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31.王都にお出かけして、分からせに。
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初夜は満足するまで愛し合うことだと知った次の日は、幼馴染に肛門マッサージされたり、世話をされて一日が終わった。
初夜の番を寝室横でしていたプレシオサウルスは、初夜が済んだ後、自分の寝床に戻り、お世話されている俺の様子を窓越しに確認してから、周遊しにいった。
初夜から二日目の朝。
俺と幼馴染はプレシオサウルスに乗って王都に来ていた。
俺と幼馴染は、プレシオサウルスの刺繍が背中に入ったお揃いのジャケット。
今日のプレシオサウルスは、辺境伯家のベストではなく、辺境伯家の紋章入りサークレットとチョーカー。
ベストを着ると威厳が出せないので、ベストは止めた。
プレシオサウルスからすれば、俺がベストを着なくても安心しているならどちらでもいいよ、ということで着ていない。
俺と幼馴染は、プレシオサウルスの背中にいる。
話し合いのために招集をかけた人達がくるのを待ちながら、王都周辺の空を飛ぶプレシオサウルスの背中から、辺境伯領との街づくりの違いを見ていた。
「戦にそなえた街づくりはしていないんだ?」
「王都が戦場になるときは、国が落ちるときだよ。」
と幼馴染。
「この国における辺境伯家の偉大さが、空からの一望で分かるよ。」
「王都で暮らす民が常時戦場を意識しないでいられる国づくりを求めた結果が、今のようになるとは。」
と幼馴染。
「辺境伯を頼んだ当時の国王は、想定していなかったのかな?」
「辺境伯家を利用した後継争いは想定していなかったかもね。」
と幼馴染。
「確かに自分の子孫が蹴落とし合う姿を考る権力者は少ないかも。」
「身内で富や権威を削り合うことを想定して国を遺しはしなかった。」
と幼馴染。
しんみりしたので、話題を変えよう。
「俺とお前のことなんだけど、たった一日で、結婚して初夜までって強行突破しすぎじゃない?」
「気付くお前も大好きだよ?」
と幼馴染。
「俺がその気にならなかったら、俺を逃がしてくれる気はあった?」
「俺にはないよ。」
と幼馴染。
「今の国境は、にらみ合いはしても小競り合いまではしていない。俺のことがなかったら、警備態勢ももっと手薄だった?」
「うちの状況をよく把握しているね。」
と幼馴染。
「俺と一緒にいるときに、お前は俺に情報を隠さなかっただろ?」
「隠してないよ。お前にも必要だからね。」
と幼馴染。
「辺境伯家の人達が、俺に辺境伯家次男に入ってくる情報を隠さないのも。
俺の服を辺境伯家が仕立てているのも。
俺が辺境伯家の次男と結婚する前提が出来上がっていたから?」
「俺と結婚するかどうかは、俺が決めた。」
と幼馴染。
「結婚は辺境伯家で決めたことじゃないにしても、俺を辺境伯家に取り込むことは、早いうちから決まっていた?」
「俺の伴侶という形でなくとも、お前は辺境伯家に来たよ。」
と幼馴染。
「辺境伯家次男と気が合うから?」
「それだけではないよ。」
と幼馴染。
「俺が何もない男爵家三男だから?」
「それだけでもないよ。」
と幼馴染。
「他に何かあった?」
「うちのドラゴンに可愛がられているだろう?」
と幼馴染。
「うん。辺境伯家のドラゴンは優しいよね。」
「お前だけにだよ。」
と幼馴染。
「俺が辺境伯家の生まれじゃないのに、辺境伯家のドラゴンと仲良しになったからなんだ。」
「お前が辺境伯家に入り浸っていたのは、辺境伯家と男爵家の意向だ。」
と幼馴染。
「ドラゴンと引き離されなかったから、誰も気にしていないと思っていた。」
「お前の面倒をみていろとドラゴンに言わなくても、ドラゴンは勝手にお前を気にする。」
と幼馴染。
「俺、ドラゴンに、我が子だと思われている?」
「ドラゴンからは世話する対象だと認識されてはいるよ。」
と幼馴染。
「世話する対象というのは、平たく言うと飼っている動物の扱い?」
「ドラゴンは、お前のことを迷子にならないように、怪我をしないように気にかけている。」
と幼馴染。
ゾウの群れの子ども。
「だから、いつもドラゴンが目に付く場所にいたんだ。」
「辺境伯家は、お前の無邪気にドラゴンを構いたがる様子が、ドラゴンの庇護欲を刺激したと見ていたが、王家はお前にドラゴンを操る能力があるのではないかと邪推した。」
と幼馴染。
「ドラゴンを操るなんて発想はなかったよ。」
「お前の幼さとものを知らないところが、たまたま一匹のドラゴンの目にとまっただけだと何度も説明した。
辺境伯も男爵も。」
と幼馴染。
「ありがとう。」
「王家は、そんな考えなしの貴族子息がいてたまるか、と辺境伯と男爵の報告に聞く耳を持たなかった。」
と幼馴染。
新婚さんの俺と幼馴染が、プレシオサウルス型ドラゴンで王都に向かっている目的は、国の偉い人と王家と王女殿下への分からせ。
「辺境伯家と足並みを揃えて王家に盾突き、男爵家三男をドラゴンスレイヤーとして国に献上しない男爵家への圧力は、ほうぼうからかかっている。」
と幼馴染。
「元々の男爵家の扱いの悪さに便乗している人達がいるんだ。」
「お前を一人にしなかったのは、お前の身が狙われていたからだよ。」
と幼馴染。
「俺と結婚しようと言い出したのは、俺を守るため?」
「俺は、抱きたいくらいにお前が好きなんだよ。
俺が愛しているお前を俺自身で守りたいから、俺はお前と結婚を決めた。」
と幼馴染。
「辺境伯次男として強くなろうとするお前と一緒にいる未来を疑ったことは、なかったよ。」
「お前さえ手に入れたら、辺境伯家なんてどうにでもなると思っている人達がこの国にはいる。」
と幼馴染。
「辺境伯領にいるドラゴンなんだから、辺境伯領に住んでいない俺が手なずけても何にもならないのに。」
「国境の領地や領空を知らないことには勝つための戦いができない。まして、戦う人がいない土地に手なずけたドラゴンだけがいても、ドラゴンは勝手に戦ったりしない。」
と幼馴染。
「俺が辺境伯家のドラゴンを戦わせようとしたところてま、ドラゴンは俺の言うことなんか聞かないよ。」
「お前は、辺境伯家の子どもではないからね。ただ、今の王家は、お前が危ない目にあえば辺境伯家のドラゴンがお前を助けにくると短絡的に考えて、お前を囮にするくらいは迷わずにする。」
と幼馴染。
「王家の誰がその作戦に積極的だったのかは分かっている?」
「俺に降嫁の話が持ち上がった王女だよ。」
と幼馴染。
初めて見る王都は、異世界転生してから初めて見る綺麗な街だった。
綺麗だとは思っても、俺の暮らす土地だとは思えなかった。
観光地みたいな。
「俺、今、よその土地を見る感覚で空から見ている。俺の住む国の土地なのに。」
「初めて見る景色だから。」
と幼馴染。
「辺境伯家が守ってきたから、この国があると思って、辺境伯領のお隣の男爵領に生まれた俺は生きてきたんだ。」
「俺達の現実だからね。」
と幼馴染。
「辺境伯家が国境を守っているから今の暮らしが成り立っていることを、辺境伯領と男爵領に住んでいない人達のどれぐらいが理解しているんだろう。」
辺境から王都までの空から、プレシオサウルスの背中に乗って見たこの国の景色に、戦争の影響は見えなかった。
辺境伯領と男爵領意外では。
「辺境伯家や男爵家と、それ以外の貴族や王家との国の戦力に対する意識の差は、辺境伯家の鉄壁の守りが当たり前にあるものと思い込んでいるからだよ。」
と幼馴染。
「俺とお前とプレシオサウルスで、分からせよう。」
「今日は、そのために来たからね。」
と幼馴染。
招集のかかった人が揃った。
ドラゴンと一緒だから、集合場所は王城の中庭。
「俺達の仲を裂くような工作をする人に対する礼儀作法は知らないから省くけれど、王家と王女殿下にお土産を持ってきたよ。」
プレシオサウルスはくわえていた縄を落とす。
どちゃ、と肉塊が潰れる音がする。
女性陣のいる一角が固まった。
「辺境伯家に不要な人物だ。返す。」
と幼馴染。
「返すとは言うが、この者は死んでいるではないか。」
と宰相。
「わざわざ返しにきた俺達に生死を問うのか?」
と幼馴染。
「この者には辺境伯領で死ぬ理由などなかっただろう。」
と宰相。
「人を送り込んだ側には、その人物が死ぬ理由などなくても、辺境伯家にも俺にも、その人物を生かす理由などない。辺境伯領で生かすだけの利を辺境伯家にもたらせない人物の衣食住を俺は保証しない。」
と幼馴染。
「ドラゴンスレイヤーを懐柔して強気になったか。」
と宰相。
「俺達を恐ろしがって敵意を向けられたくないと願うなら、敵意向けられるような行為を慎めばいいだけだ。」
と幼馴染。
「そのような記録はない。」
と宰相。
「記録はともかく、俺の気持ちを話すよ。王女殿下には、王女殿下のために王都から辺境伯家に来て肉塊となって帰ってきた男がいる。王女殿下の婿にちょうどいいよ?」
初夜の番を寝室横でしていたプレシオサウルスは、初夜が済んだ後、自分の寝床に戻り、お世話されている俺の様子を窓越しに確認してから、周遊しにいった。
初夜から二日目の朝。
俺と幼馴染はプレシオサウルスに乗って王都に来ていた。
俺と幼馴染は、プレシオサウルスの刺繍が背中に入ったお揃いのジャケット。
今日のプレシオサウルスは、辺境伯家のベストではなく、辺境伯家の紋章入りサークレットとチョーカー。
ベストを着ると威厳が出せないので、ベストは止めた。
プレシオサウルスからすれば、俺がベストを着なくても安心しているならどちらでもいいよ、ということで着ていない。
俺と幼馴染は、プレシオサウルスの背中にいる。
話し合いのために招集をかけた人達がくるのを待ちながら、王都周辺の空を飛ぶプレシオサウルスの背中から、辺境伯領との街づくりの違いを見ていた。
「戦にそなえた街づくりはしていないんだ?」
「王都が戦場になるときは、国が落ちるときだよ。」
と幼馴染。
「この国における辺境伯家の偉大さが、空からの一望で分かるよ。」
「王都で暮らす民が常時戦場を意識しないでいられる国づくりを求めた結果が、今のようになるとは。」
と幼馴染。
「辺境伯を頼んだ当時の国王は、想定していなかったのかな?」
「辺境伯家を利用した後継争いは想定していなかったかもね。」
と幼馴染。
「確かに自分の子孫が蹴落とし合う姿を考る権力者は少ないかも。」
「身内で富や権威を削り合うことを想定して国を遺しはしなかった。」
と幼馴染。
しんみりしたので、話題を変えよう。
「俺とお前のことなんだけど、たった一日で、結婚して初夜までって強行突破しすぎじゃない?」
「気付くお前も大好きだよ?」
と幼馴染。
「俺がその気にならなかったら、俺を逃がしてくれる気はあった?」
「俺にはないよ。」
と幼馴染。
「今の国境は、にらみ合いはしても小競り合いまではしていない。俺のことがなかったら、警備態勢ももっと手薄だった?」
「うちの状況をよく把握しているね。」
と幼馴染。
「俺と一緒にいるときに、お前は俺に情報を隠さなかっただろ?」
「隠してないよ。お前にも必要だからね。」
と幼馴染。
「辺境伯家の人達が、俺に辺境伯家次男に入ってくる情報を隠さないのも。
俺の服を辺境伯家が仕立てているのも。
俺が辺境伯家の次男と結婚する前提が出来上がっていたから?」
「俺と結婚するかどうかは、俺が決めた。」
と幼馴染。
「結婚は辺境伯家で決めたことじゃないにしても、俺を辺境伯家に取り込むことは、早いうちから決まっていた?」
「俺の伴侶という形でなくとも、お前は辺境伯家に来たよ。」
と幼馴染。
「辺境伯家次男と気が合うから?」
「それだけではないよ。」
と幼馴染。
「俺が何もない男爵家三男だから?」
「それだけでもないよ。」
と幼馴染。
「他に何かあった?」
「うちのドラゴンに可愛がられているだろう?」
と幼馴染。
「うん。辺境伯家のドラゴンは優しいよね。」
「お前だけにだよ。」
と幼馴染。
「俺が辺境伯家の生まれじゃないのに、辺境伯家のドラゴンと仲良しになったからなんだ。」
「お前が辺境伯家に入り浸っていたのは、辺境伯家と男爵家の意向だ。」
と幼馴染。
「ドラゴンと引き離されなかったから、誰も気にしていないと思っていた。」
「お前の面倒をみていろとドラゴンに言わなくても、ドラゴンは勝手にお前を気にする。」
と幼馴染。
「俺、ドラゴンに、我が子だと思われている?」
「ドラゴンからは世話する対象だと認識されてはいるよ。」
と幼馴染。
「世話する対象というのは、平たく言うと飼っている動物の扱い?」
「ドラゴンは、お前のことを迷子にならないように、怪我をしないように気にかけている。」
と幼馴染。
ゾウの群れの子ども。
「だから、いつもドラゴンが目に付く場所にいたんだ。」
「辺境伯家は、お前の無邪気にドラゴンを構いたがる様子が、ドラゴンの庇護欲を刺激したと見ていたが、王家はお前にドラゴンを操る能力があるのではないかと邪推した。」
と幼馴染。
「ドラゴンを操るなんて発想はなかったよ。」
「お前の幼さとものを知らないところが、たまたま一匹のドラゴンの目にとまっただけだと何度も説明した。
辺境伯も男爵も。」
と幼馴染。
「ありがとう。」
「王家は、そんな考えなしの貴族子息がいてたまるか、と辺境伯と男爵の報告に聞く耳を持たなかった。」
と幼馴染。
新婚さんの俺と幼馴染が、プレシオサウルス型ドラゴンで王都に向かっている目的は、国の偉い人と王家と王女殿下への分からせ。
「辺境伯家と足並みを揃えて王家に盾突き、男爵家三男をドラゴンスレイヤーとして国に献上しない男爵家への圧力は、ほうぼうからかかっている。」
と幼馴染。
「元々の男爵家の扱いの悪さに便乗している人達がいるんだ。」
「お前を一人にしなかったのは、お前の身が狙われていたからだよ。」
と幼馴染。
「俺と結婚しようと言い出したのは、俺を守るため?」
「俺は、抱きたいくらいにお前が好きなんだよ。
俺が愛しているお前を俺自身で守りたいから、俺はお前と結婚を決めた。」
と幼馴染。
「辺境伯次男として強くなろうとするお前と一緒にいる未来を疑ったことは、なかったよ。」
「お前さえ手に入れたら、辺境伯家なんてどうにでもなると思っている人達がこの国にはいる。」
と幼馴染。
「辺境伯領にいるドラゴンなんだから、辺境伯領に住んでいない俺が手なずけても何にもならないのに。」
「国境の領地や領空を知らないことには勝つための戦いができない。まして、戦う人がいない土地に手なずけたドラゴンだけがいても、ドラゴンは勝手に戦ったりしない。」
と幼馴染。
「俺が辺境伯家のドラゴンを戦わせようとしたところてま、ドラゴンは俺の言うことなんか聞かないよ。」
「お前は、辺境伯家の子どもではないからね。ただ、今の王家は、お前が危ない目にあえば辺境伯家のドラゴンがお前を助けにくると短絡的に考えて、お前を囮にするくらいは迷わずにする。」
と幼馴染。
「王家の誰がその作戦に積極的だったのかは分かっている?」
「俺に降嫁の話が持ち上がった王女だよ。」
と幼馴染。
初めて見る王都は、異世界転生してから初めて見る綺麗な街だった。
綺麗だとは思っても、俺の暮らす土地だとは思えなかった。
観光地みたいな。
「俺、今、よその土地を見る感覚で空から見ている。俺の住む国の土地なのに。」
「初めて見る景色だから。」
と幼馴染。
「辺境伯家が守ってきたから、この国があると思って、辺境伯領のお隣の男爵領に生まれた俺は生きてきたんだ。」
「俺達の現実だからね。」
と幼馴染。
「辺境伯家が国境を守っているから今の暮らしが成り立っていることを、辺境伯領と男爵領に住んでいない人達のどれぐらいが理解しているんだろう。」
辺境から王都までの空から、プレシオサウルスの背中に乗って見たこの国の景色に、戦争の影響は見えなかった。
辺境伯領と男爵領意外では。
「辺境伯家や男爵家と、それ以外の貴族や王家との国の戦力に対する意識の差は、辺境伯家の鉄壁の守りが当たり前にあるものと思い込んでいるからだよ。」
と幼馴染。
「俺とお前とプレシオサウルスで、分からせよう。」
「今日は、そのために来たからね。」
と幼馴染。
招集のかかった人が揃った。
ドラゴンと一緒だから、集合場所は王城の中庭。
「俺達の仲を裂くような工作をする人に対する礼儀作法は知らないから省くけれど、王家と王女殿下にお土産を持ってきたよ。」
プレシオサウルスはくわえていた縄を落とす。
どちゃ、と肉塊が潰れる音がする。
女性陣のいる一角が固まった。
「辺境伯家に不要な人物だ。返す。」
と幼馴染。
「返すとは言うが、この者は死んでいるではないか。」
と宰相。
「わざわざ返しにきた俺達に生死を問うのか?」
と幼馴染。
「この者には辺境伯領で死ぬ理由などなかっただろう。」
と宰相。
「人を送り込んだ側には、その人物が死ぬ理由などなくても、辺境伯家にも俺にも、その人物を生かす理由などない。辺境伯領で生かすだけの利を辺境伯家にもたらせない人物の衣食住を俺は保証しない。」
と幼馴染。
「ドラゴンスレイヤーを懐柔して強気になったか。」
と宰相。
「俺達を恐ろしがって敵意を向けられたくないと願うなら、敵意向けられるような行為を慎めばいいだけだ。」
と幼馴染。
「そのような記録はない。」
と宰相。
「記録はともかく、俺の気持ちを話すよ。王女殿下には、王女殿下のために王都から辺境伯家に来て肉塊となって帰ってきた男がいる。王女殿下の婿にちょうどいいよ?」
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