ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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居酒屋

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 カエデはその後もモンスターを倒しまくっている。
「なぁ、いい加減帰らないか?」
「なんでだよ?まだいいだろ?レベル上げなきゃ」
「それはそうだけど疲れたよ」
 9階層にもう2時間近くいる。
「じゃあ下に行く?」
「なんでそうなるんだよ!俺らは30階層を攻略して来たから帰りたいの!」
「なんだよ、2人ばっかずるいぞ!レベル俺も上げたい!」
「今何レベルだよ?」
「ん?ステータスオープン」
ーーー
 木村楓  23歳
 ジョブ 剣士Lv9
レベル20
STR   62
DEF   48
INT    43
DEX   52
AGI    60
LUK   40
 スキル 『スラッシュ』『パリィ』『溜め斬り』『オーラスラッシュ』
SP20
ーーー
「へぇ、20に上がってるじゃないか、なら帰ろう!」
「え、なんでだよ!2人とも40超えてんだろ?」
「そんなすぐには上がらないぞ?」
「そうそう、私達も頑張ったんだからね」
 本当はハルカ達の時に上がったんだがな。
「うー、分かったよ」
「よし、ようやく帰れるな!」

 ようやく上に上がっていき、改札を抜ける。
「はぁ、帰って来たな!」
「うー、私だけまだ…」
「明日もあるしさ」
 とカレンが言う。
「え!明日も潜るのか?」
「だってカエデが可哀想じゃない」
「俺は明日はパスだ」
 付き合ってられん!
「「えぇー!」」
「なんで?」
「疲れたから」
「…怪しいなぁ」
 と怪しむ2人。
「俺は結構忙しいんだよ」
「彼女か!?女なんだな!!」
「私達がいるじゃない!」
「だー!こんなところでうるさいぞ!そんなんじゃねぇ!」
 ほんとにコイツらは!

「それにレベル上げだけならカレンだけでも問題ないだろ?ポーションも渡してるし」
「そ、それはそうだけど」
「オレはカレンだけでもいいぞ!レベル上げなきゃ行けないしな!」
「よし!決まりだな!」
「ぶー」
 ということでカウンターに行き俺たち2人は魔石を半分にして半分は換金する。
 それはカレンに行くが結構な額だ。
 となりではカエデが換金していてまぁ、普通の額だな。
 
 換金が終わって、
「なぁ、この防具のお金は」
「いいよ、やるから」
 どうせ売る予定だったからな。
「いいのか?だってこれ魔法かかってるだろ?」
 フィットの魔法がかかってるから体型気にせず着けれるからな。
「仲間になったお祝いだな」
「やった!ありがとう!なぁ、飯に行かねえ?」
 とカエデから誘ってくる。
「そうだな、居酒屋でいいか?」
「やった!私もいいの?」
 カレンは酒は飲ませられないな。
「まぁ、カレンは酒飲まなければいいだろ」
「よし!居酒屋デビューだ!」
「は?カレンは幾つなんだ?」
「18よ?」
「年下かよ!ヤトといるからてっきりできてるのかと思ったけど」
「んなわけないだろ!」
「いてっ!」
 俺のゲンコツがカエデの頭を小突く。

「なんだ、じゃあ、ハーレムメンバーではないんだな!」
「当たり前だろ?」
「んじゃ、いこうぜ!」
「着替えてからな?」

 更衣室で着替えると、
「へぇ、普通の服着るとまともだな」
 パンツルックでロングコートを着ている。
「へへ、そうでしょ?これでも受付嬢やってたんだ!」
「その口調でか?」
「そんなわけないでしょ?猫を何匹も被っていたわよ」
「そりゃそうだな」
 こんな受付嬢がいたらいやだな。

 カレンはダウンにパンツでカジュアルだ。
「んじゃ行くか」
「「はい」」
 タクシーで居酒屋まで行くと、
「歩いてこれたんじゃない?」
「別にいいだろ?疲れてんだよ」
「まぁ、お金出すのはヤトだからいいけどね」
 とカレンは先に降りる。

「「「カンパーイ」」」
 と久しぶりに生を飲む。
 やっぱりこれだな。
「くぅーー」
「そんなに苦いのよく飲めるよねー」
「大人になればわかるよ」
 と言いカレンは枝豆をつまんでいる。
「ねぇ、このパーティーの名前はなんなの?」

「…ん?」
「もしかして決めてないとか?」
「まぁ、決めてないな」
「決めようよ!『ブルーオーシャン』みたいな!」
「んじゃYKK」
「やだよ!なんかの金具のメーカーでしょ!」
「アルケミストは?」
「そりゃダメだ」
「ぶー!」
 あーだこーだと話しながら結局は決まらずに駄弁ってふて寝し始めるカエデをカレンと一緒にタクシーに乗せると、
「またな!」
「私達だけでもダンジョン行きますからね?」
「おう!あんまり無茶はするなよ?」
「カエデじゃないんだからしませんよ」
「あはは、わかった」
 と言って帰す。

 いい夜だな。
 と歩いて帰ると途中で『プライド』が見える。
 酔っ払いが言ってもなんなので少し中を見て行こうとすると、
『金だせよ!早くしろ!』
 と怒鳴り声が聞こえてくるので中に入っていく。
「なんだ?強盗か?」
「な、なんだお前は!撃つぞ!」
「はぁ、これでも冒険者だ。銃は通じないぞ?」
「く、くそ!これでも喰らえ!!」
“ダンダダン”
 と銃声が鳴るが、懐に入った俺は掌底で顎を叩くと男は倒れてしまう。

「さ、流石です!河地様!ありがとうございます」
 如月がカウンターから出てくる。
「あはは、酔った勢いだから大丈夫かな?」
「大丈夫ですよ!すぐに警察も来ますから」
「それにしても銃なんて物騒なもの持ってるな!」
 日本はどうなってんだ?
「ですね、計画的なやつですかね」
「たぶんな」
 それにしても如月なんかが無事でよかったよ。
「怪我はないか?」
「おかげさまで」
「そうか、俺いたほうがいいよな?」
「そうですね、そうしてくれると助かります」
 と警察が来るまで如月と駄弁っていると、警察がきてそのまま連れて行かれた犯人。
 俺は過剰防衛だが、注意だけで済んでよかった。
 まぁ『プライド』が無事ならそれでいいか。
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