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九頁 愛憎のヒガンバナ
121話 破滅への序曲
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瞼に当たった光で目を覚ましまず目の前に広がったのは豪華な天蓋だったが、自分の家ではないことは天蓋の色が赤であることから違うと判断できる。
「どこだよここ……」
俺はゆっくりと体を起こし、直後の激しい頭痛に襲われ目覚めるまでの記憶が一気に蘇ってきて俺は思い切り舌打ちをする。
「あんのクソアマ! よくもやりやがったな!」
激しい怒りがこみ上げて枕に拳を叩きつけるも残念ながら俺の力では枕がへこむ程度で中身が舞うなんてことにはならなかった。畜生! ……じゃなくて。
「これ、もしかしなくてもシナリオイベント発動しているよな?」
でも……俺はこんなイベント知らない。少なくともアラグリアが動くのは今ではなくて最終イベントだったはずだ。確か建国祭でシュヴァリエが最後のやらかしをするのにアラグリアも協力するって流れだったって兄貴が言っていた。となると兄がネタバレしなかった隠しキャラとハーレムルートだ。一応キャラルートは友情エンドで一周しているからな。隠しキャラとハーレムルートのどっちかあるいはその両方のイベントってことになる。そうだとするとここから先は何が起こるか全くわからないってことだ。つまり対策のしようがない。
「どうすっかな……」
なんて考える間もなくノックが響き許しもなく扉が開かれた。ノックの意味あったか? と思う間もなく姿を見せたのは俺を誘拐した張本人で一応従兄妹にあたるアラグリアと数名の使用人たちだった。なんで一応って? だってこの女とは血は繋がってねえもん。
「あら起きましたのねお兄様」
「………………どういうつもりだ」
「せっかちですのね。そう焦らないでくださいまし。せっかく夫婦になるんですもの? もっとゆっくりおしゃべりしましょう?」
……イマ、ナンテイッタコノオンナ。
「頭がおかしくなったのか?」
「……随分と直球ですわね。まあお兄様らしいですが」
いやだって率直な本心ですし。他国にいた自分よりも身分が上の子息を誘拐してただで済むわけないだろ。しかも自国の王子に同盟国の王子そして同盟国の高位貴族があの場にいた。その状況下での誘拐だ。アラグリアだけでなくリコリス家や縁がある家もまとめて相応の処分が下るだろう。そんなことも理解できていないのか?
「……こんなことをしてただで済むとでも?」
念のため聞いてみるとアラグリアは何がおかしいのか上品にコロコロと笑った。その様子に思わず眉間に皺が寄る。
「もちろんただで済むなんて思っておりませんわ。一族どころか親しい家の者も何かしらの咎を受けるでしょうけど……でも、それがどうかしましたの?」
「……は?」
くすくすと笑う目の前の女に俺は得体の知れない不気味さを感じた。少なくともシュヴァリエが知っているアラグリアはリコリス家のことを考えていたはずだ。そんな女が最悪家が没落するかもしれない事態を引き起こしてどうかした、なんて言葉を言うか?
「君は……いったい何を言っている?」
「何を、とは? 私はいつも通りですわよ? 私はずっとずっとお兄様と添い遂げることだけを考えていたのです」
隠しようのない狂気を滲ませながらうっとりとした表情でゆっくりと近づきベッドに乗り上げて……って、待て待て待て! お前貴族の令嬢だろ! なにやってんだ痴女か!
「お兄様……いえ、シュヴァリエ様。ようやく、ようやく手に入れられますわ。思わぬ邪魔が入ってしまったせいで計画が台無しになりかけていたのですが……これで叶えられますわ」
プチパニックになっている間に胸の谷間から何かを取り出した。なんかお色気キャラが谷間から何か取り出すシーンがあったりするけど現実で見る羽目になるとは……じゃなくて。
いったい何を……って、丸薬? この丸薬どこかで見たことあるような。どこで見たのかはわからないが……なんだろう。これは絶対に口に入れてはいけないものだと警鐘を鳴らしている。
「君、それは……ぐっ!?」
突然それまで微動だにせず控えていた使用人たちが動き出し俺の体をベッドに押し付けた。おい嘘だろ!? まさか……。
「大丈夫ですわシュヴァリエさま」
無理やりに口を開けられて丸薬を押し込められ水を流し込まれ口を塞がれた。吐き出すこともできず飲み込んでしまった。途端に強烈な倦怠感と眠気に襲われ、体に力が入らない。ああ、これはまずい。
「次に目が覚めるときには……ふふ、貴方は私のものですわ」
…………
……
…
時は少し遡り、シュヴァリエ・アクナイトが攫われてから少し経った頃。
「シュヴァリエはどこに行ったんだ?」
「全くシュヴァリエ様はふらふらするのがお好きですね」
アウルとリヒトは交流会の会場を抜け出してから一向に戻ってこないシュヴァリエを探していた。いくらシュヴァリエが一人でどこかに行くこともあるとはいえ、さすがに遅すぎると思いエヴェイユに許可を取って探しに出ていたのだが……不自然すぎるほどに痕跡がなかった。
「それにしてもこんなに探しているのに見つからないなんて……」
「はあぁ……手間を掛けさせてくれますね」
「……シュヴァリエのことを随分心配しているんだな」
「はあ? なぜそんなことになるんです?」
「アーダへ来る少し前くらいから君とシュヴァリエの間の空気が変わっていたからな。君たちはこれまで通りを演じていたんだろうけどやり取りには以前感じられた棘がなくなっている。折り合いがついたのなら何よりだ」
気づいていたのかよ、とリヒトが何とも言えない顔をしてアウルを見たその時、近くの茂みが揺れてアウルとリヒトは警戒を強めて音のする方を睨みつける。間もなく姿を見せたのは——
「な!? なぜこんなところに!?」
「どうやってここまで来たというんです!?」
フェイバースパイダーの子どもだった。子蜘蛛はアウルとリヒトの姿を確認すると同時に飛び込んできて二本の前足でアウルの服を引っ張っている。予想外すぎる存在の登場に困惑するもなにやら焦っている様子に、ただ事ではないと顔を見合わせた。
「何かあるのか?」
「さあ? ですがついていくしかないでしょう」
「そうだな。案内してくれ」
「ギュイ」
アウルとリヒトが了承の意を示すと、子蜘蛛は地面に降りると、二人を案内するように移動し始めた。進んでいった先は泉のすぐそばだった。しかしその光景を目にした二人はその荒れた現場に絶句する。
「な、んだ……ここは……」
「まるで……つい今しがたまで争っていたような……」
あまりの光景に嫌な予感に襲われている中子蜘蛛が何かを指していた。そこにあったのはいつかアクナイト嬢とサンビタリア嬢が身に着けていた花を使った装飾品だった。落ちているのはトリカブトの花とヒガンバナの花の装飾品。しかもヒガンバナのほうは土に汚れている。これが示すものはつまり……
「これ……どう思いますか?」
「この場の惨状と花を使った装飾品。しかもヒガンバナのほうは汚れている、ということは……」
「「シュヴァリエ・アクナイトがリコリスの者に攫われた」」
まさかこんな大それたことをしでかす者がいるとは。思わず二人の気配が険呑さを帯びる。
「どうしますか?」
「他国のお膝元から高位貴族を攫うなんて喧嘩を売っているようなものだ。エヴェイユ殿下とアストラ殿下に報告して指示を仰ぐ。下手に動くわけにもいかないからな」
「……そう、ですね。ならば……これも証拠として持って行った方が良いでしょうね」
「……ああ。それは君が持って行ってくれないか?」
「構いませんけど……」
「頼んだ。俺が持つと……うっかり握り潰しかねない」
もはや殺気すら滲んでいる様子にリヒトは息を飲んだ。
「……っ!? わかりました。くれぐれも暴走しないでくださいね。それと……この子はどうしますか?」
「流石に連れて行くわけには」
アウルが言い切る前に険しい顔をした子蜘蛛がアウルの腕にしがみついた。
「ついてくる気か? 君は本来人前に出てはいけないのではないのか?」
「ギュ~~~!」
低いうなり声をあげてさらに腕にしがみつく様子にアウルは盛大にため息をついた。
「……わかった。だがくれぐれも俺から離れないでくれ」
「ギュウ~!」
「シュヴァリエ……無事でいろ」
「どこだよここ……」
俺はゆっくりと体を起こし、直後の激しい頭痛に襲われ目覚めるまでの記憶が一気に蘇ってきて俺は思い切り舌打ちをする。
「あんのクソアマ! よくもやりやがったな!」
激しい怒りがこみ上げて枕に拳を叩きつけるも残念ながら俺の力では枕がへこむ程度で中身が舞うなんてことにはならなかった。畜生! ……じゃなくて。
「これ、もしかしなくてもシナリオイベント発動しているよな?」
でも……俺はこんなイベント知らない。少なくともアラグリアが動くのは今ではなくて最終イベントだったはずだ。確か建国祭でシュヴァリエが最後のやらかしをするのにアラグリアも協力するって流れだったって兄貴が言っていた。となると兄がネタバレしなかった隠しキャラとハーレムルートだ。一応キャラルートは友情エンドで一周しているからな。隠しキャラとハーレムルートのどっちかあるいはその両方のイベントってことになる。そうだとするとここから先は何が起こるか全くわからないってことだ。つまり対策のしようがない。
「どうすっかな……」
なんて考える間もなくノックが響き許しもなく扉が開かれた。ノックの意味あったか? と思う間もなく姿を見せたのは俺を誘拐した張本人で一応従兄妹にあたるアラグリアと数名の使用人たちだった。なんで一応って? だってこの女とは血は繋がってねえもん。
「あら起きましたのねお兄様」
「………………どういうつもりだ」
「せっかちですのね。そう焦らないでくださいまし。せっかく夫婦になるんですもの? もっとゆっくりおしゃべりしましょう?」
……イマ、ナンテイッタコノオンナ。
「頭がおかしくなったのか?」
「……随分と直球ですわね。まあお兄様らしいですが」
いやだって率直な本心ですし。他国にいた自分よりも身分が上の子息を誘拐してただで済むわけないだろ。しかも自国の王子に同盟国の王子そして同盟国の高位貴族があの場にいた。その状況下での誘拐だ。アラグリアだけでなくリコリス家や縁がある家もまとめて相応の処分が下るだろう。そんなことも理解できていないのか?
「……こんなことをしてただで済むとでも?」
念のため聞いてみるとアラグリアは何がおかしいのか上品にコロコロと笑った。その様子に思わず眉間に皺が寄る。
「もちろんただで済むなんて思っておりませんわ。一族どころか親しい家の者も何かしらの咎を受けるでしょうけど……でも、それがどうかしましたの?」
「……は?」
くすくすと笑う目の前の女に俺は得体の知れない不気味さを感じた。少なくともシュヴァリエが知っているアラグリアはリコリス家のことを考えていたはずだ。そんな女が最悪家が没落するかもしれない事態を引き起こしてどうかした、なんて言葉を言うか?
「君は……いったい何を言っている?」
「何を、とは? 私はいつも通りですわよ? 私はずっとずっとお兄様と添い遂げることだけを考えていたのです」
隠しようのない狂気を滲ませながらうっとりとした表情でゆっくりと近づきベッドに乗り上げて……って、待て待て待て! お前貴族の令嬢だろ! なにやってんだ痴女か!
「お兄様……いえ、シュヴァリエ様。ようやく、ようやく手に入れられますわ。思わぬ邪魔が入ってしまったせいで計画が台無しになりかけていたのですが……これで叶えられますわ」
プチパニックになっている間に胸の谷間から何かを取り出した。なんかお色気キャラが谷間から何か取り出すシーンがあったりするけど現実で見る羽目になるとは……じゃなくて。
いったい何を……って、丸薬? この丸薬どこかで見たことあるような。どこで見たのかはわからないが……なんだろう。これは絶対に口に入れてはいけないものだと警鐘を鳴らしている。
「君、それは……ぐっ!?」
突然それまで微動だにせず控えていた使用人たちが動き出し俺の体をベッドに押し付けた。おい嘘だろ!? まさか……。
「大丈夫ですわシュヴァリエさま」
無理やりに口を開けられて丸薬を押し込められ水を流し込まれ口を塞がれた。吐き出すこともできず飲み込んでしまった。途端に強烈な倦怠感と眠気に襲われ、体に力が入らない。ああ、これはまずい。
「次に目が覚めるときには……ふふ、貴方は私のものですわ」
…………
……
…
時は少し遡り、シュヴァリエ・アクナイトが攫われてから少し経った頃。
「シュヴァリエはどこに行ったんだ?」
「全くシュヴァリエ様はふらふらするのがお好きですね」
アウルとリヒトは交流会の会場を抜け出してから一向に戻ってこないシュヴァリエを探していた。いくらシュヴァリエが一人でどこかに行くこともあるとはいえ、さすがに遅すぎると思いエヴェイユに許可を取って探しに出ていたのだが……不自然すぎるほどに痕跡がなかった。
「それにしてもこんなに探しているのに見つからないなんて……」
「はあぁ……手間を掛けさせてくれますね」
「……シュヴァリエのことを随分心配しているんだな」
「はあ? なぜそんなことになるんです?」
「アーダへ来る少し前くらいから君とシュヴァリエの間の空気が変わっていたからな。君たちはこれまで通りを演じていたんだろうけどやり取りには以前感じられた棘がなくなっている。折り合いがついたのなら何よりだ」
気づいていたのかよ、とリヒトが何とも言えない顔をしてアウルを見たその時、近くの茂みが揺れてアウルとリヒトは警戒を強めて音のする方を睨みつける。間もなく姿を見せたのは——
「な!? なぜこんなところに!?」
「どうやってここまで来たというんです!?」
フェイバースパイダーの子どもだった。子蜘蛛はアウルとリヒトの姿を確認すると同時に飛び込んできて二本の前足でアウルの服を引っ張っている。予想外すぎる存在の登場に困惑するもなにやら焦っている様子に、ただ事ではないと顔を見合わせた。
「何かあるのか?」
「さあ? ですがついていくしかないでしょう」
「そうだな。案内してくれ」
「ギュイ」
アウルとリヒトが了承の意を示すと、子蜘蛛は地面に降りると、二人を案内するように移動し始めた。進んでいった先は泉のすぐそばだった。しかしその光景を目にした二人はその荒れた現場に絶句する。
「な、んだ……ここは……」
「まるで……つい今しがたまで争っていたような……」
あまりの光景に嫌な予感に襲われている中子蜘蛛が何かを指していた。そこにあったのはいつかアクナイト嬢とサンビタリア嬢が身に着けていた花を使った装飾品だった。落ちているのはトリカブトの花とヒガンバナの花の装飾品。しかもヒガンバナのほうは土に汚れている。これが示すものはつまり……
「これ……どう思いますか?」
「この場の惨状と花を使った装飾品。しかもヒガンバナのほうは汚れている、ということは……」
「「シュヴァリエ・アクナイトがリコリスの者に攫われた」」
まさかこんな大それたことをしでかす者がいるとは。思わず二人の気配が険呑さを帯びる。
「どうしますか?」
「他国のお膝元から高位貴族を攫うなんて喧嘩を売っているようなものだ。エヴェイユ殿下とアストラ殿下に報告して指示を仰ぐ。下手に動くわけにもいかないからな」
「……そう、ですね。ならば……これも証拠として持って行った方が良いでしょうね」
「……ああ。それは君が持って行ってくれないか?」
「構いませんけど……」
「頼んだ。俺が持つと……うっかり握り潰しかねない」
もはや殺気すら滲んでいる様子にリヒトは息を飲んだ。
「……っ!? わかりました。くれぐれも暴走しないでくださいね。それと……この子はどうしますか?」
「流石に連れて行くわけには」
アウルが言い切る前に険しい顔をした子蜘蛛がアウルの腕にしがみついた。
「ついてくる気か? 君は本来人前に出てはいけないのではないのか?」
「ギュ~~~!」
低いうなり声をあげてさらに腕にしがみつく様子にアウルは盛大にため息をついた。
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