合成師

盾乃あに

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咲雷

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「今日は大人数だぞ!俺のパーティーメンバーも来てるからな!」
 とマー坊が言うと、ミドリが顔を出して、
「久しぶりね!ルカ!と、初めましてカグヤさん」
「初めまして、えーと」
「一人一人に自己紹介もないだろ?とりあえず座ろうか?」
 と言うと、
「だね!座って座って!」
 とミドリが隣の席を指差す。

「よ、ツネももう来てたんだな」
「おう、しかし久しぶりに大人数で飲むな」
 と上着を掛けながら席に座る。
 俺とシオン、前にはツネとカグヤが座る。
「隣失礼しますね」
「お、ルカの横じゃなくて良かったのか?」
「今日はシオンに譲ります」
「あっそ、で?とりあえず飲み物頼むか!」
 と言ってビールを頼む。

「んじゃ!俺たち『咲雷サクイカズチ』のレベルオーバーを祝して!乾杯!」
「「「「カンパーイ!」」」」
 と、グラスを交わす。

「んじゃ、とりあえず自己紹介かな?」
「俺から行こう。榊原恒吉サカキバラツネヨシだ。マー坊と同級生で、『tortie』の店長をしてる!武器を買う時は俺の店でたのむぜ!」
 とツネが真っ先に自己紹介をして……と言うか店の紹介だな。

「それじゃあこっちの席からね?私は氷室月姫ヒムロカグヤ、カグヤでいいわ。知らない人も居ると思うけど、一応、モデルやテレビに出るけど本業は探索者だからよろしくね」
 とカグヤが言うと隣の席から「知ってるー!」と声がかかる。
「んじゃ俺だな。マー坊と同級生で里見瑠夏サトミルカだ。生産職だからよろしくな!」
「え!ルカさんも生産職なんですか?」
「言ってなかったな、一応これでも生産職だ」
 とビックリしているシオンに言うと次はシオンの番だな。

「あ、あの、ルカさんのと、友達?」
「そうだな」
「はい!友達の相楽紫音と言います!鍛冶士をしている二十歳になります」
 隣の席で若ーいと言う声が聞こえる。

 マー坊とミドリが自己紹介をすると、渋いおっさんが立ち上がり、
「俺は近藤勇海コンドウイサミだ。冗談でなくこの名前だからな?歳は1番上だろうけどみんな気軽に声かけてくれ!一応『咲雷』ではタンクをしている」
 背丈もマー坊と同じくらいある大柄な人だが、笑うと優しい顔をするのでいい人という印象だな。

「次はあーしね!鬼灯寧々ホオズキネネ!ピチピチの二十歳!シオンとタメだね。魔法使いやってるよ!よろしくねー」
 と髪の色は金髪でヤンキーチックだが元気な子だな。

「わ、私は美島奏ビトウカナデです。ヒーラーをやってます。歳は23です」
 オットリした……と言うかオドオドした感じの美人さんだ。
 普通の感じがして好感が持てるな。
 美島さんと目が合うと顔を赤くして座って陰になる。

「ん?」
 まぁいいか、これがマー坊のパーティーか、なかなかいい感じのメンバーだな。

 自己紹介が終わって、ツマミが届くとみんな好きなように飲んで食べてしゃべっている。

「あ、シオン。パーティーに入らないか?」
「ブハッ!?ゴホッゴホゴホ……な、なんですかいきなり?」
 おしぼりを口にあてなんとか前に吹き出すのを堪えたようだな。
「ん?まぁ、鍛冶に興味あるし、パーティーメンバーにならないかと思ってな」
「え?で、でもカグヤさんは?」
「私も賛成なの、あまりダンジョンに行けてないからシオンさえ良ければルカと一緒にレベル上げしない?」
 とカグヤが言う。

「え、あの、は、はい!い、いいんですか?」
「おう、レベル上げ手伝ってやるよ」
「あ、ありがとうございます……」
 と涙を浮かべるシオン。
「おー、良かったな!今までどうしてたんだ?女の子1人じゃキツいだろ?」
 とツネがぶっ込んでくる。

「……え?ば、バレてます?」
 涙の引っ込んだシオンが真顔で聞いてくる。
「あぁー、俺はシオンが隠したいのならそれでいいと思ってたぞ?」
「いや、バレバレだろ?」
 ツネが言うとカグヤも頷く。
「やっぱりですか……上手く隠せてると思ったんですけど」
「無理でしょ?こんな可愛いのに男なんて」
 カグヤが言うと、
「僕は1人でパーティーに入れてもらうのに、女でいたら危ないと思って」
「まぁ、更衣室も男の方を使ってたからな。前のパーティーではバレなかったのか?」
「はい、なんとか」
 と落ち込むシオン。

「まぁ、バレてるんだからしょうがないだろ」
「そうね、別にバレてもルカは大丈夫でしょ?」
「ん?まぁ、シオンが隠したかったら俺も黙ってるけどな」
 シオンが男でも女でも関係ないしな。

「ありがとうございます。僕……私は女です」
「あはは、そっか、まぁ置いてくくらいのパーティーメンバーだからバレてないだろ」
「置いてく?」
 俺は会った時のことを話すと、
「そいつら氷漬けにしてやるわ!」
「俺も知らないのにどうやってみつけるんだ?」
 カグヤもそれなりに酔っているな。
「ぶー!シオン?何かあったら私に言うのよ?」
「ありがとうございます」
 と笑顔が出てきたので大丈夫のようだな。

「へぇ、ルカのパーティーに入るのか!シオン、よろしくな」
 とマー坊がこちらにやってくる。
「あ、よろしくお願いします」
「そうだ、マー坊はレベルはどれくらいになったんだ?」
「おう、159だったぞ。2日寝込んだ」
 2日か、俺と似たようなもんだな。

 それにしても159か、やっぱパーティーだとレベルの上がりが悪いのか。俺とは違うし、しょうがないけどもうちょい上げたほうがいい気がするな。

「マー坊はレベルを上げないのか?」
「ん?ちゃんと上げてるぞ?さすがにルカみたいに1人でダンジョンに行くことがないから上がりは悪いけどな」
「そっか、でも慎重にな?」
「おう!当たり前だ!てか、お前の武器防具でだいぶ助かってるけどな」
 と白い歯を見せて笑うマー坊。

「あ、あーし!あーしにも作ってよ!」
「おいおい、俺が先だろ?年功序列ってもんが」
「ただのジジイだろ!あーしが先!」
「お前らいきなりだとわからないだろ?」
 とマー坊が制すると、
「武器防具を作ってよ!」

 バレてるな?誰だ言ったのは?

 ミドリがそっぽ向いているのでバレバレだな。
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