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忘れなければいけない記憶
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「想、喜べ。『So Cool』が今週の売り上げチャートで、アルバムランキングトップになったぞ」
スタジオで曲を作っていた想は、嬉しそうにやって来た本田に「は?」と真顔で返した。
「おいおい、なにをとぼけた反応してんだ。嬉しくないのか?」
「え……、ああ。アルバムの売り上げですね」
「そうだ。あとピアノの楽譜本も、販売店で軒並み完売してる」
「そうですか」
どこか他人事のように呟き、想は視線を落とした。
もちろん、自分が作った曲が認められて売れるのは、嬉しいしありがたい。
だが想は、どうしても素直には喜べなかった。
なぜなら、売り出される過程で自分の意図しない手が加えられていたから。
まずは『So Cool』というアルバム名をつけられたこと。
最初に聞いた時は、なにがどうクールなんだ?と思った。
「Sou Kurusuとかけてるんだ。お前の名字は公表してないから誰も気づかないけど、まあ、遊び心ってやつだよ」
そう言って本田が笑っても、想は笑えなかった。
自分の曲は流行りとは無関係の、シンプルで人間味をさらけ出したような曲。
クールというイメージではないし、そんな軽くてキャッチーなタイトルは、そぐわない気がした。
アルバムのデザインも妙にかっこつけた印象で違和感しかなかったが、口を挟むべきではないとこらえた。
ピアノの楽譜にしてもそうだ。
作曲したのは自分だが、編曲者の手で勝手にアレンジされてしまった。
こだわって作った部分も、あっさり書き換えられている。
これでいいか?と聞かれることもなく、気づいたら本になっていた。
極めつけは、大きな会場でのコンサート。
マイクを通した音がどう反響するかわからないような会場は嫌だと渋ったが、そんな考えでどうすると一喝され、渋々了承した。
メディアに取り上げられ、注目を集めたと本田は喜んだが、顔がどうとか俳優の誰に似ているとか、音楽とは関係のないことが話題になった。
それに曲の一部が数秒だけ切り取られて、何度も繰り返しテレビで放送されるのも、想には耐え難かった。
(違う、俺が届けたい音楽はそうじゃない。真っ直ぐに生の音を聴かせたい。その空間の雰囲気を丸ごと呑み込んで、聴いてくれる人を巻き込んで、一緒にその場限りの音楽を創り上げたいんだ。そう、あの夜みたいに)
バーでの演奏を思い出す。
あの時の観客の盛り上がりと一体感。
ダイレクトに返ってくる熱い反応。
そして、心に真っ直ぐに響いてきたと感激してくれた小夜のことを。
だが、あんな夜はもう二度と来ないだろう。
奇跡のような、ブルームーンの一夜。
早く忘れて、これからは現実に目を向けていかなければ。
(今の俺は甘い考えだとわかってる。音楽で食っていくには、これくらいの戦略は当然だ。むしろ本田さんには感謝しなければ)
デビュー前の自分を見い出し、一緒に夢を掴もうと励ましてくれた本田は、八年かけて自分をここまで育ててくれた恩人なのだから。
彼がいてくれるからこその自分だ。
そう己に言い聞かせた。
(彼女のこともそうだ。もう二度と会えないし、会うべきでもない。忘れるしかないんだ)
右手を開いてじっと見つめる。
あの夜、確かにこの手で抱いた小夜の温もりが残っている気がした。
それを振り切るように、想はグッと手を握りしめる。
「じゃあな、想。スケジュールが決まったらまた連絡する」
そう言ってスタジオを出て行こうとした本田は、そうだ、となにかを思い出したように立ち止まった。
「想。この間のアリーナコンサート最終日、打ち上げにも参加しないでさっさと帰っただろう。どこに行ってた? まさか女とデートじゃないだろうな」
アリーナコンサートの最終日と言えば、まさにあの日だ。
小夜の代役でバーで演奏したブルームーンの夜。
「別に、そんなんじゃないですよ」
「そうか。まあ、お前が硬派なのはよく知ってるけど、今は大事な時期なんだ。くれぐれもスキャンダルには気をつけてくれ」
「わかりました」
「じゃあな」
片手を挙げてから、本田は今度こそ立ち去った。
残された想は防音のスタジオで一人、ぼんやりと考える。
次の曲をそろそろ書くようにと本田に言われていた。
言われたからと言ってすぐにサラサラと書けるほど、自分は天才ではない。
だがこれも音楽で食べていくには必要なことだった。
なんとか頭の中にイメージを思い浮かべようとするが、上手くいかない。
そもそも曲は、机に向かっている時ではなく、ふとした日常の中でひらめきのように降ってくることが多い。
少なくとも自分はそういうタイプだと想は思っていた。
それに自分が書きたい曲、イコール売れる曲でもない。
「流行りとか、若者が好きそうな感じで書いてくれよ。サビが癖のある感じで耳に残って、なんならちょっと振り付けして踊れるやつ」
そう本田に言われた時は、頭を抱えそうになった。
(確かに今、そういう曲が流行ってるもんな。それに寄せて書いてみるか)
己の感情は切り離し、まるでデータ分析のように耳に残りやすい旋律や、ノリのいいリズムを考えていく。
(いやー、なんか中途半端。面白くもなんともない。CMソングとか考える人、天才だな)
四苦八苦しながら、なんとか一曲書き終えた。
だが達成感よりは疲労感の方が強い。
本当にいいものが書ける時は、まるで音楽の神様から力を注いでもらったように、パーッと頭の中にメロディが流れ始める。
それを自分の感情のままに膨らませ、命を与えるように紡いでいくのだ。
そうやって生まれた曲は、もはや自分の一部とさえ思える。
(久しぶりにそういう感覚で書きたい)
ふとそう思い、気持ちを開放して目をつむる。
心に浮かぶものはなにか。
今、自分が感情のままに書きたいものとは?
(……セレナーデ。あの夜に想いを馳せた小夜曲)
忘れなければと思ったばかりだというのに、どうしても忘れられなかった。
◇
「うーん……」
二週間後にようやく入荷してきた想のピアノ楽譜本を手に、小夜は難しい顔で考え込んでいた。
「どうかしたの? 小夜」
店長に声をかけられてハッとする。
「あ、いえ。なんでもありません。すぐに陳列しますね」
「うん、お願い。また飛ぶように売れるわよー」
嬉しそうな店長に小夜も笑顔を返してから、本を持てるだけ抱えてポップスの棚に向かう。
一番目立つところに平積みし、数冊棚に並べた。
「これでよしっと」
そしてもう一度考え込む。
(どうしよう、買いたい。でもだめ。忘れなきゃ)
さっきからその堂々巡りをしていた。
あの想が作曲したなら、どれも素敵な曲に違いない。
先日軽く弾いてみた二曲も、メロディラインが綺麗な曲だった。
それに彼はシンガーソングライターだという。
バーではピアノ演奏だけだったが、歌も歌えるのだ。
(話す声もいい声だったもんなあ。低くて艶っぽくてよく響いて。あの声で歌ったら、きっと……。いやいや、だからだめだって)
うっとりしては、真顔に戻って首を振る。
その繰り返しに、店長は怪訝そうに小夜に尋ねた。
「ねえ、どうかしたの? 小夜。そんなに想が気になるなら、曲を聴いてみたら?」
「いえ、それはやっちゃいけないことなので」
「は? どういうこと?」
「私だけのマイルールなんです。気にしないでください」
その時、若い女性客が「So Cool 入荷しましたかー?」と聞いてきた。
「はい、ございますよ。こちらです」
「あった! よかったー」
嬉しそうに胸に抱える女性に微笑んで、小夜はレジへと案内した。
スタジオで曲を作っていた想は、嬉しそうにやって来た本田に「は?」と真顔で返した。
「おいおい、なにをとぼけた反応してんだ。嬉しくないのか?」
「え……、ああ。アルバムの売り上げですね」
「そうだ。あとピアノの楽譜本も、販売店で軒並み完売してる」
「そうですか」
どこか他人事のように呟き、想は視線を落とした。
もちろん、自分が作った曲が認められて売れるのは、嬉しいしありがたい。
だが想は、どうしても素直には喜べなかった。
なぜなら、売り出される過程で自分の意図しない手が加えられていたから。
まずは『So Cool』というアルバム名をつけられたこと。
最初に聞いた時は、なにがどうクールなんだ?と思った。
「Sou Kurusuとかけてるんだ。お前の名字は公表してないから誰も気づかないけど、まあ、遊び心ってやつだよ」
そう言って本田が笑っても、想は笑えなかった。
自分の曲は流行りとは無関係の、シンプルで人間味をさらけ出したような曲。
クールというイメージではないし、そんな軽くてキャッチーなタイトルは、そぐわない気がした。
アルバムのデザインも妙にかっこつけた印象で違和感しかなかったが、口を挟むべきではないとこらえた。
ピアノの楽譜にしてもそうだ。
作曲したのは自分だが、編曲者の手で勝手にアレンジされてしまった。
こだわって作った部分も、あっさり書き換えられている。
これでいいか?と聞かれることもなく、気づいたら本になっていた。
極めつけは、大きな会場でのコンサート。
マイクを通した音がどう反響するかわからないような会場は嫌だと渋ったが、そんな考えでどうすると一喝され、渋々了承した。
メディアに取り上げられ、注目を集めたと本田は喜んだが、顔がどうとか俳優の誰に似ているとか、音楽とは関係のないことが話題になった。
それに曲の一部が数秒だけ切り取られて、何度も繰り返しテレビで放送されるのも、想には耐え難かった。
(違う、俺が届けたい音楽はそうじゃない。真っ直ぐに生の音を聴かせたい。その空間の雰囲気を丸ごと呑み込んで、聴いてくれる人を巻き込んで、一緒にその場限りの音楽を創り上げたいんだ。そう、あの夜みたいに)
バーでの演奏を思い出す。
あの時の観客の盛り上がりと一体感。
ダイレクトに返ってくる熱い反応。
そして、心に真っ直ぐに響いてきたと感激してくれた小夜のことを。
だが、あんな夜はもう二度と来ないだろう。
奇跡のような、ブルームーンの一夜。
早く忘れて、これからは現実に目を向けていかなければ。
(今の俺は甘い考えだとわかってる。音楽で食っていくには、これくらいの戦略は当然だ。むしろ本田さんには感謝しなければ)
デビュー前の自分を見い出し、一緒に夢を掴もうと励ましてくれた本田は、八年かけて自分をここまで育ててくれた恩人なのだから。
彼がいてくれるからこその自分だ。
そう己に言い聞かせた。
(彼女のこともそうだ。もう二度と会えないし、会うべきでもない。忘れるしかないんだ)
右手を開いてじっと見つめる。
あの夜、確かにこの手で抱いた小夜の温もりが残っている気がした。
それを振り切るように、想はグッと手を握りしめる。
「じゃあな、想。スケジュールが決まったらまた連絡する」
そう言ってスタジオを出て行こうとした本田は、そうだ、となにかを思い出したように立ち止まった。
「想。この間のアリーナコンサート最終日、打ち上げにも参加しないでさっさと帰っただろう。どこに行ってた? まさか女とデートじゃないだろうな」
アリーナコンサートの最終日と言えば、まさにあの日だ。
小夜の代役でバーで演奏したブルームーンの夜。
「別に、そんなんじゃないですよ」
「そうか。まあ、お前が硬派なのはよく知ってるけど、今は大事な時期なんだ。くれぐれもスキャンダルには気をつけてくれ」
「わかりました」
「じゃあな」
片手を挙げてから、本田は今度こそ立ち去った。
残された想は防音のスタジオで一人、ぼんやりと考える。
次の曲をそろそろ書くようにと本田に言われていた。
言われたからと言ってすぐにサラサラと書けるほど、自分は天才ではない。
だがこれも音楽で食べていくには必要なことだった。
なんとか頭の中にイメージを思い浮かべようとするが、上手くいかない。
そもそも曲は、机に向かっている時ではなく、ふとした日常の中でひらめきのように降ってくることが多い。
少なくとも自分はそういうタイプだと想は思っていた。
それに自分が書きたい曲、イコール売れる曲でもない。
「流行りとか、若者が好きそうな感じで書いてくれよ。サビが癖のある感じで耳に残って、なんならちょっと振り付けして踊れるやつ」
そう本田に言われた時は、頭を抱えそうになった。
(確かに今、そういう曲が流行ってるもんな。それに寄せて書いてみるか)
己の感情は切り離し、まるでデータ分析のように耳に残りやすい旋律や、ノリのいいリズムを考えていく。
(いやー、なんか中途半端。面白くもなんともない。CMソングとか考える人、天才だな)
四苦八苦しながら、なんとか一曲書き終えた。
だが達成感よりは疲労感の方が強い。
本当にいいものが書ける時は、まるで音楽の神様から力を注いでもらったように、パーッと頭の中にメロディが流れ始める。
それを自分の感情のままに膨らませ、命を与えるように紡いでいくのだ。
そうやって生まれた曲は、もはや自分の一部とさえ思える。
(久しぶりにそういう感覚で書きたい)
ふとそう思い、気持ちを開放して目をつむる。
心に浮かぶものはなにか。
今、自分が感情のままに書きたいものとは?
(……セレナーデ。あの夜に想いを馳せた小夜曲)
忘れなければと思ったばかりだというのに、どうしても忘れられなかった。
◇
「うーん……」
二週間後にようやく入荷してきた想のピアノ楽譜本を手に、小夜は難しい顔で考え込んでいた。
「どうかしたの? 小夜」
店長に声をかけられてハッとする。
「あ、いえ。なんでもありません。すぐに陳列しますね」
「うん、お願い。また飛ぶように売れるわよー」
嬉しそうな店長に小夜も笑顔を返してから、本を持てるだけ抱えてポップスの棚に向かう。
一番目立つところに平積みし、数冊棚に並べた。
「これでよしっと」
そしてもう一度考え込む。
(どうしよう、買いたい。でもだめ。忘れなきゃ)
さっきからその堂々巡りをしていた。
あの想が作曲したなら、どれも素敵な曲に違いない。
先日軽く弾いてみた二曲も、メロディラインが綺麗な曲だった。
それに彼はシンガーソングライターだという。
バーではピアノ演奏だけだったが、歌も歌えるのだ。
(話す声もいい声だったもんなあ。低くて艶っぽくてよく響いて。あの声で歌ったら、きっと……。いやいや、だからだめだって)
うっとりしては、真顔に戻って首を振る。
その繰り返しに、店長は怪訝そうに小夜に尋ねた。
「ねえ、どうかしたの? 小夜。そんなに想が気になるなら、曲を聴いてみたら?」
「いえ、それはやっちゃいけないことなので」
「は? どういうこと?」
「私だけのマイルールなんです。気にしないでください」
その時、若い女性客が「So Cool 入荷しましたかー?」と聞いてきた。
「はい、ございますよ。こちらです」
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