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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺
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「お邪魔します」
誰もいないといってもちゃんとお邪魔しますって言いながら俺の後ろを追いかけてくるのはなんかだか可愛い。こんなにデカい男だけど、でかい男を見慣れた俺からしたらやっぱりまだ線が細いなって思える。
「……」
北門は何か言いたげな顔だ。兄貴に二人して食って掛かった感じになったからだろう。俺は兄貴よりは線が細く、俺よりはずっと頼もしいその肩を(ありがとな)という気持ちでぽんって叩いた。
玄関先で靴下になったら足先までぐっしょりと濡れていた。このまま歩いて足跡でもつけようものなら、母さんにどんな目に合わされるか。想像するだけで恐ろしい。
「足拭くやつとってくるからちょい、待ってて」
玄関マットで湿った足を(母さんごめん)と思いながらふいて、どたばたと一階を走り回る。脱衣所と風呂場に電気をつけてきた。バスマットを手に戻ると、レッドカーペット並みに恭しく北門の足元に敷いて「どうぞお入りください、王子様」とふざけてみた。さっきの北門の一言で、俺の機嫌は大分上向いていたんだ。
「……」
「いやここ笑うとこだろ」
しらっとした顔すんなよ! お前いつも俺にもっと恥ずかしい台詞吐いてんだろうがあ!と思ったけど。俺らは今朝ちょっと喧嘩っぽくなってからは北門はクール通り越してなんか近寄りがたいって感じ。いつも俺を見るときの柔らかな表情は、あれ大分こいつの綺麗な顔に人間味を足すスパイスになってるんだなあって思い知る。
(なんか調子が狂う……。いつも通りに戻ってくれよ。なんて、俺が先に変な態度とったくせに、自分を棚に上げてよく言うよな)
心の中で自分自身に突っ込みを入れながら、脱衣所まで北門を案内する。
「お前、身体冷え切ってんだから。先シャワー浴びなよ」
下着は帰り際にコンビニで買ったから、あとは体格的に俺よりは大きい兄貴の服を宣言通りに拝借してこよう。まあ、兄貴の服なんてほとんどスポーツメーカーのジャージかTシャツ、パーカーばっかだけど、ないよりましだろう。
「着替え持ってくるから、入ってろ」
そういって脱衣所を出ていこうとしたら北門に手首を掴まれた。
「先輩が先に浴びて」
「いや、いいって。お前が先に入れてって」
じいっと見つめられたから首を傾げたら、「じゃあ、一緒にはいろうか」とか小首をかしげてイケボを繰り出された。何だよ、通常運転できるんじゃん。
「はあああ、いや、いやいや、無理だって!」
「男同士なのになんで? 先輩、俺の事、意識してる?」
「な、なにいってんだよ!」
冗談だってわかってるのに、じっと見つめられたらやたら落ち着かない気分になってしまう。女子の言ってた、女の子を泣かせていたの、あながち嘘じゃないと思ってしまう。なんというかちょっと魔的な魅力があるよな。
誰もいないといってもちゃんとお邪魔しますって言いながら俺の後ろを追いかけてくるのはなんかだか可愛い。こんなにデカい男だけど、でかい男を見慣れた俺からしたらやっぱりまだ線が細いなって思える。
「……」
北門は何か言いたげな顔だ。兄貴に二人して食って掛かった感じになったからだろう。俺は兄貴よりは線が細く、俺よりはずっと頼もしいその肩を(ありがとな)という気持ちでぽんって叩いた。
玄関先で靴下になったら足先までぐっしょりと濡れていた。このまま歩いて足跡でもつけようものなら、母さんにどんな目に合わされるか。想像するだけで恐ろしい。
「足拭くやつとってくるからちょい、待ってて」
玄関マットで湿った足を(母さんごめん)と思いながらふいて、どたばたと一階を走り回る。脱衣所と風呂場に電気をつけてきた。バスマットを手に戻ると、レッドカーペット並みに恭しく北門の足元に敷いて「どうぞお入りください、王子様」とふざけてみた。さっきの北門の一言で、俺の機嫌は大分上向いていたんだ。
「……」
「いやここ笑うとこだろ」
しらっとした顔すんなよ! お前いつも俺にもっと恥ずかしい台詞吐いてんだろうがあ!と思ったけど。俺らは今朝ちょっと喧嘩っぽくなってからは北門はクール通り越してなんか近寄りがたいって感じ。いつも俺を見るときの柔らかな表情は、あれ大分こいつの綺麗な顔に人間味を足すスパイスになってるんだなあって思い知る。
(なんか調子が狂う……。いつも通りに戻ってくれよ。なんて、俺が先に変な態度とったくせに、自分を棚に上げてよく言うよな)
心の中で自分自身に突っ込みを入れながら、脱衣所まで北門を案内する。
「お前、身体冷え切ってんだから。先シャワー浴びなよ」
下着は帰り際にコンビニで買ったから、あとは体格的に俺よりは大きい兄貴の服を宣言通りに拝借してこよう。まあ、兄貴の服なんてほとんどスポーツメーカーのジャージかTシャツ、パーカーばっかだけど、ないよりましだろう。
「着替え持ってくるから、入ってろ」
そういって脱衣所を出ていこうとしたら北門に手首を掴まれた。
「先輩が先に浴びて」
「いや、いいって。お前が先に入れてって」
じいっと見つめられたから首を傾げたら、「じゃあ、一緒にはいろうか」とか小首をかしげてイケボを繰り出された。何だよ、通常運転できるんじゃん。
「はあああ、いや、いやいや、無理だって!」
「男同士なのになんで? 先輩、俺の事、意識してる?」
「な、なにいってんだよ!」
冗談だってわかってるのに、じっと見つめられたらやたら落ち着かない気分になってしまう。女子の言ってた、女の子を泣かせていたの、あながち嘘じゃないと思ってしまう。なんというかちょっと魔的な魅力があるよな。
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