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九頁 愛憎のヒガンバナ
127話 暗躍も楽じゃない
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二人が白紙のページに絶句している頃、アラグリアが攫い込んだ男の家の一室に閉じ込められたシュヴァリエは——とっても退屈していた。最終目的地などわかりきっている。シュヴァリエがアラグリアに攫われて最初に目覚めた別荘だろう。しかしそこまでの道順は完全に不明だった。だから隙を見てルートを示すピンを打っているのだが——
「あの女……まじでないわ」
どうもお久しぶりです、シュヴァリエ・アクナイトで~す。俺は今絶賛暇してま~す。まあ監禁のほうが近いんですけどね? もう窮屈ったらありゃしない。あいつがいるときはず~っと演技をしてくたくただし、こうして一人でいるときはやることないしで、どうすればいいの。 ……なんてうだうだしていたらどこからともなくこれまでの経緯を説明しやがれと聞こえてきましたのでね、教えようと思います。と言っても別にそこまで特別ってわけでもないんだよね。
俺はアラグリアに拉致られた後、多分リコリスがこっそり所有していた別荘かなんかに監禁された。なんでこっそりかって? そりゃ他国に赴いている高位貴族をそのお膝元から攫ってくださったわけですよ? 当然重罪だし行方が分からないとなれば指名手配にもなる。そうなればリコリス家が所有している領地や別荘、リコリス家と仲良くしている人たちが所有する領地や別荘なんかにも捜査の手が回るわけだ。だというのにまだリコリス家が捕まっていないということは王家に報告されていない所有物があるって考える方が自然だろ? だからこっそり。王家の持つ暗部の人たちであれば把握することはできるんだろうけど……この感じだとアラグリアに抱き込まれている可能性あるってことで! 実は隙を見てカルに調査を頼んでいるんだなこれが! 例の薬はアウルたちがどうにかするでしょ。シュヴァリエはアラグリアが迎え(笑)に来るまでサリクスも遠ざけることが多かったし接触し放題でした♪ ……依頼料? それに関してはリコリス家の所有する隠し財産から取って行けって言っておいた。どうせ押収されるんだから好きにすればって言ったら、すでに把握済みだったらしくすっげえうきうきで部下に取ってこいって指示飛ばしてて笑った。
え? お前操られていたんじゃないのって? いやそれがさ、俺は洗脳系が効かないらしいんだよね。体質なのか柊紅夏の記憶が戻ったからか知らないけど魔法も薬も意味ないみたいで超ピンピンしています。前に何もわからないとかって言っていたと思うけどあれも全部演技です、はい。そもそも薬を飲んでいません。飲まなきゃとは言った気がするけど飲んだとは言っていないよ♪ まあそのおかげで正常な意識でアラグリアに吐き気がしそうなセリフ囁く羽目になったけどな! そしていまだに継続中という地獄でございます。しかもね、聞いて? アラグリアの奴、性癖やばすぎ! ほんと窓から飛び降りて逃げたいけどどうせすぐ捕まるんだよな~……しかも洗脳されていないことがもっとえげつないことになりそうだし。だったら大人しく操り人形になっているほうがまだ安全、と思っているんだけど別の意味で危機を感じている。その危機っていうのが——
ガチャと音がして返事を待たずにアラグリアが入ってくる。……返事待ちどころかノックすらしなくなったわ。
「シュヴァリエ……少々乱暴に連れてきてしまったわ。でもせっかく貴方と二人きりになれるんですもの」
ゆったりとこちらへ歩み寄ってくる馬鹿女ことアラグリアはまるでどこぞの娼婦のような出で立ちで俺は全身に鳥肌が立つのを感じた。お前さぁ……淑女として、というか女性としての貞操観念どこに置いてきたわけ? バラベースなのかな? 香水がめっちゃ甘ったるくて具合悪くなりそうなんですけど。多分これも洗脳系の香りなんだろうなぁ。わざわざそんな格好に合わせてきたんだもん。そういう用途があってもおかしくないと思う。
俺がドン引きしている間もアラグリアはこちらのことなどお構いなしにギシリとベッドへ上がりこんできた。女に俺は内心で絶叫した。これだよ! 俺が感じている身の危険! なんで俺が女相手に貞操の危機を心配せねばならんのだ! こんな女に童貞捧げたくねえぇぇぇ!!!!! つーか目が怖いんだよ! なんだその欲望だだ漏れな目は!
やっぱり明らかにおかしいだろ。アラグリアは嫌な女だったけど少なくともこんな狂気は持ってなかったぞ!?
……な~んて思っていたら上に乗り上げ俺の服に手をかけ始めた痴女。もうこいつの呼び方これでいいわ。どうすんのこれ。女に乗られる趣味はねえぞ? ……なんか今よろしくない言葉が聞こえた気がするが今それどころじゃないんだよ!
そんな空気をぶち破る救世主が現れた。
「お嬢様。大至急ご確認いただきたいお手紙が届いております」
「……こんなところでお預けなんて最悪ね。今行くわよ」
不機嫌を隠すこともなくベッドから降りて出口へ向かう。そこには俺の世話をしているメイドが立っていた。
「残念ですわね。でも時間はたっぷりありますもの……貴方のことは必ずこの私がいただきますから」
そう言い残しアラグリアはメイドを睨みつけてから部屋を出て行きメイドが入れ替わるように部屋へ入ってきた。そして気配が遠ざかったことを確認して俺に頭を下げてくる。
「公子様、出発のご用意が整いましたので私めにお付きくださいませ」
「……ああ」
ここで移動ということは何度か移動することになるらしいな。学園に送り届けられた時も思ったけど本当に頻繁に動くんだな。馬車での移動なんてめっちゃ疲れるから嫌なんだけど。まあ仕方ないか。
「それでは道案内をいたしますので包んだお花を外の木鉢に飾ってから移動しましょう。きっと素敵な景色が映りますよ」
メイドに案内されるままに移動し、すでに用意されていた馬車へと押し込まれた。
「アラグリアは?」
「ここにいるわ」
玄関から姿を現したアラグリアは部屋を出て行った時よりも不機嫌な様子で靴を鳴らしている。あらまご機嫌斜めですなぁ。……何が起こったか知らないけどいい気味だ。
「この場所をネズミが嗅ぎつけたらしいの。だからまずは貴方を先に送るわ」
「そうか」
自分よりも高位の貴族子息相手に命令してるよこの女。まあ自分中身ド庶民ですけどね? 必要に応じて貴族の地位を利用しているろくでなしですけども! こういう相手に命令されるのはめっちゃくちゃ腹立つんだよな。女に拳叩き込むことはしないけどしたくはなるよね。というかねずみって……ああ、あいつら気づいたのか。まあそんな難しくしていないしよっぽどの馬鹿じゃなければ解けるよな。さてちゃんと追いかけて来いよ?
「それじゃあルカ、あと任せるわ」
「かしこまりました」
……このメイド、ルカっていうのか。…………ふ~ん?
そのまま馬車は走り出しアラグリアの姿が見えなくなったところでメイドに馬車のカーテンを閉められた。
「ただいま静寂の砂時計を作動させますね」
「ああ」
静寂の砂時計はわかりやすく言うと遮音結界を張れる魔道具である。その名の通り砂時計の砂が落ちきるまで外に音が漏れるのを防いでくれるものだ。便利ではあるがかなりの高額です。お値段の設定は某魔塔主である。…………あの銭ゲバめ。
無事に魔道具が作動したのを確認した俺は目の前のメイドに話しかけた。
「それで、進捗はどうだ? わざわざお前自ら変装して潜り込んで来たのだから順調と思っていいのか。そんな偽名にもならない名前など使いやがって随分と余裕そうだな——カル」
名前を呼ぶとメイドは肩を震わせながらそれまでの楚々とした振る舞いをがらりと変え堂々と足を組んでふん反り返った。
「お仲間は無事に謎解きできて蜘蛛ちゃんと一緒にこっちへ向かってるぜ。つーか、よく俺だって気づいたな?」
「あの女……まじでないわ」
どうもお久しぶりです、シュヴァリエ・アクナイトで~す。俺は今絶賛暇してま~す。まあ監禁のほうが近いんですけどね? もう窮屈ったらありゃしない。あいつがいるときはず~っと演技をしてくたくただし、こうして一人でいるときはやることないしで、どうすればいいの。 ……なんてうだうだしていたらどこからともなくこれまでの経緯を説明しやがれと聞こえてきましたのでね、教えようと思います。と言っても別にそこまで特別ってわけでもないんだよね。
俺はアラグリアに拉致られた後、多分リコリスがこっそり所有していた別荘かなんかに監禁された。なんでこっそりかって? そりゃ他国に赴いている高位貴族をそのお膝元から攫ってくださったわけですよ? 当然重罪だし行方が分からないとなれば指名手配にもなる。そうなればリコリス家が所有している領地や別荘、リコリス家と仲良くしている人たちが所有する領地や別荘なんかにも捜査の手が回るわけだ。だというのにまだリコリス家が捕まっていないということは王家に報告されていない所有物があるって考える方が自然だろ? だからこっそり。王家の持つ暗部の人たちであれば把握することはできるんだろうけど……この感じだとアラグリアに抱き込まれている可能性あるってことで! 実は隙を見てカルに調査を頼んでいるんだなこれが! 例の薬はアウルたちがどうにかするでしょ。シュヴァリエはアラグリアが迎え(笑)に来るまでサリクスも遠ざけることが多かったし接触し放題でした♪ ……依頼料? それに関してはリコリス家の所有する隠し財産から取って行けって言っておいた。どうせ押収されるんだから好きにすればって言ったら、すでに把握済みだったらしくすっげえうきうきで部下に取ってこいって指示飛ばしてて笑った。
え? お前操られていたんじゃないのって? いやそれがさ、俺は洗脳系が効かないらしいんだよね。体質なのか柊紅夏の記憶が戻ったからか知らないけど魔法も薬も意味ないみたいで超ピンピンしています。前に何もわからないとかって言っていたと思うけどあれも全部演技です、はい。そもそも薬を飲んでいません。飲まなきゃとは言った気がするけど飲んだとは言っていないよ♪ まあそのおかげで正常な意識でアラグリアに吐き気がしそうなセリフ囁く羽目になったけどな! そしていまだに継続中という地獄でございます。しかもね、聞いて? アラグリアの奴、性癖やばすぎ! ほんと窓から飛び降りて逃げたいけどどうせすぐ捕まるんだよな~……しかも洗脳されていないことがもっとえげつないことになりそうだし。だったら大人しく操り人形になっているほうがまだ安全、と思っているんだけど別の意味で危機を感じている。その危機っていうのが——
ガチャと音がして返事を待たずにアラグリアが入ってくる。……返事待ちどころかノックすらしなくなったわ。
「シュヴァリエ……少々乱暴に連れてきてしまったわ。でもせっかく貴方と二人きりになれるんですもの」
ゆったりとこちらへ歩み寄ってくる馬鹿女ことアラグリアはまるでどこぞの娼婦のような出で立ちで俺は全身に鳥肌が立つのを感じた。お前さぁ……淑女として、というか女性としての貞操観念どこに置いてきたわけ? バラベースなのかな? 香水がめっちゃ甘ったるくて具合悪くなりそうなんですけど。多分これも洗脳系の香りなんだろうなぁ。わざわざそんな格好に合わせてきたんだもん。そういう用途があってもおかしくないと思う。
俺がドン引きしている間もアラグリアはこちらのことなどお構いなしにギシリとベッドへ上がりこんできた。女に俺は内心で絶叫した。これだよ! 俺が感じている身の危険! なんで俺が女相手に貞操の危機を心配せねばならんのだ! こんな女に童貞捧げたくねえぇぇぇ!!!!! つーか目が怖いんだよ! なんだその欲望だだ漏れな目は!
やっぱり明らかにおかしいだろ。アラグリアは嫌な女だったけど少なくともこんな狂気は持ってなかったぞ!?
……な~んて思っていたら上に乗り上げ俺の服に手をかけ始めた痴女。もうこいつの呼び方これでいいわ。どうすんのこれ。女に乗られる趣味はねえぞ? ……なんか今よろしくない言葉が聞こえた気がするが今それどころじゃないんだよ!
そんな空気をぶち破る救世主が現れた。
「お嬢様。大至急ご確認いただきたいお手紙が届いております」
「……こんなところでお預けなんて最悪ね。今行くわよ」
不機嫌を隠すこともなくベッドから降りて出口へ向かう。そこには俺の世話をしているメイドが立っていた。
「残念ですわね。でも時間はたっぷりありますもの……貴方のことは必ずこの私がいただきますから」
そう言い残しアラグリアはメイドを睨みつけてから部屋を出て行きメイドが入れ替わるように部屋へ入ってきた。そして気配が遠ざかったことを確認して俺に頭を下げてくる。
「公子様、出発のご用意が整いましたので私めにお付きくださいませ」
「……ああ」
ここで移動ということは何度か移動することになるらしいな。学園に送り届けられた時も思ったけど本当に頻繁に動くんだな。馬車での移動なんてめっちゃ疲れるから嫌なんだけど。まあ仕方ないか。
「それでは道案内をいたしますので包んだお花を外の木鉢に飾ってから移動しましょう。きっと素敵な景色が映りますよ」
メイドに案内されるままに移動し、すでに用意されていた馬車へと押し込まれた。
「アラグリアは?」
「ここにいるわ」
玄関から姿を現したアラグリアは部屋を出て行った時よりも不機嫌な様子で靴を鳴らしている。あらまご機嫌斜めですなぁ。……何が起こったか知らないけどいい気味だ。
「この場所をネズミが嗅ぎつけたらしいの。だからまずは貴方を先に送るわ」
「そうか」
自分よりも高位の貴族子息相手に命令してるよこの女。まあ自分中身ド庶民ですけどね? 必要に応じて貴族の地位を利用しているろくでなしですけども! こういう相手に命令されるのはめっちゃくちゃ腹立つんだよな。女に拳叩き込むことはしないけどしたくはなるよね。というかねずみって……ああ、あいつら気づいたのか。まあそんな難しくしていないしよっぽどの馬鹿じゃなければ解けるよな。さてちゃんと追いかけて来いよ?
「それじゃあルカ、あと任せるわ」
「かしこまりました」
……このメイド、ルカっていうのか。…………ふ~ん?
そのまま馬車は走り出しアラグリアの姿が見えなくなったところでメイドに馬車のカーテンを閉められた。
「ただいま静寂の砂時計を作動させますね」
「ああ」
静寂の砂時計はわかりやすく言うと遮音結界を張れる魔道具である。その名の通り砂時計の砂が落ちきるまで外に音が漏れるのを防いでくれるものだ。便利ではあるがかなりの高額です。お値段の設定は某魔塔主である。…………あの銭ゲバめ。
無事に魔道具が作動したのを確認した俺は目の前のメイドに話しかけた。
「それで、進捗はどうだ? わざわざお前自ら変装して潜り込んで来たのだから順調と思っていいのか。そんな偽名にもならない名前など使いやがって随分と余裕そうだな——カル」
名前を呼ぶとメイドは肩を震わせながらそれまでの楚々とした振る舞いをがらりと変え堂々と足を組んでふん反り返った。
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