文字の大きさ
大
中
小
99 / 673
第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
99.公爵とオレ。オープンカーでお手振り。お互いについて、知りたい。『公爵の名前と年齢は?』『え?』『名乗った記憶は、あるのか?』
公爵とオレは、オープンカーでお手振りしながら、帰った。
「公爵、オレは、公爵のことを知らない。もっとたくさん知りたい。この世で、一番公爵について、詳しくなりたい。
それから、オレのこともたくさん知ってほしい。
オレの考えも、希望も、得意、不得意も、来し方も。」
オレは、オープンカーの中で、公爵側の手を公爵と繋いでいる。
毎日、ナデナデも抱擁もした仲なのに、手を繋ぐだけで、ドキドキする。
掌の方が、抱擁よりも、くっついている面積が少ないのに。
オープンカーで、お手振りにして良かった。
密室で二人、なんていうシチュエーションになったら、あらぬことを口走りそう。
「公爵の誠意が、神子様に届いて良かったな。」
「私のヒサツグは、可愛い。」
と公爵。
「今は、誤魔化さないで、吐き出したらいい。
喧騒が消してくれる。
公爵は、元神子の魔王に気持ちを持っていかれたんだろう?
神子様に気持ちがなかったわけじゃないだろうけど、決定的に違っていたんだよな?」
オレの優しい夫は、自分を殺す代わりに、不幸な神子の連鎖を止めるように、と言った気高い魂の女性に惚れたんだ。
敵同士なのに。
出会ったら最後なのに。
両親の仇でもあったのに。
魔王になった、元神子の女性も、公爵を憎からず思ったんだと思う。
公爵、苦しかったよな。
思いを共有できる人は、自分自身の手で、葬って、二度と会えない。
「私のヒサツグは、本当に。」
と公爵。
「オレは、公爵の夫、旦那様だからなー。公爵?」
公爵は、微妙そうな顔。
なぜ?ありがとう!では?
「私のヒサツグは、私の妻で、嫁。」
と公爵。
「オレの方が、絶対に年上。頼りがいのある旦那様は、オレだろ?」
「ヒサツグは、一生懸命、私の幸せを追求してくれる可愛い奥様。」
と公爵。
オレ達は、お手振りを終了した。
「公爵、オレ達には、話し合いが必要だと常々思っていた。」
「私のヒサツグから。」
と公爵。
「公爵の名前と年を教えろ。」
「私の?」
と公爵。
「めちゃくちゃ驚いているけどなー?
公爵は、オレに名前を名乗ったこともなければ、誰かに紹介させたこともないんだぞ?
年齢もな。
婚姻届出すときも、オレは、公爵の名前を見ていないぞ。」
公爵は、めちゃくちゃ驚いていた。
そういえば、と思い出したらしい。
「クロード・ケレメイン。24歳。」
と公爵。
「オレの方が年上だなー。オレが旦那様だなー。」
「ヒサツグ。無理は良くない。」
と公爵。
「クロードを甘やかしたり、可愛がったり、守ったりするのは、オレなんだから、オレが旦那様だろう?」
「ヒサツグ。私は、ヒサツグに包まれたい。」
と公爵。
「着いたら、ぎゅうぎゅうしようなー?甘えん坊なクロード。」
「ぎゅうぎゅうも大事だが、私が包まれたいのは、私の分身の話だ。」
と公爵。
「分身?」
分身の術?忍者のかな?
「私の分身をヒサツグの中で温めてほしい。」
と公爵。
「オレの中で。」
温めるもの、なのか?
公爵の手が、オレの腹を愛おしそうにさすってきた。
「この中に、私の分身を余すところ無く、おさめてほしい。」
「公爵、オレは、公爵のことを知らない。もっとたくさん知りたい。この世で、一番公爵について、詳しくなりたい。
それから、オレのこともたくさん知ってほしい。
オレの考えも、希望も、得意、不得意も、来し方も。」
オレは、オープンカーの中で、公爵側の手を公爵と繋いでいる。
毎日、ナデナデも抱擁もした仲なのに、手を繋ぐだけで、ドキドキする。
掌の方が、抱擁よりも、くっついている面積が少ないのに。
オープンカーで、お手振りにして良かった。
密室で二人、なんていうシチュエーションになったら、あらぬことを口走りそう。
「公爵の誠意が、神子様に届いて良かったな。」
「私のヒサツグは、可愛い。」
と公爵。
「今は、誤魔化さないで、吐き出したらいい。
喧騒が消してくれる。
公爵は、元神子の魔王に気持ちを持っていかれたんだろう?
神子様に気持ちがなかったわけじゃないだろうけど、決定的に違っていたんだよな?」
オレの優しい夫は、自分を殺す代わりに、不幸な神子の連鎖を止めるように、と言った気高い魂の女性に惚れたんだ。
敵同士なのに。
出会ったら最後なのに。
両親の仇でもあったのに。
魔王になった、元神子の女性も、公爵を憎からず思ったんだと思う。
公爵、苦しかったよな。
思いを共有できる人は、自分自身の手で、葬って、二度と会えない。
「私のヒサツグは、本当に。」
と公爵。
「オレは、公爵の夫、旦那様だからなー。公爵?」
公爵は、微妙そうな顔。
なぜ?ありがとう!では?
「私のヒサツグは、私の妻で、嫁。」
と公爵。
「オレの方が、絶対に年上。頼りがいのある旦那様は、オレだろ?」
「ヒサツグは、一生懸命、私の幸せを追求してくれる可愛い奥様。」
と公爵。
オレ達は、お手振りを終了した。
「公爵、オレ達には、話し合いが必要だと常々思っていた。」
「私のヒサツグから。」
と公爵。
「公爵の名前と年を教えろ。」
「私の?」
と公爵。
「めちゃくちゃ驚いているけどなー?
公爵は、オレに名前を名乗ったこともなければ、誰かに紹介させたこともないんだぞ?
年齢もな。
婚姻届出すときも、オレは、公爵の名前を見ていないぞ。」
公爵は、めちゃくちゃ驚いていた。
そういえば、と思い出したらしい。
「クロード・ケレメイン。24歳。」
と公爵。
「オレの方が年上だなー。オレが旦那様だなー。」
「ヒサツグ。無理は良くない。」
と公爵。
「クロードを甘やかしたり、可愛がったり、守ったりするのは、オレなんだから、オレが旦那様だろう?」
「ヒサツグ。私は、ヒサツグに包まれたい。」
と公爵。
「着いたら、ぎゅうぎゅうしようなー?甘えん坊なクロード。」
「ぎゅうぎゅうも大事だが、私が包まれたいのは、私の分身の話だ。」
と公爵。
「分身?」
分身の術?忍者のかな?
「私の分身をヒサツグの中で温めてほしい。」
と公爵。
「オレの中で。」
温めるもの、なのか?
公爵の手が、オレの腹を愛おしそうにさすってきた。
「この中に、私の分身を余すところ無く、おさめてほしい。」
感想 84
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
【完結】異世界転移で落ちて来たイケメンからいきなり嫁認定された件
俺の部屋の天井から降って来た超絶美形の男。
そいつはいきなり俺の唇を奪った。
その男いわく俺は『運命の相手』なのだと。
いや、意味分からんわ!!
どうやら異世界からやって来たイケメン。
元の世界に戻るには運命の相手と結ばれないといけないらしい。
そんなこと俺には関係ねー!!と、思っていたのに…
平凡サラリーマンだった俺の人生、異世界人への嫁入りに!?
そんなことある!?俺は男ですが!?
イケメンたちとのわちゃわちゃに巻き込まれ、愛やら嫉妬やら友情やら…平凡生活からの一転!?
スパダリ超絶美形×平凡サラリーマンとの嫁入りラブコメ!!
メインの二人以外に、
・腹黒×俺様
・ワンコ×ツンデレインテリ眼鏡
が登場予定。
※R18シーンに印は入れていないのでお気をつけください。
※前半は日本舞台、後半は異世界が舞台になります。
※こちらの作品はムーンライトノベルズにも掲載中。
※完結保証。
※ムーンさん用に一話あたりの文字数が多いため分割して掲載。
初日のみ4話、毎日6話更新します。
本編56話×分割2話+おまけの1話、合計113話。
腐男子♥異世界転生(完結)
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
【本編完結】異世界で政略結婚したオレ?!
美少女の中身は32歳の元オトコ。
魔法と剣、そして魔物がいる世界で
年の差12歳の政略結婚?!
ある日突然目を覚ましたら前世の記憶が……。
冷酷非道と噂される王子との婚約、そして結婚。
人形のような美少女?になったオレの物語。
オレは何のために生まれたのだろうか?
もう一人のとある人物は……。
2022年3月9日の夕方、本編完結
番外編追加完結。
世界が僕に優しくなったなら、
「僕に番なんていない。僕を愛してくれる人なんて――いないんだよ」
一方的な番解消により、体をおかしくしてしまったオメガである主人公・湖川遥(こがわはる)。
フェロモンが安定しない体なため、一人で引きこもる日々を送っていたが、ある日、見たことのない場所――どこかの森で目を覚ます。
森の中で男に捕まってしまった遥は、男の欲のはけ口になるものの、男に拾われ、衣食住を与えられる。目を覚ました場所が異世界であると知り、行き場がない遥は男と共に生活することになった。
出会いは最悪だったにも関わらず、一緒に暮らしていると、次第に彼への見方が変わっていき……。
クズ男×愛されたがりの異世界BLストーリー。
【この小説は小説家になろうにも投稿しています】
騎士様、お菓子でなんとか勘弁してください
ラズは城で仕える下級使用人の一人だ。竜を追い払った騎士団がもどってきた祝賀会のために少ない魔力を駆使して仕事をしていた。
突然襲ってきた魔力枯渇による具合の悪いところをその英雄の一人が助けてくれた。魔力を分け与えるためにキスされて、お礼にラズの作ったクッキーを欲しがる変わり者の団長と、やはりお菓子に目のない副団長の二人はラズのお菓子を目的に騎士団に勧誘する。
貴族を嫌うラズだったが、恩人二人にせっせとお菓子を作るはめになった。
お菓子が目的だったと思っていたけれど、それだけではないらしい。
やがて二人はラズにとってかけがえのない人になっていく。のかもしれない。
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。
異世界で恋をしたのは不器用な騎士でした
年下騎士×賢者
異世界転移/両片想い
6年前に突然異世界にやってきたヒロナは、最初こそ戸惑ったものの、今では以前とは違う暮らしを楽しんでいた。
この世界を知るために旅をし様々な知識を蓄えた結果、ある国に賢者として仕えることに。
魔法の指導等で王子と関わるうちに、王子の警衛担当騎士、ルーフスにいつの間にか憧れを抱く。
ルーフスも不器用ながらもヒロナに同じような思いを向け、2人は少しずつ距離を縮めていく。
そんなある時、ヒロナが人攫いに巻き込まれてしまい――。