23 / 92
王都編
22(アリアside)
しおりを挟む
(アレクとバルトが騎士団に絡まれた後の話)
* * * *
王都の屋敷に到着し、荷解きをして居る時でした。
「お嬢様に手紙が届いております」
「変ね…。わたくしが王都の屋敷に居る事を知って居るのは、サバンナ様とお父様、お母様くらい…まさか・・・ランフォース様から?」
「はい。お話を伺いたいそうです。到着直後で忙しいのは十分、判って居るそうなのですが、王都へ呼び寄せたが為に命を狙われて居た事を耳にしたそうでして・・・謝罪したいそうです」
ちらり・・・と時計を見て
「・・・1時間後に登城しますとお伝え下さいませ」
「畏まりました」
「キャシー支度をお願い」
「急いで用意いたします」
本来ならば登城できる日時を伺い、都合が良ければ返事を返し、決められた日時に合わせて衣装を選び装飾品を選び・・・と時間を掛けるのだが、今回は命を狙われてしまった事に対しての謝罪。
正式登城では無いとは言え王城に行くには、それなりの恰好で行かなければならない。
だからこその「急いで用意」なのだ。
♢ ♢ ♢ ♢
1時間後、王城一角の応接間に緊張気味のアリアが侍女と共に待機して居る。
そこへ
「アリア嬢、急な呼び出しに応じて頂き感謝する」
とランフォースが声を掛けたのだ。
「っ!?気付くのが遅くなりも申し訳御座いません」
最大級の謝罪を示す為、膝が付く淑女の礼をしようとしたのだが
「そのまま普通にして下さい。今回は私の王都への呼び出しが原因でアリア嬢の命が危機にさらされてしまった、と言う事に対する詫び。アリア嬢が謝罪する案件では無いですよ」
と優しい眼差しを向けられ顔を赤く染めてしまうのは仕方ない。
「話を聞くのも長くなるだろうから、座って?」
「は、はいっ。失礼します」
アリアが座るのを見計らって、ライ(ランフォースの愛称)も椅子に腰を落とし聞く体制を整えた。
「君が侯爵家を出てアレクシス殿とバルト殿に出会ったのはウォーリス村からポルタ村に向かう途中?」
「い、いえ。ポルタ村の手前で馬車が石で進めなくなってしまい、御者にポルタまで人を呼びに行くよう願い出ました所アレクシス様とバルト様に出会いまして御座います」
「その時は石から馬車を助けて貰っただけで済んだのだね?」
「はい。ポルタからプラファに向かう途中に野盗と思われる人物たちを彼らが全員、倒したと聞いております」
「その1度だけでは無いのだろう?」
「えぇ。ポルタからニュージュに向かう時も狙われ、プラファは病が蔓延して居るからと通過しましたが、野営となり、その地でも襲撃を受け、最後はアウターから王都に向かう道で襲撃されまして御座います」
「はぁ…。君が狙われた原因に心当たりは有るのかい?」
「わたくしが聞いた訳では有りませぬが、アレクシス様から野盗がカミラ様から依頼された、と受け取れる内容を耳にしたそうです」
「・・・男爵令嬢が侯爵令嬢を狙ったのか。何とも浅はかな…」
「カミラ様は自分こそが一番、と言う考えを持っておられるようでして、わたくしが屋敷を出た事に気付かれた故の襲撃だったのだと思いますわ」
「私との面談と言う形での呼び出しでアリア嬢を危険に晒してしまったね、申し訳ない」
頭を下げる事は出来ないが、誠意の込められた謝罪にアリアは「気にしなくて大丈夫」と答えを返し、一足先の目通りは終えた
* * * *
王都の屋敷に到着し、荷解きをして居る時でした。
「お嬢様に手紙が届いております」
「変ね…。わたくしが王都の屋敷に居る事を知って居るのは、サバンナ様とお父様、お母様くらい…まさか・・・ランフォース様から?」
「はい。お話を伺いたいそうです。到着直後で忙しいのは十分、判って居るそうなのですが、王都へ呼び寄せたが為に命を狙われて居た事を耳にしたそうでして・・・謝罪したいそうです」
ちらり・・・と時計を見て
「・・・1時間後に登城しますとお伝え下さいませ」
「畏まりました」
「キャシー支度をお願い」
「急いで用意いたします」
本来ならば登城できる日時を伺い、都合が良ければ返事を返し、決められた日時に合わせて衣装を選び装飾品を選び・・・と時間を掛けるのだが、今回は命を狙われてしまった事に対しての謝罪。
正式登城では無いとは言え王城に行くには、それなりの恰好で行かなければならない。
だからこその「急いで用意」なのだ。
♢ ♢ ♢ ♢
1時間後、王城一角の応接間に緊張気味のアリアが侍女と共に待機して居る。
そこへ
「アリア嬢、急な呼び出しに応じて頂き感謝する」
とランフォースが声を掛けたのだ。
「っ!?気付くのが遅くなりも申し訳御座いません」
最大級の謝罪を示す為、膝が付く淑女の礼をしようとしたのだが
「そのまま普通にして下さい。今回は私の王都への呼び出しが原因でアリア嬢の命が危機にさらされてしまった、と言う事に対する詫び。アリア嬢が謝罪する案件では無いですよ」
と優しい眼差しを向けられ顔を赤く染めてしまうのは仕方ない。
「話を聞くのも長くなるだろうから、座って?」
「は、はいっ。失礼します」
アリアが座るのを見計らって、ライ(ランフォースの愛称)も椅子に腰を落とし聞く体制を整えた。
「君が侯爵家を出てアレクシス殿とバルト殿に出会ったのはウォーリス村からポルタ村に向かう途中?」
「い、いえ。ポルタ村の手前で馬車が石で進めなくなってしまい、御者にポルタまで人を呼びに行くよう願い出ました所アレクシス様とバルト様に出会いまして御座います」
「その時は石から馬車を助けて貰っただけで済んだのだね?」
「はい。ポルタからプラファに向かう途中に野盗と思われる人物たちを彼らが全員、倒したと聞いております」
「その1度だけでは無いのだろう?」
「えぇ。ポルタからニュージュに向かう時も狙われ、プラファは病が蔓延して居るからと通過しましたが、野営となり、その地でも襲撃を受け、最後はアウターから王都に向かう道で襲撃されまして御座います」
「はぁ…。君が狙われた原因に心当たりは有るのかい?」
「わたくしが聞いた訳では有りませぬが、アレクシス様から野盗がカミラ様から依頼された、と受け取れる内容を耳にしたそうです」
「・・・男爵令嬢が侯爵令嬢を狙ったのか。何とも浅はかな…」
「カミラ様は自分こそが一番、と言う考えを持っておられるようでして、わたくしが屋敷を出た事に気付かれた故の襲撃だったのだと思いますわ」
「私との面談と言う形での呼び出しでアリア嬢を危険に晒してしまったね、申し訳ない」
頭を下げる事は出来ないが、誠意の込められた謝罪にアリアは「気にしなくて大丈夫」と答えを返し、一足先の目通りは終えた
25
あなたにおすすめの小説
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
【完結】憧れの異世界転移が現実になったのですが何か思ってたのと違います
Debby
ファンタジー
【全話投稿済み】
私、山下星良(せいら)はファンタジー系の小説を読むのが大好きなお姉さん。
好きが高じて真剣に考えて作ったのが『異世界でやってみたい50のこと』のリストなのだけど、やっぱり人生はじめからやり直す転生より、転移。転移先の条件として『★剣と魔法の世界に転移してみたい』は絶対に外せない。
そして今の身体じゃ体力的に異世界攻略は難しいのでちょっと若返りもお願いしたい。
更にもうひとつの条件が『★出来れば日本の乙女ゲームか物語の世界に転移してみたい(モブで)』だ。
これにはちゃんとした理由があって、必要なのは乙女ゲームの世界観のみで攻略対象とかヒロインは必要ないし、もちろんゲームに巻き込まれると面倒くさいので、ちゃんと「(モブで)」と注釈を入れることも忘れていない。
──そして本当に転移してしまった私は、頼もしい仲間と共に、自身の作ったやりたいことリストを消化していくことになる。
いい年の大人が本気で考え、万全を期したハズの『異世界でやりたいことリスト』。
なんで私が転移することになったのか。謎はいっぱいあるし、理想通りだったり、思っていたのと違ったりもするけれど、折角の異世界を楽しみたいと思います。
----------
覗いて下さり、ありがとうございます!
2025.4.26
女性向けHOTランキングに入りました!ありがとうございます(๑•̀ㅂ•́)و✧
7時、13時、19時更新。
全48話、予約投稿しています。
★このお話は旧『憧れの異世界転移が現実になったのでやりたいことリストを消化したいと思います~異世界でやってみたい50のこと』を大幅に加筆修正したものです(かなり内容も変わってます)。
最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる