ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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オークション

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 それからアーシャは国に一旦帰るそうで足早に戻って行った。
 で俺は、
「またあっわたわね!」
「何度来ても答えはNOだ」
 とアメリカの女に一言言って部屋に入る。

 流石に部屋には入れないようだからこれでいいだろう。
 ビールを飲みながら久しぶりに『ガチャ』をやってみる。
 11連だ。
 赤が1、青が5、紫が2、銀が1、金が1、で虹が1だった!
 赤が上級ポーション、
 青が、
・大地の盾
・飛燕剣
・大地のハンマー
・スネイルアーマー
・バッグコイル
 スネイルアーマーはカタツムリのような外観だからちょっとな、バッグコイルはバッグがついてる腰装備だな。
 紫が、
・紫電のピアス
・ヒスイの指輪
 銀が、
・AGI速薬(+40)
 金が、
・スキルボール『水魔法』
 虹が、
・スキルボール『錬金術』

 おぉ!やった!錬金術がでたな!これで世界で1人ではないな!
「スキルボールの入れ物っと」
 スキルボール用の箱は如月が前に箱をくれたのでいれておく。

 あとはこれをオークションにでも出せばいい!
 まずは如月に相談だな!

 電話で相談すると、
「な!それは本当ですか?」
「あぁ、スキルボールが手に入った!」
「す、すごいことですよ!」
 声がデカくなっている。
「分かっている!だから相談しているんだ」
「分かりました!手放したいんですよね?」
「おう!2個もいらないからな」
 これでそいつが有名になるだろう!
「では国際オークションにかけますか!」
「おう!そう言うのでよろしくお願いします!」
「分かりました!手配いたします!」
 と言ってすぐに連絡を切る。

 あれから一か月、俺は海外のヘッドハンターとは一切取り合わず、アーシャもまた連絡が来ないのでゆっくりとダンジョンに潜ったり、シオン達のバッグをマジックバッグにしたり、『プライド』にポーションを卸したりしていたが、周りから人がいなくなって、ようやくオークションのことを如月に聞かされ。
 今週末に横浜まで行くことになった。

「今日は悪いね」
「いや!俺らも気になるからな!」
 とスーツを着た青蘭がいる。まぁ、俺もスーツだがな。
 いつものキャンピンカーに乗り込むのは『ブルーオーシャン』のメンバーに如月、俺だ。
 もちろんバッグにはスキルボールが箱に入っている。

 事前に聞くとオークション用にホテルを貸切、それ用に改装してオークション会場にしたようだ。

 そして二週間前からオークションの告知が世界中でされて、今に至る。
 
「へぇ、日本も思い切ったことをするんだな」
「何か他に出すものはありますか?当日でもいいと言われたので」
「んー、なにかあるかな?あ!スキルボールの『侍』があるけど!」
「ま、ま。まじか!!」
「なんだ?欲しいのか?」
「おう!いくらだ?10億までならだせるが」
「んじゃ3億でいいよ!」
「よし!交渉成立だ!!」
 と青蘭がスキルボールを受け取り、如月が入金してくれた。

「んー、後はないかな?」
「如月は何を出すんだ?」
 大門が聞くと、
「眠らせておくのもなんなので紫電の槍と火焔の太刀ですね」
「ほぉ、火焔の太刀とな?」
「これはもう出品が決まってますからダメですよ?」
「いいではないか!」
 と青蘭が前に行こうとするので、
「青蘭、作ってやるから我慢だ!」
「本当か!」
「どう言うのがいいか決めといてくれ、あ、あと刀は用意してくれよ?」
「どう言うのがいいかとは?」
「属性だな、雷だったり風だったりな」
「お、おぉ!何がいいかな?」
 青蘭は座って考えだした。

 俺もバッグを探してみると、
「お!あった!スキルボールだ!」
「「「「えぇ!」」」」
「な、なんのスキルボールなの!?」
「『忍者』だよ」
「ぼ、僕が欲しい!」
「サヤはクノイチになるのか?」
「そう!武器ももらった忍刀・雷切だし!」
「そうか、ならあげるよ」
「え!いやいや、お金は払うよ!3億でいいの?」
「あぁ、いいぞ」
 とまた3億を入金してもらい『忍者』はサヤが手に入れた。

「まだ出てきそうだな?」
「流石に他にはないな」
 後は武器なんかだから『プライド』の分でいいだろう。

 横浜のホテルに着くとみんなで俺を囲んで中に入る。

 プライベートルームに案内されてここで視聴できるようだ。
 
「では、お預かりいたします」
 と支配人自ら受け取り鑑定士が鑑定してスキルボールは持って行かれた。

 よし!これで俺の手から離れたぞ!

 そうしてオークションの幕が開ける。

 最初は小物から段々と大物へと移り変わる。
「一応こちらからも参加はできますからね」
 と如月に言われるが、壺やら掛け軸はいらないからなぁ。

 そして、『プライド』から出品された紫電の槍が出ると大歓声だ。
「良かったな!」
「あれも元々河地様のものですから」
 イタリアとロシアの冒険者が競り合っていて、結果一億三千万でイタリアの冒険者が買っていた。

 次は火焔の太刀だ。
 これには青蘭が一億だしたが、中国の冒険者が三億出して青蘭は負けていた。
「くそ!いいもん!俺は作ってもらうから!」
 と負け惜しみまで言っていた。

 少し間が空いてようやく最後の商品。

 ラスト、スキルボールの『錬金術』の出番だ。
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