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コンペと縁談
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社内合同ミーティングを経て、いよいよ湾岸エリアの用地取得に向けたコンペの日が迫ってきた。
翔に社長秘書に戻るように言われた芹奈は、手伝いたくても手伝えない。
ヤキモキしながらも、成功を祈るしかなかった。
そしていよいよコンペ当日。
秘書室で何度も持ち物を確認する村尾を、芹奈も横から見守った。
「じゃあ、行ってくる」
「うん。行ってらっしゃい!」
思いを託すように、芹奈は村尾を見送った。
仕事中も、何度も時計を見上げては、ソワソワと落ち着かない。
夕方になってようやく戻ってきた村尾に、「どうだった!?」と秘書室の皆で詰め寄る。
「ああ、手応えは良かったよ。他の企業のプレゼンは知らないけど、多分いけると思う。なんたって、副社長のカリスマ性が凄かったからな。もう会議室の全員が聞き惚れてた」
すると菜緒が「想像つくー!」と頬に手を当ててうっとりした。
「もう、『この人なら信じられる。この人についていきたい』って気にさせられるんですよね、副社長って」
「そうだな、同性の俺も惚れ惚れした。それにみんなの作ってくれた資料も素晴らしかった。とにかくあとは、信じて結果を待とう」
「はい!」
村尾の力強い言葉に、皆も大きく頷く。
そして3日後。
無事に吉報が届いた。
◇
「いやー、よくやった!でかしたぞ、翔」
社長室に報告に来た翔を、社長は笑顔で労う。
「帰国してすぐだからさすがに厳しいかと思っていたが、見事にやってのけたな。これでお前の副社長の地位を疑問視する声もなくなる。これから更に忙しくなるが、引き続き頼んだぞ」
「はい、一層気を引き締めて尽力します」
キリッとした表情の翔を、芹奈も良かったと見つめる。
「それでな、翔」
急に口調を変えた社長を、ん?と芹奈は振り返る。
「これからはプロジェクトチームが主に仕事を進めていくことになる。お前も少しは気持ちと時間に余裕が出来ただろう?近々、私と一緒に食事会に行って欲しいんだ」
「食事会、ですか?それはどういった?」
「ほら、お前も知ってるだろ?岩沢設計の社長が、是非ともお前と一席設けたいとな」
「それは業務のお話を、ということですか?」
「あー、いや。今回は仕事の話は抜きだ。先方のお嬢さんも同席されるそうだからな」
はあ……と小さく翔はため息をつく。
「つまり、縁談ですか?」
「いやいや、そんな!まだそこまではな。ほんのちょっと、軽く挨拶するだけだ。ま、そこからあとは若い人同士で話してくれればいいんじゃないか?っていう、そういう感じの席だ」
「それを世間では縁談と呼びます」
「あ、そうか?それならそうだな。あはは!」
視線を落として話を聞いていた芹奈は、チラリと翔の様子をうかがう。
それとなく助け舟を出した方がいいだろうか?と思っていると、翔は観念したように頷いた。
「分かりました。伺います」
「おお!そうか。それなら早速、スケジュールを確認しておくよ。里見くん」
芹奈は姿勢を正して「はい」と返事をする。
「岩沢社長の秘書と相談して、日程を決めてくれるか?先方はなるべく早くとおっしゃっていた。場所はいつものうちのホテルの料亭で頼むよ」
「かしこまりました。直ちに」
お辞儀をして部屋を出ようとすると、「それでは私もこれで」と社長に挨拶して翔も部屋を出る。
芹奈は翔と肩を並べて廊下を進んだ。
「あの、副社長。改めまして、この度のコンペはおめでとうございました」
「ありがとう。俺も君にお礼を言うのが遅くなった。これまで君には随分助けてもらった。君のおかげでコンペを勝ち取ることが出来たんだ。本当にありがとう」
「いえ、私など何のお役にも……」
「いや。ショッピングモールのファッションショーのアイデア、すごく好評だったよ。資料も分かりやすく作ってくれたし、精神的にも支えてもらった。仕事にばかり気を遣わせてしまって悪かった。どうかこれからは、プライベートの時間を優先して欲しい」
副社長室の前まで来ると立ち止まり、翔は改めて芹奈に向き合った。
「今までありがとう」
そう言って右手を差し出す。
芹奈もそっと右手を差し出すと、翔はキュッと優しくその手を握りしめた。
「それじゃあ」
スルリと手を解き、翔は副社長室のドアを開けて姿を消す。
芹奈は解かれた右手を見つめながらしばらくその場に佇み、翔の手の温もりを思い返していた。
◇
岩沢設計の社長との食事会は、その週の金曜日の12時からと決まった。
芹奈は社長と一緒にハイヤーで、翔は村尾の運転する車でホテルへと向かう。
日本庭園が眺められる料亭の個室に着くと、芹奈と村尾は社長と翔に挨拶した。
「それでは、我々はここで」
「あ、いやいや。村尾くんも里見くんも同席してくれ」
「は?ですが……」
縁談とあらば、秘書が同席するのははばかられる。
「それがね、せっかくだから私も少し岩沢社長と仕事の話もしたいし、ご令嬢はこういう場に慣れてなくてひどく緊張しているみたいなんだ。だから同性の里見くんがいてくれた方がいいと思って」
そういうことならと、二人も末席に座った。
程なくして岩沢社長と秘書、そして艶やかな振袖姿の令嬢が緊張の面持ちで現れた。
「これはこれは、お待たせいたしました」
村尾も芹奈も岩沢社長と面識があるが、翔は初めてだった。
名刺を交換すると、岩沢社長は翔の姿に目を細める。
「いやー、噂には聞いていたがこうまでハンサムな方だとは。なあ、紗穂」
話を振られて、令嬢はうつむいたまま小さく頷く。
「ほら、翔さんにご挨拶しなさい」
促されて、令嬢は深々と頭を下げた。
「初めまして、岩沢 沙穂と申します」
「初めまして、神蔵 翔です」
たったそれだけでも、令嬢は身を固くして頬を赤く染める。
(うわ、初々しい。見てる私まで緊張してきちゃう)
芹奈も名刺を渡して挨拶した。
席に着いて乾杯しても、令嬢は顔を伏せて黙ったままだ。
(控えめで、いかにも品の良いお嬢様って感じね。えっと、今年の春に女子大を卒業したばかりの22歳だっけ?)
芹奈は料理を食べながら、そっと様子をうかがう。
翔の真正面に座っているせいか、令嬢はますます身を固くしてあまり箸をつけていない。
社長同士は仕事の話で盛り上がり、翔もそちらに気を取られているようだった。
(もう、副社長ったら。ここは男性がリードして、優しく会話してあげないと)
いつもの欧米流はどうしたのよ?と、芹奈は一人ヤキモキしていた。
◇
「それじゃあ、そろそろ行きましょうか」
料理を食べ終わると、社長はそそくさと立ち上がる。
皆でロビーまで行くと、社長は翔を振り返った。
「お前は沙穂さんとお茶でも飲んで来なさい」
そう言うと社長同士で握手を交わし、邪魔者は退散とばかりにさっさとエントランスに向かう。
連絡したハイヤーが車寄せに到着し、芹奈が開けたドアから乗り込むと、社長は村尾と芹奈に声をかけた。
「二人もこのまま残ってくれるか?何かあったらフォローを頼むよ」
「かしこまりました」
二人でお辞儀をしながら、社長の車を見送った。
「さてと。では仲人夫婦として、若いお二人を見守りに行きますか」
顔を上げた村尾がおどけたように言う。
「やだ、村尾くん。若いお二人って、副社長の方が私達より年上だよ?」
「今日の俺達は熟年夫婦だからさ。ほら、行くぞ奥さん」
「はいはい。では参りましょうかね?お父さん」
「お父さん!?妙にリアルだな、母さんや」
あはは!と笑いながら、二人でロビーに戻った。
翔に社長秘書に戻るように言われた芹奈は、手伝いたくても手伝えない。
ヤキモキしながらも、成功を祈るしかなかった。
そしていよいよコンペ当日。
秘書室で何度も持ち物を確認する村尾を、芹奈も横から見守った。
「じゃあ、行ってくる」
「うん。行ってらっしゃい!」
思いを託すように、芹奈は村尾を見送った。
仕事中も、何度も時計を見上げては、ソワソワと落ち着かない。
夕方になってようやく戻ってきた村尾に、「どうだった!?」と秘書室の皆で詰め寄る。
「ああ、手応えは良かったよ。他の企業のプレゼンは知らないけど、多分いけると思う。なんたって、副社長のカリスマ性が凄かったからな。もう会議室の全員が聞き惚れてた」
すると菜緒が「想像つくー!」と頬に手を当ててうっとりした。
「もう、『この人なら信じられる。この人についていきたい』って気にさせられるんですよね、副社長って」
「そうだな、同性の俺も惚れ惚れした。それにみんなの作ってくれた資料も素晴らしかった。とにかくあとは、信じて結果を待とう」
「はい!」
村尾の力強い言葉に、皆も大きく頷く。
そして3日後。
無事に吉報が届いた。
◇
「いやー、よくやった!でかしたぞ、翔」
社長室に報告に来た翔を、社長は笑顔で労う。
「帰国してすぐだからさすがに厳しいかと思っていたが、見事にやってのけたな。これでお前の副社長の地位を疑問視する声もなくなる。これから更に忙しくなるが、引き続き頼んだぞ」
「はい、一層気を引き締めて尽力します」
キリッとした表情の翔を、芹奈も良かったと見つめる。
「それでな、翔」
急に口調を変えた社長を、ん?と芹奈は振り返る。
「これからはプロジェクトチームが主に仕事を進めていくことになる。お前も少しは気持ちと時間に余裕が出来ただろう?近々、私と一緒に食事会に行って欲しいんだ」
「食事会、ですか?それはどういった?」
「ほら、お前も知ってるだろ?岩沢設計の社長が、是非ともお前と一席設けたいとな」
「それは業務のお話を、ということですか?」
「あー、いや。今回は仕事の話は抜きだ。先方のお嬢さんも同席されるそうだからな」
はあ……と小さく翔はため息をつく。
「つまり、縁談ですか?」
「いやいや、そんな!まだそこまではな。ほんのちょっと、軽く挨拶するだけだ。ま、そこからあとは若い人同士で話してくれればいいんじゃないか?っていう、そういう感じの席だ」
「それを世間では縁談と呼びます」
「あ、そうか?それならそうだな。あはは!」
視線を落として話を聞いていた芹奈は、チラリと翔の様子をうかがう。
それとなく助け舟を出した方がいいだろうか?と思っていると、翔は観念したように頷いた。
「分かりました。伺います」
「おお!そうか。それなら早速、スケジュールを確認しておくよ。里見くん」
芹奈は姿勢を正して「はい」と返事をする。
「岩沢社長の秘書と相談して、日程を決めてくれるか?先方はなるべく早くとおっしゃっていた。場所はいつものうちのホテルの料亭で頼むよ」
「かしこまりました。直ちに」
お辞儀をして部屋を出ようとすると、「それでは私もこれで」と社長に挨拶して翔も部屋を出る。
芹奈は翔と肩を並べて廊下を進んだ。
「あの、副社長。改めまして、この度のコンペはおめでとうございました」
「ありがとう。俺も君にお礼を言うのが遅くなった。これまで君には随分助けてもらった。君のおかげでコンペを勝ち取ることが出来たんだ。本当にありがとう」
「いえ、私など何のお役にも……」
「いや。ショッピングモールのファッションショーのアイデア、すごく好評だったよ。資料も分かりやすく作ってくれたし、精神的にも支えてもらった。仕事にばかり気を遣わせてしまって悪かった。どうかこれからは、プライベートの時間を優先して欲しい」
副社長室の前まで来ると立ち止まり、翔は改めて芹奈に向き合った。
「今までありがとう」
そう言って右手を差し出す。
芹奈もそっと右手を差し出すと、翔はキュッと優しくその手を握りしめた。
「それじゃあ」
スルリと手を解き、翔は副社長室のドアを開けて姿を消す。
芹奈は解かれた右手を見つめながらしばらくその場に佇み、翔の手の温もりを思い返していた。
◇
岩沢設計の社長との食事会は、その週の金曜日の12時からと決まった。
芹奈は社長と一緒にハイヤーで、翔は村尾の運転する車でホテルへと向かう。
日本庭園が眺められる料亭の個室に着くと、芹奈と村尾は社長と翔に挨拶した。
「それでは、我々はここで」
「あ、いやいや。村尾くんも里見くんも同席してくれ」
「は?ですが……」
縁談とあらば、秘書が同席するのははばかられる。
「それがね、せっかくだから私も少し岩沢社長と仕事の話もしたいし、ご令嬢はこういう場に慣れてなくてひどく緊張しているみたいなんだ。だから同性の里見くんがいてくれた方がいいと思って」
そういうことならと、二人も末席に座った。
程なくして岩沢社長と秘書、そして艶やかな振袖姿の令嬢が緊張の面持ちで現れた。
「これはこれは、お待たせいたしました」
村尾も芹奈も岩沢社長と面識があるが、翔は初めてだった。
名刺を交換すると、岩沢社長は翔の姿に目を細める。
「いやー、噂には聞いていたがこうまでハンサムな方だとは。なあ、紗穂」
話を振られて、令嬢はうつむいたまま小さく頷く。
「ほら、翔さんにご挨拶しなさい」
促されて、令嬢は深々と頭を下げた。
「初めまして、岩沢 沙穂と申します」
「初めまして、神蔵 翔です」
たったそれだけでも、令嬢は身を固くして頬を赤く染める。
(うわ、初々しい。見てる私まで緊張してきちゃう)
芹奈も名刺を渡して挨拶した。
席に着いて乾杯しても、令嬢は顔を伏せて黙ったままだ。
(控えめで、いかにも品の良いお嬢様って感じね。えっと、今年の春に女子大を卒業したばかりの22歳だっけ?)
芹奈は料理を食べながら、そっと様子をうかがう。
翔の真正面に座っているせいか、令嬢はますます身を固くしてあまり箸をつけていない。
社長同士は仕事の話で盛り上がり、翔もそちらに気を取られているようだった。
(もう、副社長ったら。ここは男性がリードして、優しく会話してあげないと)
いつもの欧米流はどうしたのよ?と、芹奈は一人ヤキモキしていた。
◇
「それじゃあ、そろそろ行きましょうか」
料理を食べ終わると、社長はそそくさと立ち上がる。
皆でロビーまで行くと、社長は翔を振り返った。
「お前は沙穂さんとお茶でも飲んで来なさい」
そう言うと社長同士で握手を交わし、邪魔者は退散とばかりにさっさとエントランスに向かう。
連絡したハイヤーが車寄せに到着し、芹奈が開けたドアから乗り込むと、社長は村尾と芹奈に声をかけた。
「二人もこのまま残ってくれるか?何かあったらフォローを頼むよ」
「かしこまりました」
二人でお辞儀をしながら、社長の車を見送った。
「さてと。では仲人夫婦として、若いお二人を見守りに行きますか」
顔を上げた村尾がおどけたように言う。
「やだ、村尾くん。若いお二人って、副社長の方が私達より年上だよ?」
「今日の俺達は熟年夫婦だからさ。ほら、行くぞ奥さん」
「はいはい。では参りましょうかね?お父さん」
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