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(最終回)
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それを聞いた瞬間、アドニス侯爵は涙を流して喜んだ。
愛する人との子供を授かることができたことが、嬉しかったようだ。
「ありがとう……本当にありがとう」
そう言いながら、アドニス侯爵はセーリーヌを抱きしめて、寝室のベッドに彼女を連れて行く。
彼の腕の中で、彼女は幸せそうな笑みを浮かべつつ囁いた。
「これからもよろしくお願いね、あなた……!」
こうして二人はさらに深い愛情で結ばれたのであった……。
「あんっ……あぁっ……」
(気持ちいいっ……)
ベッドの上で四つん這いになりながら、後ろから激しく突かれているセーリーヌは甘い声を上げていた──。
彼女の後ろにはアドニス侯爵がいて、激しく腰を打ち付けている。
その衝撃によって豊満な乳房が激しく揺れ動き、それが余計に興奮を高める結果となっていた。
「セーリーヌ、愛しているよ……」
「わたくしもですっ……ああんっ……」
(幸せすぎておかしくなりそう……)
あまりの快感に、頭が真っ白になりそうだった……。
「ああっ……すごいぃっ……」
もはや何も考えられず、ただひたすら快楽に身を任せることしかできない状態であった。
「出すぞ」
その宣言と共に、熱い奔流が大量に注ぎ込まれる感覚に襲われる──。
その衝撃で、セーリーヌはまたしても絶頂を迎えてしまったようだ。
ビクビクと身体を痙攣させながら脱力する彼女の中から引き抜くと、アドニス侯爵はその隣に横になった。
そして、優しく頭を撫でながら囁くように言った。
「私の可愛いセーリーヌ……!」
「アドニス様……!」
甘えるような声で呼びかけると彼は微笑み返してくれた。
それだけで幸せな気分になれるのだった……。
「愛しているよ、セーリーヌ……」
その言葉を聞いた瞬間、胸がキュンとなるような感覚に襲われた──。
(ああん……わたくもよ……)
心の中でそう叫ぶと、セーリーヌはアドニス侯爵に抱きついたまま眠りについたのだった……。
☆■▽☆■▽
「ねえ、セーリーヌ……私と結婚して良かったと思ってくれているかい?」
情事の後、ベッドの上で抱き合いながら、彼はそんなことを聞いてきた。
それに対して彼女は笑顔で答える。
「もちろんです! わたくはアドニス様と結婚できて、世界一幸せ者だと思ってるもの……地の果てでも、ご一緒するわ!」
その言葉を聞いて安心したのかホッとした表情を浮かべる夫を見て、愛おしさが込み上げてきた。
セーリーヌは、思わず彼の胸に顔を埋める……。
そんな仕草が可愛らしく思えたのか、アドニス侯爵は優しく彼女の頭を撫でてくれた。
「ああぁっ……たまらない」
それが心地よくて、思わず甘えたような声を出してしまう彼女であった。
「すごく可愛いよ、セーリーヌ……」
そう言って彼はキスしてくれた……。
その感触に酔いしれながら、セーリーヌは幸福感に包まれていた。
この人の妻になれて、本当に良かったと思いながら──。
☆☆☆おしまい♪☆☆☆
読者の皆様、この物語を読んでくださって、誠にありがとうございました(^^)
『おきにいり』に入れてくださった読者様、本当にありがとうございます!
励まされました(^^)
また、次回よろしくお願いします♬
愛する人との子供を授かることができたことが、嬉しかったようだ。
「ありがとう……本当にありがとう」
そう言いながら、アドニス侯爵はセーリーヌを抱きしめて、寝室のベッドに彼女を連れて行く。
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「これからもよろしくお願いね、あなた……!」
こうして二人はさらに深い愛情で結ばれたのであった……。
「あんっ……あぁっ……」
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「ああっ……すごいぃっ……」
もはや何も考えられず、ただひたすら快楽に身を任せることしかできない状態であった。
「出すぞ」
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その衝撃で、セーリーヌはまたしても絶頂を迎えてしまったようだ。
ビクビクと身体を痙攣させながら脱力する彼女の中から引き抜くと、アドニス侯爵はその隣に横になった。
そして、優しく頭を撫でながら囁くように言った。
「私の可愛いセーリーヌ……!」
「アドニス様……!」
甘えるような声で呼びかけると彼は微笑み返してくれた。
それだけで幸せな気分になれるのだった……。
「愛しているよ、セーリーヌ……」
その言葉を聞いた瞬間、胸がキュンとなるような感覚に襲われた──。
(ああん……わたくもよ……)
心の中でそう叫ぶと、セーリーヌはアドニス侯爵に抱きついたまま眠りについたのだった……。
☆■▽☆■▽
「ねえ、セーリーヌ……私と結婚して良かったと思ってくれているかい?」
情事の後、ベッドの上で抱き合いながら、彼はそんなことを聞いてきた。
それに対して彼女は笑顔で答える。
「もちろんです! わたくはアドニス様と結婚できて、世界一幸せ者だと思ってるもの……地の果てでも、ご一緒するわ!」
その言葉を聞いて安心したのかホッとした表情を浮かべる夫を見て、愛おしさが込み上げてきた。
セーリーヌは、思わず彼の胸に顔を埋める……。
そんな仕草が可愛らしく思えたのか、アドニス侯爵は優しく彼女の頭を撫でてくれた。
「ああぁっ……たまらない」
それが心地よくて、思わず甘えたような声を出してしまう彼女であった。
「すごく可愛いよ、セーリーヌ……」
そう言って彼はキスしてくれた……。
その感触に酔いしれながら、セーリーヌは幸福感に包まれていた。
この人の妻になれて、本当に良かったと思いながら──。
☆☆☆おしまい♪☆☆☆
読者の皆様、この物語を読んでくださって、誠にありがとうございました(^^)
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