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14.仲間
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焚火を囲んで皆の話を聞くのはとても楽しかった。
身体がとても大きくて強そうな戦闘狂なコーガさん。
身長はファイと同じくらいだけど細身で綺麗なサイールさん。
男の子だけど女の子の格好した可愛いルトラ君。
3人は色々な旅の話をしてくれた。
この世界に来て初めてこんなに沢山喋ったと言っても過言ではない程に。
皆が経験した事は全て未知の世界の話でこれから俺も知ることが出来ると思うと興奮が収まらない。
俺はファイの横でルトラ君が持ってきたお菓子を頬張りながらニコニコしてた。
「俺が一番楽しかったのは北の山にいる古龍と戦ったやつだなぁ。久々に骨のあるやつと戦えて楽しかったな」
「コーガさんは剣1本で戦うんですか?魔法は?」
「俺は魔法はからっきしだからな。戦闘中はサイールの魔法付与頼みだな。身体強化すら出来ねぇから。それで貴族の専属私兵だったのを辞めさせられたんだよ。魔法使えねぇ奴は要らんって。貴族は魔法第一に考えるからなぁ…別に相手をヤッちまえば魔法なくても問題ないのに今思い出してもムカつくぜ…」
「コーガには身体強化くらいは出来るように言ってるんだけどねぇ…面倒くさいの一言で片付けちゃうんだから…これだから脳筋は…」
「サイールさんは魔法は何処で習ったんですか?俺は家にあった魔法書だけで覚えたんですけど…」
「俺はエルフだから元々魔法は使えてたけど一応魔法学校卒業してるよ。それから魔法省に勤めたけど合わなくて辞めちゃった♡クソしじぃたちがあれこれ煩くてさぁ…自由に魔法使える冒険者になったんだ」
「ほぉ~…サイールさんは自由人ですね…」
「自由過ぎて俺達は困ってるけどな…」
「縛り付けられる人生より何倍もいいと思うけど…」
「…ナル君はさ、家に魔法書あったって言ってたけど…貴族…かな?」
「え…あ…その…元公爵家の次男…です…」
「ふぅ~ん…いい生活捨てて今は楽しい?」
「!!うん!ファイとも会えたし、皆とも会えたしとても楽しい!家にいたら経験出来ない事がたくさんあって出てきて良かったって思ってるよ!」
「それは良かった。貴族でいても縛られるだけだからねぇ…エルフの里も楽しいけど長寿って事もあって何かのんびりしててさぁ、刺激が欲しくて外に出て学園にも入れて貰ったけど貴族が煩すぎて…。貴族がどんだけ偉いんだよって思って近寄ってくる奴ボコッてたら近寄って来なくなったんだよね。別に貴族に嫌われても何ともないしさぁ…皆俺より弱いし。貴族ってつまんない事気にするよね、何ていうの?貴族の矜持?とか、そんなもん美味くもなんともねえし。そんなもんぶら下げてたってお前のもんでも何でもねぇじゃんねぇ。親の脛齧ってる奴が何言ってんだって。貴族に生まれてそれが当たり前って思う奴が殆どなのによく抜けたねぇ。珍しい!!君が変なプライド持った貴族じゃなくて俺は良かったと思うよ。」
俺が元貴族で何か言われるのを覚悟してたけど貴族をそんな風に言う人が居ることにびっくりした。
貴族に生まれたらそれが当たり前みたいなのが普通だと思ってたから。俺は異質なのかなってちょっと思ってた。
「そんな良い子なナル君に魔法書にはない魔法教えてあげようか?ナル君が俺の弟子になってくれると嬉しいなぁ!」
「わぁ~…こちらこそお願いしたいです!!よろしくお願いします!!師匠!!」
「師匠って響き良い!!」
「ナル…程々にな?」
「ん?うん!」
「こりゃわかってねぇな…はぁ…」
サイールさんが師匠になってくれたらすぐ魔法も上達できそう!!そしたらファイのお手伝いがいっぱい出来るね!!頑張ろう!!
「ルトラ君は…男の子…で合ってる?よね?」
「そうだよ~。ナル君も俺の事キモいって思う?男なのに女の格好するの」
「ん~ん、とても良く似合ってて可愛いと思うよ?」
「ナル君良い子!!僕はねぇ…昔から可愛いモノが好きだったの。女の子の可愛い服とかも好きでさぁ、小さい頃は親に可愛いものを強請っても可愛いわねって喜んで買ってくれたりもしてたけどだんだん体つきも男らしくなってきてからはキモいって言われる事が多くなってさ、いつの間にか貴族に売られてた。それからはその貴族の息子にいいように嬲られて、逃げ出して街中でファイに拾って貰った感じ…かな?」
「俺もこの容姿を利用するために生かされてたのかなぁ…貴族に売る為に…」
「ナル君可愛いもんねぇ…こんな天然モノの可愛さはあまり見かけないよねぇ…。ファイも良く見つけたもんだ」
「ホントに奇跡だと思ってる…ナルとの出会いは」
「ふふっ…うん。俺もファイと出会えて良かった!!」
「ってわけでさナルの敵を排除するのにこの3人は適任だと思ってる。貴族を平気でぶっ飛ばせる奴らだよこいつらは」
「何?ナル君は何かから逃げてるの?」
「ナルは元家族から逃げてる。家を出たナルを探してるみたいでさ今日も国境まで追いついてきてた」
「ふう~ん…国境越えたらそうやすやすと探し出せないでしょ。見つかったら俺達で追い払ってあげるよ」
「…ご迷惑では…?」
「もうナル君は俺達の仲間だからね!!仲間に手を出す奴は容赦しないよ」
「…っ…ありがとう!!」
心強い仲間に出会えたのもファイに出会えたお陰だ!
神様!ありがとう!!
「さ、ナル、明日もまた歩き通しになるから早く寝よう」
「僕ナル君と寝たい!!」
「一緒に寝させるかバカ!!」
「ぶぅ~ファイのケチ!!」
「ふふっ…」
明日からまた新しい旅の始まりだ!!
嬉しさを噛み締めながら一人先に夢の中へ入った俺を見ながら皆が明日からの旅の計画を楽しげに話していたらしい…。
「相手は公爵家だ。油断は禁物だからな?」
「ふぅ~ん…いいじゃん楽しめそう。新しい魔法の実験台になってもらおうか?」
「ナル君には指1本触れさせないもん!僕が影からこっそりバッサリやっちゃうもん!!」
「強い奴いたら楽しそうなんだけどなぁ…いなさそう…」
「……よろしく頼むぞお前ら…」
身体がとても大きくて強そうな戦闘狂なコーガさん。
身長はファイと同じくらいだけど細身で綺麗なサイールさん。
男の子だけど女の子の格好した可愛いルトラ君。
3人は色々な旅の話をしてくれた。
この世界に来て初めてこんなに沢山喋ったと言っても過言ではない程に。
皆が経験した事は全て未知の世界の話でこれから俺も知ることが出来ると思うと興奮が収まらない。
俺はファイの横でルトラ君が持ってきたお菓子を頬張りながらニコニコしてた。
「俺が一番楽しかったのは北の山にいる古龍と戦ったやつだなぁ。久々に骨のあるやつと戦えて楽しかったな」
「コーガさんは剣1本で戦うんですか?魔法は?」
「俺は魔法はからっきしだからな。戦闘中はサイールの魔法付与頼みだな。身体強化すら出来ねぇから。それで貴族の専属私兵だったのを辞めさせられたんだよ。魔法使えねぇ奴は要らんって。貴族は魔法第一に考えるからなぁ…別に相手をヤッちまえば魔法なくても問題ないのに今思い出してもムカつくぜ…」
「コーガには身体強化くらいは出来るように言ってるんだけどねぇ…面倒くさいの一言で片付けちゃうんだから…これだから脳筋は…」
「サイールさんは魔法は何処で習ったんですか?俺は家にあった魔法書だけで覚えたんですけど…」
「俺はエルフだから元々魔法は使えてたけど一応魔法学校卒業してるよ。それから魔法省に勤めたけど合わなくて辞めちゃった♡クソしじぃたちがあれこれ煩くてさぁ…自由に魔法使える冒険者になったんだ」
「ほぉ~…サイールさんは自由人ですね…」
「自由過ぎて俺達は困ってるけどな…」
「縛り付けられる人生より何倍もいいと思うけど…」
「…ナル君はさ、家に魔法書あったって言ってたけど…貴族…かな?」
「え…あ…その…元公爵家の次男…です…」
「ふぅ~ん…いい生活捨てて今は楽しい?」
「!!うん!ファイとも会えたし、皆とも会えたしとても楽しい!家にいたら経験出来ない事がたくさんあって出てきて良かったって思ってるよ!」
「それは良かった。貴族でいても縛られるだけだからねぇ…エルフの里も楽しいけど長寿って事もあって何かのんびりしててさぁ、刺激が欲しくて外に出て学園にも入れて貰ったけど貴族が煩すぎて…。貴族がどんだけ偉いんだよって思って近寄ってくる奴ボコッてたら近寄って来なくなったんだよね。別に貴族に嫌われても何ともないしさぁ…皆俺より弱いし。貴族ってつまんない事気にするよね、何ていうの?貴族の矜持?とか、そんなもん美味くもなんともねえし。そんなもんぶら下げてたってお前のもんでも何でもねぇじゃんねぇ。親の脛齧ってる奴が何言ってんだって。貴族に生まれてそれが当たり前って思う奴が殆どなのによく抜けたねぇ。珍しい!!君が変なプライド持った貴族じゃなくて俺は良かったと思うよ。」
俺が元貴族で何か言われるのを覚悟してたけど貴族をそんな風に言う人が居ることにびっくりした。
貴族に生まれたらそれが当たり前みたいなのが普通だと思ってたから。俺は異質なのかなってちょっと思ってた。
「そんな良い子なナル君に魔法書にはない魔法教えてあげようか?ナル君が俺の弟子になってくれると嬉しいなぁ!」
「わぁ~…こちらこそお願いしたいです!!よろしくお願いします!!師匠!!」
「師匠って響き良い!!」
「ナル…程々にな?」
「ん?うん!」
「こりゃわかってねぇな…はぁ…」
サイールさんが師匠になってくれたらすぐ魔法も上達できそう!!そしたらファイのお手伝いがいっぱい出来るね!!頑張ろう!!
「ルトラ君は…男の子…で合ってる?よね?」
「そうだよ~。ナル君も俺の事キモいって思う?男なのに女の格好するの」
「ん~ん、とても良く似合ってて可愛いと思うよ?」
「ナル君良い子!!僕はねぇ…昔から可愛いモノが好きだったの。女の子の可愛い服とかも好きでさぁ、小さい頃は親に可愛いものを強請っても可愛いわねって喜んで買ってくれたりもしてたけどだんだん体つきも男らしくなってきてからはキモいって言われる事が多くなってさ、いつの間にか貴族に売られてた。それからはその貴族の息子にいいように嬲られて、逃げ出して街中でファイに拾って貰った感じ…かな?」
「俺もこの容姿を利用するために生かされてたのかなぁ…貴族に売る為に…」
「ナル君可愛いもんねぇ…こんな天然モノの可愛さはあまり見かけないよねぇ…。ファイも良く見つけたもんだ」
「ホントに奇跡だと思ってる…ナルとの出会いは」
「ふふっ…うん。俺もファイと出会えて良かった!!」
「ってわけでさナルの敵を排除するのにこの3人は適任だと思ってる。貴族を平気でぶっ飛ばせる奴らだよこいつらは」
「何?ナル君は何かから逃げてるの?」
「ナルは元家族から逃げてる。家を出たナルを探してるみたいでさ今日も国境まで追いついてきてた」
「ふう~ん…国境越えたらそうやすやすと探し出せないでしょ。見つかったら俺達で追い払ってあげるよ」
「…ご迷惑では…?」
「もうナル君は俺達の仲間だからね!!仲間に手を出す奴は容赦しないよ」
「…っ…ありがとう!!」
心強い仲間に出会えたのもファイに出会えたお陰だ!
神様!ありがとう!!
「さ、ナル、明日もまた歩き通しになるから早く寝よう」
「僕ナル君と寝たい!!」
「一緒に寝させるかバカ!!」
「ぶぅ~ファイのケチ!!」
「ふふっ…」
明日からまた新しい旅の始まりだ!!
嬉しさを噛み締めながら一人先に夢の中へ入った俺を見ながら皆が明日からの旅の計画を楽しげに話していたらしい…。
「相手は公爵家だ。油断は禁物だからな?」
「ふぅ~ん…いいじゃん楽しめそう。新しい魔法の実験台になってもらおうか?」
「ナル君には指1本触れさせないもん!僕が影からこっそりバッサリやっちゃうもん!!」
「強い奴いたら楽しそうなんだけどなぁ…いなさそう…」
「……よろしく頼むぞお前ら…」
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