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五十二限 流川瑠美
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恋敵とは、同じ人を恋している競争相手である。
「恋敵とは違くね?どっちかというと、何?」
「知らないのだわ!?」
<五十二限目 流川瑠美>
ある日、いろはの元に一通のラインが届いた。
「おん?」
ラインは舳螺からのものでその内容はと言うと話したい事があるので時間を作って欲しいというものだった。
「嫌だなー!?!?」
舳螺がいろはを頼ってくる事など滅多にないのでいろはとて無論舳螺の力になってあげたい。しかし、これはキツイ。理由は簡単。舳螺が話したいことの予想がつくからだ。
「絶対るっちゃんの事じゃねえか」
流川瑠美。いろは達の後輩の少女だが、問題はそこではない。彼女は舳螺の婚約者、戸部透に一夜を共にして、後妻でもいいから透と共にいたいと狂った事を言い出したのだ。舳螺としては当然瑠美は目の上のタンコブであるだろう。
「かといって放置も目覚めが悪りぃし、ろっちゃんとかも連れてくと話がややこしくなるしデカくなるよなぁ」
この三角関係をいろはの友人達はまだ誰も知らない。そしてこれはいくら考えなしのいろはですら無闇に人に話すことではないと思う。ならば舳螺の問いに対する回答は。
<嫌だけど了解>
これに尽きる。すると<嫌なら構わない。迷惑をかけたな>と返信が返ってきたので<私にも責任あるから責任を取らせろ!待ってるからな!!>と返信する。舳螺のこういうところが舳螺の長所であり短所だと思いながらもいろはは重い腰を上げて相談場所へ向かった。
「お、来た」
待ち合わせ場所は滅多に人が来ない公園。学校でこの話をするのは避けたいが人目のないところといういいチョイスだ。そこへいろはは先についていた。
「待たせたな」
「いいけど珍しいな。へっちゃんが遅刻な、ん、て?」
いろははスマホから目を離し舳螺の方を向く。そしてそれと同時に声が止まっていき、疑問符が浮かんだ。今自分が見ている世界が現実かどうか分からなくなったのだ。何故なら。
「でへへへへへへぇ。奥様ぁぁ。あーしとちゅーしませんかぁぁ?絶対に後悔はさせませんからあぁぁ」
何とも情けないだらけきった顔をした瑠美が舳螺の腕に張り付いていたからだ。
「説明書求む」
「元よりそのつもりだ」
話は遡り、舳螺と瑠美の二度目の邂逅の場面へと至る。
「さて、それでは再度話をさせてもらおう」
いろはが遭遇した日、正確に言えば前回の話から二日後。舳螺は瑠美に話をつけるべく二人で会っていた。舳螺としては透から引き剥がす為。瑠美は何とか舳螺に取り入る為だ。
(相変わらずこの人怖ァァ!!だけど、勝機はある!放つ圧は怖過ぎるけれどきっとこの人は押しに弱い。それに碌に喧嘩もした事なさそうだから話の付け所もこちらから用意してあげればコロっと乗ってきそうだし。旦那様の隣にいれさえすればこの人を出し抜いてドスケベするなんて容易!)
「聞いているのか?」
「あぁ、すみません。何の話でし、たっ、け?」
舳螺が顔を覗き込んできた事に驚きながらもそこで初めて舳螺と目が合う。敵を心配するとはお優しい事だ。などと、瑠美は思えなかった。
(何なの、この人)
瑠美は前回の話では透しか見ていなかった。正確に言えばいろはと舳螺の存在は認知していたけれど顔などはほとんど見ていなかった。透しか見ていなかった。故に、流川瑠美は初めてここで蛇塚舳螺を見たのだ。
「っっっ!」
透き通った髪、宝石を思わせる瞳、手入れされた肌荒れ一つない肌。艶のある唇、引き締まったウエスト、魅力しかない太もも。それより何より、一番目を引いたのは勿論。
「デカすぎんだろ」
そう、デカ過ぎるスイカだ。あまりにもデカい。男の、そして女の夢が詰まりまくったそれに瑠美は一瞬で心を奪われた。
「しませんか?」
「ん?何だ?」
「今からあーしとドスケベしませんか」
瑠美は鼻血をドバドバと垂らしながらギンギンに血走った瞳でそんな事を口にした。
そして、話は元に戻る。
「そんな訳であーしは気づいたんです!奥様とドスケベしたいと!!!」
「マジかよ。遂に女の追加戦士が来ちまった!!!」
追加戦士とは本能寺、透、莉里斗で構成されるヒーロー。変態戦隊エロインジャーの追加戦士の事である。
「何の話か分かりませんけどスーパーヒーローならピンク枠があーしですかね!?」
「いや、お前はピンク枠じゃないだろ。黄色、緑とか?」
「酷い!あーしみたいな可愛い子そうそういないですよ!?」
瑠美が何か口走ってきたのでいろはは黙って舳螺を指差した。
「負けました」
「さっきから何の話をしているんだお前達は」
即自身の敗北を宣言した瑠美に舳螺が呆れる。いろはと瑠美は気が合うのか舳螺の分からない話をペラペラと話し出す。
「それで?へっちゃんはどうしたいんだよ?」
「どうすればいいのか分からないんだ」
舳螺としては透から引き剥がせればそれで良かったのだろう。しかし予想外に舳螺が懐かれたこの状況をどうすればいいのかをいろはに相談にきたのだった。
「二度と目の前に現れない様にすれば良いんじゃねえの?」
「酷い!?いろっちってば冷たすぎます!ここはあーしと旦那様、奥様の三人で結ばれるのが最適解ですよね!?あ!勿論籍をいせるのは旦那様と奥様です!あーしは召使というか、メイドというか、アシスタントというか妹というか。旦那様と奥様がドスケベ出来る相手であれば何でも」
「うむ。いろはの言う通りにするのが一番かもな」
とても女の子がしてはいけない下品な顔で舳螺へ悪魔の囁きをしてきた瑠美に対して舳螺は決意が固まった様だ。
「まっ!待って下さいごめんなさい!あーしが悪かったです!!!分かりました!旦那様と奥様とドスケベしたいという欲望は一旦抑えます!」
「一旦じゃダメだしどうせ抑えられないだろうが」
「いろっちはどっちの味方ですか!?まずはお友達からの関係を迫ってるんですから今!」
瑠美の言葉に一言付け加えてくるいろはを恨めしそうに瑠美が睨みつける。まず友達の関係とか言っている時点で信用できない。そしていろはは百パーセント舳螺の味方である。
「う、うむ。友達というのならば」
「チョロすぎんだろへっちゃん!!?友達なら私達がいるからこれ以上はいらんだろ!?」
「友は多い方がいい。その方がお互い助け合えるだろう?それが両親の教えだ」
舳螺の父親からの言葉と母親からの言葉ではまるっきり意味が違っていそうだが、それを訂正する勇気はいろはにはない。勇気というか、色々ない。
「やったー!!!それじゃあまずはお友達の証にドスケベベロチューを!!」
「断る」
瑠美が舌を犬の様に出して舳螺の美しい唇に迫るが、瑠美の顔面に舳螺の右ストレートがクリーンヒットして瑠美が吹き飛んだ。
「そこはチョロくないんだなぁ」
「当然だ。この体は隅から隅までダーリンの物だ。友になったからと言って瑠美に触らせるつもりはない」
「ちなみにさ、私でもダメか?」
「何で行けると思うんですか!?さっきあーしが吹き飛んだの見てなかったんですか!?」
いろはが手をわきわきと握りながら舳螺に近づこうとすると背後から瑠美の声が聞こえてきた。しかしいろはは止まらない。
「私とは五十話近くの付き合いに何だろ?それなら私ならおっぱい触ってもいいんじゃ」
「ダメに決まっているだろう」
いろはも軽々と吹き飛ばされた。そして瑠美の隣に寝転がった。
「と、とりあえず防衛は出来そうだし。友達なら友達でいいんじゃねえの?なんかあったらへっちゃんの父ちゃんに頼ればいいしよ」
「そうしようか。だが、ダーリンに手を出すのは許さんぞ」
「はぃぃぃい!流川瑠美!誠心誠意旦那様と奥様に愛を誓う事を誓いまぁぁぁす!!!」
「こいつ人の話聞いてねえな」
ドヘンタイ両刀女、流川瑠美が仲間になった!
「恋敵とは違くね?どっちかというと、何?」
「知らないのだわ!?」
<五十二限目 流川瑠美>
ある日、いろはの元に一通のラインが届いた。
「おん?」
ラインは舳螺からのものでその内容はと言うと話したい事があるので時間を作って欲しいというものだった。
「嫌だなー!?!?」
舳螺がいろはを頼ってくる事など滅多にないのでいろはとて無論舳螺の力になってあげたい。しかし、これはキツイ。理由は簡単。舳螺が話したいことの予想がつくからだ。
「絶対るっちゃんの事じゃねえか」
流川瑠美。いろは達の後輩の少女だが、問題はそこではない。彼女は舳螺の婚約者、戸部透に一夜を共にして、後妻でもいいから透と共にいたいと狂った事を言い出したのだ。舳螺としては当然瑠美は目の上のタンコブであるだろう。
「かといって放置も目覚めが悪りぃし、ろっちゃんとかも連れてくと話がややこしくなるしデカくなるよなぁ」
この三角関係をいろはの友人達はまだ誰も知らない。そしてこれはいくら考えなしのいろはですら無闇に人に話すことではないと思う。ならば舳螺の問いに対する回答は。
<嫌だけど了解>
これに尽きる。すると<嫌なら構わない。迷惑をかけたな>と返信が返ってきたので<私にも責任あるから責任を取らせろ!待ってるからな!!>と返信する。舳螺のこういうところが舳螺の長所であり短所だと思いながらもいろはは重い腰を上げて相談場所へ向かった。
「お、来た」
待ち合わせ場所は滅多に人が来ない公園。学校でこの話をするのは避けたいが人目のないところといういいチョイスだ。そこへいろはは先についていた。
「待たせたな」
「いいけど珍しいな。へっちゃんが遅刻な、ん、て?」
いろははスマホから目を離し舳螺の方を向く。そしてそれと同時に声が止まっていき、疑問符が浮かんだ。今自分が見ている世界が現実かどうか分からなくなったのだ。何故なら。
「でへへへへへへぇ。奥様ぁぁ。あーしとちゅーしませんかぁぁ?絶対に後悔はさせませんからあぁぁ」
何とも情けないだらけきった顔をした瑠美が舳螺の腕に張り付いていたからだ。
「説明書求む」
「元よりそのつもりだ」
話は遡り、舳螺と瑠美の二度目の邂逅の場面へと至る。
「さて、それでは再度話をさせてもらおう」
いろはが遭遇した日、正確に言えば前回の話から二日後。舳螺は瑠美に話をつけるべく二人で会っていた。舳螺としては透から引き剥がす為。瑠美は何とか舳螺に取り入る為だ。
(相変わらずこの人怖ァァ!!だけど、勝機はある!放つ圧は怖過ぎるけれどきっとこの人は押しに弱い。それに碌に喧嘩もした事なさそうだから話の付け所もこちらから用意してあげればコロっと乗ってきそうだし。旦那様の隣にいれさえすればこの人を出し抜いてドスケベするなんて容易!)
「聞いているのか?」
「あぁ、すみません。何の話でし、たっ、け?」
舳螺が顔を覗き込んできた事に驚きながらもそこで初めて舳螺と目が合う。敵を心配するとはお優しい事だ。などと、瑠美は思えなかった。
(何なの、この人)
瑠美は前回の話では透しか見ていなかった。正確に言えばいろはと舳螺の存在は認知していたけれど顔などはほとんど見ていなかった。透しか見ていなかった。故に、流川瑠美は初めてここで蛇塚舳螺を見たのだ。
「っっっ!」
透き通った髪、宝石を思わせる瞳、手入れされた肌荒れ一つない肌。艶のある唇、引き締まったウエスト、魅力しかない太もも。それより何より、一番目を引いたのは勿論。
「デカすぎんだろ」
そう、デカ過ぎるスイカだ。あまりにもデカい。男の、そして女の夢が詰まりまくったそれに瑠美は一瞬で心を奪われた。
「しませんか?」
「ん?何だ?」
「今からあーしとドスケベしませんか」
瑠美は鼻血をドバドバと垂らしながらギンギンに血走った瞳でそんな事を口にした。
そして、話は元に戻る。
「そんな訳であーしは気づいたんです!奥様とドスケベしたいと!!!」
「マジかよ。遂に女の追加戦士が来ちまった!!!」
追加戦士とは本能寺、透、莉里斗で構成されるヒーロー。変態戦隊エロインジャーの追加戦士の事である。
「何の話か分かりませんけどスーパーヒーローならピンク枠があーしですかね!?」
「いや、お前はピンク枠じゃないだろ。黄色、緑とか?」
「酷い!あーしみたいな可愛い子そうそういないですよ!?」
瑠美が何か口走ってきたのでいろはは黙って舳螺を指差した。
「負けました」
「さっきから何の話をしているんだお前達は」
即自身の敗北を宣言した瑠美に舳螺が呆れる。いろはと瑠美は気が合うのか舳螺の分からない話をペラペラと話し出す。
「それで?へっちゃんはどうしたいんだよ?」
「どうすればいいのか分からないんだ」
舳螺としては透から引き剥がせればそれで良かったのだろう。しかし予想外に舳螺が懐かれたこの状況をどうすればいいのかをいろはに相談にきたのだった。
「二度と目の前に現れない様にすれば良いんじゃねえの?」
「酷い!?いろっちってば冷たすぎます!ここはあーしと旦那様、奥様の三人で結ばれるのが最適解ですよね!?あ!勿論籍をいせるのは旦那様と奥様です!あーしは召使というか、メイドというか、アシスタントというか妹というか。旦那様と奥様がドスケベ出来る相手であれば何でも」
「うむ。いろはの言う通りにするのが一番かもな」
とても女の子がしてはいけない下品な顔で舳螺へ悪魔の囁きをしてきた瑠美に対して舳螺は決意が固まった様だ。
「まっ!待って下さいごめんなさい!あーしが悪かったです!!!分かりました!旦那様と奥様とドスケベしたいという欲望は一旦抑えます!」
「一旦じゃダメだしどうせ抑えられないだろうが」
「いろっちはどっちの味方ですか!?まずはお友達からの関係を迫ってるんですから今!」
瑠美の言葉に一言付け加えてくるいろはを恨めしそうに瑠美が睨みつける。まず友達の関係とか言っている時点で信用できない。そしていろはは百パーセント舳螺の味方である。
「う、うむ。友達というのならば」
「チョロすぎんだろへっちゃん!!?友達なら私達がいるからこれ以上はいらんだろ!?」
「友は多い方がいい。その方がお互い助け合えるだろう?それが両親の教えだ」
舳螺の父親からの言葉と母親からの言葉ではまるっきり意味が違っていそうだが、それを訂正する勇気はいろはにはない。勇気というか、色々ない。
「やったー!!!それじゃあまずはお友達の証にドスケベベロチューを!!」
「断る」
瑠美が舌を犬の様に出して舳螺の美しい唇に迫るが、瑠美の顔面に舳螺の右ストレートがクリーンヒットして瑠美が吹き飛んだ。
「そこはチョロくないんだなぁ」
「当然だ。この体は隅から隅までダーリンの物だ。友になったからと言って瑠美に触らせるつもりはない」
「ちなみにさ、私でもダメか?」
「何で行けると思うんですか!?さっきあーしが吹き飛んだの見てなかったんですか!?」
いろはが手をわきわきと握りながら舳螺に近づこうとすると背後から瑠美の声が聞こえてきた。しかしいろはは止まらない。
「私とは五十話近くの付き合いに何だろ?それなら私ならおっぱい触ってもいいんじゃ」
「ダメに決まっているだろう」
いろはも軽々と吹き飛ばされた。そして瑠美の隣に寝転がった。
「と、とりあえず防衛は出来そうだし。友達なら友達でいいんじゃねえの?なんかあったらへっちゃんの父ちゃんに頼ればいいしよ」
「そうしようか。だが、ダーリンに手を出すのは許さんぞ」
「はぃぃぃい!流川瑠美!誠心誠意旦那様と奥様に愛を誓う事を誓いまぁぁぁす!!!」
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