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星3ダンジョン攻略
しおりを挟む星3ダンジョン49階層。
キンググリズリーが剛腕を振るが、
「当たるかよ!」
懐に入り肘鉄を腹に突き刺す。
「ゴェッ!!」
剣で首を落とすとドロップに変わる。
「カグヤ、大丈夫か?」
「えぇ、平気よ?」
とカグヤも俺の作った武器と全身防具を身に纏っているので調子良くモンスターを倒している。
階段は見つけてあるのであとはボスを倒すのみだ。
ちょっと休憩をし、50階層の扉を開く。
「おぉ、デカいな」
「へぇ、ここはグリーンドラゴンがラスボスなのね」
「んじゃさっさと倒すか」
「そうね」
と雷属性のミスリルの片手剣に魔力を込めて振り切ると『バチィッ』と雷が飛ぶがパァンッとグリーンドラゴンに当たると消えてしまう。
「無駄よ?魔力耐性が強いみたいなの。だから肉弾戦しかないのよ」
「なんだよ、了解っと」
2人で瞬歩を使い接近する。
『グオォォォォォ』
と尻尾を振り回すので上に飛び上がり避け、避けると同時に尻尾を斬りつける。
とりあえず半分ほど切れたようで雄叫びを上げるドラゴン。
と、上を見るとドラゴンの背を駆け上がるカグヤが、首の背側にある逆鱗を刺す。
『グギャァァァア!!』
剣を刺したまま前に周り下に降りると首から大量に血が吹き出す。
「やるな」
「まぁね」
巨大な足が踏み潰そうと上がるがその場にはもうカグヤはいない。
“ッズシーン!”
と砂埃が舞う。
「紫電一閃」
俺は背を駆け上がり紫電一閃を使い反対側の首を斬って下に降りると、ドラゴンの首は重さに耐え切れずに落ちる。
泡のように消えるグリーンドラゴンはドロップを残して消えていく。
「よし!これで星3ダンジョン攻略だな」
「そうね。さぁ、宝箱を開けて帰りましょ」
ドロップは皮と牙と魔石、宝箱からはミスリルのインゴットが四つと宝石が一つ。
『身代わりの宝珠』……ダメージを肩代わりしてくれる宝珠。
「へぇ、これでアクセサリーを作ればいいな」
「いいわね!欲しい」
「……まぁ、いいけどな」
「やったぁ!」
と飛び跳ねて喜ぶカグヤ。
とりあえずネックレスでも作ればいいだろう。
「よし、戻るか」
「そうね」
とモノリスに触ってギルドに戻ると、受付にドラゴンの牙を見せ、ダンジョン攻略した事を伝える。
星3から星4にカードは変わって、金色のカードになった。
いつも通り売値の半分をカグヤのカードに移してもらい、俺はドロップなんかを全てもらう。
今回は途中で薬草なんかも採ってきたが、それは換算しない。俺が採取しただけだしな。
「別にお金はいいのに」
「俺が嫌なんだよ。借りを作るのはな」
「はいはい、それで?鍛冶士の子に連絡しないの?」
「お、そうだった」
スマホを出してシオンに電話をする。
『はい!どうしました?』
「よぉ、シオン。今日暇か?」
『えーと、はい、暇ですけど』
「なら新宿の『居酒屋麦わら猫』ってとこに18時集合できるか?」
『わかりました!行きます!』
とシオンが喜んでるのがわかる。
電話を切ると、更衣室に向かって着替えてロビーで待つと、薄い桃色のダウンにデニムを着たカグヤが出てくる。
「お待たせ」
「……ピンクなんてよく着こなせるな」
「似合う?モデルやった時に気に入ったから買い取ったの」
とくるりと回るとポーズを決める。
「はいはい、よくお似合いです」
「ぶー、心がこもってない」
そう言われても、似合ってるがポーズまで決められたら素直に褒められないな。
タクシーで新宿まで出ると途中で降ろしてもらい、歩いて向かう。
まだ18時には少し時間があるので暇つぶしに2人で色々見て回る。
「あ!あのブランド好きなの!見ていっていい?」
「ん?あぁ、いいぞ」
と高級ブランドの店に入るとカグヤは服やバッグを見ているが、俺は参考にアクセサリーを見ていく。
ミスリルのインゴットもあるし『加工』してペンダントヘッドにするつもりだ。
シンプルなものがいいな。
ある程度デザインを決めたのでまた後日『加工』で作ればいいだろう。
買い物も終わり、待ち合わせ場所に向かうとこちらに歩いてくるシオンを見つけ、
「おう、シオン!こっちだ」
「あっ、ルカさん!ってえぇ!?」
と走ってきて驚くシオンに、
「こんにちわ、私は氷室月姫よ。よろしくね」
「あ、本物だ。ぼ、僕は相楽紫音です!よろしくお願いします」
と緊張しているシオン。
「カグヤって呼んでね?私もシオンって呼ぶから」
「え、あ、は、はい」
俺の顔をチラチラと見ながらカグヤに答えるシオンに、
「まぁ、俺のパーティーメンバーだ」
「え、あぁ、だから見た事あったんだ。テレビでルカさんのこと見たことあります」
「あはは、まぁそれは忘れてくれ」
と、笑いながら『居酒屋麦わら猫』に入る。
二階のテーブル席を二つ予約してあるようで、二階に上がるとマー坊が待っていた。
「よう!ルカ!カグヤも元気そうだな。でそのちっさい子は?」
「マー坊さんもお元気そうで、こちらはシオン、鍛冶士らしいですわ」
「あ、はい、相楽紫音と言います。よろしくお願いします」
とあたふたしている。
「まぁ、縁があってシオンも呼んだんだ。いいだろ?」
「おう、増えるのはいいぞ!よし、シオンもよろしくな!」
とマー坊は握手する。
「は、はい」
シオンは大きいマー坊に圧倒されてるな。
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