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第二十三章 独自の調査
第三百九十六話 撤収しましょう
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白装束の何かが消えると、部屋は完全な無音になった。
ベリアは部屋の外を警戒しているので、イズミは床に落ちた何かを確認する。
「こりゃ…ペンダントと、なんて言うんだっけかなコレ?」
かなり細やかな装飾の施されたペンダントと刺繍の入った白い布切れを拾うと、まとめてショルダーバッグに収納する。
「イズミ、廊下に動きがある。急いでくれ」
「分かった…戻ろう」
手紙もショルダーバッグに仕舞うと、ショットガンを構え直して部屋から出てゆく。
廊下には人型のグールや犬型のグールが現れており、イズミ達を見つけると一斉に接近して来た。
ベリアが風魔法で一度グールを吹き飛ばすと、イズミがショットガンを連射して肉塊へと変えてゆく。
流石に建物内なので、ベリアも火魔法は使わないようだ。
駆け足で屋敷の扉まで移動すると、ベリアの動きが止まった。
「うわぁ、グールが地面から這い出てきてらぁ」
「立ち止まってる場合でもないぞ。マスタングまで最短距離で行こう」
イズミは屋敷内に居るグールに向けてショットガンを撃ち込むと、ベリアがナイフを静かに抜いた。
「道は切り開くから、グールが復活する前に走りきってくれよな!」
そう言うと同時にベリアは屋敷から外へ飛び出し、風魔法でグールを細切れにしながら駆け抜けて行く。
獣人の全速力は凄まじく、イズミが返事をする頃には正門の前に到着していた。
「分かった…って、もう居ないし」
ベリアの切り開いたルートには、徐々にグールが復活をし始めている。
大急ぎで走り出したイズミは、手を伸ばしてくるグールへショットガンをお見舞いしながら走る。
ふと振り返ると、屋敷は未だに赤黒い月明かりに照らされていた。
息が上がるギリギリの所で正門に到着したイズミは、壊れた扉から脱出すると深呼吸をする暇も無くマスタングに乗り込んだ。
「よし、撤収!」
既に助手席に乗り込んでいたベリアが、イズミのショルダーバッグとショットガンを受け取ると後部座席に置いてくれた。
空を見てみると月は青白く、ヘッドライトで一瞬見えた屋敷も青白く照らされている。
マスタングのアクセルを踏み込んだイズミは、オブリビアの大通りの跡地を走り抜け先日夜営をした場所にまで戻って来た。
「マスタング、索敵を頼む」
「かしこまりました…反応はありません」
マスタングの索敵結果を聞いた2人は、同時に大きなため息をついた。
「疲れたぁ。切っても燃やしても復活するのは参ったぜ」
助手席のシートを倒したベリアが、グデっと寄りかかって脱力する。
「だな。俺も武装にカスタムが必要かもしれない」
危険は無い状態とは言え、つい先程まで戦闘をしていた身体に眠気は訪れていない。
ベリアが焚火を用意してくれたので、ちょっとした夜食を取る時にする。
何時もの黒パンとベリーのジャムに、今回はもう1種類用意した。
「ベリア、夜食がてらどうだ?」
「確かに腹減りだな」
黒パンを渡してから、ジャムの瓶を持って焚火の前に座る。
「コレがベリーのジャムで、こっちがリンゴのジャムな」
「リンゴ?」
受け取ったベリアはリンゴのジャムを最初に食べてみると、尻尾を振ってジャムの塗られた部分を食べ終えてしまった。
「このジャムも美味しいな!甘さもあるけど、サッパリもしてる」
イズミもリンゴのジャムを載せて黒パンを噛じる。
ベリー系とはまた違う優しい味わいが、疲れた身体に染み入るようだ。
「ベリア、明日もう一度屋敷を見ておくか?」
「…外から様子を見て、魔物の気配が無ければ屋敷内を確認かな。確認を終えたらオブリンドに戻って報告しよう」
夜食を食べ終えると、イズミは仮眠を取る前にマスタングに確認を取る。
「マスタング、長物にライトは取り付けられるか?」
「レイルシステムを搭載可能なモデルはありますが、有線式スイッチは実体化出来ません」
「そうなるとグリップ付きになるな…ところで、レイルを搭載可能な銃はどれになる?」
「アサルトライフルと、セミオート式ショットガンです」
「そうなるか」
マスタング基準ではフルオートショットガンには搭載出来ないようだ。
純粋に弾幕を張る戦闘用の銃器と言う認識なのかもしれない。
「アサルトライフルの長さでライトを着けると、扱いにくいか」
フルサイズのアサルトライフルは全長約1mであり、マズルにライトの光が干渉しないようにするのは至難の業だ。
「ハンドガードを四面レイルに変更すると、重量も増加します」
「…今回は保留にするか。カービンモデルならまだしも、フルサイズだからな」
寝支度を整えたイズミは、カスタムを一旦保留にして仮眠に入る。
ベリアは部屋の外を警戒しているので、イズミは床に落ちた何かを確認する。
「こりゃ…ペンダントと、なんて言うんだっけかなコレ?」
かなり細やかな装飾の施されたペンダントと刺繍の入った白い布切れを拾うと、まとめてショルダーバッグに収納する。
「イズミ、廊下に動きがある。急いでくれ」
「分かった…戻ろう」
手紙もショルダーバッグに仕舞うと、ショットガンを構え直して部屋から出てゆく。
廊下には人型のグールや犬型のグールが現れており、イズミ達を見つけると一斉に接近して来た。
ベリアが風魔法で一度グールを吹き飛ばすと、イズミがショットガンを連射して肉塊へと変えてゆく。
流石に建物内なので、ベリアも火魔法は使わないようだ。
駆け足で屋敷の扉まで移動すると、ベリアの動きが止まった。
「うわぁ、グールが地面から這い出てきてらぁ」
「立ち止まってる場合でもないぞ。マスタングまで最短距離で行こう」
イズミは屋敷内に居るグールに向けてショットガンを撃ち込むと、ベリアがナイフを静かに抜いた。
「道は切り開くから、グールが復活する前に走りきってくれよな!」
そう言うと同時にベリアは屋敷から外へ飛び出し、風魔法でグールを細切れにしながら駆け抜けて行く。
獣人の全速力は凄まじく、イズミが返事をする頃には正門の前に到着していた。
「分かった…って、もう居ないし」
ベリアの切り開いたルートには、徐々にグールが復活をし始めている。
大急ぎで走り出したイズミは、手を伸ばしてくるグールへショットガンをお見舞いしながら走る。
ふと振り返ると、屋敷は未だに赤黒い月明かりに照らされていた。
息が上がるギリギリの所で正門に到着したイズミは、壊れた扉から脱出すると深呼吸をする暇も無くマスタングに乗り込んだ。
「よし、撤収!」
既に助手席に乗り込んでいたベリアが、イズミのショルダーバッグとショットガンを受け取ると後部座席に置いてくれた。
空を見てみると月は青白く、ヘッドライトで一瞬見えた屋敷も青白く照らされている。
マスタングのアクセルを踏み込んだイズミは、オブリビアの大通りの跡地を走り抜け先日夜営をした場所にまで戻って来た。
「マスタング、索敵を頼む」
「かしこまりました…反応はありません」
マスタングの索敵結果を聞いた2人は、同時に大きなため息をついた。
「疲れたぁ。切っても燃やしても復活するのは参ったぜ」
助手席のシートを倒したベリアが、グデっと寄りかかって脱力する。
「だな。俺も武装にカスタムが必要かもしれない」
危険は無い状態とは言え、つい先程まで戦闘をしていた身体に眠気は訪れていない。
ベリアが焚火を用意してくれたので、ちょっとした夜食を取る時にする。
何時もの黒パンとベリーのジャムに、今回はもう1種類用意した。
「ベリア、夜食がてらどうだ?」
「確かに腹減りだな」
黒パンを渡してから、ジャムの瓶を持って焚火の前に座る。
「コレがベリーのジャムで、こっちがリンゴのジャムな」
「リンゴ?」
受け取ったベリアはリンゴのジャムを最初に食べてみると、尻尾を振ってジャムの塗られた部分を食べ終えてしまった。
「このジャムも美味しいな!甘さもあるけど、サッパリもしてる」
イズミもリンゴのジャムを載せて黒パンを噛じる。
ベリー系とはまた違う優しい味わいが、疲れた身体に染み入るようだ。
「ベリア、明日もう一度屋敷を見ておくか?」
「…外から様子を見て、魔物の気配が無ければ屋敷内を確認かな。確認を終えたらオブリンドに戻って報告しよう」
夜食を食べ終えると、イズミは仮眠を取る前にマスタングに確認を取る。
「マスタング、長物にライトは取り付けられるか?」
「レイルシステムを搭載可能なモデルはありますが、有線式スイッチは実体化出来ません」
「そうなるとグリップ付きになるな…ところで、レイルを搭載可能な銃はどれになる?」
「アサルトライフルと、セミオート式ショットガンです」
「そうなるか」
マスタング基準ではフルオートショットガンには搭載出来ないようだ。
純粋に弾幕を張る戦闘用の銃器と言う認識なのかもしれない。
「アサルトライフルの長さでライトを着けると、扱いにくいか」
フルサイズのアサルトライフルは全長約1mであり、マズルにライトの光が干渉しないようにするのは至難の業だ。
「ハンドガードを四面レイルに変更すると、重量も増加します」
「…今回は保留にするか。カービンモデルならまだしも、フルサイズだからな」
寝支度を整えたイズミは、カスタムを一旦保留にして仮眠に入る。
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