475 / 624
第二十五章 オブリビアダンジョン
第四百六十三話 軀喰らい
しおりを挟む
その姿は夜の暗闇の様な漆黒で、体毛は探索用ライトの光に照らされ艶があるように見える。
その目は赤く、イズミ達をジッと見つめて瞬き1つせず大人しくしている。
大きさは中型犬サイズに見えるが、その漆黒の姿のせいで実際の大きさが特定しにくい。
音のする方へライトを向けると、狼の影が地面に転がっている死体にまで伸びており、その死体を狼の影が甲冑ごと食らっていたのだ。
「死体を…食べてる」
ベリアはゆっくりと体勢を低くすると、腰に下げたナイフへ手を伸ばす。
「獣人の娘よ、死に急ぐでない」
突然声を掛けられたベリアは身体を震わせて後退すると、ナイフへ伸ばしていた手を胸の前に持ってゆく。
「そうだ、それで良い。女神の加護を授かりし稀有な獣人よ…お主が此処で死に急ぐ必要は何処にも無い」
「何故、アタイの加護が分かる?」
「造作も無い、お主に流れる魔力の色を見ればな」
狼は会話をしつつも、伸ばした影は近くの死体を食らい続けている。
まるで此方の事など気にしていないと言わんばかりである。
そんな狼の赤い目がイズミに向くと、その獰猛な牙を見せた。
「随分な殺め方をしたな」
「…返す言葉も浮かばない」
イズミはこの地獄絵図の中で調査をしていて、あの攻撃の恐ろしさを痛感していた。
何故元いた世界でも使用を禁ずるべきだと言われるのか、今回の戦闘にて肌で感じたのだ。
「責めているのでは無い。寧ろこの外道共の丸焼きにするのは、我々からすれば喜ばしい事だ」
低い笑い声と共に狼の口元からオレンジ色の炎が揺らめき、悲鳴に似た叫び声が木霊する。
ベリアの尻尾がブワッと逆立ちゆっくりと狼から離れるように距離を取ると、今度は愉快そうに笑って話を始めた。
「獣人の娘よ、そんな怖がらなくて良いぞ。我とて好んでお主らと敵対するつもりは毛頭ないのだ」
影は無数に現れるとそれぞれの方向へと進み、その先にある死体を食らい始める。
この異様さにイズミも寒気を覚えた。
「それにしても、あの魔法攻撃は素晴らしかったぞ。誇るべき完成度、久しく見ぬ珍しい高等魔法であった」
「あれは私のアーティファクトの能力でして」
「だろうな、その身体と魂では出来ぬ芸当だ…覚えさせてもらったぞ」
狼はその場に座り毛繕いを始めた。
イズミとベリアはまだ緊張を緩める事が出来ない、目の前の存在に対して本能が恐ろしいまでに警戒アラートを鳴らし続けている。
しかし足が思うように動かないのだ。
「して。お主らはこの軀の歪さをどう見ておる?」
「…薬か魔法を使っての、強制変化ではないかと。回収した薬品を調べれば何か分かるでしょう」
「獣人の娘よ、そなたはどう感じた?」
「ごちゃ混ぜ過ぎる悪臭は魔物、いやキメラだと思った」
2人の回答を聞いた狼は牙を見せて満足そうに笑うと、その低い笑い声でイズミ達をより不安にさせる。
口から漏れ出る炎が消え、一頻り笑い終えた狼は眠るように丸くなった。
「調査とやらが済んだのであれば、早々に立ち去るが良い。我はこの外道共の軀を喰らわねばならんのでな」
「…分かりました、撤収します」
イズミはそれだけ言うと、ベリアと共にそそくさとマスタングの元へ移動を始めた。
「男よ、ある神から言伝がある」
唐突に狼がイズミの背中へ向けて、こう告げた。
「もう20年は死んでくれるな、仕事が増えて敵わん。だそうだ」
「努力はしましょう、出来るだけ」
「それで良い」
狼から伸びる無数の影が本格的に死体を食べ始めたのか、おぞましい音と無数の叫び声が2人に聞こえてきた。
イズミ達は振り向く事なくマスタングまで戻って来ると、オブリビアへと走り出した。
「イズミ…アレは絶対に敵にしちゃ駄目な相手だ」
「だな。俺みたいな人間でも分かったぞ、アレはヤバい」
ベリアの全身の毛はまだ逆立ったままであり、イズミも背筋が寒いままである。
「マスター、何か目撃したのですか?」
「あぁ、真っ黒な狼みたいな存在と遭遇したんだ」
「…魔法反応、メガネからの映像、音声情報、全て確認しましたが認識出来ませんでした。マスターとベリア様にだけ認識が出来るようにして姿を見せた、かなりの上位存在の可能性があります」
「マスタングでも認識出来ないって、どうなってるんだ?なぁベリア…」
イズミがベリアへと顔を向けると、そこには全身を震わせているベリアがいた。
あの狼から離れた安心感より、限界を超えた恐怖心が勝り身体の震えが止まらなくなっていたのだ。
イズミはマスタングを停車させると、温かい毛布を実体化させてベリアを包むと、力強く抱き締める。
「ベリア!大丈夫だ、奴は襲って来ない。安心して良いんだ」
「イ、イズミ…アタイは…」
「何も言わなくて良い、深呼吸をするんだ」
イズミはベリアの身体の震えが治まるまで、力強く抱きしめ続けた。
その目は赤く、イズミ達をジッと見つめて瞬き1つせず大人しくしている。
大きさは中型犬サイズに見えるが、その漆黒の姿のせいで実際の大きさが特定しにくい。
音のする方へライトを向けると、狼の影が地面に転がっている死体にまで伸びており、その死体を狼の影が甲冑ごと食らっていたのだ。
「死体を…食べてる」
ベリアはゆっくりと体勢を低くすると、腰に下げたナイフへ手を伸ばす。
「獣人の娘よ、死に急ぐでない」
突然声を掛けられたベリアは身体を震わせて後退すると、ナイフへ伸ばしていた手を胸の前に持ってゆく。
「そうだ、それで良い。女神の加護を授かりし稀有な獣人よ…お主が此処で死に急ぐ必要は何処にも無い」
「何故、アタイの加護が分かる?」
「造作も無い、お主に流れる魔力の色を見ればな」
狼は会話をしつつも、伸ばした影は近くの死体を食らい続けている。
まるで此方の事など気にしていないと言わんばかりである。
そんな狼の赤い目がイズミに向くと、その獰猛な牙を見せた。
「随分な殺め方をしたな」
「…返す言葉も浮かばない」
イズミはこの地獄絵図の中で調査をしていて、あの攻撃の恐ろしさを痛感していた。
何故元いた世界でも使用を禁ずるべきだと言われるのか、今回の戦闘にて肌で感じたのだ。
「責めているのでは無い。寧ろこの外道共の丸焼きにするのは、我々からすれば喜ばしい事だ」
低い笑い声と共に狼の口元からオレンジ色の炎が揺らめき、悲鳴に似た叫び声が木霊する。
ベリアの尻尾がブワッと逆立ちゆっくりと狼から離れるように距離を取ると、今度は愉快そうに笑って話を始めた。
「獣人の娘よ、そんな怖がらなくて良いぞ。我とて好んでお主らと敵対するつもりは毛頭ないのだ」
影は無数に現れるとそれぞれの方向へと進み、その先にある死体を食らい始める。
この異様さにイズミも寒気を覚えた。
「それにしても、あの魔法攻撃は素晴らしかったぞ。誇るべき完成度、久しく見ぬ珍しい高等魔法であった」
「あれは私のアーティファクトの能力でして」
「だろうな、その身体と魂では出来ぬ芸当だ…覚えさせてもらったぞ」
狼はその場に座り毛繕いを始めた。
イズミとベリアはまだ緊張を緩める事が出来ない、目の前の存在に対して本能が恐ろしいまでに警戒アラートを鳴らし続けている。
しかし足が思うように動かないのだ。
「して。お主らはこの軀の歪さをどう見ておる?」
「…薬か魔法を使っての、強制変化ではないかと。回収した薬品を調べれば何か分かるでしょう」
「獣人の娘よ、そなたはどう感じた?」
「ごちゃ混ぜ過ぎる悪臭は魔物、いやキメラだと思った」
2人の回答を聞いた狼は牙を見せて満足そうに笑うと、その低い笑い声でイズミ達をより不安にさせる。
口から漏れ出る炎が消え、一頻り笑い終えた狼は眠るように丸くなった。
「調査とやらが済んだのであれば、早々に立ち去るが良い。我はこの外道共の軀を喰らわねばならんのでな」
「…分かりました、撤収します」
イズミはそれだけ言うと、ベリアと共にそそくさとマスタングの元へ移動を始めた。
「男よ、ある神から言伝がある」
唐突に狼がイズミの背中へ向けて、こう告げた。
「もう20年は死んでくれるな、仕事が増えて敵わん。だそうだ」
「努力はしましょう、出来るだけ」
「それで良い」
狼から伸びる無数の影が本格的に死体を食べ始めたのか、おぞましい音と無数の叫び声が2人に聞こえてきた。
イズミ達は振り向く事なくマスタングまで戻って来ると、オブリビアへと走り出した。
「イズミ…アレは絶対に敵にしちゃ駄目な相手だ」
「だな。俺みたいな人間でも分かったぞ、アレはヤバい」
ベリアの全身の毛はまだ逆立ったままであり、イズミも背筋が寒いままである。
「マスター、何か目撃したのですか?」
「あぁ、真っ黒な狼みたいな存在と遭遇したんだ」
「…魔法反応、メガネからの映像、音声情報、全て確認しましたが認識出来ませんでした。マスターとベリア様にだけ認識が出来るようにして姿を見せた、かなりの上位存在の可能性があります」
「マスタングでも認識出来ないって、どうなってるんだ?なぁベリア…」
イズミがベリアへと顔を向けると、そこには全身を震わせているベリアがいた。
あの狼から離れた安心感より、限界を超えた恐怖心が勝り身体の震えが止まらなくなっていたのだ。
イズミはマスタングを停車させると、温かい毛布を実体化させてベリアを包むと、力強く抱き締める。
「ベリア!大丈夫だ、奴は襲って来ない。安心して良いんだ」
「イ、イズミ…アタイは…」
「何も言わなくて良い、深呼吸をするんだ」
イズミはベリアの身体の震えが治まるまで、力強く抱きしめ続けた。
31
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる