ひめさまはおうちにかえりたい

あかね

文字の大きさ
115 / 160
聖女と魔王と魔女編

女王陛下のお仕事6

しおりを挟む
「ひめさまーっ! 私がんばりました」

 食堂につくなりユリアに抱きつかれた。

「もう怖かったんですよ。特別報酬ください」

「お城に帰ったら、薬草園と温室作るね。調合室は新しく作って、最新機材入れよう」

「ほんとですかっ! なに買おうかなっ」

 ……ちょろい。
 というより、全部仕事が増えるってことなんだけどいいの?

 私は懐の心配もしなければいけない事は一時置いた。ユリアはそれくらいのことはやってのけた。
 私がいない間に制圧し、新勢力も無力化って……呆れるというより乾いた笑いが出てくる。そして、そのユリアが主として認めているということで、私の価値が相対的にあがった。
 え、この女王陛下もなにかやらかすのでは? という視線が痛い。

 私は可愛い可憐な女王様。設定大事。
 よしよしとユリアを宥めて、離れるように促す。

「皆も大変でしたね」

 まずは労い。皆も存分に振り回されたので、もう、実感がこもってしまった。
 私は先ほどまでのやり取りを思い出す。

 今の現状に一番詳しかったのは自称諜報部の男だった。シィと名乗ったが偽名なのでと申告してくるふざけた男である。
 話を聞けば、この砦の平和と混乱の元凶に近かった。ほどほどに皆、仲が悪く、結託しないようにしていたらしい。
 まず先々代の派閥の古参と新入りが結託して女王が来た時に企んでいるようだったから、こっそり、王弟派に情報を流していた。
 そして、派閥に関係なくここにいたものには女王陛下にはお気に入りの幼馴染がいてなど余計な情報で煽ったらしい。ついでに、他の派閥のものにもジニーが負傷したら陛下の護衛が薄くなるねとか何とかも言ったらしい。
 ジニーがやけに突っかかられた原因はやつだった。

 そして、やっぱり、ウィリアムが王にしたかった、らしい。というより、上司がそう望んでいたからそうしたっていう印象だけどね。
 敵に襲われてウィリアムに助けに行ってもらって、恋にでも落ちてくれればと軽く言われ無言で殴ってしまった。そこで事情聴取が終了したのは失態だった。残り一つ、二つ聞いておきたいこともあったので後で聞いておこうと思う。

 それはさておき、私の情報が漏れてないっぽい。ユリアとの身代わりは漏れていても、ジニーとの同一視はされていない。
 ウィリアムが言わないのはわかる。義理堅いということもあるし、そのほうが私自身襲われたときに身を守りやすいと知っているからだ。少年たちにいたっては、言っても理解されないと達観していたし……。

 諜報部というならば、そのあたりも知っていてもおかしくないのに。
 知っていて、誰にも言わずに黙っていた。ということをどう思えばいいのか。

 ……まあ、こうなったのは私の見込みが甘かったというのはある。ものすごくある。
 ウィリアムが王となったあとの手筈も整っていた、ということを見逃していた。あの男が王冠のっけて終わりとかするわけがなかった。自分がいなくなるなら、なおさら、ちゃんと準備するだろう。

 言われてみれば当たり前すぎて、なにを見逃していたのだと。

 なお、ウィリアムは頭を抱えて、けが人とか言わず殴っておけばよかったと言っていた。
 ……会ったのか。いや、それはどうでもいい。

 今の状況を私に有利に、そして、ウィリアムにそれほど責を負わせないで終わりにしなければならない。
 さすがに王族三人葬るとか国内のあれこれが面倒を超える。これには魔女もあてにならない。

「さて、状況を共有しましょう」

 知らない情報があれこれ出てきてるから、ここでもなにか目新しいことがあるかもしれない。それに、皆が皆状況を知らないままでは疑心暗鬼となるだろう。
 今は、それは困る。この中に、まだ、裏切っていないものがいたとしても、だ。裏切らせるわけにはいかない。
 きちんと釘もさしておきたい。その点は、ウィリアムにも伝えてある。彼からの反対がなくて幸いだが、逆におとなしすぎて不穏でもある。

「今夜、最初に襲われたのは誰だ?」

 一応、仕切りはウィリアムに任せている。気楽に座って食堂の中を観察する。推定襲撃側は部屋の一角にまとめて隔離している。ユリアが言うには、なんか、よくわかんないのでまとめて処理しておきましたと。
 家柄とか、いつ来たのかとか、後でまとめて確認作業が発生すると思うとげんなりする。

 小さく頭を振って気分を入れ替える。
 夜間の見回りは3回に分けられている。
 消灯とされる時間に戸締りやらなにやらをするのが一回目。その後、持ち場につき動くことはない。
 二回目は夜中に襲撃というより、寝そうなところを体を動かして起きる目的のようなものだ。
 三回目は、早番の一部と夜番の一部でするそうだ。見回りをして引継ぎをして、夜の仕事は終わる。

 一回目は問題なく終わり、持ち場でも不審なことはなかった。
 二回目で異変が起きたらしい。
 体調不良で人員の入れ替えが一部あった。それについては、後でまとめて報告をあげることになっていたようだ。
 任務を遂行できないのであれば入れ替えても構わない、というのは柔軟な対応ではあるが今回は裏目に出てしまっている。

「つまり、よく寝て元気な入れ替え人員と夜番ではない人たちが、眠いあなたたちを不意打ちで襲ったと」

「そのような事態だと思われます」

 私の問いに一人が青ざめたまま肯定した。
 言いわけしないところは評価していい。それからウィリアムに向けて言わないところも。少しは話せるかな。

「それにしてはいいようにやられていたみたいだけど、どうして?」

 これはわりと疑問だ。暴れていたところもそれなりにあるんだけど、総数としては多くない。不意打ちされたにしても争った形跡が少なすぎる。

「最初は油断したにしても、応戦はできるでしょう?」

「それはその、あの」

 なんだか微妙に言いにくそうな感じがするのはなんでだろ? 続きを大人しく待っているつもりなのだけど、焦っているように見えた。

「ゆっくりでいいのよ?」

「じっと見られては答えにくいだろう。陛下はちょっと刺激が強すぎる」

「まあ、ひどいわ」

 ウィリアムのそれは茶番だとは思うけれど、付き合っておく。
 拗ねたような表情75点くらいかな。

「ここには魔物しかいないから対人戦闘に慣れてない。やりすぎるかもと少しはためらう」

「確かにそうかもしれないわね」

 攻撃が荒いとは思っていたのだ。とりあえずは当てりゃいいだろう、という感じで。それも、一撃が重い。あんなの普通の人が食らうとまずいだろうから一瞬迷うくらいはしそうだ。曲がりなりにも同僚ではあったわけだし。
 ということは。今更気がついたことがある。じろりとウィリアムを睨んだ。

「だったら、わかっててジニーに相手させたのかな。ウィル」

「え、あー、すまん」

 さらっと流された。
 ……あとで、説明してもらおうかな。どうせ、大丈夫だと思った、そんな弱くないと思ったとか言いだしそうだけど。

「相手をケガをさせ過ぎるかもしれないから反撃をためらったら、追撃を食らったってことかしら」

 話を元にもどしておこう。

「そ、そうです。けが、怪我は問題ですよね」

 おや、反応が微妙だ。
 あ、わかった。つまり殺しちゃいそうになるってことで、それを女王陛下というか女性に言うにはちょっと……とためらったのか。
 可憐な振りはそれなりに効果はあったらしい。

「全部がそうでもないだろう。わざと怪我した振りしていたやつもいるはずだ」

「止め刺されるのと賭けだけど、よくしたものね」

「その時は、容赦する必要はないだろ」

 思ったより攻撃的な答えが返ってきた。自信も自負もあるんだろう。

「それに状況がわからないうちにやみくもに動くなとは厳命している」

「統率している人がいれば問題はなかったでしょうけどね。
 ウィリアム殿は不在でよく持ちこたえというべきかしら」

 その形式をとるならば、もう一人か二人くらいはウィリアムと同等の指揮権を持つ人がいないとやっていけないと思うんだよね。
 この青の騎士団には今副団長がいない。
 副団長は聖女が見つかったあとに戦死している。その人は赤毛で、イリューの兄であることはイリュー本人から確認している。
 かけたものがあると言うのに、誰もそれを言わず、むしろ隠してさえいるようだった。

 おそらく、誰も言わない何かがあるのだ。それを言わせるのは、あの自称諜報部の男がいいだろう。

 推論だけで言えば、イリューの兄はたぶん……。

「あのぅ」

 小さい声が聞こえた。
 なにか思い出したようなことでもあるのだろうか?

「なにかしら」

「ええと、その、陛下とうちの団長はどこにいたので?」

 ……。
 そこ、聞かれると思わなかった。

 確かに、女王陛下は替え玉を用意して、不在。ウィリアムも部屋にいなかった。
 じゃあ、どこにいたの? という話はある。
 そもそもウィリアムが、部屋にちゃんといたら事態は違っただろう。

 責任問題だとは思うのだが妙に静まり返っているし、なにかを期待しているかのような雰囲気はなんなんだろうか?

「魔女に呼ばれた」

「そ、そう。急にね、お酒が飲みたいとか言いだして」

 ということにしておこう。二人きりでいたとされるよりはよほどましだ。

「その魔女様は手助けしてくださらなかったんですか?」

「砦ごと生き埋めでいい? と聞いてくるような相手に助力を求めたい?」

「……いいえ」

 今、兄様の所在についても気がつかれたくないので、この話は切り上げたい。

「では、あちらの人たちについて聞きたいわ。
 悪いけど分別してくれるかしら。
 まず、王弟派、先々代の王派、その他にわけて。それから、いつ頃来たかも並べ直して」

 ほんと、面倒。
 人手が足りないどころじゃない。私はこの国の人でもないし、女王様やっているけどどの家がどの派閥とかも把握しきれていない。
 ウィリアム達がそれぞれ話しているけれど、イリューが役に立っている。伊達に財務卿のところで修行していなかったらしい。

 その結果、王弟派は少数だった。ユリアが姫様に成り代わるように脅されたんですよと証言している。怖かったとか言っているけど、どこまで本気かはわからない。なお、オスカーがものすごく心配そうだったので、丸投げした。

 襲う側、つまり捕縛されているのは、ほぼ、その他というのが私には意外だった。
 ウィリアムを支持していたのは、いわゆる中立派と思われていた家ばかりだ。シィから聞いた先々代の派閥が大部分という認識とかなりずれがある。

 今、捕まえたのは先々代にも先代にもつかず淡々と職務をこなしているとされている家柄であるらしい。そう見えるように潜伏してたってことだ。誰の入れ知恵とか考えたくない……。
 殴っても構わないよね? なにこのトラップの山。ウィリアム以外が即位したら発動とか遅延の罠すぎない?

 王都に戻ってからが、想定以上に荒れてそうで頭が痛くなってきた。
 フィンレー無事かな。
 姉様、見込み間違いしちゃった。真面目に働いてるから大丈夫って思ってた。ごめんねと思念を送っておく。きっと、なにか届くはずだ。

 一部、話をできるようにした疑似中立派の証言で言えば。
1.私がウィリアム様の嫁になっておけばよかったのに。
2.そうでなければ、さっさと実家帰ればよかったのに。
3.とっとと王冠返上すればよかったのに。
4.ほんと死ねばいいのに。
5.ウィリアム様もそんな女の言いなりになるには情けない。
6.なにで篭絡したんだ(以下略)

 以上。それ以上の証言がきけなかった。

 6でウィリアムがキレた。無言で、殺そうとするからびびった。
 な、なに? 君、そんなキャラじゃないでしょ? なんなの、心臓バクバクしちゃったぞ?
 もちろん殺害は止めた。負傷は止めそこなった。

「なぜ、止めたのですか」

「私のために怒ってくれてありがとう。
 でも、これは他にもそう思っている人がいることだと思うの。思うだけなら好きにすればいいわ。
 口に出したら、相応の対応をするけれどね」

「でしたら俺が」

「背後全部と家も家族構成もきちんと聞き取りしてからね。
 これはね、王の暗殺未遂なんだ。本人だけで済ませるわけにはいかない。反省もしない、罵倒するようなやつの身内なんてのはひどいやつばかりだろうからね。
 みんな、ちゃんと、一緒に連れて行ってあげるよ。寂しくないだろ」

 当たり前のことを告げただけなのになぜか静まり返っていた。
 おや?

「まさか、一人の責任もしくは扇動されたからと言い逃れるつもりだったの?」

 私の言葉に刺激されたのか、誰が悪い、仕方なしに付き合ったのだ、家柄の違いで等々言いわけが出てくる。
 計画が行き当たりばったりでも、上手くできると思い込んでいた風だ。

 扇動者がいたんだな、やっぱり。というかあのシィとか言うやつだろう。
 半端な下位互換だ。質がわるい。やはり、諜報部というのがあるとしたら解体だ。

「実行した時点でもう終わりだ。
 生き残ったところでいいこともないだろう」

 ウィリアムが冷ややかに最終宣告をしている。あれはまだ怒ってるな。勝手に何かしないようにちょっと注意がいる。
 まあ、私のために怒る、というのは悪くはなかったけれどね。

「その女がいなければ」

 結局そこに戻ってくるのは、私がいなければ成功の見込みが高かったと思っていたからだろう。
 仕組んだ側は、私がいたからこそ始めたというのに。

「それは先々代に言うことね。彼が望んだのよ」

 望んだ結果はこれではなかったと思うけど。

「私は普通の政略結婚で、そこそこ平和な日常があればよかったの」

 全てなかったのだけどね。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。 左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。 この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。 しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。 彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。 その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。 遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。 様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。

ある平凡な女、転生する

眼鏡から鱗
ファンタジー
平々凡々な暮らしをしていた私。 しかし、会社帰りに事故ってお陀仏。 次に、気がついたらとっても良い部屋でした。 えっ、なんで? ※ゆる〜く、頭空っぽにして読んで下さい(笑) ※大変更新が遅いので申し訳ないですが、気長にお待ちください。 ★作品の中にある画像は、全てAI生成にて貼り付けたものとなります。イメージですので顔や服装については、皆様のご想像で脳内変換を宜しくお願いします。★

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下

akechi
ファンタジー
ルル8歳 赤子の時にはもう孤児院にいた。 孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。 それに貴方…国王陛下ですよね? *コメディ寄りです。 不定期更新です!

私ですか?

庭にハニワ
ファンタジー
うわ。 本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。 長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。 良く知らんけど。 この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。 それによって迷惑被るのは私なんだが。 あ、申し遅れました。 私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。

[完結]困窮令嬢は幸せを諦めない~守護精霊同士がつがいだったので、王太子からプロポーズされました

緋月らむね
恋愛
この国の貴族の間では人生の進むべき方向へ導いてくれる守護精霊というものが存在していた。守護精霊は、特別な力を持った運命の魔術師に出会うことで、守護精霊を顕現してもらう必要があった。 エイド子爵の娘ローザは、運命の魔術師に出会うことができず、生活が困窮していた。そのため、定期的に子爵領の特産品であるガラス工芸と共に子爵領で採れる粘土で粘土細工アクセサリーを作って、父親のエイド子爵と一緒に王都に行って露店を出していた。 ある時、ローザが王都に行く途中に寄った町の露店で運命の魔術師と出会い、ローザの守護精霊が顕現する。 なんと!ローザの守護精霊は番を持っていた。 番を持つ守護精霊が顕現したローザの人生が思いがけない方向へ進んでいく… 〜読んでいただけてとても嬉しいです、ありがとうございます〜

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

特技は有効利用しよう。

庭にハニワ
ファンタジー
血の繋がらない義妹が、ボンクラ息子どもとはしゃいでる。 …………。 どうしてくれよう……。 婚約破棄、になるのかイマイチ自信が無いという事実。 この作者に色恋沙汰の話は、どーにもムリっポい。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

処理中です...