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久々の外出
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ようやく待ちに待った外出日が来た。
さらば、神殿の奉仕活動。俺は一生分の奉仕活動を終えた気分だった。
畑仕事は楽しかったけれど、それはそれ。常にだれかから見はられているのは気持ちのいいものではない。
朝食もそこそこに俺は町の外に出る門に急いだ。
「そんなにはしゃぐなよ」
そうはいうものの、イーサンもうれしそうだ。久しぶりの外出だ。
「なぁ、なぁ、この前の店、また行けるかな」
俺はあの時に食べたアイスクリームの味が忘れられない。
「それから、屋台にも行ってみたいんだが。リーフがおいしい店を教えてくれた。安くて、量もたっぷり」
「はいはい、わかったよ。ただ、僕も実家に顔を出さなければいけない。さすがに申し開きをしておかないと、後が怖い」
「それじゃぁ、今日は別行動だな」
イーサンはかすかに迷いを見せた。
「一人で出歩いて大丈夫なのか?」
「ああ。問題ない、この前案内してくれただろ」
「だけど……」
「こちらの用が終わったら、リーフの本屋に行くから。何だったらそこに来てくれ」
「ああ」
イーサンはふっと笑った。
イーサンと別れて俺はこの前の医者の家に向かった。いつもの執事が待ち構えていたといわんばかりに扉を開けてくれた。
「ランドルフ様、手紙を、手紙を持ってきてくださいましたか?」
挨拶もそこそこに家族あての手紙を出すように言われた。こんなに彼が焦っているのは初めて見る。いつも冷静な執事が取り乱すなんて、何があったのだろう。
「ずいぶん長くて、分厚くなってしまったけれど、これで……」
俺は親父と兄貴にあてた手紙の束を差し出した。謹慎生活が長引いたので、手紙の分量も増えてしまった。
執事は丁重に、しかし、すばやく受け取るとすぐにそれを別の召使に託した。
「ようございました。今日、お戻りになられなければ……大変なことになるところでした」
重々しく告げられて俺は首をかしげる。
神殿から何か言われたのだろうか。あいつは偽物だから追放しろとか、まさかそんな話になっているんじゃないだろうな。
「戦争でございます」
沈痛な顔で執事は告げる。
「戦争? デリン家と神殿の?」
あるいは王家との戦か? 俺があの王子を殴ったから?それならもっとこの屋敷の警備も厳しくしたほうがいいと思うのだが。
「いえ、コンラート家と帝国の、です」
「親父が? 戦争?」
執事は苦々しい表情を浮かべた。いつも顔色一つ変えないトマスがこんなに憔悴するなんて、よほどのことだ。
「もう、何週間もランドルフ様からの便りが届かず、コンラート王は激怒されました。大切なご子息が学園に人質に取られた、そう、考えられたらしく。学園に突撃するおつもりだと」
「あ」
親父なら、やりかねない。内心冷や汗が流れる。馬にまたがって学園の門に突撃する姿が目に浮かぶようだ。
「で、でも、ちゃんと説明してくれたんですよね。神殿に問い合わせて……」
こちらからは連絡できなかったが、学校から何か知らせがあったはずなのだ。
「神殿からの知らせは届きました。すぐに問い合わせもしました。説明を聞きに学園に足も運びました。医者の診療も必要と、主治医を送り込もうともしました。しかし、貴方は元気だ、医者は必要ない、もしなにかあればこちらで対処する、この一点張りでした」
「あのくそどもが」
「全く、その通りでございます。本当に、くそどもでございます」
あれだけ言葉にうるさかった執事が同意するくらいだ。嫌なやり取りが続いたのだろう。
わかる。わかるぞ。俺はあの嫌味な神官を思い浮かべて、執事に同情した。俺は偽物であることは明かせず、かといって親父の行動力は無視できず、大変だったのだろう。
「それで、何があったのですか」
執事は俺を応接室に案内して、目の前にまたお菓子や果物を並べた。これが俺を気分良くさせて、情報を引き出すための道具だということはわかっているけれど、おいしいものはやめられないんだな。
ついつい気分がよくなって、いろいろと話してしまった。神官や生徒、学校の先生の悪口も、あの変態野郎のことまで口汚くののしってしまったがいいよな。俺をはめようとしたのは間違いないんだから。執事も俺に同意しながら聞いている。戦争が避けられてほっとしたのだろうか、いつもよりも感情豊かだ。
「それで、ローレンスの行方なんだけれど……」
俺は彼が神殿の結界に巻き込まれたのではないかという推測を話した。
「こればかりはどうすることもできない。探そうにも、俺の内部情報や魔法の知識が足りなくて」
執事は深くうなずいた。
「ランドルフ様には確かに難しい調査ですね。そちらは当方でも調べておきます。しかし、驚きました。よく今まで耐えてこられましたな。ほぼ、孤立した状態で、まぁ」
本気かどうかはわからない、涙まで浮かべられて、俺は恥ずかしくなる。
「それほどでもないよ。イーサンがいるし、あとリーフもいたからね。彼らがいろいろと支援してくれたから。ああ、そのことに関してだけれどリーフの家は平民だからかなり難しい立場にいるような気がする。もしよければ、彼らにはデリン家のほうからうまく援助できないだろうか」
気になっていたことだった。リーフはいつも図書館にいた。平民専用の寮にも談話室や自習室があるにもかかわらずだ。俺やイーサンは家柄でかばわれているけれど、リーフにはその後ろ盾はない。
「ハーシェル殿と本屋ですね。ハーシェル家のほうはともかく、本屋のほうは早速手を打ちましょう」
話し終わったころには昼時間も過ぎていた。相談できてよかったと思う反面、正直疲れた。特に後半はいかにしてこの任務を無事に終えるか、そういう話が主だったから。俺の頭ではついて行けないほど、貴族たちの駆け引きは複雑で、俺がすぐに学園を去るというわけにはいかないらしい。特にローレンスとフェリクス王子の関係が悪化したことで、デリン家の立場は微妙なものになったと執事はこぼしていた。
「当面は学園で生活していただく以外にありませんね。ただ今回のようなことがないように、連絡手段を用意しておきます。ああ、それから、これを持っていかれますか?」
去り際に執事が俺に短刀を渡した。店で買ったあの刀だ。服は届いたのに、これは届いていなかったからどうしたのかと思っていた。
「神殿がこれを戻してきました。デリン家として責任をもってこれを渡すのなら渡してくれとのことです。よもや、これを人に向けるようなことはなさいませんよね」
俺はそれを受け取った。俺は人に刃物を使うことはない。俺に刃物が向けられない限りは、だけどな。
リーフの店に行く前に俺は市場に寄った。話に聞いていた通り、いろいろな食べ物が売っている。甘いもの、からいもの、暖かいもの、冷たいもの、どこも一口試してみたくてたまらない。ぶらぶらと屋台を見て歩くだけで一日がつぶれそうだ。治安が悪いとイーサンはいっていたけれど、そんなことはない。見かけたのは万引きとスリくらいものだった。俺が万引き犯を突き出してやったら、店の人に感謝されたぞ。
気分がよくなった俺は、両手に持てるだけの串焼きと飴を買った。落とさないように気を付けてリーフの店に向かう。
「こんにちは」
俺が足で扉を開けると、中にいたリーフとイーサンが振り返った。
「ラーク、遅かった……それは何だ?」
「ああ、屋台で買ってきた。お店の人が大盤振る舞いしてくれて、持ちきれなくて……」
慌てて近づいたイーサンは落ちそうになっている串を受け取った。
「どれだけ買い込んだんだよ」
驚きとあきれが混じる声に、俺は小首をかしげて答える。
「うん? 金貨一枚?」
「それ、払いすぎだ。一体どこの屋台だよ。取り返してくる」
イーサンが慌てて店から飛び出そうとした。リーフが引き留める。
「そんなに? お小遣いとして渡された硬貨を使ったんだが」
俺はまだこの都で貨幣を使って買い物をしたことがなかったから相場が分からないのだ。
「それだけ払えば、屋台が買えますよ」
リーフが苦笑しながら、片手の串を全部引き取ってくれた。
「そうか、だから、いつでも食べに来てください、って言われたんだな」
俺はあの時の店主の応対に納得した。
両手がふさがっていたから、財布から硬貨を抜いてもらったんだが。かえって悪いことをしたかな。
俺は飾ってあった筒に串をさした。これで両手が自由に使える。
「あ、それ、売り物……」リーフが情けない顔をした。
「まぁ、みんなで食べれば問題ないだろう」
「本は、汚さないでくださいね」
何とも言えない顔をしたリーフが床に落ちたタレをふく。
「裏に行きましょう、裏に」
裏の部屋にも本がたくさん積まれていた。こんなところに大量の串を持ち込んでよかったのだろうか。さすがの俺も気になり始める。そこで本屋のローレンスが待っていた。
前回、顔を合わせたときが乱闘騒ぎの最中だったから、俺は何と挨拶しようかと迷う。
さらば、神殿の奉仕活動。俺は一生分の奉仕活動を終えた気分だった。
畑仕事は楽しかったけれど、それはそれ。常にだれかから見はられているのは気持ちのいいものではない。
朝食もそこそこに俺は町の外に出る門に急いだ。
「そんなにはしゃぐなよ」
そうはいうものの、イーサンもうれしそうだ。久しぶりの外出だ。
「なぁ、なぁ、この前の店、また行けるかな」
俺はあの時に食べたアイスクリームの味が忘れられない。
「それから、屋台にも行ってみたいんだが。リーフがおいしい店を教えてくれた。安くて、量もたっぷり」
「はいはい、わかったよ。ただ、僕も実家に顔を出さなければいけない。さすがに申し開きをしておかないと、後が怖い」
「それじゃぁ、今日は別行動だな」
イーサンはかすかに迷いを見せた。
「一人で出歩いて大丈夫なのか?」
「ああ。問題ない、この前案内してくれただろ」
「だけど……」
「こちらの用が終わったら、リーフの本屋に行くから。何だったらそこに来てくれ」
「ああ」
イーサンはふっと笑った。
イーサンと別れて俺はこの前の医者の家に向かった。いつもの執事が待ち構えていたといわんばかりに扉を開けてくれた。
「ランドルフ様、手紙を、手紙を持ってきてくださいましたか?」
挨拶もそこそこに家族あての手紙を出すように言われた。こんなに彼が焦っているのは初めて見る。いつも冷静な執事が取り乱すなんて、何があったのだろう。
「ずいぶん長くて、分厚くなってしまったけれど、これで……」
俺は親父と兄貴にあてた手紙の束を差し出した。謹慎生活が長引いたので、手紙の分量も増えてしまった。
執事は丁重に、しかし、すばやく受け取るとすぐにそれを別の召使に託した。
「ようございました。今日、お戻りになられなければ……大変なことになるところでした」
重々しく告げられて俺は首をかしげる。
神殿から何か言われたのだろうか。あいつは偽物だから追放しろとか、まさかそんな話になっているんじゃないだろうな。
「戦争でございます」
沈痛な顔で執事は告げる。
「戦争? デリン家と神殿の?」
あるいは王家との戦か? 俺があの王子を殴ったから?それならもっとこの屋敷の警備も厳しくしたほうがいいと思うのだが。
「いえ、コンラート家と帝国の、です」
「親父が? 戦争?」
執事は苦々しい表情を浮かべた。いつも顔色一つ変えないトマスがこんなに憔悴するなんて、よほどのことだ。
「もう、何週間もランドルフ様からの便りが届かず、コンラート王は激怒されました。大切なご子息が学園に人質に取られた、そう、考えられたらしく。学園に突撃するおつもりだと」
「あ」
親父なら、やりかねない。内心冷や汗が流れる。馬にまたがって学園の門に突撃する姿が目に浮かぶようだ。
「で、でも、ちゃんと説明してくれたんですよね。神殿に問い合わせて……」
こちらからは連絡できなかったが、学校から何か知らせがあったはずなのだ。
「神殿からの知らせは届きました。すぐに問い合わせもしました。説明を聞きに学園に足も運びました。医者の診療も必要と、主治医を送り込もうともしました。しかし、貴方は元気だ、医者は必要ない、もしなにかあればこちらで対処する、この一点張りでした」
「あのくそどもが」
「全く、その通りでございます。本当に、くそどもでございます」
あれだけ言葉にうるさかった執事が同意するくらいだ。嫌なやり取りが続いたのだろう。
わかる。わかるぞ。俺はあの嫌味な神官を思い浮かべて、執事に同情した。俺は偽物であることは明かせず、かといって親父の行動力は無視できず、大変だったのだろう。
「それで、何があったのですか」
執事は俺を応接室に案内して、目の前にまたお菓子や果物を並べた。これが俺を気分良くさせて、情報を引き出すための道具だということはわかっているけれど、おいしいものはやめられないんだな。
ついつい気分がよくなって、いろいろと話してしまった。神官や生徒、学校の先生の悪口も、あの変態野郎のことまで口汚くののしってしまったがいいよな。俺をはめようとしたのは間違いないんだから。執事も俺に同意しながら聞いている。戦争が避けられてほっとしたのだろうか、いつもよりも感情豊かだ。
「それで、ローレンスの行方なんだけれど……」
俺は彼が神殿の結界に巻き込まれたのではないかという推測を話した。
「こればかりはどうすることもできない。探そうにも、俺の内部情報や魔法の知識が足りなくて」
執事は深くうなずいた。
「ランドルフ様には確かに難しい調査ですね。そちらは当方でも調べておきます。しかし、驚きました。よく今まで耐えてこられましたな。ほぼ、孤立した状態で、まぁ」
本気かどうかはわからない、涙まで浮かべられて、俺は恥ずかしくなる。
「それほどでもないよ。イーサンがいるし、あとリーフもいたからね。彼らがいろいろと支援してくれたから。ああ、そのことに関してだけれどリーフの家は平民だからかなり難しい立場にいるような気がする。もしよければ、彼らにはデリン家のほうからうまく援助できないだろうか」
気になっていたことだった。リーフはいつも図書館にいた。平民専用の寮にも談話室や自習室があるにもかかわらずだ。俺やイーサンは家柄でかばわれているけれど、リーフにはその後ろ盾はない。
「ハーシェル殿と本屋ですね。ハーシェル家のほうはともかく、本屋のほうは早速手を打ちましょう」
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「当面は学園で生活していただく以外にありませんね。ただ今回のようなことがないように、連絡手段を用意しておきます。ああ、それから、これを持っていかれますか?」
去り際に執事が俺に短刀を渡した。店で買ったあの刀だ。服は届いたのに、これは届いていなかったからどうしたのかと思っていた。
「神殿がこれを戻してきました。デリン家として責任をもってこれを渡すのなら渡してくれとのことです。よもや、これを人に向けるようなことはなさいませんよね」
俺はそれを受け取った。俺は人に刃物を使うことはない。俺に刃物が向けられない限りは、だけどな。
リーフの店に行く前に俺は市場に寄った。話に聞いていた通り、いろいろな食べ物が売っている。甘いもの、からいもの、暖かいもの、冷たいもの、どこも一口試してみたくてたまらない。ぶらぶらと屋台を見て歩くだけで一日がつぶれそうだ。治安が悪いとイーサンはいっていたけれど、そんなことはない。見かけたのは万引きとスリくらいものだった。俺が万引き犯を突き出してやったら、店の人に感謝されたぞ。
気分がよくなった俺は、両手に持てるだけの串焼きと飴を買った。落とさないように気を付けてリーフの店に向かう。
「こんにちは」
俺が足で扉を開けると、中にいたリーフとイーサンが振り返った。
「ラーク、遅かった……それは何だ?」
「ああ、屋台で買ってきた。お店の人が大盤振る舞いしてくれて、持ちきれなくて……」
慌てて近づいたイーサンは落ちそうになっている串を受け取った。
「どれだけ買い込んだんだよ」
驚きとあきれが混じる声に、俺は小首をかしげて答える。
「うん? 金貨一枚?」
「それ、払いすぎだ。一体どこの屋台だよ。取り返してくる」
イーサンが慌てて店から飛び出そうとした。リーフが引き留める。
「そんなに? お小遣いとして渡された硬貨を使ったんだが」
俺はまだこの都で貨幣を使って買い物をしたことがなかったから相場が分からないのだ。
「それだけ払えば、屋台が買えますよ」
リーフが苦笑しながら、片手の串を全部引き取ってくれた。
「そうか、だから、いつでも食べに来てください、って言われたんだな」
俺はあの時の店主の応対に納得した。
両手がふさがっていたから、財布から硬貨を抜いてもらったんだが。かえって悪いことをしたかな。
俺は飾ってあった筒に串をさした。これで両手が自由に使える。
「あ、それ、売り物……」リーフが情けない顔をした。
「まぁ、みんなで食べれば問題ないだろう」
「本は、汚さないでくださいね」
何とも言えない顔をしたリーフが床に落ちたタレをふく。
「裏に行きましょう、裏に」
裏の部屋にも本がたくさん積まれていた。こんなところに大量の串を持ち込んでよかったのだろうか。さすがの俺も気になり始める。そこで本屋のローレンスが待っていた。
前回、顔を合わせたときが乱闘騒ぎの最中だったから、俺は何と挨拶しようかと迷う。
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