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王都編
23(カミラside)
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(アリアが無事に王都へ到着した頃の話)
カミラは万が一、失敗した時の事を考え、父親へ
「わたくし王都へ向かっても宜しいかしら?」
と出かける事を願い出て見たのだ。
「まさかとは思うが、招待状も無いのにランフォース様との顔合わせに参加するつもりなのか?」
「いいえ、爵位が有るにも関わらず、召喚して下さらなかった理由を聞きに来た…とでも申し出れば、顔合わせ目的では無くとも王城へ入れる筈ですもの」
まさかの奇策…。
カミラが今から出立したとしてもランフォースとの顔合わせには間に合わない。
顔合わせを望めば間に合わないのだが、召喚されなかった理由を聞く・・・と言うのならば、間に合わなくとも関係ないのだ。
「・・・判った。馬車を用意しよう」
「ありがとうございます、お父様」
アリアを殺す事が出来ないのなら、自分からランフォースに逢いに行けば良い。
侯爵家には招待状を出して居るのに何故、男爵家に出して下さらなかったのか・・・。
それを手紙で聞くのは通達を受けて無いのだから無理な話。
ならば直接、王城へ問い合わせに行く…と言う形ならば対面は保て、もしかすればランフォースの目に留まるかも知れないと、ほくそ笑んだのだ。
しかし、彼女の望みが叶う事は無い。
♢ ♢ ♢ ♢
男爵家を出立して数日、カミラは王都に到着し、そのまま王都に有る男爵家で休息を取る事無く、王城へと馬車で向かい近衛兵に
「ランフォース様にお伺いたい事が御座います。面会の願いを申し入れて頂けますか?」
と上目遣いでウルウルと瞳を濡らして見つめ魅力を最大限にアピールするのだが
「ランフォース様との顔合わせに関してならば、面会は出来兼ねます。既に公爵から子爵までの御令嬢とお会いになられ今は執務に励んでおられます。お帰り下さい」
と断られてしまう。
「・・・爵位有る令嬢に招待状が出されなかった理由が判りませんの。わたくしも男爵家の令嬢ですわ。何故、子爵家までしか招待されなかったのかしら?」
「それは身分故に御座います。ランフォース様は時期王となられる方。婚約者となられる令嬢は身分が有る公爵家から子爵家と決まっております」
「どうして、そこに男爵家が入らないのか判らないわ」
「どうしたのだ?」
「「ランフォース様」」「ランフォース様ぁ?!」
「騒がせてしまい、申し訳ございません。こちらの御令嬢が男爵家が呼ばれないのは理解できない…とおっしゃられまして、ランフォース様へ面談を求めたので御座います」
「・・・そう…。男爵家ごときが図々しくも私に逢いたいと望むのかな?」
「なっ!?」
「言っておくけど、今回の顔合わせは私との婚姻を結ぶ為とかでは無い。私の婚約者が決まったから周知して貰う為に集まって頂いたのだよ」
「そ・・・ん・・・な・・・」
「君にはアリア嬢、殺人教唆の疑いが掛かって居るんだよカミラ・ロドリゲス嬢」
「っ・・・!」
「連れて行け」「「はっ!」」
ランフォースは隣国の姫との婚姻が決まって居たのだ。
その事を結婚適齢期で有る令嬢たちに知って貰う為の顔合わせだったのだ。
アリアがカミラに命を狙われてしまう結果になってしまったのだが、彼女が聞きに来てくれた事で捕縛へと導く事が出来たとも言えるかも知れない
カミラは万が一、失敗した時の事を考え、父親へ
「わたくし王都へ向かっても宜しいかしら?」
と出かける事を願い出て見たのだ。
「まさかとは思うが、招待状も無いのにランフォース様との顔合わせに参加するつもりなのか?」
「いいえ、爵位が有るにも関わらず、召喚して下さらなかった理由を聞きに来た…とでも申し出れば、顔合わせ目的では無くとも王城へ入れる筈ですもの」
まさかの奇策…。
カミラが今から出立したとしてもランフォースとの顔合わせには間に合わない。
顔合わせを望めば間に合わないのだが、召喚されなかった理由を聞く・・・と言うのならば、間に合わなくとも関係ないのだ。
「・・・判った。馬車を用意しよう」
「ありがとうございます、お父様」
アリアを殺す事が出来ないのなら、自分からランフォースに逢いに行けば良い。
侯爵家には招待状を出して居るのに何故、男爵家に出して下さらなかったのか・・・。
それを手紙で聞くのは通達を受けて無いのだから無理な話。
ならば直接、王城へ問い合わせに行く…と言う形ならば対面は保て、もしかすればランフォースの目に留まるかも知れないと、ほくそ笑んだのだ。
しかし、彼女の望みが叶う事は無い。
♢ ♢ ♢ ♢
男爵家を出立して数日、カミラは王都に到着し、そのまま王都に有る男爵家で休息を取る事無く、王城へと馬車で向かい近衛兵に
「ランフォース様にお伺いたい事が御座います。面会の願いを申し入れて頂けますか?」
と上目遣いでウルウルと瞳を濡らして見つめ魅力を最大限にアピールするのだが
「ランフォース様との顔合わせに関してならば、面会は出来兼ねます。既に公爵から子爵までの御令嬢とお会いになられ今は執務に励んでおられます。お帰り下さい」
と断られてしまう。
「・・・爵位有る令嬢に招待状が出されなかった理由が判りませんの。わたくしも男爵家の令嬢ですわ。何故、子爵家までしか招待されなかったのかしら?」
「それは身分故に御座います。ランフォース様は時期王となられる方。婚約者となられる令嬢は身分が有る公爵家から子爵家と決まっております」
「どうして、そこに男爵家が入らないのか判らないわ」
「どうしたのだ?」
「「ランフォース様」」「ランフォース様ぁ?!」
「騒がせてしまい、申し訳ございません。こちらの御令嬢が男爵家が呼ばれないのは理解できない…とおっしゃられまして、ランフォース様へ面談を求めたので御座います」
「・・・そう…。男爵家ごときが図々しくも私に逢いたいと望むのかな?」
「なっ!?」
「言っておくけど、今回の顔合わせは私との婚姻を結ぶ為とかでは無い。私の婚約者が決まったから周知して貰う為に集まって頂いたのだよ」
「そ・・・ん・・・な・・・」
「君にはアリア嬢、殺人教唆の疑いが掛かって居るんだよカミラ・ロドリゲス嬢」
「っ・・・!」
「連れて行け」「「はっ!」」
ランフォースは隣国の姫との婚姻が決まって居たのだ。
その事を結婚適齢期で有る令嬢たちに知って貰う為の顔合わせだったのだ。
アリアがカミラに命を狙われてしまう結果になってしまったのだが、彼女が聞きに来てくれた事で捕縛へと導く事が出来たとも言えるかも知れない
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