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思い出の小舟に乗った私とラルフは、波の音を聞きながら、ゆっくりと沖へと進んでいく。
波の音とオールを漕ぐ音が、疲れた体にとても心地いい。なんだか眠くなってきちゃう……って、ダメよ私! 今日は久しぶりのデートなんだから、ちゃんと起きて楽しまなきゃ!
「船に乗るなら、もうちょっとシュッとした服を着た方が良かったかな? このドレス、フリフリが多いから、結構場所を取っちゃってないかな?」
「漕ぐのに支障は出てませんし、問題無いでしょう。さて、漕ぐのはこの辺にしておきましょうか。あまり陸地から離れてしまうと、帰るのが大変ですからね」
丁度陸が見えるぐらいのところで、ラルフは漕ぐのをやめた。
こうして沖から地上を見ると、やっと地上について喜んだあの時のことを思い出す。
「やっぱり夜の湖は冷えるね……ねえラルフ、そこに大きな毛布があるけど、使っていいの?」
「もちろんです。そのために用意したので」
「じゃあ……そっちに行ってもいい?」
「はい、どうぞ」
ラルフは毛布を羽織り、大きく腕を広げて私を迎える体制を取ると、私はその腕の中に笑顔で入った。
あの時は、これなら毛布が一つで足りるとか、くっついてると暖かいなーとか思ってたけど、今は……胸が少しキュッとなって、ドキドキして……でもとても心も体も温かくなっている。
「今思うと、あの時の私ってかなり大胆なことをしてたよね。あーんしたり、抱きついたり、くっついて毛布にくるまったり……そのくせ、自分がしてもらう立場になると、すごく恥ずかしがって……自分のことながら、すごい勝手だなって思うよ」
「良いではありませんか。私はどんなシエル様でも愛しておりますよ」
うん、ラルフならそう言ってくれるだろうなって思ったけどさ、それに甘えてばかりっていうのも良くないって思うんだよね。
「そうだ、忘れないうちに……はい、これ!」
「これは?」
「誕生日のプレゼントだよ!」
「そうでしたか。ありがとうございます、シエル様」
私は一旦ラルフから離れてから、持ってきたプレゼントが入った箱を差し出した。
もう、ラルフってば……冷静を保っているようにしているけど、口角が上がってしまうのを無理やり抑えてるのがバレバレだよ? こんな時くらい、素直に喜べばいいのに。
……そういうところも、可愛いしギャップがあって好きなんだけどね。
「開けてみてもいいですか?」
「うん、もちろん!」
「では……これは、懐中時計? 私の名前が彫られている……」
私が用意したのは、銀の装飾がとても綺麗な懐中時計だ。ラルフが今使っている懐中時計が、結構ボロボロになっていたから、これだ! って思って買ってきたんだ。
「とても綺麗ですし、軽くて持ち運びやすいです。シエル様、ありがとうございます。本当に……ありがとうございます。これは、一生大切にします」
「もう、大げさだよ~。マーチャント家にいた時も、誕生日は毎年あげてたでしょ?」
「それはそうですが、恋人になってから初めてのプレゼントだったので」
なるほど、その気持ちはわかるかも。私も毎年ラルフから誕生日にプレゼントをもらってたけど、 今年の誕生日は恋人になれた日というのもあってか、例年の誕生日よりも嬉しかったし!
「喜んでもらえて良かった~! ユーゴ様に相談した甲斐があったよ!」
「ユーゴ様に?」
「うん。あの人は職人さんだから、その繋がりで腕の良い時計職人がいないか聞きに行ったんだ。それで教えてもらった人に、それを特注で作ってもらったんだ!」
「そうだったんですね。最近お忙しいのに、わざわざありがとうございます」
「これくらい、ラルフにしてもらったことと比べたら全然だよ!」
マーチャント家で出会った……ううん、再会してから今日まで、なにがあっても私の隣にいて、私を守ってくれて……私を愛してくれたラルフへの恩は、プレゼント一つで返せるものじゃない。
ラルフへの恩は、私の人生の全てをかけて返すものだと思っているんだけど、返し切るまえにどんどん恩が積み重なっていっちゃう気がするけどね!
「本当に、あなたは優しい方ですね。やはり、これを用意したのは間違ってなかった」
「え、何の話?」
「実は、私もあなたにプレゼントがあるんです」
「私に? 今日はラルフの誕生日だよね?」
「はい。ですが、あなたの誕生日が付き合い始めた記念日のように、今日を新しい記念日にしたいんです」
そう言うと、ラルフは小さな箱を取り出して私の前に差し出して開けると、その中に入っていた物を、私の左手の薬指にはめた。
「え、うそっ……ラルフ、これって!」
「ご家族のことに決着がつきましたし、お付き合いを始めてからそれなりに時間が経ったので、頃合いかと思いまして」
「も、もう……指輪は一緒に見に行こうって言ったのに……」
「勿論それは覚えておりましたが、前々からサプライズにするつもりでして。こほん……シエル様、私と結婚して、世界一幸せな家庭を一緒に作ってください」
待ってよ、あまりにもサプライズすぎるって! 嬉しくて涙が止まらない……せっかくもらった指輪をもっと見たいのに、涙で前が全然見えないよ!
「……もっと格好のつく言葉を言いたかったのですが、緊張して言葉が出てきませんでした。月並みなプロポーズで申し訳ない」
「そんなことはないよ。ありがとう、ラルフ。私……幸せだよ。私は体力と根性と、あとは食べる量くらいしか取り柄がないけど……って、これは取り柄と言って良いのかな? とにかく、こんな私でよければ、末永くよろしくお願いします!」
私はラルフに強く抱きつきながら、幸せにあふれたキスを交わした。
これが初めてのキスじゃないのに、初めての時のようにドキドキしている。でも、初めての時以上に幸せで、心身共に満たされていくのを感じた。
「結婚するってなると、色々と忙しくなるね。お義母様とナディア様……あ、お義姉様って呼んだ方が良いのかな? 二人と使用人に報告して、マーヴィン様とダニエル様にも報告して……あ、式はどうしよう?」
「ご安心ください。母上と姉上はプロポーズのことをご存じですし、既に式場の予約も、招待したい方達に招待状を送るのも済ませております。ああ、それとユーゴ様にウェディングドレスの発注もしております」
「い、いつの間に……!?」
私の知らないところで、そんなに進んでいたなんて思ってもなかったよ……仮に私が断ってたら、どうするつもりだったのかな? まあ、断るなんて絶対に無いけどさ!
「ねえラルフ、私にも出来ることは無いかな?」
「そうですね、私の隣で幸せに笑ってくれれば、それでいいですよ」
「そ、そういうのじゃなくて! 色々やってもらってばかりだから、私も何かしたいなって!」
「なるほど、シエル様は優しいですね。では……」
十秒ほど考え込んだラルフは、私にニコッと笑ってみせた。その笑顔は、夜空のお星様が束になっても敵わないくらい、優しく輝いていた。
「色々と動いて疲れてしまったので、その疲れを癒していただけないでしょうか?」
「それはもちろん構わないけど、どうすればいい? 肩とか揉む?」
「いえ、今日はこうして一緒にのんびり過ごせば、疲れなんてどこかに行ってしまうはずです」
「そんなことでいいの?」
「そんなことが、私にとって至福の一時なのです」
「ラルフがそう言うなら」
私はあの時のように、ラルフの胸の中で背中を預けて夜空を見上げる。そんな私のことを、ラルフが背中から抱きしめてくれた。
自由を求めて家を飛び出した私が、こんな素敵な旦那様と、素敵な光景を眺められる日が来るなんて、思ってもなかったよ。
ラルフ、私は今……とても自由で、とても楽しくて、とても……幸せだよ! これからも沢山愛してね! もちろん私も沢山愛するから!
「ラルフ、世界で一番、あなたを愛してるよ!」
私は満面の笑みでそう伝えてから、ラルフともう一度キスを交わしたのだった――
波の音とオールを漕ぐ音が、疲れた体にとても心地いい。なんだか眠くなってきちゃう……って、ダメよ私! 今日は久しぶりのデートなんだから、ちゃんと起きて楽しまなきゃ!
「船に乗るなら、もうちょっとシュッとした服を着た方が良かったかな? このドレス、フリフリが多いから、結構場所を取っちゃってないかな?」
「漕ぐのに支障は出てませんし、問題無いでしょう。さて、漕ぐのはこの辺にしておきましょうか。あまり陸地から離れてしまうと、帰るのが大変ですからね」
丁度陸が見えるぐらいのところで、ラルフは漕ぐのをやめた。
こうして沖から地上を見ると、やっと地上について喜んだあの時のことを思い出す。
「やっぱり夜の湖は冷えるね……ねえラルフ、そこに大きな毛布があるけど、使っていいの?」
「もちろんです。そのために用意したので」
「じゃあ……そっちに行ってもいい?」
「はい、どうぞ」
ラルフは毛布を羽織り、大きく腕を広げて私を迎える体制を取ると、私はその腕の中に笑顔で入った。
あの時は、これなら毛布が一つで足りるとか、くっついてると暖かいなーとか思ってたけど、今は……胸が少しキュッとなって、ドキドキして……でもとても心も体も温かくなっている。
「今思うと、あの時の私ってかなり大胆なことをしてたよね。あーんしたり、抱きついたり、くっついて毛布にくるまったり……そのくせ、自分がしてもらう立場になると、すごく恥ずかしがって……自分のことながら、すごい勝手だなって思うよ」
「良いではありませんか。私はどんなシエル様でも愛しておりますよ」
うん、ラルフならそう言ってくれるだろうなって思ったけどさ、それに甘えてばかりっていうのも良くないって思うんだよね。
「そうだ、忘れないうちに……はい、これ!」
「これは?」
「誕生日のプレゼントだよ!」
「そうでしたか。ありがとうございます、シエル様」
私は一旦ラルフから離れてから、持ってきたプレゼントが入った箱を差し出した。
もう、ラルフってば……冷静を保っているようにしているけど、口角が上がってしまうのを無理やり抑えてるのがバレバレだよ? こんな時くらい、素直に喜べばいいのに。
……そういうところも、可愛いしギャップがあって好きなんだけどね。
「開けてみてもいいですか?」
「うん、もちろん!」
「では……これは、懐中時計? 私の名前が彫られている……」
私が用意したのは、銀の装飾がとても綺麗な懐中時計だ。ラルフが今使っている懐中時計が、結構ボロボロになっていたから、これだ! って思って買ってきたんだ。
「とても綺麗ですし、軽くて持ち運びやすいです。シエル様、ありがとうございます。本当に……ありがとうございます。これは、一生大切にします」
「もう、大げさだよ~。マーチャント家にいた時も、誕生日は毎年あげてたでしょ?」
「それはそうですが、恋人になってから初めてのプレゼントだったので」
なるほど、その気持ちはわかるかも。私も毎年ラルフから誕生日にプレゼントをもらってたけど、 今年の誕生日は恋人になれた日というのもあってか、例年の誕生日よりも嬉しかったし!
「喜んでもらえて良かった~! ユーゴ様に相談した甲斐があったよ!」
「ユーゴ様に?」
「うん。あの人は職人さんだから、その繋がりで腕の良い時計職人がいないか聞きに行ったんだ。それで教えてもらった人に、それを特注で作ってもらったんだ!」
「そうだったんですね。最近お忙しいのに、わざわざありがとうございます」
「これくらい、ラルフにしてもらったことと比べたら全然だよ!」
マーチャント家で出会った……ううん、再会してから今日まで、なにがあっても私の隣にいて、私を守ってくれて……私を愛してくれたラルフへの恩は、プレゼント一つで返せるものじゃない。
ラルフへの恩は、私の人生の全てをかけて返すものだと思っているんだけど、返し切るまえにどんどん恩が積み重なっていっちゃう気がするけどね!
「本当に、あなたは優しい方ですね。やはり、これを用意したのは間違ってなかった」
「え、何の話?」
「実は、私もあなたにプレゼントがあるんです」
「私に? 今日はラルフの誕生日だよね?」
「はい。ですが、あなたの誕生日が付き合い始めた記念日のように、今日を新しい記念日にしたいんです」
そう言うと、ラルフは小さな箱を取り出して私の前に差し出して開けると、その中に入っていた物を、私の左手の薬指にはめた。
「え、うそっ……ラルフ、これって!」
「ご家族のことに決着がつきましたし、お付き合いを始めてからそれなりに時間が経ったので、頃合いかと思いまして」
「も、もう……指輪は一緒に見に行こうって言ったのに……」
「勿論それは覚えておりましたが、前々からサプライズにするつもりでして。こほん……シエル様、私と結婚して、世界一幸せな家庭を一緒に作ってください」
待ってよ、あまりにもサプライズすぎるって! 嬉しくて涙が止まらない……せっかくもらった指輪をもっと見たいのに、涙で前が全然見えないよ!
「……もっと格好のつく言葉を言いたかったのですが、緊張して言葉が出てきませんでした。月並みなプロポーズで申し訳ない」
「そんなことはないよ。ありがとう、ラルフ。私……幸せだよ。私は体力と根性と、あとは食べる量くらいしか取り柄がないけど……って、これは取り柄と言って良いのかな? とにかく、こんな私でよければ、末永くよろしくお願いします!」
私はラルフに強く抱きつきながら、幸せにあふれたキスを交わした。
これが初めてのキスじゃないのに、初めての時のようにドキドキしている。でも、初めての時以上に幸せで、心身共に満たされていくのを感じた。
「結婚するってなると、色々と忙しくなるね。お義母様とナディア様……あ、お義姉様って呼んだ方が良いのかな? 二人と使用人に報告して、マーヴィン様とダニエル様にも報告して……あ、式はどうしよう?」
「ご安心ください。母上と姉上はプロポーズのことをご存じですし、既に式場の予約も、招待したい方達に招待状を送るのも済ませております。ああ、それとユーゴ様にウェディングドレスの発注もしております」
「い、いつの間に……!?」
私の知らないところで、そんなに進んでいたなんて思ってもなかったよ……仮に私が断ってたら、どうするつもりだったのかな? まあ、断るなんて絶対に無いけどさ!
「ねえラルフ、私にも出来ることは無いかな?」
「そうですね、私の隣で幸せに笑ってくれれば、それでいいですよ」
「そ、そういうのじゃなくて! 色々やってもらってばかりだから、私も何かしたいなって!」
「なるほど、シエル様は優しいですね。では……」
十秒ほど考え込んだラルフは、私にニコッと笑ってみせた。その笑顔は、夜空のお星様が束になっても敵わないくらい、優しく輝いていた。
「色々と動いて疲れてしまったので、その疲れを癒していただけないでしょうか?」
「それはもちろん構わないけど、どうすればいい? 肩とか揉む?」
「いえ、今日はこうして一緒にのんびり過ごせば、疲れなんてどこかに行ってしまうはずです」
「そんなことでいいの?」
「そんなことが、私にとって至福の一時なのです」
「ラルフがそう言うなら」
私はあの時のように、ラルフの胸の中で背中を預けて夜空を見上げる。そんな私のことを、ラルフが背中から抱きしめてくれた。
自由を求めて家を飛び出した私が、こんな素敵な旦那様と、素敵な光景を眺められる日が来るなんて、思ってもなかったよ。
ラルフ、私は今……とても自由で、とても楽しくて、とても……幸せだよ! これからも沢山愛してね! もちろん私も沢山愛するから!
「ラルフ、世界で一番、あなたを愛してるよ!」
私は満面の笑みでそう伝えてから、ラルフともう一度キスを交わしたのだった――
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