45 / 105
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺
43
しおりを挟む
それにまだ、スマホの待ち受けの事、聞かないでいるんだ。仲良くなったらなったで、少しでも気まずくなるような要素を避けたくなったから。
ずっとこんな風に一緒にいたいなって思うようになったから。
「……あいつに友達がいてよかった。てっきり浮いてるから俺んとこばっか来てるんだと思ってた。よかった」
わざと自分に言い聞かせるように呟いた。すると俺の隣で窓の下を見下ろしていた、クラスの派手系女子が綺麗に巻いた長い髪をぱさっと振り払いながら言い捨てた。
「あいつ、そんないい奴なのかな」
意味深な台詞に、わけも分からず、ぞくっとなった。
「それ、どういう意味なんだ?」
彼女の女友達が「なーに、怖い」とか茶化しながら、後ろからいちゃいちゃと伸し掛かったら笑顔を見せたけど、俺がじっと見つめたらばつが悪そうな顔つきになった。
「あいつさ、あたし、同中なんだけど」
「え、あいつ東中っていってたけど。それ、本当なのか?」
「違うから。あたし妹が1年下にいるからさ、卒アル載ってるし。あいつさ、中学の時、女子と次から次に沢山付き合って、そのたびに酷い振り方して泣かしたって噂になってたよ。たしか高校生とも付き合って聞いたし」
「え……」
寝耳に水だった。だって、あいつは……。女子が苦手で、困ってて、俺と同じ中学だったはずなんだ。
「あんたの前ではさ、あんな感じだけど。女子には最低な男だからね。南澤は本当にいい奴だからさ、あいつの外面に騙されて欲しくない」
もう一度窓の下を見た。たまたま、北門が校舎の方を見て、距離が離れているのに、俺に気が付いた。スマホがまた鳴った。俺は心が急激に冷えていく中、それを手に取る。
『先輩、そっち行けなくてごめんね』
北門は相変わらず優しい声で、スマホを耳に押し当てた姿勢で俺に向かって手を振ってきた。
手足が長くてスタイルがいいから、あんな風にさりげない動作もすごく絵になる。
だけど俺はあいつの綺麗な顔が、急に恐ろしく見えて、俺は手を振り返すのを戸惑った。
『明日、休みでも先輩に会えるの楽しみだな』
心の底からそう思っているような少し弾んだ声だった。
「明日雨予報で、雨なら中止だから」
それだけ言うと、俺は動揺する気持ちを悟られたくなくて、一方的に通話を切ってしまった。
※※※
ずっとこんな風に一緒にいたいなって思うようになったから。
「……あいつに友達がいてよかった。てっきり浮いてるから俺んとこばっか来てるんだと思ってた。よかった」
わざと自分に言い聞かせるように呟いた。すると俺の隣で窓の下を見下ろしていた、クラスの派手系女子が綺麗に巻いた長い髪をぱさっと振り払いながら言い捨てた。
「あいつ、そんないい奴なのかな」
意味深な台詞に、わけも分からず、ぞくっとなった。
「それ、どういう意味なんだ?」
彼女の女友達が「なーに、怖い」とか茶化しながら、後ろからいちゃいちゃと伸し掛かったら笑顔を見せたけど、俺がじっと見つめたらばつが悪そうな顔つきになった。
「あいつさ、あたし、同中なんだけど」
「え、あいつ東中っていってたけど。それ、本当なのか?」
「違うから。あたし妹が1年下にいるからさ、卒アル載ってるし。あいつさ、中学の時、女子と次から次に沢山付き合って、そのたびに酷い振り方して泣かしたって噂になってたよ。たしか高校生とも付き合って聞いたし」
「え……」
寝耳に水だった。だって、あいつは……。女子が苦手で、困ってて、俺と同じ中学だったはずなんだ。
「あんたの前ではさ、あんな感じだけど。女子には最低な男だからね。南澤は本当にいい奴だからさ、あいつの外面に騙されて欲しくない」
もう一度窓の下を見た。たまたま、北門が校舎の方を見て、距離が離れているのに、俺に気が付いた。スマホがまた鳴った。俺は心が急激に冷えていく中、それを手に取る。
『先輩、そっち行けなくてごめんね』
北門は相変わらず優しい声で、スマホを耳に押し当てた姿勢で俺に向かって手を振ってきた。
手足が長くてスタイルがいいから、あんな風にさりげない動作もすごく絵になる。
だけど俺はあいつの綺麗な顔が、急に恐ろしく見えて、俺は手を振り返すのを戸惑った。
『明日、休みでも先輩に会えるの楽しみだな』
心の底からそう思っているような少し弾んだ声だった。
「明日雨予報で、雨なら中止だから」
それだけ言うと、俺は動揺する気持ちを悟られたくなくて、一方的に通話を切ってしまった。
※※※
610
あなたにおすすめの小説
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?
perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。
その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。
彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。
……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。
口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。
――「光希、俺はお前が好きだ。」
次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
本気になった幼なじみがメロすぎます!
文月あお
BL
同じマンションに住む年下の幼なじみ・玲央は、イケメンで、生意気だけど根はいいやつだし、とてもモテる。
俺は失恋するたびに「玲央みたいな男に生まれたかったなぁ」なんて思う。
いいなぁ玲央は。きっと俺より経験豊富なんだろうな――と、つい出来心で聞いてしまったんだ。
「やっぱ唇ってさ、やわらけーの?」
その軽率な質問が、俺と玲央の幼なじみライフを、まるっと変えてしまった。
「忘れないでよ、今日のこと」
「唯くんは俺の隣しかだめだから」
「なんで邪魔してたか、わかんねーの?」
俺と玲央は幼なじみで。男同士で。生まれたときからずっと一緒で。
俺の恋の相手は女の子のはずだし、玲央の恋の相手は、もっと素敵な人であるはずなのに。
「素数でも数えてなきゃ、俺はふつーにこうなんだよ、唯くんといたら」
そんな必死な顔で迫ってくんなよ……メロすぎんだろーが……!
【攻め】倉田玲央(高一)×【受け】五十嵐唯(高三)
僕の恋人は、超イケメン!!
八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる