合成師

盾乃あに

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結成パーティー

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 マー坊達が帰ってくると、今日は歓迎会だ。
 会議室は食べ物を並べてあり、ビールサーバーも借りてきてある。
 
「買ったぞ!車!」
「ほぉ、社用車か?」
「だな、ワゴンで良さそうなのがあったからな!」
 と、明細を渡してくる。
 まぁまぁの値段だな。
「あはは、色々つけたらそうなった」
「まぁ、社用だからいいがな」
「だろ!そう言うと思ったぜ」
 と機嫌よく飲んでいる。
 まぁ、納車までは俺の車に乗れば良いか。

「この人がリーダー?」
「ん?あぁ、イサミの子か。そうだよ。初めまして」
 とまだ小さい女の子の目線まで腰を落として喋る。
「私は近藤南です!五歳です」
「そうか、五歳ね。南ちゃん、俺は里見瑠夏だよ。ルカでいいからね?」
「うん!」
 と言ってイサミの所に走っていく。

「ルカ、悪いな。うちの娘と嫁さんだ」
「うちの人がお世話になります。近藤美沙コンドウミサと言います」
 と奥さんと一緒に挨拶してくれる。
 イサミの奥さんはおっとりしていて、綺麗な人だ。お似合いの夫婦だな。

「よろしくお願いしますね。イサミは大事なメンバーですし」
「はい、うちの人ったら浮かれちゃうから、心配なんです」
 と奥さんとイサミの惚気話を聞いていると、

「遅くなった。ようやく刻印できたから持って来てやったぞ」
「おぉ、ツネ。武器に刻印出来たのか」
「なかなか骨が折れるみたいだ。属性武器に打つのが大変らしかったがうちの職人がなんとかいれた」
「そっか、なら渡してやってくれ」
 俺が作ったイサミ、ネネ、カナデの武器をツネに渡してあったからな。
 『tortie』の刻印を打ってもらった。
 これで俺たちが活躍すれば武器が宣伝になるしな!

 ツネはカード払いのみんなから端末で金をもらい、武器を渡している。
「これが新しい武器……」
 とカナデも感動している。

「あ、ルカ!そういえばそろそろ売りに来ないのか?在庫がなくなって来たんだが?」
「分かったよ、明日……はダンジョンだから、明後日にでも店に行くよ」
「りょーかい!んじゃ俺も食べるかな!」
 と料理に手を出すツネ。

 工房は明日完成予定で、一通り見てからダンジョンに行くつもりだ。

「飲んでます?飲んでないですよね?」
 ジョッキ二つ持って現れたのはヒナだ。
「ヒナ?酔ってるのか?」
「あはは、酔ってますよ?で、飲んでます?」
「飲んでるって、まぁ、酔ってはいないがな」
 からみ酒か、ヒナは横に座るとビールを置く。
「さぁ飲んでください!私達のリーダーがそんな弱いわけないですからね!」
「まぁ、飲むけど、イッキはしないぞ?」
 とビールに口をつける。

「で?誰がいいんですか?……カグヤ?ミオ?それとも私?」
「……ヒナも可愛いよ?」
「キャー!やった!」
 と無難に答えてはしゃぐヒナを横目にビールを飲む。

「ルカも大変ね」
「見てるなら助けてくれよ?」
 カグヤが横に来る。
「まぁ、ヒナも少しはしゃいでるだけのようだし、いいんじゃない?」
「俺は絡まれて……まぁいいがな」
 グラスを当てて飲み直しだ。

「ついにクラン始動ね。私もテンションが上がって来てるの」
「まぁ人が集まってできるからな。それより頼んでた人は?」
「一応、直接面接してもらいたいから明日にはくるわよ?」
 カグヤには受付にいる人を雇ってくれるように頼んだ。

 流石にクランに誰かいる状態にしておかないといけないから、受付とマンションの管理をお願いできる人を探してもらった。
「分かった。じゃあ、明日のダンジョンはその後だな」
「そうね。とりあえず『栄光』をどうにかしないとね」
 こちらとしてはことを構える気は無いのだがな。

「『栄光』なんてただデカいだけだろ?」
 マー坊が入ってくる。
「それでも数は力だからな」
「そうは言っても上の数人以外はその『組合』の奴らなんだろ?まぁ、そのうち飽きるだろ」
「そうなればいいんだがな」
  テレビで見たが、成金のような装備だったしな。
 プライドも高そうだ。

「まぁ、それは置いといて、飲もうぜ!」
「だな」
 パーティーは続き、夜中まで飲んで騒いだ。

 翌朝、早くから叩き起こされリーダー室に向かうと、長い黒髪のピシッとスーツをきた女性が待っていた。

「初めまして、私は駿河美園スルガミソノです。よろしくお願いします」
 と挨拶してくる。
「あぁ、俺はリーダーの里見瑠夏だよ。秘書でいいんだよね?」
「はい!探索者の資格も持っていますが、私は荒事が苦手なので」
 と言うが結構強そうだけどな。

「ダンジョンはどの辺まで?」
「一応星4までは」
「それなら自衛はできるみたいだね。採用でいいかな?」
 とカグヤに聞くと頷き、
「こちらで契約の詳細を確認しましょう」
「はい!」
 と元気がいい女の子だな。

 星4探索者なんてよく捕まえてこれたな。
 流石、カグヤの伝手だな。

 カグヤにあとは任せ、俺はポーションを飲む。
 流石に飲み過ぎた。

 あとは工房を見に行くか。

 さて、次はダンジョンに向かうか。
 星3だが、どうなってるか心配だな。
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