40 / 43
泊まる所
しおりを挟む
「…ぐすん…もう真っ暗…」
"シャル…明るさなら私が…"
「違うの…違うの…」
私はある家の前で座り込んだ。
色んな人のお家に行って全部断られた。
「…でも邸や学園には帰りたくない…」
"シャル…"
私はそのまま蹲って泣いた。
その時私が座っている後ろのドアが開いた。
「お母さん~!!女の子がいる~!!」
「…え?」
私は思わず顔を上げて声を出した子を見た。
「あなたは誰?どうして家の前で泣いているの?」
「…私は…」
名前を言っていいのか迷った
この子は子供だから私が貴族だって分からないのかもしれない
分かったら…また追い出される…
「リース!!もう寝なさいって言ったでしょ!!」
「お母さん。だって誰かが泣く声が聞こえたんだもん」
「泣く?…その子は?」
「家の前にいたの。この子が泣いてたみたい」
「あなた大丈夫?名前は?どこから来たの?」
「…シャルロッテ…です。学園から抜け出して来ました…」
とりあえず家名は名乗らなかった。
「シャルロッテ。中に入りなさい」
「…いいのですか?」
「何を言ってるの?もう真夜中よ。こんな夜中に女の子が1人で外にいるなんて危ないわ」
「…ありがとうございます…」
私は荷物を持って中に入った。
騙したようで少し心が痛い
「…あ…そうだ…あの…椅子に座らせてもらってもいいですか?」
「椅子?どうぞ?」
私は椅子に座った。
「風。いいわよ」
"わ~い。やっとだ~"
「っ!!」
私はほんの少しだけ顔を顰めた。
「…シャルロッテちゃん。それは何?」
「…!?見えるの!?」
「なんとなく…」
「光。どういうこと?」
"私達の加護じゃなくて感覚的に感じているだけよ。ぼんやりと色で見えてるんだと思う"
「この子は風の精霊。私の魔力を糧にしているの」
"ぷはっ…シャル。ごちそうさまでした"
「光はいいの?」
"う~ん…私はまだ大丈夫かな"
「精霊?」
やっぱり疑問に思うよね
「…リースちゃん。リースちゃんにも加護があるでしょう?」
「うん。2歳の時にお母さんから水の加護って聞いたよ?」
「その加護はね。この子達が与えているものなの」
私は風を優しく撫でた。
「精霊達が与えた加護によって私達は魔法が使える。魔法は…ちゃんと勉強しないと大変なことになってしまうけどね」
「そうなんだ…」
「リース。もう寝なさい。シャルロッテちゃんも」
「…泊まっていいんですか?」
「うん。その代わりリースの話し相手になってくれる?」
「はい!!」
なんとか泊まる所を見つけれた
だけど…いつまでここにいられるか分からないからな…
次に行く所も決めなきゃ…
「シャルロッテちゃん!!こっち!!」
リースちゃんは私の手を引っ張って部屋に連れて行った。
「ここが寝る所」
「…けほっ…埃っぽい…」
リースちゃんが寝ている所は私が寝ていた所と大違いだった。
これが…貴族と庶民の違い…
「おやすみ。シャルロッテちゃん」
「おやすみなさい…リースちゃん」
私達はひっつくようにして眠った。
"シャル…明るさなら私が…"
「違うの…違うの…」
私はある家の前で座り込んだ。
色んな人のお家に行って全部断られた。
「…でも邸や学園には帰りたくない…」
"シャル…"
私はそのまま蹲って泣いた。
その時私が座っている後ろのドアが開いた。
「お母さん~!!女の子がいる~!!」
「…え?」
私は思わず顔を上げて声を出した子を見た。
「あなたは誰?どうして家の前で泣いているの?」
「…私は…」
名前を言っていいのか迷った
この子は子供だから私が貴族だって分からないのかもしれない
分かったら…また追い出される…
「リース!!もう寝なさいって言ったでしょ!!」
「お母さん。だって誰かが泣く声が聞こえたんだもん」
「泣く?…その子は?」
「家の前にいたの。この子が泣いてたみたい」
「あなた大丈夫?名前は?どこから来たの?」
「…シャルロッテ…です。学園から抜け出して来ました…」
とりあえず家名は名乗らなかった。
「シャルロッテ。中に入りなさい」
「…いいのですか?」
「何を言ってるの?もう真夜中よ。こんな夜中に女の子が1人で外にいるなんて危ないわ」
「…ありがとうございます…」
私は荷物を持って中に入った。
騙したようで少し心が痛い
「…あ…そうだ…あの…椅子に座らせてもらってもいいですか?」
「椅子?どうぞ?」
私は椅子に座った。
「風。いいわよ」
"わ~い。やっとだ~"
「っ!!」
私はほんの少しだけ顔を顰めた。
「…シャルロッテちゃん。それは何?」
「…!?見えるの!?」
「なんとなく…」
「光。どういうこと?」
"私達の加護じゃなくて感覚的に感じているだけよ。ぼんやりと色で見えてるんだと思う"
「この子は風の精霊。私の魔力を糧にしているの」
"ぷはっ…シャル。ごちそうさまでした"
「光はいいの?」
"う~ん…私はまだ大丈夫かな"
「精霊?」
やっぱり疑問に思うよね
「…リースちゃん。リースちゃんにも加護があるでしょう?」
「うん。2歳の時にお母さんから水の加護って聞いたよ?」
「その加護はね。この子達が与えているものなの」
私は風を優しく撫でた。
「精霊達が与えた加護によって私達は魔法が使える。魔法は…ちゃんと勉強しないと大変なことになってしまうけどね」
「そうなんだ…」
「リース。もう寝なさい。シャルロッテちゃんも」
「…泊まっていいんですか?」
「うん。その代わりリースの話し相手になってくれる?」
「はい!!」
なんとか泊まる所を見つけれた
だけど…いつまでここにいられるか分からないからな…
次に行く所も決めなきゃ…
「シャルロッテちゃん!!こっち!!」
リースちゃんは私の手を引っ張って部屋に連れて行った。
「ここが寝る所」
「…けほっ…埃っぽい…」
リースちゃんが寝ている所は私が寝ていた所と大違いだった。
これが…貴族と庶民の違い…
「おやすみ。シャルロッテちゃん」
「おやすみなさい…リースちゃん」
私達はひっつくようにして眠った。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
追放された宮廷薬師、科学の力で不毛の地を救い、聡明な第二王子に溺愛される
希羽
ファンタジー
王国の土地が「灰色枯病」に蝕まれる中、若干25歳で宮廷薬師長に就任したばかりの天才リンは、その原因が「神の祟り」ではなく「土壌疲弊」であるという科学的真実を突き止める。しかし、錬金術による安易な「奇跡」にすがりたい国王と、彼女を妬む者たちの陰謀によって、リンは国を侮辱した反逆者の濡れ衣を着せられ、最も不毛な土地「灰の地」へ追放されてしまう。
すべてを奪われた彼女に残されたのは、膨大な科学知識だけだった。絶望の地で、リンは化学、物理学、植物学を駆使して生存基盤を確立し、やがて同じく見捨てられた者たちと共に、豊かな共同体「聖域」をゼロから築き上げていく。
その様子を影から見守り、心を痛めていたのは、第二王子アルジェント。宮廷で唯一リンの価値を理解しながらも、彼女の追放を止められなかった無力な王子だった。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる