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神官
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変態の嫌がらせは、リーフの魔道具を壊しただけにとどまらなかった。
俺がいつものように図書館に入ろうとすると、イーサンに後ろから止められた。
「駄目だ。ラーク。見ろ」
図書館の入り口に騎士が立っている。
「なんだよ、あれ」
「フェリクス様が図書館で勉強会を開いているらしい。それで、あれだ」
「図書館で、勉強? サロンとやらがあるんだろ」
「あるのだけれど、資料が必要とかで当分の間貸し切るらしい」
「貸し切りってあの広い図書館を?」
「誰かが暴行事件を起こしたからね。警備を強化しているそうだ。許可がないものは立ち入り禁止、だそうだ」
俺がそんな許可を申請できるはずもなく、仕方なく食堂の隅に場所を移す。
「これはなんだ? あれか? 新手の嫌がらせなのか?」
「かもしれない。僕達があそこを使っていることはみんな知っているから。でも、いきなり何があったのかな」
俺はこの前リーフの魔道具が壊された話をした。
「関係あるかな」
「あのお方の考えていることはよくわからないけれど、ありそうだな」
そこへうつむき加減のリーフが合流した。彼は図書館に入る許可をもらえなかったという。
「俺達ならともかく、なんでリーフまで? 下級生をいじめて、何が楽しいんだよ、あいつ」
「しーっ、ラーク、声が大きい」
すっかり気落ちしているリーフは無口だ。
「リーフ、大丈夫だ。勉強場所なら、何か所か候補がある」
俺は肩をたたいてリーフを励ました。
「静かで、誰も来ない場所だ。ちょっと掃除が必要だけどすぐにでも使えるぞ」
俺は肝試しの小道具を作成していた小部屋にリーフを案内した。平民の寮の屋根裏の一部で、ちょっと入るのには苦労するけれど静かで落ち着ける場所だ。
「どうかな。ここなら机もあるし」
俺は天窓を開けた。
「いい風も入る」
「君はどうやってこの場所を見つけたんだよ」
ギシギシいう梯子をイーサンも登ってきた。
「いい場所だろ。お前の寮の真上だぞ」
俺はリーフを励まそうと明るい声を出した。
「ここなら、いつでも使える」
「雨の日は駄目だろ。窓枠から滑って落ちたら死ぬぞ」
イーサンがせっかくの部屋に文句をつけた。うん、確かに出入りが大変なところが玉に瑕なんだけどね。
「なら、他の場所に案内するけれど。ここが近くていいと思ったんだが」
「ありがとう」
リーフが小さい声で礼を言った。
「でもいいんです。気を使ってくれなくても。勉強はどこでもできるから」
まるで言い聞かすように、リーフは言う。
「僕は、あの本に囲まれた感じが好きであそこにいただけなので」
「そ、そうか?」
俺は周りを見回した。古い机と椅子が重ねてあるだけの部屋だ。確かに本は見当たらないな。
俺の本をここに持ち込んだらどうかとも思ったけれど、たいした量ではない。本に囲まれる雰囲気を演出するには物足りない量だ。
他の候補の場所も考えたけれど、本のある場所はなかった。
これは、図書館に押し入る別の道を探したほうがいいかもしれない。
しかしこの図書館は意外に侵入が難しい場所なのだ。いろいろな建物が建て増しされているから、出入り口はたくさんあるように思える。でも、主な出入り口は二つ。表と裏しかない。あとは屋根とか窓からの侵入になるけれど、リーフには無理だ。ちょっと窓の外を歩いたくらいで青くなっていたからな。屋根伝いとか絶対無理だろう。
こういう古い建物には、隠し扉とか、地下通路とか、ありそうなんだけどな。俺は図書館周りを探した。一部神殿の敷地と重なっているから、そこは注意深く探索する。また禁じられた場所に入っているといわれたら大変だ。
ニャア
またあの白い猫を見つけた。
「やぁ」
俺は猫に挨拶をした。今日の猫はご機嫌がいいらしい。俺の足に頭を擦り付けてくる。
「なぁ、おまえ、ここに住んでいるんだろう? 本のたくさんある部屋を知らないかな。誰も来ない静かな部屋だ。友達がね、困っているんだよ」
暖かい毛をなでながら、悩みを打ち明けた。猫にしか語ることができないというのは、ちょっと悲しい。
猫がふいと顔を上げた。目が真っ青だった。耳の間を掻いてやると、ぐっと目を細めて喜ぶ。
「おまえ、きれいな目だなぁ」
こんな目の色をした生徒がいたような気がする。誰だったかな?
あ、俺は思い出すと同時に記憶を封印したくなった。カリアスだ。あの第二王子の取り巻きの一人だ。嫌な奴のことを思い出してしまった。
猫が目を開けて、不満そうにこちらを見ていた。
「ああ、ごめん、ごめん。変なことを思い出しちゃったよ。お前のほうがずっときれいだから」
猫は俺の手を振り払うように背伸びをした。それから、とことこと歩き出す。
「おい、どこに行くんだ?」
猫はちらりと振り返った。
「待てよ」
俺は猫の後をついて歩き始めた。前にもこの猫は神殿の中を案内してくれた。ひょっとしたら今回も……
猫の尻尾が誘うように揺れている。これは、あれだ。図書館の秘密の通路に案内してくれる、なんてことは。
猫は図書館とは違う方向に向かう。行ったら駄目といわれた塔に向かう道だ。このあたりは緩い坂になっていて、ところどころに果樹が植えられている。
猫はふいと道を外れた。俺は草むらからひょこひょこのぞいている尻尾の先を追いかけた。
足元にがれきが転がっていた。気を付けないと転んでしまいそうだ。
本当について行って大丈夫なんだろうか。
というよりも、なぜ俺は猫の後を追っているんだろう。そんなことを思い始めたときに尻尾の先が茂みの向こうに消えた。
「お? どこ?」
よく見るとそこは茂みではなくて、古い壁の跡だった。植物が張り付くように生えているので茂みに見えるのだ。その向こうに狭い隙間があって、その前で猫が俺を待っていた。
ニャァ
「ここに入るの?」
猫は悠々とその隙間に入っていく。猫には余裕だが、俺にはちょっと狭い隙間だ。このままはまって出られなくなったらどうしよう。誰も助けに来ることはなさそうだ。ちらりとそんなことが頭をかすめる。
まさか、この猫は暗殺者……
そう思ったときに目の前が開けた。
目の前にあるのは本の山だった。丸い建物の壁にぎっしりと本の詰まった棚が並んでいる。そして、乱雑に配置された机の上にも本、手の届かないところにも本。上のほうにある窓から明かりが差し込んでいて中はとても明るかった。
俺は本を触ってみた。ざらりとした手触りだった。とても古い本だと思う。見たこともない字体の文字が表紙に踊っている。
猫が机の上に飛び上がった。
「ここ、お前の図書館なの? すごいな」
俺は猫をほめた。
「私のではありませんけれどね。静かなので使っていますよ」
また、あの白い神官だ。彼は本の間に埋もれるようにして座っていた。彼の前にも横にも後ろにも本が山積みだ。
「あー」
ひょっとしてここにはいったら駄目、とか?
俺の表情を呼んだのだろうか。神官は微笑んだ。
「ここは忘れられた書庫ですよ。誰も来ないので、私専用に使っていますけれどね」
「俺の友達で本が好きな子がいるんですよ。今、図書館から締め出されていて、元気がないのでここに遊びに来るとか、駄目ですか」
こんなことをいっていいのだろうか、と思う間もなく言葉がすらすらと出てくる。そうそう、こういうことをいいたかったんだよね、俺は。
「別に構いませんよ。貴方のお友達は本が好きなようですね」
「そうなんですよ。ものすごく頭がよくて、魔道具を自分でも作っているんですよ」
俺は友達を自慢した。
「きっとこの本を見たら喜んで、あの、ここにある本は読んでもいいですよね」
「もちろん。勉強の好きな子ならきっと面白いと思いますよ」
白い神官は微笑んだ。
俺は神官に礼を言ってから、早速リーフを探した。
いい場所を見つけた。きっとリーフなら喜ぶだろう。
俺がいつものように図書館に入ろうとすると、イーサンに後ろから止められた。
「駄目だ。ラーク。見ろ」
図書館の入り口に騎士が立っている。
「なんだよ、あれ」
「フェリクス様が図書館で勉強会を開いているらしい。それで、あれだ」
「図書館で、勉強? サロンとやらがあるんだろ」
「あるのだけれど、資料が必要とかで当分の間貸し切るらしい」
「貸し切りってあの広い図書館を?」
「誰かが暴行事件を起こしたからね。警備を強化しているそうだ。許可がないものは立ち入り禁止、だそうだ」
俺がそんな許可を申請できるはずもなく、仕方なく食堂の隅に場所を移す。
「これはなんだ? あれか? 新手の嫌がらせなのか?」
「かもしれない。僕達があそこを使っていることはみんな知っているから。でも、いきなり何があったのかな」
俺はこの前リーフの魔道具が壊された話をした。
「関係あるかな」
「あのお方の考えていることはよくわからないけれど、ありそうだな」
そこへうつむき加減のリーフが合流した。彼は図書館に入る許可をもらえなかったという。
「俺達ならともかく、なんでリーフまで? 下級生をいじめて、何が楽しいんだよ、あいつ」
「しーっ、ラーク、声が大きい」
すっかり気落ちしているリーフは無口だ。
「リーフ、大丈夫だ。勉強場所なら、何か所か候補がある」
俺は肩をたたいてリーフを励ました。
「静かで、誰も来ない場所だ。ちょっと掃除が必要だけどすぐにでも使えるぞ」
俺は肝試しの小道具を作成していた小部屋にリーフを案内した。平民の寮の屋根裏の一部で、ちょっと入るのには苦労するけれど静かで落ち着ける場所だ。
「どうかな。ここなら机もあるし」
俺は天窓を開けた。
「いい風も入る」
「君はどうやってこの場所を見つけたんだよ」
ギシギシいう梯子をイーサンも登ってきた。
「いい場所だろ。お前の寮の真上だぞ」
俺はリーフを励まそうと明るい声を出した。
「ここなら、いつでも使える」
「雨の日は駄目だろ。窓枠から滑って落ちたら死ぬぞ」
イーサンがせっかくの部屋に文句をつけた。うん、確かに出入りが大変なところが玉に瑕なんだけどね。
「なら、他の場所に案内するけれど。ここが近くていいと思ったんだが」
「ありがとう」
リーフが小さい声で礼を言った。
「でもいいんです。気を使ってくれなくても。勉強はどこでもできるから」
まるで言い聞かすように、リーフは言う。
「僕は、あの本に囲まれた感じが好きであそこにいただけなので」
「そ、そうか?」
俺は周りを見回した。古い机と椅子が重ねてあるだけの部屋だ。確かに本は見当たらないな。
俺の本をここに持ち込んだらどうかとも思ったけれど、たいした量ではない。本に囲まれる雰囲気を演出するには物足りない量だ。
他の候補の場所も考えたけれど、本のある場所はなかった。
これは、図書館に押し入る別の道を探したほうがいいかもしれない。
しかしこの図書館は意外に侵入が難しい場所なのだ。いろいろな建物が建て増しされているから、出入り口はたくさんあるように思える。でも、主な出入り口は二つ。表と裏しかない。あとは屋根とか窓からの侵入になるけれど、リーフには無理だ。ちょっと窓の外を歩いたくらいで青くなっていたからな。屋根伝いとか絶対無理だろう。
こういう古い建物には、隠し扉とか、地下通路とか、ありそうなんだけどな。俺は図書館周りを探した。一部神殿の敷地と重なっているから、そこは注意深く探索する。また禁じられた場所に入っているといわれたら大変だ。
ニャア
またあの白い猫を見つけた。
「やぁ」
俺は猫に挨拶をした。今日の猫はご機嫌がいいらしい。俺の足に頭を擦り付けてくる。
「なぁ、おまえ、ここに住んでいるんだろう? 本のたくさんある部屋を知らないかな。誰も来ない静かな部屋だ。友達がね、困っているんだよ」
暖かい毛をなでながら、悩みを打ち明けた。猫にしか語ることができないというのは、ちょっと悲しい。
猫がふいと顔を上げた。目が真っ青だった。耳の間を掻いてやると、ぐっと目を細めて喜ぶ。
「おまえ、きれいな目だなぁ」
こんな目の色をした生徒がいたような気がする。誰だったかな?
あ、俺は思い出すと同時に記憶を封印したくなった。カリアスだ。あの第二王子の取り巻きの一人だ。嫌な奴のことを思い出してしまった。
猫が目を開けて、不満そうにこちらを見ていた。
「ああ、ごめん、ごめん。変なことを思い出しちゃったよ。お前のほうがずっときれいだから」
猫は俺の手を振り払うように背伸びをした。それから、とことこと歩き出す。
「おい、どこに行くんだ?」
猫はちらりと振り返った。
「待てよ」
俺は猫の後をついて歩き始めた。前にもこの猫は神殿の中を案内してくれた。ひょっとしたら今回も……
猫の尻尾が誘うように揺れている。これは、あれだ。図書館の秘密の通路に案内してくれる、なんてことは。
猫は図書館とは違う方向に向かう。行ったら駄目といわれた塔に向かう道だ。このあたりは緩い坂になっていて、ところどころに果樹が植えられている。
猫はふいと道を外れた。俺は草むらからひょこひょこのぞいている尻尾の先を追いかけた。
足元にがれきが転がっていた。気を付けないと転んでしまいそうだ。
本当について行って大丈夫なんだろうか。
というよりも、なぜ俺は猫の後を追っているんだろう。そんなことを思い始めたときに尻尾の先が茂みの向こうに消えた。
「お? どこ?」
よく見るとそこは茂みではなくて、古い壁の跡だった。植物が張り付くように生えているので茂みに見えるのだ。その向こうに狭い隙間があって、その前で猫が俺を待っていた。
ニャァ
「ここに入るの?」
猫は悠々とその隙間に入っていく。猫には余裕だが、俺にはちょっと狭い隙間だ。このままはまって出られなくなったらどうしよう。誰も助けに来ることはなさそうだ。ちらりとそんなことが頭をかすめる。
まさか、この猫は暗殺者……
そう思ったときに目の前が開けた。
目の前にあるのは本の山だった。丸い建物の壁にぎっしりと本の詰まった棚が並んでいる。そして、乱雑に配置された机の上にも本、手の届かないところにも本。上のほうにある窓から明かりが差し込んでいて中はとても明るかった。
俺は本を触ってみた。ざらりとした手触りだった。とても古い本だと思う。見たこともない字体の文字が表紙に踊っている。
猫が机の上に飛び上がった。
「ここ、お前の図書館なの? すごいな」
俺は猫をほめた。
「私のではありませんけれどね。静かなので使っていますよ」
また、あの白い神官だ。彼は本の間に埋もれるようにして座っていた。彼の前にも横にも後ろにも本が山積みだ。
「あー」
ひょっとしてここにはいったら駄目、とか?
俺の表情を呼んだのだろうか。神官は微笑んだ。
「ここは忘れられた書庫ですよ。誰も来ないので、私専用に使っていますけれどね」
「俺の友達で本が好きな子がいるんですよ。今、図書館から締め出されていて、元気がないのでここに遊びに来るとか、駄目ですか」
こんなことをいっていいのだろうか、と思う間もなく言葉がすらすらと出てくる。そうそう、こういうことをいいたかったんだよね、俺は。
「別に構いませんよ。貴方のお友達は本が好きなようですね」
「そうなんですよ。ものすごく頭がよくて、魔道具を自分でも作っているんですよ」
俺は友達を自慢した。
「きっとこの本を見たら喜んで、あの、ここにある本は読んでもいいですよね」
「もちろん。勉強の好きな子ならきっと面白いと思いますよ」
白い神官は微笑んだ。
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