「今日はレイシーは何をしていたのかな?」
「わたくしは仕立て職人さんの作業室に行って、結婚式の衣装の刺繍の図案を考えていました」
「何かいいものがあったかな?」
「蔦模様と合うような図案もいくつかありました。それを使おうかと思っています」
今日の報告をして、アレクサンテリ陛下は着替えに行って、着替えてから夕食のために食堂に来た。わたくしも食堂に行ってアレクサンテリ陛下が椅子に座るのに合わせて、椅子に座った。
夕食を食べてわたくしはアレクサンテリ陛下を部屋に誘った。
これまではわたくしの部屋には入ってこなかったアレクサンテリ陛下だったが、お誘いするとわたくしの部屋に入ってソファに腰かけた。
アレクサンテリ陛下の横に腰かけて、刺繍の図案をいくつか見せてみた。
「アレクサンテリ陛下はどの図案が好きですか?」
「そうだな、これなんてどうだろう」
アレクサンテリ陛下が選んだのは、華奢な細かい刺繍が並ぶ図案だった。
その図案はわたくしも気になっていたので、衣装の布に合わせて想像してみる。
「この布に、この図案……どうでしょう」
「レイシーが作るのならば素敵だと思うが」
「アレクサンテリ陛下はわたくしのすることを全く否定しないですよね」
わたくしが言えば、アレクサンテリ陛下は目元を朱鷺色に染めて微笑んだ。色素が薄いのでアレクサンテリ陛下が微笑むと目元が朱鷺色に染まるのが、わたくしは大好きだった。
「レイシーがすることは全て素晴らしいと思っているからね」
「全肯定なのですね」
「それはレイシーを愛しているからだよ」
微笑んで言うアレクサンテリ陛下に、わたくしは照れてしまう。
それでもアレクサンテリ陛下が「愛している」と言えば、答えたくなってしまう。
「わたくしもアレクサンテリ陛下を愛しています」
「レイシー」
アレクサンテリ陛下の腕がわたくしの体に回って、抱き寄せられる。
抱き締められて、わたくしは幸福感に満ちていた。
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