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新しい友達
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「やぁ」
ローレンスはまるで友達のように軽くあいさつをしてきた。
ほっとするのと同時に、前のいきなり土下座との落差に俺は戸惑う。
「あ、この前は失礼しました」
動揺したために筒が傾いて危うく串を落としそうになった。あぶない、あぶない。
横からリーフがさっと筒を受け取って、敷物の上に注意深く置いた。
「たいしたものではないですが、みんなで食べましょう。どうぞ」
といっても誰も串に手を伸ばす人はいない。遠慮がちに見つめるだけだ。仕方なく、俺は自分で一本取って食べてみた。
柔らかい肉に絡んだ甘辛いたれの風味が口の中で広がる。思わず頬が緩んでしまう。
「いや、こちらこそ弟が世話になっている。弟と一緒に授業を受けてくれているおかげで、こちらも助かっている」
「あ、そうなんですか? てっきり俺、僕は迷惑をおかけしているかと」
学園のみんなから無視されまくっているからな。呪いがうつるとまでいわれていたから。
「無視されるくらいいい。直接手を出されるよりもましだから」
そう言って本屋のローレンスは笑った。笑うと話しやすそうな人物に見える。
「それに、あんたたちにつられて弟の評判も上がっている」
本屋はちょっと誇らしげにリーフのほうを見た。
「え?あんたたち、って、俺とイーサンのこと?」
合点がいかなくてイーサンと顔を見合わせる。そんな、評判が上がるようなことをなにかした覚えはないのだが。
「あいつ等をやり込めたんだろ。図書館付近で悪さしていた奴らを」
俺は思わず本屋のローレンスの顔をまじまじと見てしまった。
何で本屋が知っているの?リーフ、お前、話したのか? 俺とイーサンの視線を受けて、リーフは思い切り首を振る。それを見て本屋はにこりと笑う。
「安心してくれ。一部の生徒の間だけで流れた噂だから。表立ってはいえないけれど、平民の生徒の間では盛り上がっていたよ。あいつら、露骨に俺たちを標的にしていたからね。こちらだっていつもやられ放題というわけにもいかないだろう」
「……」
俺とイーサンは顔を見合わせた。彼らにばれるくらいだから、神官連中は当然知っているよね。
「それで、なに? 結界について知りたいのか?」
「う、うん。神殿の結界のことなんだけど、」
俺はローレンスの話を省いてあらましを話した。
「……行方不明になることがあると聞いて、それで興味を持ってね……」
勉強嫌いのラークが学問に興味を持ったという理由付けには弱い気がする。ズバリ核心を聞かれたらどうしようと思ったが本屋のローレンスはうなずいただけだった。助かった。
「結界は大規模魔術の形式の中の一つで、中のものを保護、あるいは封じ込めるときに使う術式だ。小さなものは箱くらい、大きなものになるとそれこそ帝国の守護防壁くらいの大きさまで様々な分野で活用されている……」
うんうん、授業でやったぞ。授業で……あ、眠い……
いつもの習慣で眠気が押し寄せてきそうだ。
「端的に言うなら、今の結界技術では飛ばされたり時間がおかしくなったり、なんてことはあり得ない。そもそも、最初の時点でそうならないように規定されているから。人を移動させる技術は別の魔法で研究されていて、結界技術とは切り離されているんだ。今はね」
「……そうなんだ」
リーフに肘で突っつかれて、俺は我に返った。
「ただし、古い技術では違ったんだ。昔は精霊の力を借りるときに原初の力をそのまま使っていた。強大だけれど、危険な生の精霊力を使っていたんだ。だから思いもよらない現象が起きる可能性があった。君が結界に飛ばされたと思っているのなら、古い結界に触れた可能性がある。あるいは混乱の魔法にかけられたか」
「それって、確認することとかできるのか? ここに結界があるとか、どういう効果があるとか」
本屋は首を振った。
「確認することは難しい。それに本来結界は存在を悟られないようにするのが基本だ。威嚇のためにわざと見せることはあるけれど、本当は見せないように使うものなんだよ。ここを守っていますと公言していたら対策がとられてしまうだろ」
「むむむ」なるほど。いわれてみればそうだ。
「さっきも言ったけれど、普通結界は人を移動させる作用はない。できないわけじゃないけれど、魔法使いの中では禁じられた力の使い方とされている。いきなり、わけのわからないところに移動したら危険だろ。そこが火の中とか水の中だったらどうするのか、っていう話だ」
「た、たしかに」
俺は思わずうなずく。
「だけど、例外もある。制約のない原初の精霊力を使う集団もいるんだ。一つは禁じられた魔法に手を出す黒い魔法使い、それから土着の原住民、北の戦士とかそうだね」
はぁ、俺たちを黒い魔法使いと同列に使うなんて。これは、侮辱ととってもいいのかな。
先ほど渡された短刀に伸びかけた手をイーサンが抑えた。
「後は神官もその技を使うことがある」
え? 神官? 黒い魔法使いとは正反対の存在なのではなかったか?
「神官は黒い魔法使いたちと対峙するためにそういう技を研究している。そして、もう一つの理由、初期の神殿は原初の力を使って結界を作ってきたからだ。たとえば、帝国の守護結界、この首都の結界、そういう昔からある大規模結界はすべて原初の力をもとにしている。それを引き継いでいくためにどうしてもその技術や知識が必要なんだ」
「じゃぁ、俺がいうように結界で行方不明になるとか……」
「ありうる。ありうると思う。でも、学園周りじゃぁ、聞いたことないな。おまえ、どこに行ったんだよ」
「あ、ああ。塔まで走り込みを……」
本屋の兄弟が信じられないといった顔をしたので、俺は慌てて言葉を足した。
「いや、ただの訓練だよ。何回も行って何も起こっていなかったんだ。ただ日課として走っていただけで……あ、あれ?」
藪蛇だったかもしれない。イーサンがもう話すのはやめろと目配せを送ってきた。
「よく五体満足だったね」
「神官たちにばれなくてよかったね」
本屋の兄弟は口々に俺のことを心配した。
「えっと、それで、そこで行方不明になったらだね。どうすればいいだろう?」
俺は本当に聞きたいことを質問した。ここが大切だ。
「多くの場合、どこかには出てくるだろう。出てこられなくなったら? そこでおしまいかな」
本屋のローレンスはあっさりと答えた。“おしまい”だなんて身もふたもない。
ローレンスが“おしまい”になっていたら、どうしよう。
「見つける、見つけてもらうことはできるだろうか?」
本屋は考え込んだ。
「魔力痕跡を探る? 違うな。探索呪文をかけたら効くかもしれない。結界の種類にもよるけれど」
「塔の近くでも?」
「神殿の古い結界か。効くのかなぁ。はじかれそうだよ」
「使ったら、神官に見つかりそうだよね」
本屋兄弟は二人で首をひねっている。
「神殿の結界に関しては資料がないんだよ。秘せられているから」本屋が申し訳なさそうにいう。「神殿の図書館には本があると思うのだけど、神殿区域は一般生徒の立ち入り禁止だからね」
「そうか、こっそりと忍び込むのは……」
「やめろ、ラーク」イーサンがすかさず止めた。「それこそ結界が張ってあるだろ。また奉仕活動が続くぞ。当分外出禁止だ」
親父が学園を襲撃したら困るからな。それにこの串を食べることができなくなるのはつらい。
「仕方ないな。今日はありがとう。時間を取らせたな。なにかお礼でもと思ったんだけど、この串じゃ、駄目か?」
「お礼よりも、話が聞きたい」いきなり本屋は手帳を取り出してきた。「お前の結界体験についてだ。本当に場所と時間を超えたのか、そのあたりの検証がしたいんだ」
「話? いいけど」
「それではまず、お前の体感でいい。どんな感じだったか詳しく教えてほしい」
忘れていた。こいつはリーフの兄だった。リーフが魔道具に愛を注ぐのと同様に、本屋は結界に愛を注いでいるのだ。俺を見る目が興味と興奮で輝いている。趣味は人それぞれだけど、愛を注ぐ対象としては珍しいと思う。
それから数時間、俺は結界の講義を受けながら自身の体験を話すという経験をした。この先生は厳しく見張っていて眠らせてもらえないのだ。最後は地図まで書かされた。なぜ、俺がこんなことをと内心愚痴りながらも、俺は彼の言うとおりにした。
ようやく解放された帰り道、俺はイーサンにきいた。
「なぁ、本屋は絶対俺がローレンスじゃないって気づいているだろう?」
「だな。あれは貴族に対する態度じゃない。それにしても、あのことが平民にばれているなんて」
イーサンはそちらのほうが気がかりなようだった。
「貴族連中にはばれていないのか?」
「派閥の連中にはね。ばれていたら、こんなことくらいじゃ、すまない」
「こんなことって?」
「実家でいろいろあってね」
イーサンは低い声で答えた。そして大きくため息をつく。
実家で締め上げられたのだろうか。大変だったな、イーサン。
ローレンスはまるで友達のように軽くあいさつをしてきた。
ほっとするのと同時に、前のいきなり土下座との落差に俺は戸惑う。
「あ、この前は失礼しました」
動揺したために筒が傾いて危うく串を落としそうになった。あぶない、あぶない。
横からリーフがさっと筒を受け取って、敷物の上に注意深く置いた。
「たいしたものではないですが、みんなで食べましょう。どうぞ」
といっても誰も串に手を伸ばす人はいない。遠慮がちに見つめるだけだ。仕方なく、俺は自分で一本取って食べてみた。
柔らかい肉に絡んだ甘辛いたれの風味が口の中で広がる。思わず頬が緩んでしまう。
「いや、こちらこそ弟が世話になっている。弟と一緒に授業を受けてくれているおかげで、こちらも助かっている」
「あ、そうなんですか? てっきり俺、僕は迷惑をおかけしているかと」
学園のみんなから無視されまくっているからな。呪いがうつるとまでいわれていたから。
「無視されるくらいいい。直接手を出されるよりもましだから」
そう言って本屋のローレンスは笑った。笑うと話しやすそうな人物に見える。
「それに、あんたたちにつられて弟の評判も上がっている」
本屋はちょっと誇らしげにリーフのほうを見た。
「え?あんたたち、って、俺とイーサンのこと?」
合点がいかなくてイーサンと顔を見合わせる。そんな、評判が上がるようなことをなにかした覚えはないのだが。
「あいつ等をやり込めたんだろ。図書館付近で悪さしていた奴らを」
俺は思わず本屋のローレンスの顔をまじまじと見てしまった。
何で本屋が知っているの?リーフ、お前、話したのか? 俺とイーサンの視線を受けて、リーフは思い切り首を振る。それを見て本屋はにこりと笑う。
「安心してくれ。一部の生徒の間だけで流れた噂だから。表立ってはいえないけれど、平民の生徒の間では盛り上がっていたよ。あいつら、露骨に俺たちを標的にしていたからね。こちらだっていつもやられ放題というわけにもいかないだろう」
「……」
俺とイーサンは顔を見合わせた。彼らにばれるくらいだから、神官連中は当然知っているよね。
「それで、なに? 結界について知りたいのか?」
「う、うん。神殿の結界のことなんだけど、」
俺はローレンスの話を省いてあらましを話した。
「……行方不明になることがあると聞いて、それで興味を持ってね……」
勉強嫌いのラークが学問に興味を持ったという理由付けには弱い気がする。ズバリ核心を聞かれたらどうしようと思ったが本屋のローレンスはうなずいただけだった。助かった。
「結界は大規模魔術の形式の中の一つで、中のものを保護、あるいは封じ込めるときに使う術式だ。小さなものは箱くらい、大きなものになるとそれこそ帝国の守護防壁くらいの大きさまで様々な分野で活用されている……」
うんうん、授業でやったぞ。授業で……あ、眠い……
いつもの習慣で眠気が押し寄せてきそうだ。
「端的に言うなら、今の結界技術では飛ばされたり時間がおかしくなったり、なんてことはあり得ない。そもそも、最初の時点でそうならないように規定されているから。人を移動させる技術は別の魔法で研究されていて、結界技術とは切り離されているんだ。今はね」
「……そうなんだ」
リーフに肘で突っつかれて、俺は我に返った。
「ただし、古い技術では違ったんだ。昔は精霊の力を借りるときに原初の力をそのまま使っていた。強大だけれど、危険な生の精霊力を使っていたんだ。だから思いもよらない現象が起きる可能性があった。君が結界に飛ばされたと思っているのなら、古い結界に触れた可能性がある。あるいは混乱の魔法にかけられたか」
「それって、確認することとかできるのか? ここに結界があるとか、どういう効果があるとか」
本屋は首を振った。
「確認することは難しい。それに本来結界は存在を悟られないようにするのが基本だ。威嚇のためにわざと見せることはあるけれど、本当は見せないように使うものなんだよ。ここを守っていますと公言していたら対策がとられてしまうだろ」
「むむむ」なるほど。いわれてみればそうだ。
「さっきも言ったけれど、普通結界は人を移動させる作用はない。できないわけじゃないけれど、魔法使いの中では禁じられた力の使い方とされている。いきなり、わけのわからないところに移動したら危険だろ。そこが火の中とか水の中だったらどうするのか、っていう話だ」
「た、たしかに」
俺は思わずうなずく。
「だけど、例外もある。制約のない原初の精霊力を使う集団もいるんだ。一つは禁じられた魔法に手を出す黒い魔法使い、それから土着の原住民、北の戦士とかそうだね」
はぁ、俺たちを黒い魔法使いと同列に使うなんて。これは、侮辱ととってもいいのかな。
先ほど渡された短刀に伸びかけた手をイーサンが抑えた。
「後は神官もその技を使うことがある」
え? 神官? 黒い魔法使いとは正反対の存在なのではなかったか?
「神官は黒い魔法使いたちと対峙するためにそういう技を研究している。そして、もう一つの理由、初期の神殿は原初の力を使って結界を作ってきたからだ。たとえば、帝国の守護結界、この首都の結界、そういう昔からある大規模結界はすべて原初の力をもとにしている。それを引き継いでいくためにどうしてもその技術や知識が必要なんだ」
「じゃぁ、俺がいうように結界で行方不明になるとか……」
「ありうる。ありうると思う。でも、学園周りじゃぁ、聞いたことないな。おまえ、どこに行ったんだよ」
「あ、ああ。塔まで走り込みを……」
本屋の兄弟が信じられないといった顔をしたので、俺は慌てて言葉を足した。
「いや、ただの訓練だよ。何回も行って何も起こっていなかったんだ。ただ日課として走っていただけで……あ、あれ?」
藪蛇だったかもしれない。イーサンがもう話すのはやめろと目配せを送ってきた。
「よく五体満足だったね」
「神官たちにばれなくてよかったね」
本屋の兄弟は口々に俺のことを心配した。
「えっと、それで、そこで行方不明になったらだね。どうすればいいだろう?」
俺は本当に聞きたいことを質問した。ここが大切だ。
「多くの場合、どこかには出てくるだろう。出てこられなくなったら? そこでおしまいかな」
本屋のローレンスはあっさりと答えた。“おしまい”だなんて身もふたもない。
ローレンスが“おしまい”になっていたら、どうしよう。
「見つける、見つけてもらうことはできるだろうか?」
本屋は考え込んだ。
「魔力痕跡を探る? 違うな。探索呪文をかけたら効くかもしれない。結界の種類にもよるけれど」
「塔の近くでも?」
「神殿の古い結界か。効くのかなぁ。はじかれそうだよ」
「使ったら、神官に見つかりそうだよね」
本屋兄弟は二人で首をひねっている。
「神殿の結界に関しては資料がないんだよ。秘せられているから」本屋が申し訳なさそうにいう。「神殿の図書館には本があると思うのだけど、神殿区域は一般生徒の立ち入り禁止だからね」
「そうか、こっそりと忍び込むのは……」
「やめろ、ラーク」イーサンがすかさず止めた。「それこそ結界が張ってあるだろ。また奉仕活動が続くぞ。当分外出禁止だ」
親父が学園を襲撃したら困るからな。それにこの串を食べることができなくなるのはつらい。
「仕方ないな。今日はありがとう。時間を取らせたな。なにかお礼でもと思ったんだけど、この串じゃ、駄目か?」
「お礼よりも、話が聞きたい」いきなり本屋は手帳を取り出してきた。「お前の結界体験についてだ。本当に場所と時間を超えたのか、そのあたりの検証がしたいんだ」
「話? いいけど」
「それではまず、お前の体感でいい。どんな感じだったか詳しく教えてほしい」
忘れていた。こいつはリーフの兄だった。リーフが魔道具に愛を注ぐのと同様に、本屋は結界に愛を注いでいるのだ。俺を見る目が興味と興奮で輝いている。趣味は人それぞれだけど、愛を注ぐ対象としては珍しいと思う。
それから数時間、俺は結界の講義を受けながら自身の体験を話すという経験をした。この先生は厳しく見張っていて眠らせてもらえないのだ。最後は地図まで書かされた。なぜ、俺がこんなことをと内心愚痴りながらも、俺は彼の言うとおりにした。
ようやく解放された帰り道、俺はイーサンにきいた。
「なぁ、本屋は絶対俺がローレンスじゃないって気づいているだろう?」
「だな。あれは貴族に対する態度じゃない。それにしても、あのことが平民にばれているなんて」
イーサンはそちらのほうが気がかりなようだった。
「貴族連中にはばれていないのか?」
「派閥の連中にはね。ばれていたら、こんなことくらいじゃ、すまない」
「こんなことって?」
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