嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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厳しい処罰を〜王弟殿下視点〜

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 ダニエルに付けていた監視の者から、ダニエルを見失ったと連絡が来た。

 兄上や義姉上はなんだかんだ言いながら、ダニエルに甘い。

 まぁ唯一の嫡子で、義姉上がダニエル以降に子を授かれなかったのだから、気持ちは分からないでもない。

 息子ルイスがもう少ししっかりしていれば、抑止になっただろうにアレも従兄に強く言えないときた。

 ダニエルたちがリビエラ嬢にこだわる気持ちは分かる。

 彼女は本人の資質も優秀さも、文句なしだ。

 少々、身分にこだわりすぎるところがあったが、まぁ婚約者が身分の高い令嬢に乗り換えたのだから無理もない。

 彼女が望んでくれたなら、ルイスの婚約者にしたかったというのが本音だ。

 まぁ、頼りないルイスでは公爵家を切り盛りできないだろう。

 相手、しかも下位貴族の妻にするには、リビエラ嬢はもったいない。

 ルイスがどちらを選ぶか分からないが、アイツにはしっかりとしたご令嬢を婚約者にしなくてはならないだろう。

 まさかエレメンタル帝国まで、リビエラ嬢を追って行くとは。

 しかも、エレメンタル帝国の皇帝陛下に気に入られている令息と婚約したというリビエラ嬢を攫おうとした?

 自分の甥が、そこまで愚かだったとは気付かなかった。

 前回のことで、リビエラ伯爵家からも苦情が来ている。

 今回、エレメンタル帝国への対応もある。

 おそらくダニエルは、処刑するしかないだろう。

 覚悟を決めて、すぐにエレメンタル帝国に出向いた。

「本当に申し訳ない!どんな償いでもする」

 誠心誠意、頭を下げた。
非はこちらにあるのだ。ダニエルの処刑や、エレメンタル帝国の属国になれと言われても飲むしかない。

 兄上たちは悲壮な表情だったが、ダニエルはそれだけのことをしたのだから仕方ない。

「公爵閣下、お久しぶりでございます」

「リビエラ嬢・・・顔つきが変わったな。いや、それよりも我が国の王太子が本当に申し訳なかった。本来なら国王が謝罪に来るべきなのだが、王太子がいない今、国を空けるわけにいかない。だが、謝罪に関する権限は預かって来ている。何でも言って欲しい」

「では、ひとつだけ。処刑はしないで下さい。私は別に王太子殿下に死んで欲しいなどとは考えていません。殿下が幽閉されて改心するとは思いませんが、それでも可能なら幽閉を望みます」

 そんな甘い処罰でいいのか?
いや、あれだけ執着している婚約者と離れ離れになれば、ダニエルはすぐにおかしくなるだろう。

「あ、忘れていましたが、ルージュ様もご一緒に幽閉を望みます。同じ部屋でかまいませんよ」

 どういうことだ?

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