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逢瀬と初夜の真実④
第二話「絶唱~身代わり姫の恋~」
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将軍頼経もむろん着流しの小袖姿だったが、彼は初めて脚を踏み入れた妻の居室を興味深そうに眺めた。女性らしい瀟洒な飾り付けが設(しつら)えられた部屋はやはり、自分のそれとは違う。違い棚にある香炉もすべてが品の良いものばかりで、これまで遠ざけてきた妻が予想外に趣味の良い教養豊かな女性であると知れる。
更にその視線がある一箇所に吸い寄せられた。床の間には壺に活けられた豪華な花が飾られている。
純白の雪を思わせる可憐な小手毬、眼にも鮮やかな橙の山吹、遅咲きの珍しい桜。この花束に頼経には忘れようもない記憶があった。頼経は襖の向こうを見つめた。この先に初めて対面する妻がいる。
もしや―。淡い期待に胸を轟かせて頼経は襖を開けた。
ついに襖が開いた。千種は平伏して頭を垂れたまま、小刻みに身体を震わせた。まさか本当にこの日が来るとは想像だにしていなかった。
―怖い。
それがいちばん正直な気持ちに近い。よもや将軍がこの身体に指一本触れることはないと思うけれど、見知らぬ男と間近で一夜を過ごすだけでも十分に怖ろしい。
「先に床に入っていれば良いものを、震えているではないか」
降ってきた声音は意外に思いやりに満ちたものだった。
「ずっと待っていたのか?」
優しい声が近づき、千種の背中に手が回った。
―どうして?
何故、いきなり頼経が自分の身体に触れてくるのか理解できない。しかも、戸惑う千種をよそに、背に回された手にはますます力が加わり、その強い力で抱きしめられた。
「貌を見せてくれ。そなたの貌が見たい」
だが、怯えてしまった千種は到底貌を上げることはできなかった。
「貌を見せるように。これは命令だ」
強い口調で言われても従わなかったので、今度は両頬に手を添えて強引に仰のけられた。
男の漆黒の瞳に、千種が映り込んでいる。しかし、それ以上に千種は驚愕し、息を呑んだ。あの男―生涯で初めて好きになったひとが間近にいた。今、大好きな男の瞳に映っているのは紛れもない自分だ。
「千種、やはり、そなただ」
あの男と同じ貌をした将軍が嬉しげに自分の名を呼ぶ。それを千種は夢の中の出来事のように感じていた。
「先ほど、そなたの部屋に飾っていた花を見た時、おかしいと思ったんだ。あれは私がそなたに与えた花とまったく同じだった! まさか貌も見ずに過ごしてきた妻が千種だったなんて、考えてみたこともなかったよ」
閨に二人きりのせいか、言葉遣いも多少砕けたものになっている。が、そんなことを悠長に感じてはいられなかった。
いきなり褥に押し倒され、千種はハッとして眼を見開き我に返った。
「こんなことがあるなぞ、まだ信じられぬ。夢を見ているようだ。側妾としてでも傍に置きたかった。どうでも欲しかったそなたが我が妻だったとは、何という幸運だろう」
首筋に温かい唇が触れる。それを合図とするかのように降るような口づけが首筋に落ちた。刹那、千種は総毛立った。
男! 良人が私の身体に触れている。その事実が信じられず、受け容れられない。
「いやっ」
千種は頼経の身体を渾身の力で押しやった。わずかにできた隙に彼の身体の下から這い出て、脇に逃れた。そのまま褥から出ようとしたところで、背後から抱きすくめられる。
「何故だ? どうして逃げるんだ。そなたはあの千種であろう? それとも、よく似た別人なのか」
よく似た別人、その言葉が我が身が身代わりであることを思い出させ、余計に千種を混乱状態に追いつめた。
「あ、わ、私」
何か言いかけて、堪え切れなかった涙の雫がはらはらと零れ落ちる。いつもなら千種の涙を見れば止まってくれる彼が今夜は止まらない。どころか、彼女が泣いたのを見て余計に頭に血が上ったらしい。
「泣くほどに、私が嫌いなのか!?」
そんなことがあるはずもないのに、千種が彼を嫌うだなんて、天地が裂けてもあり得ない。だが、今は恐怖と混乱で動転しているあまり、自分の気持ちが言葉にできない。
千種が何も言わないことがかえって誤解を招いてしまった。頼経は半狂乱になった。
「申せ、そなたは千種ではないのか、あの時、私と共に愉しいひとときを過ごしたのではないのか、よもや別人とは言わせぬ」
か細い身体に回された彼の手にはますます力がこもった。
「何と、やわらかな身体だ」
怒りながらも、頼経は千種の身体のあちこちに触れる。腰から臀部、豊かな胸のふくらみを大きな手で包み込まれ、揉みしだかれる。
「そなたの身体はどこもかしこもやわらかい、極上の絹のようではないか」
薄物の夜着は身体の輪郭が透けて見えてしまうほどである。身に纏ってはいても、実のところ、何の役にも立ってはいない。夜着越しに無遠慮に触れてくる頼経の荒々しい手は千種を余計に怯えさせるばかりだ。
「夢にまで見た。そなたをこうして我が腕に抱く日を何度思い描いてきたことか。今宵、漸く願いが叶うのだな」
千種の身体の手触りに恍惚(うつと)りとする彼は、千種が泣きじゃくっているのも耳に入らないようだ。
「痛い、止めて。痛い―」
華奢な身体を力任せに抱きしめられ、骨が砕けるかと思うほどの痛みが走った。頼経と千種では力の差がありすぎた。いくら抗ってみても、彼は子猫を扱うように易々と千種の身体をくるりと反転させた。
「それに、良い匂いがするぞ」
侍女たちの努力はどうやら功を奏したようである。頼経は千種の胸に貌を押しつけた。
「そなたの身体からは甘い花の香りがするようだ」
どれ、試してみようと呟き、彼はまた千種を褥に乱暴に押し倒した。
「―」
信じられなかった。あの優しい大好きなひとがこんな粗暴なふるまいをするとは考えもしなかった。
「御所さま」
消え入るような声で呼んでも、千種の身体を貪ることに夢中になっている彼には届かない。
とにかく話がしたい。何がどうなっているのかをきちんと彼と話し合って知りたい。そのためには、この行為を止めて欲しい。千種はその一心で、彼を呼んだ。
「お願いです、話を」
身を起こそうとした千種をしかしながら頼経は突き飛ばした。
「話など後で幾らでもできる」
突き飛ばされた千種はまた褥に転がった。褥が上等で極厚なので怪我はしないが、打ちつけた腰にはわずかの痛みが走る。腰にも増して、千種の心はこの頼経の行為にひどく傷ついた。
再び起き上がろうとすれば、今度は無理に押し戻され、逆に上からのしかかられた。シュルリ、シュルリと前結びになった帯が解かれ始め、千種は恐慌状態に陥った。
「何をするの! 止めて下さい、止めて」
泣き叫んで抗うも、抵抗は難なく封じ込められる。両手をひと掴みにされている中に、帯は解かれ、素肌に纏った夜着も脱がされた。
「何と美しい」
頼経は眼を見開き、言葉を失ったかのように千種の身体を食い入るように眺めた。そろりと手が伸びて、波打つ豊かな膨らみに触れる。
紅を塗られた先端を掠めた途端、千種の身体がピクリと反応した。頼経は興味を持ったように再び可憐な乳首に触れる。千種があえかな声を洩らしたのに、今度は下側から掬い上げるように乳房を両手で包み込んだ。
「やわらかい」
感嘆するように呟き、少し力をこめて揉んでみる。弾力のある感触が手のひらに心地よく、先ほど少し触れただけで敏感な反応を返してきた突起が誘うようにかすかに上下している。
頼経はその先端の回りの乳輪を指の先でなぞってみた。また、千種が声を洩らす。触れている中に次第にピンと勃ってきた乳首が何ともいじらしい。彼はその突起を今度は中に押し込むように押さえてみた。
一方、千種は怯え切っていた。歳を重ねていても、千種の持つ男女の事についての知識は朧なものでしかない。男に抱かれるのも初めてなのだ。頼経の愛撫は拙いが、かといって初めて女を抱くというわけでもなさそうだ。経験が浅いことは女体を珍しい玩具のように眺め触れていることからも判る。
初めて抱かれる千種の気持ちなどお構いなしに身体ばかり求めようとしてくる。そのことが千種には心外でもあり哀しかった。
「千種の膚からは甘い香りがするが、ここはどうなのだろう」
夢見心地の頼経が呟き、千種の胸に貌を伏せた。
「え?」
何が起ころうとしているのか判らず、眼をまたたかせた次の瞬間、千種は絶叫した。
更にその視線がある一箇所に吸い寄せられた。床の間には壺に活けられた豪華な花が飾られている。
純白の雪を思わせる可憐な小手毬、眼にも鮮やかな橙の山吹、遅咲きの珍しい桜。この花束に頼経には忘れようもない記憶があった。頼経は襖の向こうを見つめた。この先に初めて対面する妻がいる。
もしや―。淡い期待に胸を轟かせて頼経は襖を開けた。
ついに襖が開いた。千種は平伏して頭を垂れたまま、小刻みに身体を震わせた。まさか本当にこの日が来るとは想像だにしていなかった。
―怖い。
それがいちばん正直な気持ちに近い。よもや将軍がこの身体に指一本触れることはないと思うけれど、見知らぬ男と間近で一夜を過ごすだけでも十分に怖ろしい。
「先に床に入っていれば良いものを、震えているではないか」
降ってきた声音は意外に思いやりに満ちたものだった。
「ずっと待っていたのか?」
優しい声が近づき、千種の背中に手が回った。
―どうして?
何故、いきなり頼経が自分の身体に触れてくるのか理解できない。しかも、戸惑う千種をよそに、背に回された手にはますます力が加わり、その強い力で抱きしめられた。
「貌を見せてくれ。そなたの貌が見たい」
だが、怯えてしまった千種は到底貌を上げることはできなかった。
「貌を見せるように。これは命令だ」
強い口調で言われても従わなかったので、今度は両頬に手を添えて強引に仰のけられた。
男の漆黒の瞳に、千種が映り込んでいる。しかし、それ以上に千種は驚愕し、息を呑んだ。あの男―生涯で初めて好きになったひとが間近にいた。今、大好きな男の瞳に映っているのは紛れもない自分だ。
「千種、やはり、そなただ」
あの男と同じ貌をした将軍が嬉しげに自分の名を呼ぶ。それを千種は夢の中の出来事のように感じていた。
「先ほど、そなたの部屋に飾っていた花を見た時、おかしいと思ったんだ。あれは私がそなたに与えた花とまったく同じだった! まさか貌も見ずに過ごしてきた妻が千種だったなんて、考えてみたこともなかったよ」
閨に二人きりのせいか、言葉遣いも多少砕けたものになっている。が、そんなことを悠長に感じてはいられなかった。
いきなり褥に押し倒され、千種はハッとして眼を見開き我に返った。
「こんなことがあるなぞ、まだ信じられぬ。夢を見ているようだ。側妾としてでも傍に置きたかった。どうでも欲しかったそなたが我が妻だったとは、何という幸運だろう」
首筋に温かい唇が触れる。それを合図とするかのように降るような口づけが首筋に落ちた。刹那、千種は総毛立った。
男! 良人が私の身体に触れている。その事実が信じられず、受け容れられない。
「いやっ」
千種は頼経の身体を渾身の力で押しやった。わずかにできた隙に彼の身体の下から這い出て、脇に逃れた。そのまま褥から出ようとしたところで、背後から抱きすくめられる。
「何故だ? どうして逃げるんだ。そなたはあの千種であろう? それとも、よく似た別人なのか」
よく似た別人、その言葉が我が身が身代わりであることを思い出させ、余計に千種を混乱状態に追いつめた。
「あ、わ、私」
何か言いかけて、堪え切れなかった涙の雫がはらはらと零れ落ちる。いつもなら千種の涙を見れば止まってくれる彼が今夜は止まらない。どころか、彼女が泣いたのを見て余計に頭に血が上ったらしい。
「泣くほどに、私が嫌いなのか!?」
そんなことがあるはずもないのに、千種が彼を嫌うだなんて、天地が裂けてもあり得ない。だが、今は恐怖と混乱で動転しているあまり、自分の気持ちが言葉にできない。
千種が何も言わないことがかえって誤解を招いてしまった。頼経は半狂乱になった。
「申せ、そなたは千種ではないのか、あの時、私と共に愉しいひとときを過ごしたのではないのか、よもや別人とは言わせぬ」
か細い身体に回された彼の手にはますます力がこもった。
「何と、やわらかな身体だ」
怒りながらも、頼経は千種の身体のあちこちに触れる。腰から臀部、豊かな胸のふくらみを大きな手で包み込まれ、揉みしだかれる。
「そなたの身体はどこもかしこもやわらかい、極上の絹のようではないか」
薄物の夜着は身体の輪郭が透けて見えてしまうほどである。身に纏ってはいても、実のところ、何の役にも立ってはいない。夜着越しに無遠慮に触れてくる頼経の荒々しい手は千種を余計に怯えさせるばかりだ。
「夢にまで見た。そなたをこうして我が腕に抱く日を何度思い描いてきたことか。今宵、漸く願いが叶うのだな」
千種の身体の手触りに恍惚(うつと)りとする彼は、千種が泣きじゃくっているのも耳に入らないようだ。
「痛い、止めて。痛い―」
華奢な身体を力任せに抱きしめられ、骨が砕けるかと思うほどの痛みが走った。頼経と千種では力の差がありすぎた。いくら抗ってみても、彼は子猫を扱うように易々と千種の身体をくるりと反転させた。
「それに、良い匂いがするぞ」
侍女たちの努力はどうやら功を奏したようである。頼経は千種の胸に貌を押しつけた。
「そなたの身体からは甘い花の香りがするようだ」
どれ、試してみようと呟き、彼はまた千種を褥に乱暴に押し倒した。
「―」
信じられなかった。あの優しい大好きなひとがこんな粗暴なふるまいをするとは考えもしなかった。
「御所さま」
消え入るような声で呼んでも、千種の身体を貪ることに夢中になっている彼には届かない。
とにかく話がしたい。何がどうなっているのかをきちんと彼と話し合って知りたい。そのためには、この行為を止めて欲しい。千種はその一心で、彼を呼んだ。
「お願いです、話を」
身を起こそうとした千種をしかしながら頼経は突き飛ばした。
「話など後で幾らでもできる」
突き飛ばされた千種はまた褥に転がった。褥が上等で極厚なので怪我はしないが、打ちつけた腰にはわずかの痛みが走る。腰にも増して、千種の心はこの頼経の行為にひどく傷ついた。
再び起き上がろうとすれば、今度は無理に押し戻され、逆に上からのしかかられた。シュルリ、シュルリと前結びになった帯が解かれ始め、千種は恐慌状態に陥った。
「何をするの! 止めて下さい、止めて」
泣き叫んで抗うも、抵抗は難なく封じ込められる。両手をひと掴みにされている中に、帯は解かれ、素肌に纏った夜着も脱がされた。
「何と美しい」
頼経は眼を見開き、言葉を失ったかのように千種の身体を食い入るように眺めた。そろりと手が伸びて、波打つ豊かな膨らみに触れる。
紅を塗られた先端を掠めた途端、千種の身体がピクリと反応した。頼経は興味を持ったように再び可憐な乳首に触れる。千種があえかな声を洩らしたのに、今度は下側から掬い上げるように乳房を両手で包み込んだ。
「やわらかい」
感嘆するように呟き、少し力をこめて揉んでみる。弾力のある感触が手のひらに心地よく、先ほど少し触れただけで敏感な反応を返してきた突起が誘うようにかすかに上下している。
頼経はその先端の回りの乳輪を指の先でなぞってみた。また、千種が声を洩らす。触れている中に次第にピンと勃ってきた乳首が何ともいじらしい。彼はその突起を今度は中に押し込むように押さえてみた。
一方、千種は怯え切っていた。歳を重ねていても、千種の持つ男女の事についての知識は朧なものでしかない。男に抱かれるのも初めてなのだ。頼経の愛撫は拙いが、かといって初めて女を抱くというわけでもなさそうだ。経験が浅いことは女体を珍しい玩具のように眺め触れていることからも判る。
初めて抱かれる千種の気持ちなどお構いなしに身体ばかり求めようとしてくる。そのことが千種には心外でもあり哀しかった。
「千種の膚からは甘い香りがするが、ここはどうなのだろう」
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