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聖女と魔王と魔女編
夏はまだ遠く
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魔王討伐のあと、予定を超過して一か月ほどで凱旋することになった。
予定外に私の体調が戻らなかったことと砦自体を放棄することでちょっと揉めたからだ。結局、もぬけの殻になっている。
凱旋の日程についてはあのあと一週間ほどでわりときっちりした指示書がやってきた。私の意向に沿ったうえで、王国内での前例を踏まえて体裁を整えたようだ。迎える側にも準備ってものがあるので余計なことはしないでくださいと念押しされていて、どっちが偉いんだろうかとちょっと考え込んでしまった。
わかったから療養しなさいと命令しておいたので、出迎えには来ないだろう。
予定通りの損失として、あの日開放した反逆者は死んだ。表向きは魔物と勇敢に戦って戦死となっているし、大部分はその通りだった。数少ない例外は、速やかに処理してもらった。生きていられると思うほうが甘い。
彼らの反逆は帳消しとまではいかないが、国のために果敢に戦ったことで相殺するするという建前にした。砦の内ですべて終わり、皆が黙ることで彼らの名誉は守られる。まあ、反逆したところですでに名誉はないが、彼らにも家族はいるわけでそちらを守ったという形ではある。あの反逆も国のためを思ってと可愛らしく彩ってみたけれどね。
その結果、慈悲深い女王陛下の判断とされたけど。自作自演であるので、慈悲ではないなと思う。
アレを仕掛けた側は気が気じゃないだろう。私が気がついてなかったことにしたのか、気がついたうえでなにもしなかったのか。
問えば答えは得られるが、問わずに済ませたいに違いない。国を守った誉か、反逆者として一族を巻き込んでの没落か比べるべくもないだろう。
砦の兵たちに聞くことがあっても彼らは黙っているだろう。一度は同じ戦場に立った同胞への義理は果たすに違いない。
あの体質も変えていかねばならないが今は都合がよかった。
さて、魔王と争って亡くなったのは先代の王と聖女もだ。
極秘の逃避行は魔王の覚醒に気がついた聖女が先代の王に願って、北方の果てまで連れて行ってもらった、ということになっている。
魔王が襲ってきたときに聖女をかばい先代の王は亡くなり、聖女も力を使い切り亡くなったと言うことにしてある。
この二人は国葬する予定だ。他の戦死者も併せてではあるが。
死んだことになっているバートは一応は魔王城(仮)で生活している。なんかうるさいと魔女が言っているので追い出される日もくるかもしれない。
異界に戻った聖女は現地で予定通り、名も語れぬ邪神様に捕獲されこき使われているらしい。ちょっとなんでよ!?と苦情が来ているらしい。許さないって言ったじゃないと返答してある。しばらく反省するといい。
砦であれこれ暗躍した諜報部は無事に解体、とはなっていない。解体すると野放しか皆殺しだから、がちがちに組織として固めるほうがまし、らしい。そこは全投げした。手に負えない。
なお、私の事情も色々知っているシィは外に出すわけにもいかず、魔王城で居候中だ。仲良くはないが、バートの世話をしているっぽい。王様って生活能力ないですねとしみじみと言っていたので、度を越えてダメだったんだろう。余談ではあるが、彼ではなく彼女であったらしい。
砦は補修のため、一時閉鎖という形に落ち着いた。そこにいた兵士も引き上げてきている。残りたがる者たちを説得し、凱旋の列に加わらせるのに苦労した。無駄に頑固だなとウィリアムとうなだれることになるとは思わなかった……。
壊れないもの腐ったりしないものはそのまま置いているので、そのうち整理しなければならない。
都合よく誰もいなくなった砦で魔女は秘蔵の酒をあさっているだろう。私も二本ほど、年代物のお酒を持ってきた。兄様のお土産で持っていってもらう予定である。
北方の治安は今まで通り、黄の騎士団が守ってくれる。青の騎士団は対魔物、魔王のために存在した。どちらも今はいないのだから存在自体が揺らいではいる。今は魔王討伐の高揚があるだろうが、後々、きちんと対処せねばならない。
他の騎士団も編成のし直しをしなければならないだろう。
ウィリアムは青の騎士団をやめるとか言いだしたし、ジャックも騎士そのものをやめると他の人を推薦するし、黄の騎士団は団長不在のままだし……。
彼はもうちょっと行方不明でいるつもりらしい。あんなバレバレの行方不明ってなんだろ。知人友人部下にもばれてるから見舞いとか説教とかよく人が来ているらしいとフィンレーから連絡がきた。元気そうで、いきなりどこか消えたりしなそうだから安心していいよとかなんなんだ……。
……まあ、それはいい。
王弟についた家は、没落した。
なんか、没落してた、という感想だ。処断が早すぎる。
確かに私も法にのっとって処断するようにとは伝えていたけどね。戻ってからゆっくり対応しようかと思っていた程度だ。それが、この結果。
私にかかわらせたくないと言わんばかりだ。なお、この件は彼が意識不明だった数日で大方の流れが決まっており、枝葉くらいしか変えられなかったらしい。
当事者が許されることはなかったのはもちろん塁は家族まで及んでいる。例外もなく、すべて。女王陛下の元と言われたところを法にのっとりと言い換えさせたのが精いっぱいと謝罪もされたが、なんの権限もない彼がそこまでできたということのほうが脅威だ。
女王陛下の考えで没落するのと法のものとに没落するのとでは雲泥の差がある。法ではなく、一個人の考えで何かを動かすような王であると印象を持たれるのはまずい。そして、それを望む層がそれなりにいるということもわかった。
行きつく先は、女に王は無理だということになりそうなのでげんなりする。私じゃなければ魔女になるわけだが、考えているのかな。それとも権限を譲れとでもねだるつもりか。
その譲らせたい先のウィリアムはその気はない。全くどころか、国を出ていくしかないと思い詰めるほどにない。
今出ていかれると追い出したみたいで外聞が悪すぎるので引き止めてるんだけど。いつまでもつやら、である。
さて、王都での出来事の元凶、王弟はと言えば速やかに死んだ。私が人形の相手をしている間にジャックがうっかり、やりすぎて、死んでしまった、らしい。
……まあ思うところが多大にあるが、不問にしている。少しばかりもやっとしたものはあるにはあるんだけど。
私につかまるとなにか凄い事されるとでも思ってるのか、そうなのかと問いただしたくはなった。真顔で違うんですかと聞かれそうなので言わなかったけど。
私もあの件の正気値は自信がない。
人形は壊れてしまい再起不能になったそうだ。中身も無くなってしまったらしい。光の神がちょっとやりすぎたと言っていたらしい。らしいばかりなのは、私は残骸を見てないからだ。流石に本人に死体を見せるのは……。という惨状だそうだ。
その件については、光のお方にイーサン様と光の神の神官様が抗議されたそうだ。ほかのぴちぴちな神官がいるのに半死人に降りるとかふざけてるんですかとか、野良神官に降りるなんて! とか。そう言う方向? と思わなくもなかった。
なんでも神降ろしされた神官というのは教会内での扱いが格段に違うらしい。それはほかの国に対しても強気に出れるという立場も得られるというのに、教会に属していないものに降りたらどうにも対処できないらしい。なのに、周囲の国の教会には神が降りたのは隠せない。
こんどこそっと降りて別人を立てるらしい。
教会もいろいろあるらしい。
今度、寄付を積むしかない。
まあ、いろいろあったがひとまずはこれで一時的な平穏が手に入るだろう。
落ち着いたらアイザック兄様を速やかに故郷に送り返の予定だ。フィンレーはもうちょっといるらしい。もしかしたら、定住するかもしれないなと思っている。
知られていないところのほうが心穏やかに過ごせるのかもしれないから。
私は、まだしばらく女王様をする予定だし、鬱陶しいと言われない程度で見守っていたいとは考えている。
魔女も後継はちょっと待ってと言っている。ちょっとというが、次は自分の子供なんじゃないのかと疑っている。それ、何年ですらなく、十何年の話だが、と思わなくもない。
なお、魔王様はとってもがんばったらしく、今はちょっと子供の姿で甘えてくるらしい。可愛いとか何度惚気を聞いたことか。
ユリアもオスカーの過保護がひどいとか言いだしてくるし、メリッサは結婚式の招待状をくれるし。
私は独り身なのだとわかってないのか。恋人の一人もいないんだぞ。
いや、候補はいなくもないけど、年下、育てるか? と葛藤している間に勝手に育ってるようだ。イリューはジニーが理想でしたっけと言いだしたし、ソランはもっと俺強くなりますね! とやる気を出して、ライルは内政のほうに進路を変える予定らしい。
数年後に総取りしたら、さすがに恨まれそうな気がするが一人だけというのも友情に亀裂が……そこ、どうなんだ。
……まあしばらくは、愛だの恋だのは棚上げにすることにしよう。
一人で立つ女王様には、まだ恋人も伴侶も必要ない。
いつか、夏が来るころにもう一度何か考えるかもしれない。
誰か、隣にいてもいいと思えるなら。
予定外に私の体調が戻らなかったことと砦自体を放棄することでちょっと揉めたからだ。結局、もぬけの殻になっている。
凱旋の日程についてはあのあと一週間ほどでわりときっちりした指示書がやってきた。私の意向に沿ったうえで、王国内での前例を踏まえて体裁を整えたようだ。迎える側にも準備ってものがあるので余計なことはしないでくださいと念押しされていて、どっちが偉いんだろうかとちょっと考え込んでしまった。
わかったから療養しなさいと命令しておいたので、出迎えには来ないだろう。
予定通りの損失として、あの日開放した反逆者は死んだ。表向きは魔物と勇敢に戦って戦死となっているし、大部分はその通りだった。数少ない例外は、速やかに処理してもらった。生きていられると思うほうが甘い。
彼らの反逆は帳消しとまではいかないが、国のために果敢に戦ったことで相殺するするという建前にした。砦の内ですべて終わり、皆が黙ることで彼らの名誉は守られる。まあ、反逆したところですでに名誉はないが、彼らにも家族はいるわけでそちらを守ったという形ではある。あの反逆も国のためを思ってと可愛らしく彩ってみたけれどね。
その結果、慈悲深い女王陛下の判断とされたけど。自作自演であるので、慈悲ではないなと思う。
アレを仕掛けた側は気が気じゃないだろう。私が気がついてなかったことにしたのか、気がついたうえでなにもしなかったのか。
問えば答えは得られるが、問わずに済ませたいに違いない。国を守った誉か、反逆者として一族を巻き込んでの没落か比べるべくもないだろう。
砦の兵たちに聞くことがあっても彼らは黙っているだろう。一度は同じ戦場に立った同胞への義理は果たすに違いない。
あの体質も変えていかねばならないが今は都合がよかった。
さて、魔王と争って亡くなったのは先代の王と聖女もだ。
極秘の逃避行は魔王の覚醒に気がついた聖女が先代の王に願って、北方の果てまで連れて行ってもらった、ということになっている。
魔王が襲ってきたときに聖女をかばい先代の王は亡くなり、聖女も力を使い切り亡くなったと言うことにしてある。
この二人は国葬する予定だ。他の戦死者も併せてではあるが。
死んだことになっているバートは一応は魔王城(仮)で生活している。なんかうるさいと魔女が言っているので追い出される日もくるかもしれない。
異界に戻った聖女は現地で予定通り、名も語れぬ邪神様に捕獲されこき使われているらしい。ちょっとなんでよ!?と苦情が来ているらしい。許さないって言ったじゃないと返答してある。しばらく反省するといい。
砦であれこれ暗躍した諜報部は無事に解体、とはなっていない。解体すると野放しか皆殺しだから、がちがちに組織として固めるほうがまし、らしい。そこは全投げした。手に負えない。
なお、私の事情も色々知っているシィは外に出すわけにもいかず、魔王城で居候中だ。仲良くはないが、バートの世話をしているっぽい。王様って生活能力ないですねとしみじみと言っていたので、度を越えてダメだったんだろう。余談ではあるが、彼ではなく彼女であったらしい。
砦は補修のため、一時閉鎖という形に落ち着いた。そこにいた兵士も引き上げてきている。残りたがる者たちを説得し、凱旋の列に加わらせるのに苦労した。無駄に頑固だなとウィリアムとうなだれることになるとは思わなかった……。
壊れないもの腐ったりしないものはそのまま置いているので、そのうち整理しなければならない。
都合よく誰もいなくなった砦で魔女は秘蔵の酒をあさっているだろう。私も二本ほど、年代物のお酒を持ってきた。兄様のお土産で持っていってもらう予定である。
北方の治安は今まで通り、黄の騎士団が守ってくれる。青の騎士団は対魔物、魔王のために存在した。どちらも今はいないのだから存在自体が揺らいではいる。今は魔王討伐の高揚があるだろうが、後々、きちんと対処せねばならない。
他の騎士団も編成のし直しをしなければならないだろう。
ウィリアムは青の騎士団をやめるとか言いだしたし、ジャックも騎士そのものをやめると他の人を推薦するし、黄の騎士団は団長不在のままだし……。
彼はもうちょっと行方不明でいるつもりらしい。あんなバレバレの行方不明ってなんだろ。知人友人部下にもばれてるから見舞いとか説教とかよく人が来ているらしいとフィンレーから連絡がきた。元気そうで、いきなりどこか消えたりしなそうだから安心していいよとかなんなんだ……。
……まあ、それはいい。
王弟についた家は、没落した。
なんか、没落してた、という感想だ。処断が早すぎる。
確かに私も法にのっとって処断するようにとは伝えていたけどね。戻ってからゆっくり対応しようかと思っていた程度だ。それが、この結果。
私にかかわらせたくないと言わんばかりだ。なお、この件は彼が意識不明だった数日で大方の流れが決まっており、枝葉くらいしか変えられなかったらしい。
当事者が許されることはなかったのはもちろん塁は家族まで及んでいる。例外もなく、すべて。女王陛下の元と言われたところを法にのっとりと言い換えさせたのが精いっぱいと謝罪もされたが、なんの権限もない彼がそこまでできたということのほうが脅威だ。
女王陛下の考えで没落するのと法のものとに没落するのとでは雲泥の差がある。法ではなく、一個人の考えで何かを動かすような王であると印象を持たれるのはまずい。そして、それを望む層がそれなりにいるということもわかった。
行きつく先は、女に王は無理だということになりそうなのでげんなりする。私じゃなければ魔女になるわけだが、考えているのかな。それとも権限を譲れとでもねだるつもりか。
その譲らせたい先のウィリアムはその気はない。全くどころか、国を出ていくしかないと思い詰めるほどにない。
今出ていかれると追い出したみたいで外聞が悪すぎるので引き止めてるんだけど。いつまでもつやら、である。
さて、王都での出来事の元凶、王弟はと言えば速やかに死んだ。私が人形の相手をしている間にジャックがうっかり、やりすぎて、死んでしまった、らしい。
……まあ思うところが多大にあるが、不問にしている。少しばかりもやっとしたものはあるにはあるんだけど。
私につかまるとなにか凄い事されるとでも思ってるのか、そうなのかと問いただしたくはなった。真顔で違うんですかと聞かれそうなので言わなかったけど。
私もあの件の正気値は自信がない。
人形は壊れてしまい再起不能になったそうだ。中身も無くなってしまったらしい。光の神がちょっとやりすぎたと言っていたらしい。らしいばかりなのは、私は残骸を見てないからだ。流石に本人に死体を見せるのは……。という惨状だそうだ。
その件については、光のお方にイーサン様と光の神の神官様が抗議されたそうだ。ほかのぴちぴちな神官がいるのに半死人に降りるとかふざけてるんですかとか、野良神官に降りるなんて! とか。そう言う方向? と思わなくもなかった。
なんでも神降ろしされた神官というのは教会内での扱いが格段に違うらしい。それはほかの国に対しても強気に出れるという立場も得られるというのに、教会に属していないものに降りたらどうにも対処できないらしい。なのに、周囲の国の教会には神が降りたのは隠せない。
こんどこそっと降りて別人を立てるらしい。
教会もいろいろあるらしい。
今度、寄付を積むしかない。
まあ、いろいろあったがひとまずはこれで一時的な平穏が手に入るだろう。
落ち着いたらアイザック兄様を速やかに故郷に送り返の予定だ。フィンレーはもうちょっといるらしい。もしかしたら、定住するかもしれないなと思っている。
知られていないところのほうが心穏やかに過ごせるのかもしれないから。
私は、まだしばらく女王様をする予定だし、鬱陶しいと言われない程度で見守っていたいとは考えている。
魔女も後継はちょっと待ってと言っている。ちょっとというが、次は自分の子供なんじゃないのかと疑っている。それ、何年ですらなく、十何年の話だが、と思わなくもない。
なお、魔王様はとってもがんばったらしく、今はちょっと子供の姿で甘えてくるらしい。可愛いとか何度惚気を聞いたことか。
ユリアもオスカーの過保護がひどいとか言いだしてくるし、メリッサは結婚式の招待状をくれるし。
私は独り身なのだとわかってないのか。恋人の一人もいないんだぞ。
いや、候補はいなくもないけど、年下、育てるか? と葛藤している間に勝手に育ってるようだ。イリューはジニーが理想でしたっけと言いだしたし、ソランはもっと俺強くなりますね! とやる気を出して、ライルは内政のほうに進路を変える予定らしい。
数年後に総取りしたら、さすがに恨まれそうな気がするが一人だけというのも友情に亀裂が……そこ、どうなんだ。
……まあしばらくは、愛だの恋だのは棚上げにすることにしよう。
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