43 / 44
第四十三話 幸せなデート
しおりを挟む
「はぁ……一時はどうなることかと思ったよ」
ナディア様が呼んだ兵に連れていかれる家族達を見送った私は、安心と疲れのせいで、体から一気に力が抜けた。
「はっはっはっ、本当に今回はよく頑張ったね! 本当はもっと労いの言葉をかけたいが、君達は今回の証人として、彼らについていくのだろう?」
「そうなんです。しょうがないことですけど、早く休みたいです」
今回の事件や、家族についてよく知っている私やラルフは、自警団の人達に色々と事情聴取をされるらしい。早く帰りたいけど、こればかりは仕方がない。
「シエル殿」
「ダニエル様? はい、なんでしょうか?」
「今回は、彼女達に操られて嘘のパーティーに招待し、色々とご迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳ありませんでした」
「そんな! 元々は私達の家族のいざこざですから! それにダニエル様や他の方々まで巻き込んでしまって……こちらこそ申し訳ありません!」
「私からも謝らせてくれ、シエル。私のやったことは、許されることではない」
三人が全く譲らずに謝罪をしていると、その空気を壊すようにナディア様が楽しそうに笑い始めた。
「そんな謝りあっていても仕方があるまい! 失敗など、次に活かしてしまえばいいのさ!」
「姉上の仰る通りですね。まあ……私が言えるような立場ではありませんが」
「心配ないぞ我が愛しの弟よ。生きてさえいれば、次のチャンスは無限に広がっている!だから、そんな卑下をしている暇があるなら、シエルとの輝かしい未来に向かって突き進むといい!」
ナディア様、すごく良いことを言うんだなぁ……ちょっと泣けてきちゃったよ。
「さてと、それじゃあ私達はそろそろ出発しますね」
「わかりました。今度謝罪の意を込めて、バーランド家を訪問させていただきます」
「私も、近いうちにまた屋敷にお邪魔するよ。その時に、今回のお礼と謝罪を兼ねて、良い品を持ってくる事を約束しよう」
「もう、お二人とも重く考えすぎですよ! そうだ、今度一緒にパーティーをしませんか? もちろん、謝るとか立場とか関係無しで、楽しく!」
きっかけはあれだったかもしれないけど、こうして新しい繋がりができたのなら、その繋がりを大切にしないと勿体ないよね? そう思って、提案したんだけど……。
「はい、是非やりましょう!」
「私も何とか時間を作って出席すると約束する」
「お二人とも、ありがとうございます! 日程とか場所は、追って連絡します! それじゅあ……また!」
私はマーヴィン様とダニエル様に別れを告げて、馬車に乗りこむ。いつもの様に隣にラルフが座り、前にナディア様が座った。
「ふむ、こんな所でも仲睦まじいところを見せつけてくるとは。さすがだな!」
「いつもの事をしているまでです。シエル様、お疲れでしたら、少しお眠りになられても良いですよ。ついたら起こしてさし上げます」
「うん、そうしようかな……ふぁ~……」
私は大きく欠伸をしてから、ラルフの肩に寄りかかって体の全てを預けた。すると、それを見ていたナディア様が、ニヤニヤと笑ってこちらを見ていた。
「うんうん、隠れてみるのも緊張感があっていいが、堂々と見るのも悪くない!」
「や、やっぱり魔法で隠れて見てたんですか!?」
「さあて、なんのことかわからないなぁ!」
「バレバレの嘘つかないでくださいー!」
あれだけ大きな事件があった後だというのに、私達は笑顔で賑やかな時間を過ごす。これが本当に嬉しくて、胸が暖かくなる。こんなこと、マーチャント家にいたら、絶対に味わえないことだったね。
****
家族のことで色々とバタバタしているうちに、数ヶ月の時が経った。
あれからの私は、色々と忙しなく動いている。家族のこともあるし、最近はバーランド家の人間として、社交界に出るようにもなったんだ。
三人の刑も、この数ヶ月の間で決まった。数々の違法な商売をしたお父様は死刑。お父様の手助けをし、今回の事件の主犯とされたヴィオラお姉様は終身刑。リンダも同様の罪で、誰もいない孤島に追放となった。
もちろんマーチャント家は完全に無くなってしまった。今では屋敷も無くなってしまっている。
はっきり言って、同情の余地はない。それくらい私の家族達は、やってはいけないことをたくさんやってしまったんだからね。
そうそう、今回の事件が解決したことによって、メチャクチャになっていた市場がだいぶ戻ってきたと、ナディア様が言っていたよ。
それと、社交界に行く時にユーゴ様に作ってもらったドレスを着ていたおかげか、最近仕事が凄く増えたり、一緒に働きたいって申し出る人が殺到してるそうなの! それを話している時のユーゴ様、凄く嬉しそうだったなぁ!
……まあそんなわけで、大変だけど毎日なんとか過ごしている。
「はぁ……なんか疲れたなぁ……」
自分の部屋にあるソファに体を預けながら、はふぅと変な溜息を漏らした。今日も朝から出かけていて、帰って来たらすでにもう外は暗くなっていた。
「って、疲れてる場合じゃないよね。今日の夜を空けるために、ここ数日の予定を詰めてたんだから!」
私は勢いよく立ち上がると、身だしなみがおかしくないかを確認するため、姿見の前に立った。
実は、今日はラルフの誕生日なんだ。今日の夜、それを記念して二人でデートをする約束をしているの。なんとか約束までの時間に間に合ってよかったよ。
「うん、変な所は無いね。わざわざ今日のために、ユーゴ様に作ってもらったドレスも用意したし、プレゼントの準備もできてる。よし、完璧!」
事前に準備をしていたプレゼントを持って、私は部屋を後にする。待ち合わせ場所は、屋敷の玄関だ。
「ラルフは……いたいた! って、お義母様にナディア様も?」
「やあ我が愛しの妹よ! 今日も変わらず美しいね!」
「あ、ありがとうございます。どうして二人がここに?」
「今日は二人が朝帰りになるかもしれないでしょう? だから、今のうちにラルフの誕生日をお祝いしたかったのよ」
あ、朝帰りって……お義母様ったら何を言っているの!? さすがにそんなことは、まだ無いと思うよ!
「後日、改めて誕生日パーティーをやりましょうね」
「ありがとうございます、母上。それではシエル様、行きましょうか」
「うんっ。いってきます! あ、ナディア様は覗き見をしちゃダメですからね!」
「ぐっ……は、はっはっはっ! さすがにデートを覗き見るような、無粋な真似などするはずがないじゃないか!」
「ナディア、説得力が無いわよ? 今日は一緒に溜まった書類の山を片付けましょうね」
明らかに目が泳いでいるナディア様と、呆れるように笑うお義母様にいってきますを告げてから、私はラルフと馬車に乗りこむ。
行き先は……聞いていないんだよね。本当は私が決めるべきだよね。でもラルフがどうしても行きたいところがあるらしくて……。
「ねえラルフ、どこに行くの?」
「着いてからのお楽しみです」
ラルフに寄り添いながら問いかけても、返ってくるのは予想通りの言葉だ。
ラルフってば、いつからそんなにイジワルになったんだろう。そんなことをされたら、ラルフのことを嫌いになっちゃうよ?
……ううん、そんなの嘘だよ。どんなことがあっても、私がラルフのことを嫌いになれるはずがない。
「まあどこでもいいか。こうしてラルフの誕生日に、一緒に過ごせられるだけで、私は嬉しいよ」
「私も嬉しいですよ。最近は別々に行動することが増えておりましたからね」
「そうだよ! 今日はラルフパワーを存分に貰うからね!」
「なにやら新しい力が出てきましたね。ちなみにその力の効果は?」
「え? うーん……私が元気になれるのと、ラルフへの愛情が更に増える!」
「それは最高ですね。存分に堪能してくださいませ」
「きゃ~!」
ラルフは私のことを強く抱きしめながら、私の頭を優しく撫でた。
やっぱりラルフにくっついてると、凄く幸せな気分になれる。これはラルフパワーが沢山貰えてる証拠だね!
「お話中に申し訳ございません。目的地に到着いたしました」
「あ、はーい!」
もっとこうしていたかったんだけど、御者をしている人に声をかけられちゃった。ラルフとイチャイチャしてる間に、思った以上に時間が過ぎちゃってたんだね。
「足元に気を付けてお降りください」
「ありがとうラルフ。あれ、ここって……」
ラルフの手を借りて馬車から降りると、そこは見慣れた港だった。暗い夜に静かに響く波の音が、とても心地いい。
「こちらです」
「うん。あ、小舟がある……もしかして、これに乗るの?」
「はい。あの時の約束を果たしたくて、こうしてワガママを言わせていただきました」
約束……また一緒に小舟の上でお星様とお月様を見ようって約束だよね。えへへ、覚えててくれたんだ……!
「今日は波も穏やかですし、天気も快晴です。防寒用の毛布も、万が一のための装備も整っておりますので、ご安心ください」
「大丈夫、ラルフのことを信頼してるから、全く心配なんてしてないよ!」
「ありがとうございます。ではまいりましょう」
私はさっきと同じ様にラルフの手を借りて、小舟に乗り込んだ。
ラルフと久しぶりのデート、しかも二人きりで……約束していた星空を見に行くなんて、今から楽しみすぎて胸がドキドキしちゃうよ!
ナディア様が呼んだ兵に連れていかれる家族達を見送った私は、安心と疲れのせいで、体から一気に力が抜けた。
「はっはっはっ、本当に今回はよく頑張ったね! 本当はもっと労いの言葉をかけたいが、君達は今回の証人として、彼らについていくのだろう?」
「そうなんです。しょうがないことですけど、早く休みたいです」
今回の事件や、家族についてよく知っている私やラルフは、自警団の人達に色々と事情聴取をされるらしい。早く帰りたいけど、こればかりは仕方がない。
「シエル殿」
「ダニエル様? はい、なんでしょうか?」
「今回は、彼女達に操られて嘘のパーティーに招待し、色々とご迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳ありませんでした」
「そんな! 元々は私達の家族のいざこざですから! それにダニエル様や他の方々まで巻き込んでしまって……こちらこそ申し訳ありません!」
「私からも謝らせてくれ、シエル。私のやったことは、許されることではない」
三人が全く譲らずに謝罪をしていると、その空気を壊すようにナディア様が楽しそうに笑い始めた。
「そんな謝りあっていても仕方があるまい! 失敗など、次に活かしてしまえばいいのさ!」
「姉上の仰る通りですね。まあ……私が言えるような立場ではありませんが」
「心配ないぞ我が愛しの弟よ。生きてさえいれば、次のチャンスは無限に広がっている!だから、そんな卑下をしている暇があるなら、シエルとの輝かしい未来に向かって突き進むといい!」
ナディア様、すごく良いことを言うんだなぁ……ちょっと泣けてきちゃったよ。
「さてと、それじゃあ私達はそろそろ出発しますね」
「わかりました。今度謝罪の意を込めて、バーランド家を訪問させていただきます」
「私も、近いうちにまた屋敷にお邪魔するよ。その時に、今回のお礼と謝罪を兼ねて、良い品を持ってくる事を約束しよう」
「もう、お二人とも重く考えすぎですよ! そうだ、今度一緒にパーティーをしませんか? もちろん、謝るとか立場とか関係無しで、楽しく!」
きっかけはあれだったかもしれないけど、こうして新しい繋がりができたのなら、その繋がりを大切にしないと勿体ないよね? そう思って、提案したんだけど……。
「はい、是非やりましょう!」
「私も何とか時間を作って出席すると約束する」
「お二人とも、ありがとうございます! 日程とか場所は、追って連絡します! それじゅあ……また!」
私はマーヴィン様とダニエル様に別れを告げて、馬車に乗りこむ。いつもの様に隣にラルフが座り、前にナディア様が座った。
「ふむ、こんな所でも仲睦まじいところを見せつけてくるとは。さすがだな!」
「いつもの事をしているまでです。シエル様、お疲れでしたら、少しお眠りになられても良いですよ。ついたら起こしてさし上げます」
「うん、そうしようかな……ふぁ~……」
私は大きく欠伸をしてから、ラルフの肩に寄りかかって体の全てを預けた。すると、それを見ていたナディア様が、ニヤニヤと笑ってこちらを見ていた。
「うんうん、隠れてみるのも緊張感があっていいが、堂々と見るのも悪くない!」
「や、やっぱり魔法で隠れて見てたんですか!?」
「さあて、なんのことかわからないなぁ!」
「バレバレの嘘つかないでくださいー!」
あれだけ大きな事件があった後だというのに、私達は笑顔で賑やかな時間を過ごす。これが本当に嬉しくて、胸が暖かくなる。こんなこと、マーチャント家にいたら、絶対に味わえないことだったね。
****
家族のことで色々とバタバタしているうちに、数ヶ月の時が経った。
あれからの私は、色々と忙しなく動いている。家族のこともあるし、最近はバーランド家の人間として、社交界に出るようにもなったんだ。
三人の刑も、この数ヶ月の間で決まった。数々の違法な商売をしたお父様は死刑。お父様の手助けをし、今回の事件の主犯とされたヴィオラお姉様は終身刑。リンダも同様の罪で、誰もいない孤島に追放となった。
もちろんマーチャント家は完全に無くなってしまった。今では屋敷も無くなってしまっている。
はっきり言って、同情の余地はない。それくらい私の家族達は、やってはいけないことをたくさんやってしまったんだからね。
そうそう、今回の事件が解決したことによって、メチャクチャになっていた市場がだいぶ戻ってきたと、ナディア様が言っていたよ。
それと、社交界に行く時にユーゴ様に作ってもらったドレスを着ていたおかげか、最近仕事が凄く増えたり、一緒に働きたいって申し出る人が殺到してるそうなの! それを話している時のユーゴ様、凄く嬉しそうだったなぁ!
……まあそんなわけで、大変だけど毎日なんとか過ごしている。
「はぁ……なんか疲れたなぁ……」
自分の部屋にあるソファに体を預けながら、はふぅと変な溜息を漏らした。今日も朝から出かけていて、帰って来たらすでにもう外は暗くなっていた。
「って、疲れてる場合じゃないよね。今日の夜を空けるために、ここ数日の予定を詰めてたんだから!」
私は勢いよく立ち上がると、身だしなみがおかしくないかを確認するため、姿見の前に立った。
実は、今日はラルフの誕生日なんだ。今日の夜、それを記念して二人でデートをする約束をしているの。なんとか約束までの時間に間に合ってよかったよ。
「うん、変な所は無いね。わざわざ今日のために、ユーゴ様に作ってもらったドレスも用意したし、プレゼントの準備もできてる。よし、完璧!」
事前に準備をしていたプレゼントを持って、私は部屋を後にする。待ち合わせ場所は、屋敷の玄関だ。
「ラルフは……いたいた! って、お義母様にナディア様も?」
「やあ我が愛しの妹よ! 今日も変わらず美しいね!」
「あ、ありがとうございます。どうして二人がここに?」
「今日は二人が朝帰りになるかもしれないでしょう? だから、今のうちにラルフの誕生日をお祝いしたかったのよ」
あ、朝帰りって……お義母様ったら何を言っているの!? さすがにそんなことは、まだ無いと思うよ!
「後日、改めて誕生日パーティーをやりましょうね」
「ありがとうございます、母上。それではシエル様、行きましょうか」
「うんっ。いってきます! あ、ナディア様は覗き見をしちゃダメですからね!」
「ぐっ……は、はっはっはっ! さすがにデートを覗き見るような、無粋な真似などするはずがないじゃないか!」
「ナディア、説得力が無いわよ? 今日は一緒に溜まった書類の山を片付けましょうね」
明らかに目が泳いでいるナディア様と、呆れるように笑うお義母様にいってきますを告げてから、私はラルフと馬車に乗りこむ。
行き先は……聞いていないんだよね。本当は私が決めるべきだよね。でもラルフがどうしても行きたいところがあるらしくて……。
「ねえラルフ、どこに行くの?」
「着いてからのお楽しみです」
ラルフに寄り添いながら問いかけても、返ってくるのは予想通りの言葉だ。
ラルフってば、いつからそんなにイジワルになったんだろう。そんなことをされたら、ラルフのことを嫌いになっちゃうよ?
……ううん、そんなの嘘だよ。どんなことがあっても、私がラルフのことを嫌いになれるはずがない。
「まあどこでもいいか。こうしてラルフの誕生日に、一緒に過ごせられるだけで、私は嬉しいよ」
「私も嬉しいですよ。最近は別々に行動することが増えておりましたからね」
「そうだよ! 今日はラルフパワーを存分に貰うからね!」
「なにやら新しい力が出てきましたね。ちなみにその力の効果は?」
「え? うーん……私が元気になれるのと、ラルフへの愛情が更に増える!」
「それは最高ですね。存分に堪能してくださいませ」
「きゃ~!」
ラルフは私のことを強く抱きしめながら、私の頭を優しく撫でた。
やっぱりラルフにくっついてると、凄く幸せな気分になれる。これはラルフパワーが沢山貰えてる証拠だね!
「お話中に申し訳ございません。目的地に到着いたしました」
「あ、はーい!」
もっとこうしていたかったんだけど、御者をしている人に声をかけられちゃった。ラルフとイチャイチャしてる間に、思った以上に時間が過ぎちゃってたんだね。
「足元に気を付けてお降りください」
「ありがとうラルフ。あれ、ここって……」
ラルフの手を借りて馬車から降りると、そこは見慣れた港だった。暗い夜に静かに響く波の音が、とても心地いい。
「こちらです」
「うん。あ、小舟がある……もしかして、これに乗るの?」
「はい。あの時の約束を果たしたくて、こうしてワガママを言わせていただきました」
約束……また一緒に小舟の上でお星様とお月様を見ようって約束だよね。えへへ、覚えててくれたんだ……!
「今日は波も穏やかですし、天気も快晴です。防寒用の毛布も、万が一のための装備も整っておりますので、ご安心ください」
「大丈夫、ラルフのことを信頼してるから、全く心配なんてしてないよ!」
「ありがとうございます。ではまいりましょう」
私はさっきと同じ様にラルフの手を借りて、小舟に乗り込んだ。
ラルフと久しぶりのデート、しかも二人きりで……約束していた星空を見に行くなんて、今から楽しみすぎて胸がドキドキしちゃうよ!
151
あなたにおすすめの小説
婚約者を譲れと姉に「お願い」されました。代わりに軍人侯爵との結婚を押し付けられましたが、私は形だけの妻のようです。
ナナカ
恋愛
メリオス伯爵の次女エレナは、幼い頃から姉アルチーナに振り回されてきた。そんな姉に婚約者ロエルを譲れと言われる。さらに自分の代わりに結婚しろとまで言い出した。結婚相手は貴族たちが成り上がりと侮蔑する軍人侯爵。伯爵家との縁組が目的だからか、エレナに入れ替わった結婚も承諾する。
こうして、ほとんど顔を合わせることない別居生活が始まった。冷め切った関係になるかと思われたが、年の離れた侯爵はエレナに丁寧に接してくれるし、意外に優しい人。エレナも数少ない会話の機会が楽しみになっていく。
(本編、番外編、完結しました)
乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!
ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。
相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。
結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。
現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう…
その時に前世の記憶を取り戻すのだった…
「悪役令嬢の兄の婚約者って…」
なんとも微妙なポジション。
しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。
婚約者に突き飛ばされて前世を思い出しました
天宮有
恋愛
伯爵令嬢のミレナは、双子の妹キサラより劣っていると思われていた。
婚約者のルドノスも同じ考えのようで、ミレナよりキサラと婚約したくなったらしい。
排除しようとルドノスが突き飛ばした時に、ミレナは前世の記憶を思い出し危機を回避した。
今までミレナが支えていたから、妹の方が優秀と思われている。
前世の記憶を思い出したミレナは、キサラのために何かすることはなかった。
行き遅れ令嬢の婚約者は王子様!?案の定、妹が寄越せと言ってきました。はあ?(゚Д゚)
リオール
恋愛
父の代わりに公爵家の影となって支え続けてるアデラは、恋愛をしてる暇もなかった。その結果、18歳になっても未だ結婚の「け」の字もなく。婚約者さえも居ない日々を送っていた。
そんなある日。参加した夜会にて彼と出会ったのだ。
運命の出会い。初恋。
そんな彼が、実は王子様だと分かって──!?
え、私と婚約!?行き遅れ同士仲良くしようって……えええ、本気ですか!?
──と驚いたけど、なんやかんやで溺愛されてます。
そうして幸せな日々を送ってたら、やって来ましたよ妹が。父親に甘やかされ、好き放題我が儘し放題で生きてきた妹は私に言うのだった。
婚約者を譲れ?可愛い自分の方がお似合いだ?
・・・はああああ!?(゚Д゚)
===========
全37話、執筆済み。
五万字越えてしまったのですが、1話1話は短いので短編としておきます。
最初はギャグ多め。だんだんシリアスです。
18歳で行き遅れ?と思われるかも知れませんが、そういう世界観なので。深く考えないでください(^_^;)
感想欄はオープンにしてますが、多忙につきお返事できません。ご容赦ください<(_ _)>
甘やかされた欲しがり妹は~私の婚約者を奪おうとした妹が思わぬ展開に!
柚屋志宇
恋愛
「お姉様の婚約者ちょうだい!」欲しがり妹ルビーは、ついにサフィールの婚約者を欲しがった。
サフィールはコランダム子爵家の跡継ぎだったが、妹ルビーを溺愛する両親は、婚約者も跡継ぎの座もサフィールから奪いルビーに与えると言い出した。
サフィールは絶望したが、婚約者アルマンディンの助けでこの問題は国王に奏上され、サフィールとルビーの立場は大きく変わる。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
★2025/11/22:HOTランキング1位ありがとうございます。
完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
【完結】女嫌いの公爵様に嫁いだら前妻の幼子と家族になりました
香坂 凛音
恋愛
ここはステイプルドン王国。
エッジ男爵家は領民に寄り添う堅実で温かな一族であり、家族仲も良好でした。長女ジャネットは、貴族学園を優秀な成績で卒業し、妹や弟の面倒も見る、評判のよい令嬢です。
一方、アンドレアス・キーリー公爵は、深紅の髪と瞳を持つ美貌の騎士団長。
火属性の魔法を自在に操り、かつて四万の敵をひとりで蹴散らした伝説の英雄です。
しかし、女性に心を閉ざしており、一度は結婚したものの離婚した過去を持ちます。
そんな彼が、翌年に控える隣国マルケイヒー帝国の皇帝夫妻の公式訪問に備え、「形式だけでいいから再婚せよ」と王に命じられました。
選ばれたのは、令嬢ジャネット。ジャネットは初夜に冷たい言葉を突きつけられます。
「君を妻として愛するつもりはない」
「跡継ぎなら、すでにいる。……だから子供も必要ない」
これは、そんなお飾りの妻として迎えられたジャネットが、前妻の子を真心から愛し、公爵とも次第に心を通わせていく、波乱と愛の物語です。
前妻による陰湿な嫌がらせ、職人養成学校の設立、魔導圧縮バッグの開発など、ジャネットの有能さが光る場面も見どころ。
さらに、伝説の子竜の登場や、聖女を利用した愚王の陰謀など、ファンタジー要素も盛りだくさん。前向きな有能令嬢の恋の物語です。最後には心あたたまるハッピーエンドが待っています。
※こちらの作品は、カクヨム・小説家になろうでは「青空一夏」名義で投稿しております。
アルファポリスでは作風を分けるため、別アカウントを使用しています。
本作は「ほのぼの中心+きつすぎないざまぁ」で構成されています。
スカッとする場面だけでなく、読み終わったあとに幸福感が残る物語です。
ちょっぴり痛快、でも優しい読後感を大切にしています。
※カクヨム恋愛ランキング11位(6/24時点)
全54話、完結保証つき。
毎日4話更新:朝7:00/昼12:00/夕17:00/夜20:00→3回更新に変えました。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる