138 / 160
おまけ
かわいげというもの
しおりを挟む
皮肉なことだ。
「一番認めてくれたのは、自分を殺そうとした女だとはな」
人としてというか夫として好きにはならないが、王としては認める。
だから仕事手伝って。ハリボテ女王さまの影武者として。
そう悪びれもなく手紙を送ってくる。
この手紙が来るまでに魔王城というべき場所に住まいを移して一月と少したっている。こっち忙しいから、しばらくそこで生活しててと連れてこられたその次がこれである。
質が悪いにもほどがある。
「ひどい手紙ですね」
バートが渡した手紙をシィが一瞥しそう言う。
「そうだな」
「断りますよね」
「受ける」
驚愕という表情のシィにバートは真面目に答えた。
「もう一枚見ろ。月給がこれだ」
月給と歩合の給料表が入っていた。書類一枚処理につき銀貨何枚からはじまり、月給は金貨で払うと書いてある。
本来はやりたくもない仕事ではあるが、生活するということはなにかと物入りなのだ。
残念ながら文無し無職居候と最悪な状況。給金を払ってくれる相手がいるなら、嫌だろうが応じるほかない。
その考えにすぐ至ったのは自分でも意外に思ったところではある。
「わぁ、支払い金貨って」
シィが表情を引きつらせてその紙をみていた。バートよりも熱心なくらいだったが、シィにできる作業ではない。
バートには日常のことができないのとは逆に。
バートは日常生活に必要なことがほとんどできない。生まれも育ちも王族で、やるべきことが違い過ぎたせいだ。そのほとんどをシィに任せざろうえなかった。
一応、やろうとはしたのだが、魔女がやめてくれと真顔で言うほどの惨事だった。ばつが悪いどころではなかった。
バートは記憶の底に封じておきたいが、シィが何もできないんですねと言いたげに見られる事にうずく。
シィがバートの世話をしているのは、誰かに命じられたからでも仕事でもない。ただの好意である。それがひどく落ち着かなかった。
「これで給金くらい払えるはずだ」
シィはぱかんと口と目を見開いている。
よほど驚いたらしい。
「よく働いてくれて感謝している。
気に入らないことも多いだろうが、これからも頼む」
「…………はぁ。
わかったので、奮発してください」
「それは相手側の都合だな。最初からそんなに頼まないだろう」
「どうでしょう。
たぶん、今、すっごい忙しいと思いますよ。二か月くらい王城を空けて、凱旋の処理は他人に任せたとしても戦死者の国葬と賠償について決めて、ですよね?」
「よく知っているな」
「諜報部なので当然です」
胸を張って言うところが、バートには褒められ待ちの犬のように思えた。
シィはよく躾けられた猟犬ではない。
芸を覚えた野良犬程度だ。それも、資質の良い育てがいがありそうなである。
褒めて、やさしくして、甘やかして、懐かせることもできるだろう。いいように使うことも。
誰もそうしなかったようだから。
主としていたらしいあの男も諜報部には見向きもしなかったようだった。バートもこれの存在は知らなかった。私兵の延長線上のようで、誰にも手綱を握られていない組織。危なっかしいから潰したいとヴァージニアが言うわけである。
新しく躾けるにも主は定めてあり言うことを聞く保証もない。しかも元々の主には少しばかり避けられている。それなのに妙な忠誠心だけがあった。
「それはここでは忘れていろ。役に立たん」
「でも」
「いつか呼ばれる日まで、待ってろ」
バートはそう言っておくことにした。呼ばれることはきっとないと知りながら。
不満そうでも反論をしないシィにもわかってはいるのだろう。納得できないだけで。
「今日は魔女を見たか?」
「魔女様は二日酔いと嘆きながら手紙を渡して、寝るの。起こさないで明日までとおっしゃっていました」
「……あの酔っ払い」
神秘とは無縁の魔女である。だが、魔王が魔物を発生させるが、それをうまく動かしていたのは魔女であったという事実は軽くはない。多少の予定ががあったにせよ、屠るべきものは血の海に沈めていたのだから。
「起こします?」
「起きてから話す。どうせ中身を知らないんだろうから、素面でないと二度手間だ」
魔女は時々、バートに手紙やものを渡してくるがその中身を確認してはいない。一度聞いたときには中身を確認する非常識な奴だと思ったの? と嫌そうな顔をしていた。それから歯形がついたり、剥がしかけだったりするのは狼と猿のせいだから、ほっといてないからと弁解し始めた。
魔女にとってバートは捕虜や囚人であるという認識ではないらしい。魔王の後継者候補であまり機嫌を損ねて出ていかれては困る、という感じのようだ。
魔王となったバートが何かしでかすのではないかとは考えていない。あるいは自分たちに都合が悪ければ、討伐してしまおうという話なのだろう。
引き継いだばかりの魔王は最弱なので死なないようにと言っていたのは、警告であったのかは謎ではあるが。
「では、お昼でも食べますか? 今日もシチューですけど」
「……かまわん」
いい加減他のものが食べたいが、文句を言う立場ではなかった。
魔女も魔王もちょっとした楽しみとしての食事はするが、体の維持に食事は必要ない。そのため料理するということができない。自分で何か作るという発想がないのだ。
バートは料理どころか、野菜も洗ったこともない。
辛うじて料理ができると言えるのはシィだけである。そのシィですら野戦料理くらいしか……と視線を泳がせるほどだった。
「レシピ本と素材買いに行きたいですね……」
げんなりしたような声でシィが嘆いている。バートは力強く頷くしかない。
「頑張ってほしい」
「過去一の励ましをどうも。
こーゆーとこがさぁ……」
「なんだ」
「はぁ。なんでもありません。お好きな料理を教えてください」
「肉」
「……あなたほんとに王様してました?」
「料理方法とかは知らん。大体冷めていて温かければそれでいい」
とはいってもやっぱり同じものが続くと飽きるのではあるが。言えば、作らないと宣言されるのは一か月くらい前にやらかした。黙って食べて礼を言えばなにかは出てくる。
食事に関しては手伝いは断られているバートに出来るのは、大人しく座っているくらいだ。
もうほんとに座っててくださいと言われるくらいであるので、本気でダメらしい。
「この私が絆されるとか……」
ぼそぼそと呟くシィ。絆されるポイントがどこかあっただろうかとバートは思うが、黙っていることにした。なんでもやたら喋ればよいというものでもないことを知っている。
「肉詰めパイにしましょう。
次にパイのレシピ欲しいって手紙に書いてください」
「女王陛下に?」
「あの人、意外とやってくれそうですよ。面白がって。
おっかないですけど、思ったより気さくで、その延長線上で使い潰されそうです。それもいいかなって思わせる恐ろしい人でもありますけど」
「シィも?」
「私は勘弁してもらいたいですね。
そうでなくても睨まれてるんです。あら、じゃあ、死んでくれるのとか言いだしそうです。怖い」
「なにをしたんだ?」
「秘密です。陛下に殺されそうなので、墓場までもっていきます」
シィがややこわばったような表情で言うのだからよほどのことだろう。しかし、バートが見ていたヴァージニアはいつも通りだった。つまり、常に物騒である。
可憐でか弱く何もできなそうに見えていたあの頃の自分がおかしかったと断言できる。
あの頃は、常に誰かが次の行動の指示を呟いているようだった。そうしなければならないという焦燥は今はない。優しく甘いあの声は、もうない。
「……ま、お昼です。お昼。あー、夢に見る塊肉。魔物肉って食べられるって聞いたんですが、どうですかね」
「そこらへんにいるモノを殺して食おうという発想の野蛮さに震える」
「肉ってどうやってできるか知ってますぅ?」
表情をひきつらせたシィにバートは余計なことを言ったと反省したが遅かった。
お肉というのはですねぇとわからされた。
「私がいないとダメですね。一般常識ですよ」
ふんすと鼻息荒くシィは言う。
「ダメだろうな。今後も頼む」
「…………頼まれました」
がっくりうなだれた理由をバートが知るのはもっとずっと先のことだった。
「一番認めてくれたのは、自分を殺そうとした女だとはな」
人としてというか夫として好きにはならないが、王としては認める。
だから仕事手伝って。ハリボテ女王さまの影武者として。
そう悪びれもなく手紙を送ってくる。
この手紙が来るまでに魔王城というべき場所に住まいを移して一月と少したっている。こっち忙しいから、しばらくそこで生活しててと連れてこられたその次がこれである。
質が悪いにもほどがある。
「ひどい手紙ですね」
バートが渡した手紙をシィが一瞥しそう言う。
「そうだな」
「断りますよね」
「受ける」
驚愕という表情のシィにバートは真面目に答えた。
「もう一枚見ろ。月給がこれだ」
月給と歩合の給料表が入っていた。書類一枚処理につき銀貨何枚からはじまり、月給は金貨で払うと書いてある。
本来はやりたくもない仕事ではあるが、生活するということはなにかと物入りなのだ。
残念ながら文無し無職居候と最悪な状況。給金を払ってくれる相手がいるなら、嫌だろうが応じるほかない。
その考えにすぐ至ったのは自分でも意外に思ったところではある。
「わぁ、支払い金貨って」
シィが表情を引きつらせてその紙をみていた。バートよりも熱心なくらいだったが、シィにできる作業ではない。
バートには日常のことができないのとは逆に。
バートは日常生活に必要なことがほとんどできない。生まれも育ちも王族で、やるべきことが違い過ぎたせいだ。そのほとんどをシィに任せざろうえなかった。
一応、やろうとはしたのだが、魔女がやめてくれと真顔で言うほどの惨事だった。ばつが悪いどころではなかった。
バートは記憶の底に封じておきたいが、シィが何もできないんですねと言いたげに見られる事にうずく。
シィがバートの世話をしているのは、誰かに命じられたからでも仕事でもない。ただの好意である。それがひどく落ち着かなかった。
「これで給金くらい払えるはずだ」
シィはぱかんと口と目を見開いている。
よほど驚いたらしい。
「よく働いてくれて感謝している。
気に入らないことも多いだろうが、これからも頼む」
「…………はぁ。
わかったので、奮発してください」
「それは相手側の都合だな。最初からそんなに頼まないだろう」
「どうでしょう。
たぶん、今、すっごい忙しいと思いますよ。二か月くらい王城を空けて、凱旋の処理は他人に任せたとしても戦死者の国葬と賠償について決めて、ですよね?」
「よく知っているな」
「諜報部なので当然です」
胸を張って言うところが、バートには褒められ待ちの犬のように思えた。
シィはよく躾けられた猟犬ではない。
芸を覚えた野良犬程度だ。それも、資質の良い育てがいがありそうなである。
褒めて、やさしくして、甘やかして、懐かせることもできるだろう。いいように使うことも。
誰もそうしなかったようだから。
主としていたらしいあの男も諜報部には見向きもしなかったようだった。バートもこれの存在は知らなかった。私兵の延長線上のようで、誰にも手綱を握られていない組織。危なっかしいから潰したいとヴァージニアが言うわけである。
新しく躾けるにも主は定めてあり言うことを聞く保証もない。しかも元々の主には少しばかり避けられている。それなのに妙な忠誠心だけがあった。
「それはここでは忘れていろ。役に立たん」
「でも」
「いつか呼ばれる日まで、待ってろ」
バートはそう言っておくことにした。呼ばれることはきっとないと知りながら。
不満そうでも反論をしないシィにもわかってはいるのだろう。納得できないだけで。
「今日は魔女を見たか?」
「魔女様は二日酔いと嘆きながら手紙を渡して、寝るの。起こさないで明日までとおっしゃっていました」
「……あの酔っ払い」
神秘とは無縁の魔女である。だが、魔王が魔物を発生させるが、それをうまく動かしていたのは魔女であったという事実は軽くはない。多少の予定ががあったにせよ、屠るべきものは血の海に沈めていたのだから。
「起こします?」
「起きてから話す。どうせ中身を知らないんだろうから、素面でないと二度手間だ」
魔女は時々、バートに手紙やものを渡してくるがその中身を確認してはいない。一度聞いたときには中身を確認する非常識な奴だと思ったの? と嫌そうな顔をしていた。それから歯形がついたり、剥がしかけだったりするのは狼と猿のせいだから、ほっといてないからと弁解し始めた。
魔女にとってバートは捕虜や囚人であるという認識ではないらしい。魔王の後継者候補であまり機嫌を損ねて出ていかれては困る、という感じのようだ。
魔王となったバートが何かしでかすのではないかとは考えていない。あるいは自分たちに都合が悪ければ、討伐してしまおうという話なのだろう。
引き継いだばかりの魔王は最弱なので死なないようにと言っていたのは、警告であったのかは謎ではあるが。
「では、お昼でも食べますか? 今日もシチューですけど」
「……かまわん」
いい加減他のものが食べたいが、文句を言う立場ではなかった。
魔女も魔王もちょっとした楽しみとしての食事はするが、体の維持に食事は必要ない。そのため料理するということができない。自分で何か作るという発想がないのだ。
バートは料理どころか、野菜も洗ったこともない。
辛うじて料理ができると言えるのはシィだけである。そのシィですら野戦料理くらいしか……と視線を泳がせるほどだった。
「レシピ本と素材買いに行きたいですね……」
げんなりしたような声でシィが嘆いている。バートは力強く頷くしかない。
「頑張ってほしい」
「過去一の励ましをどうも。
こーゆーとこがさぁ……」
「なんだ」
「はぁ。なんでもありません。お好きな料理を教えてください」
「肉」
「……あなたほんとに王様してました?」
「料理方法とかは知らん。大体冷めていて温かければそれでいい」
とはいってもやっぱり同じものが続くと飽きるのではあるが。言えば、作らないと宣言されるのは一か月くらい前にやらかした。黙って食べて礼を言えばなにかは出てくる。
食事に関しては手伝いは断られているバートに出来るのは、大人しく座っているくらいだ。
もうほんとに座っててくださいと言われるくらいであるので、本気でダメらしい。
「この私が絆されるとか……」
ぼそぼそと呟くシィ。絆されるポイントがどこかあっただろうかとバートは思うが、黙っていることにした。なんでもやたら喋ればよいというものでもないことを知っている。
「肉詰めパイにしましょう。
次にパイのレシピ欲しいって手紙に書いてください」
「女王陛下に?」
「あの人、意外とやってくれそうですよ。面白がって。
おっかないですけど、思ったより気さくで、その延長線上で使い潰されそうです。それもいいかなって思わせる恐ろしい人でもありますけど」
「シィも?」
「私は勘弁してもらいたいですね。
そうでなくても睨まれてるんです。あら、じゃあ、死んでくれるのとか言いだしそうです。怖い」
「なにをしたんだ?」
「秘密です。陛下に殺されそうなので、墓場までもっていきます」
シィがややこわばったような表情で言うのだからよほどのことだろう。しかし、バートが見ていたヴァージニアはいつも通りだった。つまり、常に物騒である。
可憐でか弱く何もできなそうに見えていたあの頃の自分がおかしかったと断言できる。
あの頃は、常に誰かが次の行動の指示を呟いているようだった。そうしなければならないという焦燥は今はない。優しく甘いあの声は、もうない。
「……ま、お昼です。お昼。あー、夢に見る塊肉。魔物肉って食べられるって聞いたんですが、どうですかね」
「そこらへんにいるモノを殺して食おうという発想の野蛮さに震える」
「肉ってどうやってできるか知ってますぅ?」
表情をひきつらせたシィにバートは余計なことを言ったと反省したが遅かった。
お肉というのはですねぇとわからされた。
「私がいないとダメですね。一般常識ですよ」
ふんすと鼻息荒くシィは言う。
「ダメだろうな。今後も頼む」
「…………頼まれました」
がっくりうなだれた理由をバートが知るのはもっとずっと先のことだった。
32
あなたにおすすめの小説
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
ある平凡な女、転生する
眼鏡から鱗
ファンタジー
平々凡々な暮らしをしていた私。
しかし、会社帰りに事故ってお陀仏。
次に、気がついたらとっても良い部屋でした。
えっ、なんで?
※ゆる〜く、頭空っぽにして読んで下さい(笑)
※大変更新が遅いので申し訳ないですが、気長にお待ちください。
★作品の中にある画像は、全てAI生成にて貼り付けたものとなります。イメージですので顔や服装については、皆様のご想像で脳内変換を宜しくお願いします。★
孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!
私ですか?
庭にハニワ
ファンタジー
うわ。
本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。
長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。
良く知らんけど。
この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。
それによって迷惑被るのは私なんだが。
あ、申し遅れました。
私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
[完結]困窮令嬢は幸せを諦めない~守護精霊同士がつがいだったので、王太子からプロポーズされました
緋月らむね
恋愛
この国の貴族の間では人生の進むべき方向へ導いてくれる守護精霊というものが存在していた。守護精霊は、特別な力を持った運命の魔術師に出会うことで、守護精霊を顕現してもらう必要があった。
エイド子爵の娘ローザは、運命の魔術師に出会うことができず、生活が困窮していた。そのため、定期的に子爵領の特産品であるガラス工芸と共に子爵領で採れる粘土で粘土細工アクセサリーを作って、父親のエイド子爵と一緒に王都に行って露店を出していた。
ある時、ローザが王都に行く途中に寄った町の露店で運命の魔術師と出会い、ローザの守護精霊が顕現する。
なんと!ローザの守護精霊は番を持っていた。
番を持つ守護精霊が顕現したローザの人生が思いがけない方向へ進んでいく…
〜読んでいただけてとても嬉しいです、ありがとうございます〜
特技は有効利用しよう。
庭にハニワ
ファンタジー
血の繋がらない義妹が、ボンクラ息子どもとはしゃいでる。
…………。
どうしてくれよう……。
婚約破棄、になるのかイマイチ自信が無いという事実。
この作者に色恋沙汰の話は、どーにもムリっポい。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる