悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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対策準備発兄の逆鱗行き

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 私の同行は許されませんでしたが、お兄様のあの男たちに対する対応は熾烈だったとカレン様からお聞きしました。

 幼い頃からずっとお兄様と共にあった、ロインとリカルドとエラルドが驚くほどの。

 男たちが口を割るまで、手足の指の爪をひとつずつ剥がし、指を折り、細く鋭い針のような刃物を刺し、ありとあらゆる拷問と呼べる対応を指示されたそうです。

 黒幕と思わしき人物に。

 絶対に殺してはならないと、殺せばその罪を負わせると言って。

 黒幕と思わしき人物は、慌てたことでしょうね。

 本来なら、拷問にかこつけて殺してしまえば自分のことがバレることはありません。

 ですが、死なせてしまうと自分が殺されてしまいまうかもしれません。

 それどころか、同じように拷問を受けることになるかも。

 ジェラールお兄様は、誰が黒幕か検討が付いているのでしょうね。

 その上で、絶対に逃がさないという意思を感じますわ。

 お兄様が私の同行を許さなかったのは、その拷問を見せないため。

 確かに、六歳の子供の教育には良くないと思います。

 ただ・・・ヴァイオレットは公爵令嬢として育ち、王太子妃教育を受けていました。

 高位貴族や王族の世界は、綺麗なものばかりではありません。

 見て気持ちのいいものではありませんが、それをしているからといってお兄様に嫌悪感を抱いたりしませんわ。

「ローズ様!エセル!大丈夫ですかっ!」

「カレン様」

 お兄様が居住区を出て一時間ほど経ったあとに、カレン様がやって来られました。

「ローズ様が魔法で男たちを拘束されたと、陛下からお聞きしました。本当ですか?」

「エセルを・・・エセルを傷付けたのです。エセルを助けたくて、でも私が捕まるようなことになれば、お兄様に危害が及ぶことになります。だから、お兄様に教わったようにやってみたんです」

「一度聞いただけでしょうに。ローズ様、素晴らしいですわ!」

 ごめんなさい、カレン様。
ヴァイオレットとしての記憶がありますから、ちょっと不正をした気分ですわ。

「それで、カレン様。あの男たちは?黒幕は誰だったのですか?あの男たちは、ローズ姫様を捕らえて、陛下に害を成すつもりでした」

「エセル、落ち着いて。大丈夫よ。陛下はお見通しだから」

 カレン様は、エセルのその両手を握って落ち着かせます。

 そして、話し始めました。

「あとで陛下がお話されるだろうから、私から全てを話すことは控えるわね。だけど、安心して?黒幕も、実行犯も、全て捕らえたわ。ローズ様の光魔法のことは漏れていない。陛下のお怒りが凄まじくてね・・・」


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