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後日談 アドン編
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アドン編
僕は父親の情け無い所業を知ってから、家を出て文官では無く別の仕事に着こう、と思っていた。
学園でミルフィリア様と知り合ったことから歴史学者を目指していたが、気が付けばゼウリス王太子殿下の補佐官になっていた。
「僕は卒業したら歴史学者として、いろんな国を回るつもりだったのに」
自宅で書類を片付けながらぼやくと、あの出来事から友人になったノドスやバーニスがゲラゲラ笑った。
「無理無理。仕事が出来るってバレたし、爵位も継いだんだろ」
エルフ領の伯爵配で、凄腕の調教師として有名になったノドス。
筋骨逞しく、下手な騎士より鍛えてるのだろう。がっしりした体格とおおらかな性格で、既に3人の子供の父親だ。
「そうそう。アドンは役人の方がいいって」
真っ黒に日焼けしたバーニス。
リリアン・マルケ男爵令嬢と結婚し、マルケ男爵領で作り出した生で食べられるトマトを皮切りに新しい農業を領民たちと模索し、着実に実績を上げておりそろそろ陞爵の噂が上がっているくらい有能な領主になっている。
そんな2人は、呑気にアドンを誉めていた。
人の気も知らないで。
爵位を継いだから、領民の為に貴族の仕事はするけど、アクヤクーナを調べるのは僕のライフワークなのに。
「それより、アドン。お前、今ヤバイ女に纏わりつかれているんだろ。そっちをどうにかしないと」
ノドスが言ったように、確かに僕はあの魔女みたいな女に纏わりつかれている。
「そっちは別の人が対処するから、仕事頑張れって言われている」
ゼウリス王太子殿下に相談したら、すごい笑顔で大丈夫だ、と言われたから放っているんだが。
本当に大丈夫かな?
「アタシみたいに可愛い子を嫌いな男は居ないわ、だそうです」
ゼウリスは部下の報告に、一瞬眉間に皺がよった。
「頭の中身が腐っているのは、アイツだけでは無い様だな」
「はい。余りに不快だったので、切り捨てようかと思いました」
魔女騒ぎを知っている部下は、冷え切った目をしている。
「嫌だぁ。私の大切な子に虫が付いちゃう」
突然、妖艶な美女が現れ、ゼウリスの手元にある報告書を摘んで、ざっくり読むとすぐに燃やした。
「メフレス殿」
「あら、今はフェリスよ」
金色の猫の様な目に、濃い紫色の髪の妖艶な美女は魔族の国の大公爵であるメフレス・フェリス・パズス。
本来の姿だと面倒な男達が湧くので、信頼しない者には男の姿で接していると聞いた時、ゼウリスは少なからず同情していた。
僕は父親の情け無い所業を知ってから、家を出て文官では無く別の仕事に着こう、と思っていた。
学園でミルフィリア様と知り合ったことから歴史学者を目指していたが、気が付けばゼウリス王太子殿下の補佐官になっていた。
「僕は卒業したら歴史学者として、いろんな国を回るつもりだったのに」
自宅で書類を片付けながらぼやくと、あの出来事から友人になったノドスやバーニスがゲラゲラ笑った。
「無理無理。仕事が出来るってバレたし、爵位も継いだんだろ」
エルフ領の伯爵配で、凄腕の調教師として有名になったノドス。
筋骨逞しく、下手な騎士より鍛えてるのだろう。がっしりした体格とおおらかな性格で、既に3人の子供の父親だ。
「そうそう。アドンは役人の方がいいって」
真っ黒に日焼けしたバーニス。
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そんな2人は、呑気にアドンを誉めていた。
人の気も知らないで。
爵位を継いだから、領民の為に貴族の仕事はするけど、アクヤクーナを調べるのは僕のライフワークなのに。
「それより、アドン。お前、今ヤバイ女に纏わりつかれているんだろ。そっちをどうにかしないと」
ノドスが言ったように、確かに僕はあの魔女みたいな女に纏わりつかれている。
「そっちは別の人が対処するから、仕事頑張れって言われている」
ゼウリス王太子殿下に相談したら、すごい笑顔で大丈夫だ、と言われたから放っているんだが。
本当に大丈夫かな?
「アタシみたいに可愛い子を嫌いな男は居ないわ、だそうです」
ゼウリスは部下の報告に、一瞬眉間に皺がよった。
「頭の中身が腐っているのは、アイツだけでは無い様だな」
「はい。余りに不快だったので、切り捨てようかと思いました」
魔女騒ぎを知っている部下は、冷え切った目をしている。
「嫌だぁ。私の大切な子に虫が付いちゃう」
突然、妖艶な美女が現れ、ゼウリスの手元にある報告書を摘んで、ざっくり読むとすぐに燃やした。
「メフレス殿」
「あら、今はフェリスよ」
金色の猫の様な目に、濃い紫色の髪の妖艶な美女は魔族の国の大公爵であるメフレス・フェリス・パズス。
本来の姿だと面倒な男達が湧くので、信頼しない者には男の姿で接していると聞いた時、ゼウリスは少なからず同情していた。
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