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茜の出会い編
7.彼と近づく距離②(玲央Side)
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あんな事を思ったのに結局学校には行けず、会えず1週間も経ってしまった…。
あぁ~…悪い事をしてしまった…。
僕は最近外に出る練習も兼ねて勉強道具を持っておじいちゃんがやってる喫茶店へ行って勉強をしてる。
今日も喫茶店へ向かう。
喫茶店へ着くといつもおじいちゃんの知り合いの方に挨拶される。
「玲央おはよう」
「お…玲央くんおはよ!!」
「お…おはようございます」
ここの常連さんたちは優しい人ばかりで僕の事情も知っていて無理に話をしようとはせず、慣れる事に気を使って頂いている。
「珈琲でいいかい?」
「う…うん。ありがとおじいちゃん」
お気に入りの場所に座って今日も勉強を始める。
いつの間にか置かれてる珈琲を飲みながら勉強を進めていく。いつの間にか昼を過ぎていて常連さんも居らず僕一人だけになってた。
「昼食うか?」
「ううん、お…お母さんが弁当持たせてくれた…から…」
「じゃあ冷たいお茶でも飲むか」
「あ…ありがと」
お弁当を食べて少し学校気分を味わってまた勉強を始めた。
集中していると突然声を掛けられてびっくりしてしまった…。
「玲央…?」
「!?あ…」
思わぬ人物に咄嗟に道具を片付けて帰ろうとした。
だって会いたいと思っていた彼だったから…。どういう顔して会えばいいかわからなかった。
バサバサ
道具を片付ける僕の腕を掴んでくる。
「!!は…離してくださ…」
「俺は君と話がしたい」
「な…なぜ?」
何で会ったのもたった一回の僕に構うのだろうか…。
「取り敢えず二人とも座ったらどうだ?」
彼の注文だろうか…。珈琲とサンドイッチを持って側まで来ていたおじいちゃんの声に落ち着きを取り戻し座り直した。
今思えば顔見て逃げるとか失礼すぎた…。
「玲央もたまには俺達だけじゃなくて同世代の子とも喋りなさい」
「で…でも…」
おじいちゃんに言われてそんな簡単じゃないのわかってるくせにそんな事言うなんて…。
「もう一度言うけど…俺は君と話したい」
真っ直ぐ僕の目を見て話しかけてくれる彼に恥ずかしさと嬉しさで心の中が爆発しそう…。
「う…す…少しだけ…ですよ?」
「うん!ありがとう!」
「……」
「マスター!玲央にも珈琲のおかわりを!」
「あいよ」
嬉しそうな彼の笑顔を直で見れなくて下を向いてしまう…。
そんな僕に痺れを切らしたのか顎に指を添えて優しく上へ引き上げられる。目の前には綺麗な顔した彼の顔。ビクリと身体を硬直させてしまった。
「…っ!!」
たぶん僕の顔は真っ赤になってるだろう。
だって凄く顔が熱い…。
恥ずかしくて上目遣いになってしまったが、目が合った瞬間彼も身体を硬直させていた…。
きっと僕の顔今凄く気持ち悪い事になってるからだと思う…。
そんな彼におじいちゃんが耳元でこそっと何か呟いている…。何を言ったんだろ…?
その瞬間僕の顔から手が離れた。
ドキドキしすぎてどうにかなっちゃうかと思った。
「ご…ごめんね玲央…」
「い…いえ…」
「前に会った時に朝図書室にいるって言ってたから会いに行ったんだけど全然会えないから避けられてるのかなぁーって思ってた。学校休んでたんだね…。」
やっぱり…ちゃんと断っておけばよかった。
「あ…ご…ごめんなさい…」
「あ…いや、謝らなくていいよ。俺が勝手に会いに行ってただけだから…」
「な…なんで僕なんかに…?」
本当に何で僕に構ってくれるんだろ…。
話してもつまらないと思うし…。
「君と…話したい、仲良くなりたいって思ったから…かな?」
「ぼ…僕と話してると…疲れると思うから…辞めた方がいい…よ…」
こんな僕を知ったらきっと離れてく…。今までもそうだった。
「…何で?」
「え…あ…あの…僕…吃音症…で、喋る時に吃ったり、言葉が詰まったり…話すの遅くなる…からたぶん聞いてて…疲れちゃう…よ?」
「…俺はそんなの気にしないよ?好きに喋ってくれていいよ。ゆっくりでいい。君の話聞きたいな」
「~…っ!そんな事…言ってくれた人青空くん以来…」
中学校の唯一のお友達の青空くんも同じ事を言って仲良くしてくれた…。そんな人がまだ居たことに驚きと喜びが溢れていつもは動かない口元が笑った事がわかった。
彼も同じように僕に笑ってくれた。
「…青空くんが初めて?俺は2人目ってこと?」
あれ…?青空くんの事知ってるのかな?
「…そう。そ…青空くん…のお友達?」
「俺の幼馴染の恋人になったからその流れでお友達になったんだよー」
恋人…?同性で恋人になれるんだ…。
この人に恋人はいるのかな?いるよね…。
いい人だしかっこいいし…。そんな人放っておかないよね…。
「こい…びと…」
「それで青空くんから少しだけ玲央の話聞いたんだよね…」
「…!!」
僕の不登校知ってる…のかな?
「詳しくは聞いてないから青空くんを怒らないであげてね?」
「おこ…りません」
「…不登校って…聞いたけどその吃音症と関係があるのかな?」
こんな僕の事知って嫌われないかな…?
でも僕の事知って欲しい…。
それでも一緒にお話してくれたら嬉しい…。
「あ…そうです…僕イギリス人の父と日本…人の…母とのハーフで…中学生の時に…日本へ来て…日本語を覚えた…ので当時はカタコトだった事も…あって今…みたいなゆっくりした喋り方を…していたらイジメにあ…あう…ように…なって…が…学校…に行くのがこ…怖く…なっちゃっ…て…これ…がきっかけ…?で、吃音症に…もなっちゃって…」
とうしよう…どうしよう…話した結果嫌われちゃったらどうしよう…。そう思うと涙が止まらない。
初めてお話したいと思った人に嫌われたくない…。
「…っごめん!辛いこと話させてごめんっ!もうわかったから…」
僕が泣いてしまったからか謝ってきた…。
ホントにいい人…。
「…んーん…ぼ…僕が貴方に…知って欲しいと…お…思って話した…ので…大丈夫…」
大丈夫とわかって欲しくて涙を流しながらも笑ってみせた。
僕…ちゃんと笑えてるかな?
「…よく頑張ったね…」
頭を撫でながらにっこり笑って言ってくれた言葉が嬉しかった。
「でも玲央すごいね!日本語も上手だし、日本語勉強しながら中学の勉強もしてたんでしょ?頭いいんだね。俺ならどっちかになって人と喋る事すら出来ないかも!玲央は頑張り屋さんさんだね」
「…っ」
そう…僕頑張ってたんだ…。
家族以外わかってもらえなかった…。
わかってくれた…。初めて…家族以外に褒められて涙が益々止まらない…。
彼に褒められた事がとても嬉しい…。
「…えっ!?な…何で…ごめんっ!何か変な事言った!?え…ホントごめん!泣かないでぇ~!!」
大泣きして彼を困らせてしまったが中々涙も止まらない。
そんな僕の事がわかってるおじいちゃんが説明してくれる。
「茜…それは嬉し泣きだと思うから大丈夫だ」
「…へ?」
「ご…ごめん…なさい。嬉しくて…貴方に褒められて嬉しくて…」
「ほっ…良かった…」
嫌われたくない。もっとお話したい…。
だから僕はお願いした。
握手してくれるかな?図々しいかな?
「あ…の…あ…茜…くん?改めて…僕と仲良くしてください…」
その返事が僕の手を取って指先へキスが返ってきた。
僕はびっくりして手を離そうとしたけど、力のこもった茜くんの手を離すことは無理だった。
「…俺は君が好きだ。友達でなく…恋人に…なりたい…」
ゆっくりと理解できるように言われた言葉にびっくりした。
恋人…。恋人いるだろうと思ってた人に告白された…。
でも何で?こんな僕に告白?友達の好きと恋人の好きの違いって?色んな感情ごちゃまぜで頭パンクしそう…。
「俺は玲央を悲しませたりしない。ずっと一緒にいて笑い合いたいし、触れ合いたい」
「俺は友愛ではなく恋人としての愛情を君に持っている。玲央が他の奴と付き合うのを見ていられる程心は広くない。玲央の横に居るのは俺でいたい」
「あ…あの…」
「返事は直ぐに欲しいわけじゃない。急だったし、ゆっくり考えてくれればいい。それまではお友達の距離でいい。でも逃げないで欲しい」
「あ…はい…」
後で青空くんに相談してみてもいいかなぁ…。
一人じゃどうにもならない気がする。
「ありがとう…さて、今日はこの辺にしようか…。そろそろ帰るよ…玲央…連絡先交換しない?」
「あ…うん…」
スマホを差し出してさっと登録を終えた茜くん。
嬉しそう…。僕も嬉しい…。
「連絡するから…」
連絡くれるんだ…。
「ん…」
「…かわい…」
何かポツリと言葉を零した直後目の前でスマホを操作したと思ったら、スマホにメッセージが届いた。
開いてみるとそこには
"玲央 好き"
というメッセージが届いた。
その直球な言葉に顔が熱くなるのを感じた。
嬉しい…。
「じゃあまたね玲央…」
バイバイと手を降って茜くんを見送る。
今日だけで凄くお話したと思う。
そしてこんな幸せな気分になるのはいつ以来だろうか…。
「おじいちゃん…僕頑張ってみようかな…」
「…そうか頑張れ」
今度は学校で、茜くんと会いたいと思った。
あぁ~…悪い事をしてしまった…。
僕は最近外に出る練習も兼ねて勉強道具を持っておじいちゃんがやってる喫茶店へ行って勉強をしてる。
今日も喫茶店へ向かう。
喫茶店へ着くといつもおじいちゃんの知り合いの方に挨拶される。
「玲央おはよう」
「お…玲央くんおはよ!!」
「お…おはようございます」
ここの常連さんたちは優しい人ばかりで僕の事情も知っていて無理に話をしようとはせず、慣れる事に気を使って頂いている。
「珈琲でいいかい?」
「う…うん。ありがとおじいちゃん」
お気に入りの場所に座って今日も勉強を始める。
いつの間にか置かれてる珈琲を飲みながら勉強を進めていく。いつの間にか昼を過ぎていて常連さんも居らず僕一人だけになってた。
「昼食うか?」
「ううん、お…お母さんが弁当持たせてくれた…から…」
「じゃあ冷たいお茶でも飲むか」
「あ…ありがと」
お弁当を食べて少し学校気分を味わってまた勉強を始めた。
集中していると突然声を掛けられてびっくりしてしまった…。
「玲央…?」
「!?あ…」
思わぬ人物に咄嗟に道具を片付けて帰ろうとした。
だって会いたいと思っていた彼だったから…。どういう顔して会えばいいかわからなかった。
バサバサ
道具を片付ける僕の腕を掴んでくる。
「!!は…離してくださ…」
「俺は君と話がしたい」
「な…なぜ?」
何で会ったのもたった一回の僕に構うのだろうか…。
「取り敢えず二人とも座ったらどうだ?」
彼の注文だろうか…。珈琲とサンドイッチを持って側まで来ていたおじいちゃんの声に落ち着きを取り戻し座り直した。
今思えば顔見て逃げるとか失礼すぎた…。
「玲央もたまには俺達だけじゃなくて同世代の子とも喋りなさい」
「で…でも…」
おじいちゃんに言われてそんな簡単じゃないのわかってるくせにそんな事言うなんて…。
「もう一度言うけど…俺は君と話したい」
真っ直ぐ僕の目を見て話しかけてくれる彼に恥ずかしさと嬉しさで心の中が爆発しそう…。
「う…す…少しだけ…ですよ?」
「うん!ありがとう!」
「……」
「マスター!玲央にも珈琲のおかわりを!」
「あいよ」
嬉しそうな彼の笑顔を直で見れなくて下を向いてしまう…。
そんな僕に痺れを切らしたのか顎に指を添えて優しく上へ引き上げられる。目の前には綺麗な顔した彼の顔。ビクリと身体を硬直させてしまった。
「…っ!!」
たぶん僕の顔は真っ赤になってるだろう。
だって凄く顔が熱い…。
恥ずかしくて上目遣いになってしまったが、目が合った瞬間彼も身体を硬直させていた…。
きっと僕の顔今凄く気持ち悪い事になってるからだと思う…。
そんな彼におじいちゃんが耳元でこそっと何か呟いている…。何を言ったんだろ…?
その瞬間僕の顔から手が離れた。
ドキドキしすぎてどうにかなっちゃうかと思った。
「ご…ごめんね玲央…」
「い…いえ…」
「前に会った時に朝図書室にいるって言ってたから会いに行ったんだけど全然会えないから避けられてるのかなぁーって思ってた。学校休んでたんだね…。」
やっぱり…ちゃんと断っておけばよかった。
「あ…ご…ごめんなさい…」
「あ…いや、謝らなくていいよ。俺が勝手に会いに行ってただけだから…」
「な…なんで僕なんかに…?」
本当に何で僕に構ってくれるんだろ…。
話してもつまらないと思うし…。
「君と…話したい、仲良くなりたいって思ったから…かな?」
「ぼ…僕と話してると…疲れると思うから…辞めた方がいい…よ…」
こんな僕を知ったらきっと離れてく…。今までもそうだった。
「…何で?」
「え…あ…あの…僕…吃音症…で、喋る時に吃ったり、言葉が詰まったり…話すの遅くなる…からたぶん聞いてて…疲れちゃう…よ?」
「…俺はそんなの気にしないよ?好きに喋ってくれていいよ。ゆっくりでいい。君の話聞きたいな」
「~…っ!そんな事…言ってくれた人青空くん以来…」
中学校の唯一のお友達の青空くんも同じ事を言って仲良くしてくれた…。そんな人がまだ居たことに驚きと喜びが溢れていつもは動かない口元が笑った事がわかった。
彼も同じように僕に笑ってくれた。
「…青空くんが初めて?俺は2人目ってこと?」
あれ…?青空くんの事知ってるのかな?
「…そう。そ…青空くん…のお友達?」
「俺の幼馴染の恋人になったからその流れでお友達になったんだよー」
恋人…?同性で恋人になれるんだ…。
この人に恋人はいるのかな?いるよね…。
いい人だしかっこいいし…。そんな人放っておかないよね…。
「こい…びと…」
「それで青空くんから少しだけ玲央の話聞いたんだよね…」
「…!!」
僕の不登校知ってる…のかな?
「詳しくは聞いてないから青空くんを怒らないであげてね?」
「おこ…りません」
「…不登校って…聞いたけどその吃音症と関係があるのかな?」
こんな僕の事知って嫌われないかな…?
でも僕の事知って欲しい…。
それでも一緒にお話してくれたら嬉しい…。
「あ…そうです…僕イギリス人の父と日本…人の…母とのハーフで…中学生の時に…日本へ来て…日本語を覚えた…ので当時はカタコトだった事も…あって今…みたいなゆっくりした喋り方を…していたらイジメにあ…あう…ように…なって…が…学校…に行くのがこ…怖く…なっちゃっ…て…これ…がきっかけ…?で、吃音症に…もなっちゃって…」
とうしよう…どうしよう…話した結果嫌われちゃったらどうしよう…。そう思うと涙が止まらない。
初めてお話したいと思った人に嫌われたくない…。
「…っごめん!辛いこと話させてごめんっ!もうわかったから…」
僕が泣いてしまったからか謝ってきた…。
ホントにいい人…。
「…んーん…ぼ…僕が貴方に…知って欲しいと…お…思って話した…ので…大丈夫…」
大丈夫とわかって欲しくて涙を流しながらも笑ってみせた。
僕…ちゃんと笑えてるかな?
「…よく頑張ったね…」
頭を撫でながらにっこり笑って言ってくれた言葉が嬉しかった。
「でも玲央すごいね!日本語も上手だし、日本語勉強しながら中学の勉強もしてたんでしょ?頭いいんだね。俺ならどっちかになって人と喋る事すら出来ないかも!玲央は頑張り屋さんさんだね」
「…っ」
そう…僕頑張ってたんだ…。
家族以外わかってもらえなかった…。
わかってくれた…。初めて…家族以外に褒められて涙が益々止まらない…。
彼に褒められた事がとても嬉しい…。
「…えっ!?な…何で…ごめんっ!何か変な事言った!?え…ホントごめん!泣かないでぇ~!!」
大泣きして彼を困らせてしまったが中々涙も止まらない。
そんな僕の事がわかってるおじいちゃんが説明してくれる。
「茜…それは嬉し泣きだと思うから大丈夫だ」
「…へ?」
「ご…ごめん…なさい。嬉しくて…貴方に褒められて嬉しくて…」
「ほっ…良かった…」
嫌われたくない。もっとお話したい…。
だから僕はお願いした。
握手してくれるかな?図々しいかな?
「あ…の…あ…茜…くん?改めて…僕と仲良くしてください…」
その返事が僕の手を取って指先へキスが返ってきた。
僕はびっくりして手を離そうとしたけど、力のこもった茜くんの手を離すことは無理だった。
「…俺は君が好きだ。友達でなく…恋人に…なりたい…」
ゆっくりと理解できるように言われた言葉にびっくりした。
恋人…。恋人いるだろうと思ってた人に告白された…。
でも何で?こんな僕に告白?友達の好きと恋人の好きの違いって?色んな感情ごちゃまぜで頭パンクしそう…。
「俺は玲央を悲しませたりしない。ずっと一緒にいて笑い合いたいし、触れ合いたい」
「俺は友愛ではなく恋人としての愛情を君に持っている。玲央が他の奴と付き合うのを見ていられる程心は広くない。玲央の横に居るのは俺でいたい」
「あ…あの…」
「返事は直ぐに欲しいわけじゃない。急だったし、ゆっくり考えてくれればいい。それまではお友達の距離でいい。でも逃げないで欲しい」
「あ…はい…」
後で青空くんに相談してみてもいいかなぁ…。
一人じゃどうにもならない気がする。
「ありがとう…さて、今日はこの辺にしようか…。そろそろ帰るよ…玲央…連絡先交換しない?」
「あ…うん…」
スマホを差し出してさっと登録を終えた茜くん。
嬉しそう…。僕も嬉しい…。
「連絡するから…」
連絡くれるんだ…。
「ん…」
「…かわい…」
何かポツリと言葉を零した直後目の前でスマホを操作したと思ったら、スマホにメッセージが届いた。
開いてみるとそこには
"玲央 好き"
というメッセージが届いた。
その直球な言葉に顔が熱くなるのを感じた。
嬉しい…。
「じゃあまたね玲央…」
バイバイと手を降って茜くんを見送る。
今日だけで凄くお話したと思う。
そしてこんな幸せな気分になるのはいつ以来だろうか…。
「おじいちゃん…僕頑張ってみようかな…」
「…そうか頑張れ」
今度は学校で、茜くんと会いたいと思った。
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