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第二章 旅の始まり
第二十二話 武器の更新
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一旦アルセンと別れ、仮眠を取っていた小屋へと戻る。
派手に暴れたからか、マスタングの随所に凹みや傷が出来ていた。
「マスタング、自己補修を頼む」
マスタングとの契約で判明した能力の1つを使って、傷んだ箇所の修復を頼んだ。
そこそこに俺の魔力を消費するのか、急に疲労感に苛まれた。
疲労感で重くなった身体で井戸の水を汲み、小屋で飲んでからベッドで横になった。
思えば1時間も戦っていなかったはずだが、生きた心地がしなかった分の緊張が解れたのか、今になって足が震えているのを認識した。
太陽が真上に昇った頃合いに、アルセン達が居る広場近くの建物へ向かった。
「増援の到着は明日になるそうだ」
負傷者の手当を終えたカレンに小屋で休むように指示をした後で、アルセン達から聞いた話だ。
残りは賊達の処理や村の被害を確認しているらしい。
「イズミ…ちょっと話があるにゃ」
ルミアが神妙な顔で声をかけてきた。
彼女の案内で別の部屋へと入る。
「この武器は恐ろしいにゃ」
部屋にはルミアに貸していたライフルがあった。
薬莢も回収してくれていたのか、袋にまとめてあった。
俺はライフルに弾が装填されていない事を確認して、ルミアに向き合った。
「そうだな。強力過ぎる武器かもしれない」
「かもしれない?」
ルミアは俺の発言に反応した。
強過ぎる武器であるが故に、ふわふわとした回答が気に入らないのだろう。
「ルミアの持つ弓だって同じだ。通常時は狩りで使うが、殺しにも使える強力な武器だろう?」
ルミアの背にある弓矢を指差して続ける。
「どんな武器だろう道具だろうと、最後は使う奴の問題だろ?」
俺はルミアの目を見て、力強く答えた。
いつだって、最後は個人の問題なのだから…
「それはそうだけどにゃ…イズミの武器は、戦場を変えてしまえる程に強いのにゃ」
弓や中級程度の攻撃魔法では到底届かない距離から、一方的に攻撃が出来て防御魔法も貫通する…
これがどれ程の恐怖になるか。
分からなくはない。
「俺からすれば、そのライフルより攻撃魔法の方が何倍も恐ろしい」
正直な感想だ。
銃は弾が無ければ、鈍器か文鎮くらいしか使い道が無い。
あるとすれば…ハッタリか?
この異世界では通用しない気がするが。
俺は魔法への耐性は無いし、そもそも魔法が使えない。
だからこそ、魔法の方が恐ろしい。
「この武器の事はなるべく話さないで欲しい。報告義務があるなら、仕方ないけどな」
そうルミアに話をした後で、ライフルを回収して車へと戻った。
「マスター、武器の更新を提案します」
マスタングからだった。
ライフルをトランクに仕舞ってから車内のモニターを確認すると、護身用として肩からぶら下げているリボルバーが表示されていた。
「コイツを何に更新するんだ?」
質問をすると小型のリボルバーの映像から、大型と呼んでも良い…いや、大型リボルバーの映像に切り替わった。
それは…どう見ても汚れ仕事ばかりしているある刑事が使っていた銃にそっくりだった。
一作目を見た時は痺れたなぁ。
悪党に銃口を向けて、銃の説明と脅し文句を言う。
あの格好良さに憧れたものだ。
「本日の戦闘から分析しました」
マスタング曰く、今のリボルバーでは護身用としても威力不足らしい。
下っ端の賊ですら防御魔法と軽装ながら鎧を身に着けているから、対応策としての高威力化らしい。
とは言っても…
「もう一回り小型のリボルバーでは駄目なのか?」
「マスターのイメージするリボルバーでは…防御魔法と鎧を貫通出来ても、相手の動きまでは止めきれない可能性が残ります」
鎧の貫通で威力をほとんどを使い果たして、相手の無力化までは難しい…
そいつは厄介だな。
1発でも当たれば相手の無力化が可能な装備として、最適と判断したのだろう。
…難点は、重量だろうか?
モニターには1.4kgと表記されている。
俺はマスタングの提案を受け入れ、肩からぶら下げていた銃とホルスターをグローブボックスに入れた。
入れ替わるように、あのリボルバーとホルスターが現れた。
手に取ると、その重量に思わず笑ってしまった。
この銃で駄目だったら、次はもっと強力な銃か…
目の前にある銃を肩からぶら下げて生活すると思うと…
この世界で生き抜く事の大変さで、気が滅入りそうだ。
「マスター、もう1つ提案があります」
マスタングが活き活きしているような気がする。
「弾丸の発射システムに関してです」
この異世界では火薬を使った武器が殆ど無く、魔法で解決している。
そこで、銃で使われる火薬部分と発射システムを魔法で対応する…
それは魅力的だが、俺がその動作原理を分かっていなくても可能なのだろうか?
その全てに、俺の魔力が使われる訳だし…
断る理由が浮かばないので、今後は魔法処理を施してもらう事に決めた。
先程肩からぶら下げたリボルバーも1度グローブボックスに入れて、その魔法処理を施した。
全ての武器を同時に更新したのか、目眩がして暫し動けなかった。
派手に暴れたからか、マスタングの随所に凹みや傷が出来ていた。
「マスタング、自己補修を頼む」
マスタングとの契約で判明した能力の1つを使って、傷んだ箇所の修復を頼んだ。
そこそこに俺の魔力を消費するのか、急に疲労感に苛まれた。
疲労感で重くなった身体で井戸の水を汲み、小屋で飲んでからベッドで横になった。
思えば1時間も戦っていなかったはずだが、生きた心地がしなかった分の緊張が解れたのか、今になって足が震えているのを認識した。
太陽が真上に昇った頃合いに、アルセン達が居る広場近くの建物へ向かった。
「増援の到着は明日になるそうだ」
負傷者の手当を終えたカレンに小屋で休むように指示をした後で、アルセン達から聞いた話だ。
残りは賊達の処理や村の被害を確認しているらしい。
「イズミ…ちょっと話があるにゃ」
ルミアが神妙な顔で声をかけてきた。
彼女の案内で別の部屋へと入る。
「この武器は恐ろしいにゃ」
部屋にはルミアに貸していたライフルがあった。
薬莢も回収してくれていたのか、袋にまとめてあった。
俺はライフルに弾が装填されていない事を確認して、ルミアに向き合った。
「そうだな。強力過ぎる武器かもしれない」
「かもしれない?」
ルミアは俺の発言に反応した。
強過ぎる武器であるが故に、ふわふわとした回答が気に入らないのだろう。
「ルミアの持つ弓だって同じだ。通常時は狩りで使うが、殺しにも使える強力な武器だろう?」
ルミアの背にある弓矢を指差して続ける。
「どんな武器だろう道具だろうと、最後は使う奴の問題だろ?」
俺はルミアの目を見て、力強く答えた。
いつだって、最後は個人の問題なのだから…
「それはそうだけどにゃ…イズミの武器は、戦場を変えてしまえる程に強いのにゃ」
弓や中級程度の攻撃魔法では到底届かない距離から、一方的に攻撃が出来て防御魔法も貫通する…
これがどれ程の恐怖になるか。
分からなくはない。
「俺からすれば、そのライフルより攻撃魔法の方が何倍も恐ろしい」
正直な感想だ。
銃は弾が無ければ、鈍器か文鎮くらいしか使い道が無い。
あるとすれば…ハッタリか?
この異世界では通用しない気がするが。
俺は魔法への耐性は無いし、そもそも魔法が使えない。
だからこそ、魔法の方が恐ろしい。
「この武器の事はなるべく話さないで欲しい。報告義務があるなら、仕方ないけどな」
そうルミアに話をした後で、ライフルを回収して車へと戻った。
「マスター、武器の更新を提案します」
マスタングからだった。
ライフルをトランクに仕舞ってから車内のモニターを確認すると、護身用として肩からぶら下げているリボルバーが表示されていた。
「コイツを何に更新するんだ?」
質問をすると小型のリボルバーの映像から、大型と呼んでも良い…いや、大型リボルバーの映像に切り替わった。
それは…どう見ても汚れ仕事ばかりしているある刑事が使っていた銃にそっくりだった。
一作目を見た時は痺れたなぁ。
悪党に銃口を向けて、銃の説明と脅し文句を言う。
あの格好良さに憧れたものだ。
「本日の戦闘から分析しました」
マスタング曰く、今のリボルバーでは護身用としても威力不足らしい。
下っ端の賊ですら防御魔法と軽装ながら鎧を身に着けているから、対応策としての高威力化らしい。
とは言っても…
「もう一回り小型のリボルバーでは駄目なのか?」
「マスターのイメージするリボルバーでは…防御魔法と鎧を貫通出来ても、相手の動きまでは止めきれない可能性が残ります」
鎧の貫通で威力をほとんどを使い果たして、相手の無力化までは難しい…
そいつは厄介だな。
1発でも当たれば相手の無力化が可能な装備として、最適と判断したのだろう。
…難点は、重量だろうか?
モニターには1.4kgと表記されている。
俺はマスタングの提案を受け入れ、肩からぶら下げていた銃とホルスターをグローブボックスに入れた。
入れ替わるように、あのリボルバーとホルスターが現れた。
手に取ると、その重量に思わず笑ってしまった。
この銃で駄目だったら、次はもっと強力な銃か…
目の前にある銃を肩からぶら下げて生活すると思うと…
この世界で生き抜く事の大変さで、気が滅入りそうだ。
「マスター、もう1つ提案があります」
マスタングが活き活きしているような気がする。
「弾丸の発射システムに関してです」
この異世界では火薬を使った武器が殆ど無く、魔法で解決している。
そこで、銃で使われる火薬部分と発射システムを魔法で対応する…
それは魅力的だが、俺がその動作原理を分かっていなくても可能なのだろうか?
その全てに、俺の魔力が使われる訳だし…
断る理由が浮かばないので、今後は魔法処理を施してもらう事に決めた。
先程肩からぶら下げたリボルバーも1度グローブボックスに入れて、その魔法処理を施した。
全ての武器を同時に更新したのか、目眩がして暫し動けなかった。
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