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第二十三章 独自の調査
第三百九十四話 ダンジョン疑惑
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昼間に侵入した扉から敷地内をライトで照らすが、夜だからかなり雰囲気がある。
「確かに、魔物は居ないみたいだ」
隙間に身体を滑り込ませ、夜のお屋敷や馬車置き場、雑草だらけの花壇を昼間と同じ順番で見て回ろうと歩き出した時、風景に違和感があった。
青白い月明かりに照らし出されている筈の屋敷が、赤みを帯びているのだ。
ウェスタンスタイルのホルスターからマグナムを抜けるようにしたイズミは、花壇を照らしていたライトを屋敷の扉へと向ける。
扉は閉じられている。
「嫌な予感がする…マスタング、戦闘態勢だ」
「かしこまりました」
大きく深呼吸をしたイズミは、ふと夜空を見上げる。
そこには、赤黒く輝く月があった。
青白い月は何処にも見えない。
「まさかな…ベリア?」
「な、なんだ」
「念の為に聞いておきたい。今の月明かりは何色だ?」
「あ?さっきから変わらず青白いけど。イズミには何色に見えてるんだ?」
「赤黒い」
魔法通信越しにベリアの素っ頓狂な声が聞こえると同時に、屋敷の方から物音がしたのでライトを向け直した。
扉が開くと、奥から二足歩行の何かがライトに照らし出される。
汚れた甲冑に子供の背丈はありそうな刀身の剣を持った、しかし何処か違和感のある動き。
「マスター、魔物の反応があります。正面に複数…4体です」
「アレが魔物?どう見ても騎士や兵士に見えるぞ」
相手は剣を構えると、イズミへと一直線に突撃をして来る。
反射的にマグナムを抜くと、胴体へ向けて2発撃ち込む。
甲冑を貫通した弾丸が肉体に甚大なダメージを与え、相手の動きが止まり倒れる。
そんな想定はあっさりと覆ってしまった。
確かに動きは止まったが倒れる事は無く、再び動き出したのだ。
「確かに魔物かもな!」
イズミは咄嗟に頭へ1発撃ち込むと、その奥にも居る魔物へも撃った。
素早くリロードをしたマグナムをホルスターに仕舞うと、ショルダーバッグからショットガンを取り出した。
甲冑姿の魔物は動かなくなったので、他の魔物へとショットガンを撃ち込みつつ距離を縮める。
ライトを持ちながらでは構えにくいが、そんな事は言っていられない。
倒れた魔物へ近付くと、血と腐敗臭の混じった臭いがイズミの鼻腔を刺激する。
その刺激に耐えながら、顔を覆い隠す布を引っ剥がした。
骨と筋肉のみのような頭蓋、目玉は無く代わりに虫が湧いている。
「…ゾンビ?」
イズミの語彙力では、そんな単語しか浮かんで来なかった。
残る2体もショットガンで頭と心臓部を吹き飛ばすと、急いでライトをショットガンに布で巻き付けて簡易的に固定する。
これで狙いを付けやすくなるというものだ。
「今後はウェポンライトも必要になるかもな」
改めてショットガンを構え直したイズミは、メガネを掛けてマスタングにも情報を精査してもらう。
「マスタング、コイツ等のスキャンを頼む。何者かはしっかりと把握しておきたい」
「かしこまりました」
屋敷の扉から距離を取り、マスタングのスキャンが終わるまで待つ。
その間に現れた魔物が3体いたが、ショットガンで捻じ伏せた。
「スキャン完了しました。アンデッド種グールです」
「流石異世界、ホラーな魔物も居るって事か」
「マスター、最初に倒した甲冑のグールを確認して下さい」
マスタングの頼みに応えるように、イズミは屋敷の扉を警戒しつつ甲冑のグールの倒れている場所に向かう。
ライトで照らすと、甲冑のグールはゆっくりと地面に沈んで行く所だった。
咄嗟にショットガンを1発撃つと、グールが持っていた剣が手から離れる。
「グールが消えたぞ」
「マスター、消えずに残った剣をスキャンします」
「早めに頼むぞ」
勢い良く飛び出して来たグールに向けてショットガンで迎撃をしながら、ジリジリとマスタングの居る屋敷正門へと移動する。
「スキャン完了しました。グールのドロップ品で、ダンジョンでの入手アイテムの可能性が高いです」
ショットガンのマガジンを交換していたイズミは、思わず聞き返した。
「ダンジョンでの入手アイテム?此処は放棄された都市のど真ん中だぞ」
「ダンジョンは崩壊したって話だっただろ?」
ベリアもマスタングのスキャン結果に異を唱える。
「過去のダンジョンは崩壊したと言う報告自体が誤りの可能性があります。姿形や条件等が変わったのかと」
「本格的に調べる必要があるな…急いで村に戻るか、取り敢えず今日はグールを討伐して、証拠がてらドロップ品でも収集するか。ベリア、冒険者としてどう対応する?」
何時もと変わらぬ口調でショットガンを撃ちながら、ベリアに冒険者としての対応手順を確認した。
「ぐぬぬ。イズミとアタイとマスタングなら、対応も出来るだろうけど…朝まで戦うのは現実的じゃないぞ」
「じゃあ、そうだな…日を跨ぐまで戦うとしますか」
腕時計を確認すると23時10分、残り50分は戦う事になるが証拠品収集には丁度良いかもしれない。
マスタングにショットガン用の予備弾倉の実体化を頼むと、グールとの戦闘を再開した。
「確かに、魔物は居ないみたいだ」
隙間に身体を滑り込ませ、夜のお屋敷や馬車置き場、雑草だらけの花壇を昼間と同じ順番で見て回ろうと歩き出した時、風景に違和感があった。
青白い月明かりに照らし出されている筈の屋敷が、赤みを帯びているのだ。
ウェスタンスタイルのホルスターからマグナムを抜けるようにしたイズミは、花壇を照らしていたライトを屋敷の扉へと向ける。
扉は閉じられている。
「嫌な予感がする…マスタング、戦闘態勢だ」
「かしこまりました」
大きく深呼吸をしたイズミは、ふと夜空を見上げる。
そこには、赤黒く輝く月があった。
青白い月は何処にも見えない。
「まさかな…ベリア?」
「な、なんだ」
「念の為に聞いておきたい。今の月明かりは何色だ?」
「あ?さっきから変わらず青白いけど。イズミには何色に見えてるんだ?」
「赤黒い」
魔法通信越しにベリアの素っ頓狂な声が聞こえると同時に、屋敷の方から物音がしたのでライトを向け直した。
扉が開くと、奥から二足歩行の何かがライトに照らし出される。
汚れた甲冑に子供の背丈はありそうな刀身の剣を持った、しかし何処か違和感のある動き。
「マスター、魔物の反応があります。正面に複数…4体です」
「アレが魔物?どう見ても騎士や兵士に見えるぞ」
相手は剣を構えると、イズミへと一直線に突撃をして来る。
反射的にマグナムを抜くと、胴体へ向けて2発撃ち込む。
甲冑を貫通した弾丸が肉体に甚大なダメージを与え、相手の動きが止まり倒れる。
そんな想定はあっさりと覆ってしまった。
確かに動きは止まったが倒れる事は無く、再び動き出したのだ。
「確かに魔物かもな!」
イズミは咄嗟に頭へ1発撃ち込むと、その奥にも居る魔物へも撃った。
素早くリロードをしたマグナムをホルスターに仕舞うと、ショルダーバッグからショットガンを取り出した。
甲冑姿の魔物は動かなくなったので、他の魔物へとショットガンを撃ち込みつつ距離を縮める。
ライトを持ちながらでは構えにくいが、そんな事は言っていられない。
倒れた魔物へ近付くと、血と腐敗臭の混じった臭いがイズミの鼻腔を刺激する。
その刺激に耐えながら、顔を覆い隠す布を引っ剥がした。
骨と筋肉のみのような頭蓋、目玉は無く代わりに虫が湧いている。
「…ゾンビ?」
イズミの語彙力では、そんな単語しか浮かんで来なかった。
残る2体もショットガンで頭と心臓部を吹き飛ばすと、急いでライトをショットガンに布で巻き付けて簡易的に固定する。
これで狙いを付けやすくなるというものだ。
「今後はウェポンライトも必要になるかもな」
改めてショットガンを構え直したイズミは、メガネを掛けてマスタングにも情報を精査してもらう。
「マスタング、コイツ等のスキャンを頼む。何者かはしっかりと把握しておきたい」
「かしこまりました」
屋敷の扉から距離を取り、マスタングのスキャンが終わるまで待つ。
その間に現れた魔物が3体いたが、ショットガンで捻じ伏せた。
「スキャン完了しました。アンデッド種グールです」
「流石異世界、ホラーな魔物も居るって事か」
「マスター、最初に倒した甲冑のグールを確認して下さい」
マスタングの頼みに応えるように、イズミは屋敷の扉を警戒しつつ甲冑のグールの倒れている場所に向かう。
ライトで照らすと、甲冑のグールはゆっくりと地面に沈んで行く所だった。
咄嗟にショットガンを1発撃つと、グールが持っていた剣が手から離れる。
「グールが消えたぞ」
「マスター、消えずに残った剣をスキャンします」
「早めに頼むぞ」
勢い良く飛び出して来たグールに向けてショットガンで迎撃をしながら、ジリジリとマスタングの居る屋敷正門へと移動する。
「スキャン完了しました。グールのドロップ品で、ダンジョンでの入手アイテムの可能性が高いです」
ショットガンのマガジンを交換していたイズミは、思わず聞き返した。
「ダンジョンでの入手アイテム?此処は放棄された都市のど真ん中だぞ」
「ダンジョンは崩壊したって話だっただろ?」
ベリアもマスタングのスキャン結果に異を唱える。
「過去のダンジョンは崩壊したと言う報告自体が誤りの可能性があります。姿形や条件等が変わったのかと」
「本格的に調べる必要があるな…急いで村に戻るか、取り敢えず今日はグールを討伐して、証拠がてらドロップ品でも収集するか。ベリア、冒険者としてどう対応する?」
何時もと変わらぬ口調でショットガンを撃ちながら、ベリアに冒険者としての対応手順を確認した。
「ぐぬぬ。イズミとアタイとマスタングなら、対応も出来るだろうけど…朝まで戦うのは現実的じゃないぞ」
「じゃあ、そうだな…日を跨ぐまで戦うとしますか」
腕時計を確認すると23時10分、残り50分は戦う事になるが証拠品収集には丁度良いかもしれない。
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