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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
98.神子様VSオレ。三戦目はドロー?恋人達の広場。公爵の両親が消失した場所。公爵と対峙した魔王は、公爵に言った。『殺されてやる代わりに。』
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オープンカーで乗り付けた三軒目。
恋人達の広場という公園。
こーいーびーとー、だと?
恋人の定義が、神子様とオレは違うので、話し合いは無理だな。
公爵は、なんで、神子様と一緒に動いているんだろう?
公爵は、オレのしたいことを全部させている。
神子様のしたいことも、なんだろうけど。
どうしたんだろう?
公爵は、何がしたくて、オレや神子様の勝手さを全部受け入れているんだ?
オレ、寝込む前は、公爵の意見を聞かずに先回りしていた。
今は、公爵と向き合いたい、話をしたいと思う。
公爵の考えていること、やりたいこと、やりたくないこと、全部、オレに話してくれ。
オレは、日本に帰るから、をもう言い訳にしない。
恋人達の広場は、ただ、草が生えているだけの何もない公園だった。
「この公園は、私の両親である先代公爵夫妻が、消失した場所です。
私の両親が、消失してから、私は、この公園に来たことがありませんでした。」
と公爵。
公爵が丁寧に話しているということは、神子様に話しかけている。
「ああ。ここで。」
と神子様。
魔王が猛威をふるったとき、オレは、こちらにいなかった。
公爵と神子様は、魔王による消失を見ている。
公爵と神子様は、二人で力を合わせて、魔王を討伐した。
オレだけ、何も知らない。
日本に帰るつもりだったオレは、こちらの問題に詳しくなっても、帰ったら、無意味だなー、と考えていた。
オレは、公爵の伴侶として、公爵と一緒にこちらで生きていくんだ。
知っておかないと。
「消失が起きた当時。恋人にまつわるイベントが開催されていました。」
地獄絵図だな、とオレは思った。
「私は、魔王に会いたいと願いました。私の両親を消失させたもの、魔王の真の姿を見たいと祈ったのです。」
公爵の心の強さが、痛い。
「私は、魔王の姿を見ました。」
神子様は、驚いて、公爵を見つめている。
魔王の正体が、元神子。
この事実は、異世界転移した神子様だけの秘密だったんだ。
「魔王は、若い女性の姿をしていました。
女性は、言いました。
『自分は神子として、こちらに来たのに、こちらの人のせいで、魔王になって、殺されなくてはならない。
貴方に殺される代わりに、貴方が、神子の負の連鎖を止めて』
と。
女性は、私に討伐されて、魔王として絶命しました。」
「ぼくには、何も聞こえなかった。」
と神子様。
「私は、魔王になった女性の声も願いも、神子様に聞こえていると思っていました。
神子様は、私と同じ様に、神子から魔王への流れを変える方に動くと思い込んでいたんです。
私は、神子様に、改めて確かめませんでした。
神子様のご意向を確かめる考えも思い浮かばないくらいに、私は一点を目指すことしか、見えなくなっていました。
私は、神子様と魔王を倒したときに、神子様を伴侶にする考えは捨てたんです。」
と公爵。
神子様の表情は、穏やかだった。
合点がいったよ、やっと、と神子様は呟いた。
「そこからだったんだ。
どおりで、ぼくと噛み合わないわけだよ。
ぼくは、公爵の伴侶になろうと必死になっていたのに、公爵は、ぼくを伴侶にさせるまいと、必死だったなんてね。」
と神子様。
「ねえ、その魔王の話が、なかったら、ぼくを愛してくれていた?
ぼくのことは、魔王の話を聞くまでは好きだった?」
と神子様。
「今になっては、正しく思い出せません。
魔王の衝撃は、当時の私の感情を塗り替えました。」
「今は?」
と神子様。
「今は、私のヒサツグに出会ったので。」
と公爵。
神子様は、前を向いた。
神子様は、何度も目を瞬いて、決して涙をこぼさなかった。
心が強いんだな。
神子様も。
公爵も。
オレ達は、恋人達の広場を後にした。
恋人達の広場からの帰り道、神子様は、公爵の腕から手をほどいた。
オレは、神子様に手を出すと、神子様は、黙って、オレの手を握った。
オレは、公爵を神子様と反対側に呼んで、オレの空いている方の手を公爵と繋いだ。
帰り道は、オレを真ん中にして、誰も話さなかった。
オレは、神子様に言った。
「神子様に、迎えを呼ぶから、神子様は、一人で帰って、別の日に、オレと話をしよう。」
神子様は、ぶっきらぼうに頷いて。
「調子に乗ってるよね。」
と言った。
軽口がたたけるなら、まあ。
オレと公爵は、神子様の迎えが到着後、オープンカーに乗って帰ることにした。
恋人達の広場という公園。
こーいーびーとー、だと?
恋人の定義が、神子様とオレは違うので、話し合いは無理だな。
公爵は、なんで、神子様と一緒に動いているんだろう?
公爵は、オレのしたいことを全部させている。
神子様のしたいことも、なんだろうけど。
どうしたんだろう?
公爵は、何がしたくて、オレや神子様の勝手さを全部受け入れているんだ?
オレ、寝込む前は、公爵の意見を聞かずに先回りしていた。
今は、公爵と向き合いたい、話をしたいと思う。
公爵の考えていること、やりたいこと、やりたくないこと、全部、オレに話してくれ。
オレは、日本に帰るから、をもう言い訳にしない。
恋人達の広場は、ただ、草が生えているだけの何もない公園だった。
「この公園は、私の両親である先代公爵夫妻が、消失した場所です。
私の両親が、消失してから、私は、この公園に来たことがありませんでした。」
と公爵。
公爵が丁寧に話しているということは、神子様に話しかけている。
「ああ。ここで。」
と神子様。
魔王が猛威をふるったとき、オレは、こちらにいなかった。
公爵と神子様は、魔王による消失を見ている。
公爵と神子様は、二人で力を合わせて、魔王を討伐した。
オレだけ、何も知らない。
日本に帰るつもりだったオレは、こちらの問題に詳しくなっても、帰ったら、無意味だなー、と考えていた。
オレは、公爵の伴侶として、公爵と一緒にこちらで生きていくんだ。
知っておかないと。
「消失が起きた当時。恋人にまつわるイベントが開催されていました。」
地獄絵図だな、とオレは思った。
「私は、魔王に会いたいと願いました。私の両親を消失させたもの、魔王の真の姿を見たいと祈ったのです。」
公爵の心の強さが、痛い。
「私は、魔王の姿を見ました。」
神子様は、驚いて、公爵を見つめている。
魔王の正体が、元神子。
この事実は、異世界転移した神子様だけの秘密だったんだ。
「魔王は、若い女性の姿をしていました。
女性は、言いました。
『自分は神子として、こちらに来たのに、こちらの人のせいで、魔王になって、殺されなくてはならない。
貴方に殺される代わりに、貴方が、神子の負の連鎖を止めて』
と。
女性は、私に討伐されて、魔王として絶命しました。」
「ぼくには、何も聞こえなかった。」
と神子様。
「私は、魔王になった女性の声も願いも、神子様に聞こえていると思っていました。
神子様は、私と同じ様に、神子から魔王への流れを変える方に動くと思い込んでいたんです。
私は、神子様に、改めて確かめませんでした。
神子様のご意向を確かめる考えも思い浮かばないくらいに、私は一点を目指すことしか、見えなくなっていました。
私は、神子様と魔王を倒したときに、神子様を伴侶にする考えは捨てたんです。」
と公爵。
神子様の表情は、穏やかだった。
合点がいったよ、やっと、と神子様は呟いた。
「そこからだったんだ。
どおりで、ぼくと噛み合わないわけだよ。
ぼくは、公爵の伴侶になろうと必死になっていたのに、公爵は、ぼくを伴侶にさせるまいと、必死だったなんてね。」
と神子様。
「ねえ、その魔王の話が、なかったら、ぼくを愛してくれていた?
ぼくのことは、魔王の話を聞くまでは好きだった?」
と神子様。
「今になっては、正しく思い出せません。
魔王の衝撃は、当時の私の感情を塗り替えました。」
「今は?」
と神子様。
「今は、私のヒサツグに出会ったので。」
と公爵。
神子様は、前を向いた。
神子様は、何度も目を瞬いて、決して涙をこぼさなかった。
心が強いんだな。
神子様も。
公爵も。
オレ達は、恋人達の広場を後にした。
恋人達の広場からの帰り道、神子様は、公爵の腕から手をほどいた。
オレは、神子様に手を出すと、神子様は、黙って、オレの手を握った。
オレは、公爵を神子様と反対側に呼んで、オレの空いている方の手を公爵と繋いだ。
帰り道は、オレを真ん中にして、誰も話さなかった。
オレは、神子様に言った。
「神子様に、迎えを呼ぶから、神子様は、一人で帰って、別の日に、オレと話をしよう。」
神子様は、ぶっきらぼうに頷いて。
「調子に乗ってるよね。」
と言った。
軽口がたたけるなら、まあ。
オレと公爵は、神子様の迎えが到着後、オープンカーに乗って帰ることにした。
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