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第二十三章 独自の調査
第三百九十三話 空気が変わった
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夕食を食べ終え食器を片付けた2人は、地図を照らし合わせて探索に入った建物に印を付けてゆく。
「明日は朝一番であの屋敷の二階から調べよう。昼過ぎからだと今日みたいになりかねない」
「だな。怖いからアタイはなるべく近付きたくないんだけどさ」
「そうは言っても、調べないとまずいだろ。女神様からの頼みでもあるんだし」
「…そうなんだけどさ」
地図を仕舞い周辺を見回すも、昨日と特に変わらないように見える。
都市の中心部から離れれば、屋敷で感じた臭いや視線の類はまるで無い。
最も、深夜帯は別の話になるが。
「じゃ、今日はイズミから仮眠を取ってくれ」
「眠れるかは微妙だが、少し横になってるとするよ」
「目を閉じてるだけでも、結構疲れが取れるぞ」
イズミはマスタングから寝袋を取り出すと、ベリアに気を使わせないように
マスタングに隠れるようにして仮眠に入る。
ベリアが1人で焚火の前で寛いでいると、通り過ぎる風がサラサラとベリアの髪を揺らす。
「…やっぱりあの臭いが混じってるな」
胡座をかいたまま屋敷のある方角を睨みつけると、程なくして風が止んだ。
「昨日と同じだ」
ベリアはアイテムボックスからイズミに渡されたライトを取り出すと、遠くの暗がりを照らす。
照らした先に見える草木は微動だにせず、小動物や獣の類の気配も無い。
「気の所為なのか?日が沈みきってから、ずっと違和感があるんだよなぁ」
地面に大の字に寝転び、大きな欠伸をしたベリアだったが、夜空が視界に入った途端に飛び起き、イズミを起こしにかかった。
「イズミ、起きてくれ!」
「んぁ…何かあったか?」
寝袋から抜け出たイズミが両目を擦りながら起き出すと、身体を伸ばしてから焚火の前に向かう。
水分補給をしてから状況の確認をした。
「魔物が現れた…とかじゃ無さそうだな」
「アレ!アレをみてくれ」
ベリアが指差す先には、ほぼ満月状態の月がある。
半分は青白く、もう半分は淡い黄色の月があった。
良く見てみると、徐々に月は侵食させるように全体的に青白くなっていき、完全に青白い月になった。
「ベリア、月ってあんな変色の仕方するんだっけか?」
「んな訳無いだろ!」
寝ぼけていると思ったのか、ベリアはイズミの両肩を掴み勢い良く揺らす。
「そんなに揺らさないでくれ、気持ち悪くなる」
揺さぶりから解放されたイズミは腕時計を確認すると、22時40分を過ぎた所である。
昨夜の違和感も大体同じ時間帯から始まっているので、何かしら関係はありそうだ。
「マスタング、周囲の索敵と状況確認を頼む」
「かしこまりました」
ジャケットを羽織り焚火で暖をとっていると、マスタングから報告が入った。
「確認完了しました。魔力溜まりの濃度が急激に上昇していますが、魔物の反応はありません」
「月の色が変わった理由はなんだ?」
「オブリビア限定の事象と思われます、何かの合図かと」
「…魔力溜まりはどの辺りにある?」
「屋敷付近です」
その回答を聞いたベリアは尻尾を膨らませると、身体を震わせる。
「イズミ、今から確認に向かうとか言わないよな?」
「行って確かめないと。此処に来た目的はソレだろ」
「あぁ!なんて頼み事を聞いちまったんだアタイは…」
ベリアは焚火を片付けると、渋々マスタングに乗り込む。
イズミはルーフにセットしていた魔道具を車内に持ち込むと、後部座席に置いてシートベルトを着ける。
マスタングのヘッドライトが点灯し前方の視界が明るくなると、青白い月明かりに照らされた廃墟が恐ろしく見えた。
「赤黒い月じゃなくて良かったな」
「どうして?」
イズミのボヤきに反応したベリアは、助手席でモニターを確認しながら聞いてきた。
「赤黒い月明かりに照らされる夜の廃墟都市なんて、この月明かりよりも怖いだろ」
「てか、そもそも赤い月夜は出歩くなって教わらなかったか?」
「いや、初耳だな。なにかの言い伝えか」
「赤い月夜は魔族や魔物が覚醒する夜で、そんな夜に出歩いてると襲われるから家に居なさいって話だ」
「やはり初耳だ」
マスタングが夜道を走り屋敷の前で停車すると、2人は車内から様子を伺う。
「昼間でもソワソワしてたのに、今は見てるだけで怖いぞ」
そんなベリアには車内に待機を頼むと、イズミはマスタングに警戒態勢を維持するように指示を出し、ライトを片手にマスタングから降りて周囲を照らした。
「明日は朝一番であの屋敷の二階から調べよう。昼過ぎからだと今日みたいになりかねない」
「だな。怖いからアタイはなるべく近付きたくないんだけどさ」
「そうは言っても、調べないとまずいだろ。女神様からの頼みでもあるんだし」
「…そうなんだけどさ」
地図を仕舞い周辺を見回すも、昨日と特に変わらないように見える。
都市の中心部から離れれば、屋敷で感じた臭いや視線の類はまるで無い。
最も、深夜帯は別の話になるが。
「じゃ、今日はイズミから仮眠を取ってくれ」
「眠れるかは微妙だが、少し横になってるとするよ」
「目を閉じてるだけでも、結構疲れが取れるぞ」
イズミはマスタングから寝袋を取り出すと、ベリアに気を使わせないように
マスタングに隠れるようにして仮眠に入る。
ベリアが1人で焚火の前で寛いでいると、通り過ぎる風がサラサラとベリアの髪を揺らす。
「…やっぱりあの臭いが混じってるな」
胡座をかいたまま屋敷のある方角を睨みつけると、程なくして風が止んだ。
「昨日と同じだ」
ベリアはアイテムボックスからイズミに渡されたライトを取り出すと、遠くの暗がりを照らす。
照らした先に見える草木は微動だにせず、小動物や獣の類の気配も無い。
「気の所為なのか?日が沈みきってから、ずっと違和感があるんだよなぁ」
地面に大の字に寝転び、大きな欠伸をしたベリアだったが、夜空が視界に入った途端に飛び起き、イズミを起こしにかかった。
「イズミ、起きてくれ!」
「んぁ…何かあったか?」
寝袋から抜け出たイズミが両目を擦りながら起き出すと、身体を伸ばしてから焚火の前に向かう。
水分補給をしてから状況の確認をした。
「魔物が現れた…とかじゃ無さそうだな」
「アレ!アレをみてくれ」
ベリアが指差す先には、ほぼ満月状態の月がある。
半分は青白く、もう半分は淡い黄色の月があった。
良く見てみると、徐々に月は侵食させるように全体的に青白くなっていき、完全に青白い月になった。
「ベリア、月ってあんな変色の仕方するんだっけか?」
「んな訳無いだろ!」
寝ぼけていると思ったのか、ベリアはイズミの両肩を掴み勢い良く揺らす。
「そんなに揺らさないでくれ、気持ち悪くなる」
揺さぶりから解放されたイズミは腕時計を確認すると、22時40分を過ぎた所である。
昨夜の違和感も大体同じ時間帯から始まっているので、何かしら関係はありそうだ。
「マスタング、周囲の索敵と状況確認を頼む」
「かしこまりました」
ジャケットを羽織り焚火で暖をとっていると、マスタングから報告が入った。
「確認完了しました。魔力溜まりの濃度が急激に上昇していますが、魔物の反応はありません」
「月の色が変わった理由はなんだ?」
「オブリビア限定の事象と思われます、何かの合図かと」
「…魔力溜まりはどの辺りにある?」
「屋敷付近です」
その回答を聞いたベリアは尻尾を膨らませると、身体を震わせる。
「イズミ、今から確認に向かうとか言わないよな?」
「行って確かめないと。此処に来た目的はソレだろ」
「あぁ!なんて頼み事を聞いちまったんだアタイは…」
ベリアは焚火を片付けると、渋々マスタングに乗り込む。
イズミはルーフにセットしていた魔道具を車内に持ち込むと、後部座席に置いてシートベルトを着ける。
マスタングのヘッドライトが点灯し前方の視界が明るくなると、青白い月明かりに照らされた廃墟が恐ろしく見えた。
「赤黒い月じゃなくて良かったな」
「どうして?」
イズミのボヤきに反応したベリアは、助手席でモニターを確認しながら聞いてきた。
「赤黒い月明かりに照らされる夜の廃墟都市なんて、この月明かりよりも怖いだろ」
「てか、そもそも赤い月夜は出歩くなって教わらなかったか?」
「いや、初耳だな。なにかの言い伝えか」
「赤い月夜は魔族や魔物が覚醒する夜で、そんな夜に出歩いてると襲われるから家に居なさいって話だ」
「やはり初耳だ」
マスタングが夜道を走り屋敷の前で停車すると、2人は車内から様子を伺う。
「昼間でもソワソワしてたのに、今は見てるだけで怖いぞ」
そんなベリアには車内に待機を頼むと、イズミはマスタングに警戒態勢を維持するように指示を出し、ライトを片手にマスタングから降りて周囲を照らした。
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