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ヘッドハンター達
しおりを挟む「よし!外に出るぞ!」
気合いを入れて外に出て行く。
エントランスを出て歩道を歩いていると、
「Hello!」
とサングラスをずらしてこちらを見てくる綺麗な女性。
「ん?あいむのーイングリッシュ」
少しはできるができないふりをした方がいいな。
「あら、英語じゃ無理みたいね?私はヘッドハンティングに来たのだけど」
「んー、日本がいいから断りますよ?」
「そう?これでも?」
男2人が腕を取るが、雷法の指輪から雷鳴の短剣を出して軽く斬りつける。
「わぉ!貴方も冒険者なのね!?」
「はぁ、これ以上するなら俺も考えるぞ?」
男達にポーションをぶっかける。
「出直すことにするわ、嫌わないでね」
「もう遅い」
と男2人は痺れてるのか足元を震わせながら女の乗った車に乗って出て行った。
ったく、外に出た瞬間にこれだからな!
『プライド』に行くと、
「河地様どうされました?」
「ん?もうバレてるからさ、来てみた」
「ハハッ、そうですね、悪いことしてるわけではないですからね!でも気をつけてくださいね?」
「おう!さっきも一回あったからな!」
「はぁ、ネット社会はやはり厳しいですね」
「だな、どこで撮られてるかわからないからな」
「ではこちらへ」
といつものカウンターに座る。
ここは半個室のような感じになっているので取引はわからないはず。
「これが低級ポーションね」
「へぇ!それが低級ポーション?」
「「えっ!?」」
いきなり現れた若い女性、銀髪で可愛らしいが気配探知にも引っ掛からなかったぞ?
「なんだい?お嬢ちゃんも欲しいのか?」
「うん!できればロシアに来てくれると嬉しいな!」
「それは無理だな?俺は日本が好きだからな!」
「じゃあ、わたしとも取引しない?」
「んー、ここが精一杯かな?」
「ここより高く買い取るわよ?」
「あはは、金じゃないんだよね?」
と言い合っていると、
「お客様?こちらは今大事な商談中です。すこし行儀がわるいんじゃないですか?」
「分かったわ、後でお話ししましょ?」
と引き下がってくれた。
「アメリカの次はロシアかよ」
「流石に海外にはいかないですよね?」
「当たり前だろ?こっちにパーティーもあるし」
「それは良かった」
「じゃあ、」
とポーションを卸していく。
さて、ロシア少女とまた話さないといけないのか。
「よし、これで終わりだね」
「はい!ありがとうございます」
「やっと終わったのね?じゃあ、私とお話ししましょう」
「わかったよ」
と『プライド』の中にある商談スペースに腰掛ける。
「率直にいうわね、ロシアに来てちょうだい」
「嫌だね。俺は日本が好きなんだ」
「はぁ、あちらの方が全てにおいて貴方を高く評価するわよ?」
「んー、評価されなくてもいいかな?それよりほかの錬金術師を探した方が早いだろ?」
「いないのよ!錬金術師が」
そりゃ大変だな。
「家もお金も全て欲しいままよ?」
「無理だね、俺も冒険者だからパーティー組んでるしね」
「な!錬金術師なのに?」
錬金術師がパーティーを組んでも問題はないだろう?
「仲間がいるのね?」
「仲間に何かしたら絶対に許さないけどな?」
まぁ、どうなるかはわからないがな!
「しないわよ、そんな嫌われること」
「ならいいが」
「仲間も一緒ならロシアに来る?」
まだロシアに連れて行こうと考えるか…
「無理だ、日本で活動するよ」
「んー、ならこちらでポーションを売ってくれる?」
「あぁ、それならいいぞ、まぁ、限りがあるけどね」
ようやくこちらの意図が伝わったな!
「それでいいわ!私はアーシャよ!河地夜人さん」
アーシャは背が低いが20代だろうな。
出るところは出ているしパンツルックで秘書のような出立ちだ。
「ヤトでいいよ、よろしくアーシャ」
と握手をする。
「じゃあ、これを頼みたいのだけど」
紙を渡してくる。
「ん…お、多すぎないか?」
「そう?出来れば週にこれくらいは欲しいのだけど」
低級ポーションだけでも1000本?
「無理だ!素材も足りないぞ!」
「何が必要なの?それは用意するわ」
「上薬草に光水晶、岩キノコ、魔力茸に反転キノコ」
それだけじゃないぞ!
「えっ!それはどこに売ってるの?」
「全部ダンジョンで手に入るものだ」
「それはそうか、わかったわ、手配してみる!」
アーシャはそう言うとどこかに電話をかける。
「ふぅ、こりゃ金の問題じゃねーぞ?」
「そうでしょうね」
「おっ、ありがとう」
如月がコーヒーを持ってきてくれた。
「私達も出来れば用意したいのですが」
「あはは、如月は友達だと思ってるから気にするな」
「あ、ありがとうございます」
と言ってカウンターに入っていく。
コーヒーを飲みながらゆっくりしていると、
「はぁ、『鑑定士』を連れて行かないといけないわけね?」
「そうだな。それに上薬草は取れるところが結構深いぞ?」
「こっちではどうしてるの?」
「ん?自分で取りに行ったりしてるな」
まぁ、最近はネット通販だがな。
「な!ヤトは『鑑定』も持ってるの!?」
「あぁ、持ってないと錬金したのを確かめられないだろ?」
「そうか、そうよね」
と納得した様子のアーシャ。
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