《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

文字の大きさ
496 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

496.ドリアン王国の国王陛下は、帰国の意思がありません。オレの接待を希望しないでもらいたいのですが?歓迎しませんよ?

しおりを挟む
オレは、ドリアン王国の侯爵子息と国王陛下にはさまれて、サーバル王国の王妃陛下の部屋から出られない。

サーバル王国の王妃陛下のいる場所にドリアン王国の国王陛下が潜んでいたということは、ドリアン王国の侯爵子息は、サーバル王国の国王陛下の部屋にいた可能性がないかな?

ありそうだなー。

国賓の部屋を家探しなんて、考えもしないからなー。

ドリアン王国は、ケレメイン大公国の盲点をついてきた。

ケレメイン大公国のサーバル王国への善意を逆手に取るやり方は、腹が立つ。

そんなことは、したらダメだろうということを平然とやって、うまいこと成果を掠め取っていくからかな?

腹が立つけど、今は落ち着いて考えよう。

オレが今からすることは、女神様と一緒に、ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息を引き連れて、サーバル王国の王妃陛下の部屋から離れること。

サーバル王国の王妃陛下の部屋に、ドリアン王国の国王がいた、というのは、外聞がよろしくない。

外聞がよろしくないために、サーバル王国の王妃陛下は身動きが取れなかった可能性が高いよな。

クロードと一緒にオレの尻と女性の豊かな胸のどちらがいいかを論じあった侯爵子息ではなく、ドリアン王国の国王陛下が押しかけて来たから、サーバル王国の王妃陛下には拒否することは難しかったのかな。

国の上下関係と、ドリアン王国の国民性の問題で。

オレは、ドリアン王国にひれ伏さないぞ?

「ドリアン王国の国王陛下と、サーバル王国の王妃陛下の部屋でお会いするとは。

招待していないのに、ドリアン王国から侯爵子息と国王陛下が来ているのは、なぜかな?」

「呼ばれていないなら、駆けつけるしかない。」
とドリアン王国の国王陛下。

いや?
いやいや?

何を言っているのかな?

呼んでいないんだから、来るんじゃない。

呼ぶ予定もなかったぞ?

ドリアン王国に乗り込む予定はあったけどさ。

「マウンテン王国の英雄は、神子様ではなく、無関係に迷い込んだ異世界人を見初め、その男に真実の愛を捧げると、己の真実の愛を貫かんと、国王に逆らい、自ら、国主としてたつことを決意したと聞けば。」
とドリアン王国の国王陛下は、オレの体を掴んで反転させた。

「オレに断りもなく、何をするのかなー?」

反転したオレは、ドリアン王国の国王に肩を掴まれたまま、ドリアン王国の国王陛下と向き合っている。

女神様と繋いでいた、オレの手は、外れてしまった。

女神様は、手が外れても、ぶらぶらさせたりはしなかった。

女神様は、興味深そうに、周りを見ている。

女神様は、女神様自身の身に何かがおきることを考えていなさそうだ。

「英雄をその気にさせた異世界人の男とは、どのようなものか、と、見たくもなる。」
とドリアン王国の国王陛下。

嫌な興味の持たれ方だなー。

ドリアン王国の国王陛下は、英雄って、言っていたよな?

ケレメイン大公ではなく、英雄。

ドリアン王国は、ケレメイン大公クロードではなく、魔王を倒した英雄クロードとして、クロードを見ているんだな。

ケレメイン大公国の大公クロードよりも、英雄クロードの方が、ドリアン王国にとって、価値があるのかな?

クロードに興味を持つ理由は、英雄だから。

英雄クロードが惚れたオレにも、興味がある、と。

反抗期は過ぎたのに、肩書きで、判断するな、と言いたくなるなー。

クロードは、英雄になりたくてなってないからな?

英雄クロードが、真実の愛をオレに捧げた、というのは事実だから、認める。

真実の愛について、まだ聞くことになるとは。

英雄の真実の愛を捧げる行為は、何か意味があるのかな?

英雄クロードは、オレとの真実の愛を貫くために、国王に楯突いて、独立したと認識されているけれどさ。

真実の愛、という言葉を使い回し過ぎじゃないかな。

真実の愛のために、独立したわけではなく。

国王陛下に脅かされずに、安全に生きていくことを決意した結果だぞ。

事実は、色気がない。

オレが言えることは、一つ。

「顔なら、今、見たよな?

ドリアン王国の国王陛下は、密入国者だから、国へ帰ったらどうかな?」

「私を帰らせたいときたか。

大公妃殿下の頑張り次第だ、励むといい。

大公妃殿下のもてなしを堪能するとしよう。」
とドリアン王国の国王陛下。

いやいや?

密入国しておきながら、接待希望、とのたまったぞ?

心臓に毛が生えているどころじゃないぞ?

ケレメイン大公国は、密入国者を歓迎していないからな?
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻! だったら離婚したい! ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。 お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。 本編61話まで 番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。 ※細目キャラが好きなので書いてます。    多くの方に読んでいただき嬉しいです。  コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。    

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました

藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。 ================= 高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。 ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。 そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。 冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで…… 優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。

【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?

MEIKO
BL
 【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!  僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして? ※R対象話には『*』マーク付けます。

黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜

せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。 しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……? 「お前が産んだ、俺の子供だ」 いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!? クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに? 一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士 ※一応オメガバース設定をお借りしています

神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。

篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。  2026/01/09 加筆修正終了

処理中です...