ガチャから始まる錬金ライフ

盾乃あに

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大トリ

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 幕が開くと箱に入ったスキルボールが照らされて綺麗な演出だな。
「こちらが大トリ、最後のお品になります。スキルボール『錬金術』です!まずは一千万からスタートです」

 これのためだけに集まった海外のバイヤー達が慎重に値段をつけていく。

 10億を超えたあたりから怪しい雰囲気になってきていた。

「荒れるな…」
「ん?」
「今はアメリカとロシアが牽制しあってるが、他の国も諦めてはないようだな」
 と青蘭が言っていると、
 150億を超えるともう2カ国の一騎打ちだ。

 手に汗握る攻防の末、手に入れたのはアメリカ。
 600億で落札した。
 とその途端、銃が鳴り響きスキルボールは奪われてしまった。
 周りがざわつき追っていくが、オークションの支配人達は分かっていたように会場を落ち着かせた。
 まぁ、受け渡しをするのは終わってからだから本物ではなかったのだろう。
「ホッとしたよ」
「だがここからアメリカに行くまでが大変だろうがな」
「そうか、狙われてるのが分かっているんだしな」

“コンコンコン”
『失礼します。アメリカの落札者様がお会いしたいと言っておりますが、どういたしましょう?』
「会うか、はい、どーぞ」
「失礼します」
「Hello!」
「なんだよ、おまえかよ」
 俺から無視され続けたヘッドハンターだった。
「私はおまけよ?こちらが今回『錬金術師』になるエマよ」
「こんにちわ、エマと言います」
 まだ若くて冒険者に成り立てのような子だな。
「こんにちわ、俺が河地夜人だ」
 と握手をする。
「色々と聞きたいことがあるのだけれど」
「錬金の仕方?素材?」
「どちらもですね」
「錬金の仕方はわかると思うよ。あとは素材だけどダンジョン素材だから鑑定ができる人を連れていくしかないだろうな」
 エマは肩を落とすので、
「じゃあ、これをあげよう」
「これは?」
「上薬草だね、5枚もあれば同じものを探すのに役立つだろ?」
「あ、ありがとうございます!」
「あとはスキルが教えてくれるはずだ」
 礼を言ってエマが退散すると、

「あんな若い子に錬金術を使うなんてな」
「そうだね、若返りの薬もあるのにね」
「だな!…え?」
「え?」
「そんなのがあるのか?」
「まだ作ったことはないがな!」
 と『ブルーオーシャン』のみんなは大騒ぎだ。

 とりあえず俺たちは金の入金を確認してキャンピングカーに戻ると、
「なぁ、若返りってどこまで若返るんだ?」
「さぁ、試してないからな」
「試すときは俺が」
「いや、私が先よ!」
「何言ってるの!私が一番先に!」
 とキャンピングカー内で揉めている。
「あはは、さすが河地様、先が見えませんな!」
「いや、止めてくれよ!」

 キャンピングカーは城島がのんびりと運転していく。

 青蘭は折れたらしく、シホとカリナが喧嘩をしていた。

『プライド』に到着すると、ようやく落ち着いた車内でみんなに別れを告げて車を見送る。

「それでは河地様もお気をつけて」
「あぁ、疲れたよ!じゃな!」
「はい、お疲れ様でした」
 ネクタイを緩めてまだ肌寒い街を歩く。
「…アーシャ?」
「何故スキルボールがあるのを黙ってた!」
 道の真ん中にアーシャがいた。
「あれはあの後手に入れたものだからな」
「それはスキルボールを手に入れる術があると言うことか?」
「いや、あれは特別だな」
「もういい!殺れ!」
「はぁ、俺は女の子には弱いが男には強いぞ?」

 背後からの剣を避けると蹴りを入れる、そのまま前からの男に雷法の指輪からだした雷鳴の短剣を刺すと、隣にいた男を殴り雷鳴の短剣を太ももに刺してラスト後ろにいた男の太ももにも刺す。

「な、なんで!レベル40の冒険者が?」
「その辺の男と一緒にするな、俺のレベルは50オーバーだ!」
「くっ!」
「本当にあれはあの後手に入った。どう思おうが気にしないが真実だからな」
 と言って家に帰る。

 部屋に入ると冷蔵庫からビールを出してネクタイを取り、ビールを流し込む。
「っっくはっ!!」
 はぁ、アーシャには悪いことをしたがしょうがない。
 それにしてもあれがS級だったら危なかったな。
 ブルッと身震いして上着を脱ぎハンガーにかける。
 とりあえずはこれで錬金術師が2人になったんだ、あちらの方が有名だろうから彼方にいくことを願うよ。
 と思いながらビールを流し込んで新しいビールを開ける。
 ソファーに座ってテレビをつけるとオークションのことをやっていてエマが映っていたし、銃を乱射した男達は捕まったようだ。
 まぁ、偽物とわかれば諦めるわな!

 どれ、蟠桃というのを買ってみるか。
 ネット通販で二万リラもするものを買うとただの桃に見えるが、鑑定すると蟠桃と言うものらしい。

 若返りの薬を練金釜で作ってみると錠剤だな。
・若返りの薬…一粒で一歳若返る。
 五つできたので今度青蘭達に配ってみるか。

「ステータスオープン」
ーーー
河地夜人カワチヤト 31歳
ジョブ ガチャ師LvMAX 鑑定士Lv8   錬金術師Lv7  シーフLvMAX  ローグLv6   彫金師Lv4  魔導士Lv4
レベル56
STR   226 (+50)
DEF   201(+20)
INT   210(+20)
DEX   210 (+20)
AGI   232(+30)
LUK   79
スキル 『ガチャ』『詳細鑑定』『錬金術』『上級短剣術』『罠探知』『罠解除』『鍵開け』『気配探知』『ダブル』『ハイディング』『一撃』『一撃死』『宝探知』『ウィークアタック』『全耐性』『六大魔法』『彫金』『フィット魔法』『ネット通販』
SP 56
ーーー

 錬金術が上がってるが、何か増えたか?
・鑑定ゴーグル…知識の種+光水晶
・ハイドコート…迷彩蛙の皮+革のコート
 おぉ!鑑定ゴーグルがあればみんなが薬草取ってこれるよな!ネット通販で見ると知識の種は一粒で一万リラだ。

 できれば、どこかで見つけたいな。
 ハイドコートも作ってみたいが、またカエルの皮かよ!

 
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