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王都編
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* * * *
王城の鍛錬所でひと騒動、有ったけれど俺とバルトは、無事に旅行者が宿泊する宿へと向かう事になった。
「はぁ…一時はどうなるかと思ったよなぁ」
「確かになー。俺もアレクも命、狙われてる感プンプンしてたし、殺る気マンマンって雰囲気、有ったもんな」
「ああ。あのまま王城客間で休んだりしたら時間、関係なく襲撃されまくって眠る暇すら無かっただろうな」
「「はぁ・・・」」
2人して溜息を吐き出してしまうのは仕方ない事だと思う。
何しろ王城に有る客間へ案内して居たルーカス団長が使命を忘れ、俺らに敵意を抱き、騎士になる為の試験を受けさせる事なく殺すつもりで新人と対戦させるも撃沈。
部下にも俺たちを襲撃させるも撃沈してしまえば「こいつは危険、直ぐ殺せ」となるのは、どうかとも思うんだけどねぇ。
町中に教えて貰った宿の看板を見つけ
「お。ここだな」
とバルトが見上げ、俺はと言うと
「庶民的な宿そうで助かったな」
と感想を漏らした。
カランカランっ…と扉に付けられた鈴が来客を教える仕組みになって居るらしく、店主が中から出て来てくれた。
「いらっしゃいませ。お泊りですか?食事ですか?」
「へぇ…食堂も兼ねてるのか。取り敢えず3泊だが2人分、空いて居るか?」
「はい空き部屋は御座いますので1泊、銀貨3枚お願いします」
「先払いね…アレク銀、持ってるか?」
「ちょっと待て…(がさごぞ)…有るぞ。貸しといてやる」
「くっ…」
「久ぶりに横になれるな」
「あー…確かにな。警戒はしなくて良いとは思うが騎士団の事も有るからなぁ…」
「用心に越したことは無いな」
警戒しつつ休む…何て器用な事が出来る訳では無い。
俺たちの会話を聞いて居た店主が
「兄さんたち危険な目に遭い続けて来たのか。だったら部屋に鍵を掛ければイイさ。宿は2階から3階だからさ、馬鹿は登ってまでして命を狙ったりしねーだろ?」
「「ぶっ・・・」」
吹き出しそうになったじゃん。
「た、確かに上る為の道具を作ってまでして2階や3階へ、殺すためだけに上るなど危険極まりないからなぁ。俺らを襲撃されたとしても自分の命が終わるって気付かないだろうしなー」
バルト…それ言うと店主が固ま・・・あ~あ。
固まっちまったぞ。どうすんだコレ・・・。
「バルト店主を固まらせてどうすんだ?」
「へ?!あ~…申し訳ない事したなぁ」
ご主人がフリーズ状態から戻って来るまで2分…正確に時計を見て測った訳じゃないから、だいたい…なのだけど・・・。
そう言えば、この世界に時計って有るのかしら。
有るとしても砂時計とかだよね?
「騎士の試験が行われる日時って、どうやって知るかご存知ですか?」
この様な時は、常に騎士を目指す者たちが宿泊する可能性が有る宿なら、知って居る可能性が有るのかな?
「試験日前日に立て札が上がるようになって居ますね。時刻は壁面を見て頂ければ判りますが、時計で確認して頂けますよ」
何・・・だ・・・と?この世界にも時計、有ったのか。
「へぇ王都じゃ時計あるんだなぁ。俺らの村は田舎過ぎるって事だな」
「村だからな。貴族様など俺らが住む地域より奥地だろ。そこまで行く機会なぞ無いしな」
「確かに」
こうして宿の確保が出来た俺たちは、久方ぶりに街での食事を終えると疲れからか、ベットへ横たわると泥のように眠りについた
王城の鍛錬所でひと騒動、有ったけれど俺とバルトは、無事に旅行者が宿泊する宿へと向かう事になった。
「はぁ…一時はどうなるかと思ったよなぁ」
「確かになー。俺もアレクも命、狙われてる感プンプンしてたし、殺る気マンマンって雰囲気、有ったもんな」
「ああ。あのまま王城客間で休んだりしたら時間、関係なく襲撃されまくって眠る暇すら無かっただろうな」
「「はぁ・・・」」
2人して溜息を吐き出してしまうのは仕方ない事だと思う。
何しろ王城に有る客間へ案内して居たルーカス団長が使命を忘れ、俺らに敵意を抱き、騎士になる為の試験を受けさせる事なく殺すつもりで新人と対戦させるも撃沈。
部下にも俺たちを襲撃させるも撃沈してしまえば「こいつは危険、直ぐ殺せ」となるのは、どうかとも思うんだけどねぇ。
町中に教えて貰った宿の看板を見つけ
「お。ここだな」
とバルトが見上げ、俺はと言うと
「庶民的な宿そうで助かったな」
と感想を漏らした。
カランカランっ…と扉に付けられた鈴が来客を教える仕組みになって居るらしく、店主が中から出て来てくれた。
「いらっしゃいませ。お泊りですか?食事ですか?」
「へぇ…食堂も兼ねてるのか。取り敢えず3泊だが2人分、空いて居るか?」
「はい空き部屋は御座いますので1泊、銀貨3枚お願いします」
「先払いね…アレク銀、持ってるか?」
「ちょっと待て…(がさごぞ)…有るぞ。貸しといてやる」
「くっ…」
「久ぶりに横になれるな」
「あー…確かにな。警戒はしなくて良いとは思うが騎士団の事も有るからなぁ…」
「用心に越したことは無いな」
警戒しつつ休む…何て器用な事が出来る訳では無い。
俺たちの会話を聞いて居た店主が
「兄さんたち危険な目に遭い続けて来たのか。だったら部屋に鍵を掛ければイイさ。宿は2階から3階だからさ、馬鹿は登ってまでして命を狙ったりしねーだろ?」
「「ぶっ・・・」」
吹き出しそうになったじゃん。
「た、確かに上る為の道具を作ってまでして2階や3階へ、殺すためだけに上るなど危険極まりないからなぁ。俺らを襲撃されたとしても自分の命が終わるって気付かないだろうしなー」
バルト…それ言うと店主が固ま・・・あ~あ。
固まっちまったぞ。どうすんだコレ・・・。
「バルト店主を固まらせてどうすんだ?」
「へ?!あ~…申し訳ない事したなぁ」
ご主人がフリーズ状態から戻って来るまで2分…正確に時計を見て測った訳じゃないから、だいたい…なのだけど・・・。
そう言えば、この世界に時計って有るのかしら。
有るとしても砂時計とかだよね?
「騎士の試験が行われる日時って、どうやって知るかご存知ですか?」
この様な時は、常に騎士を目指す者たちが宿泊する可能性が有る宿なら、知って居る可能性が有るのかな?
「試験日前日に立て札が上がるようになって居ますね。時刻は壁面を見て頂ければ判りますが、時計で確認して頂けますよ」
何・・・だ・・・と?この世界にも時計、有ったのか。
「へぇ王都じゃ時計あるんだなぁ。俺らの村は田舎過ぎるって事だな」
「村だからな。貴族様など俺らが住む地域より奥地だろ。そこまで行く機会なぞ無いしな」
「確かに」
こうして宿の確保が出来た俺たちは、久方ぶりに街での食事を終えると疲れからか、ベットへ横たわると泥のように眠りについた
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