悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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兄の逆鱗発黒幕への対応行き

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 今件の黒幕は、ジルベールお兄様の妃にと自分の娘を何度も推薦していたもののお兄様に全く相手にされず、しかも越権行為を行った罪で魔王城の執務管理者の地位から外された男だそうです。

 人間世界でいうところの侯爵くらいの地位だとか。

 ちなみに、魔国サフィラスには人間世界のような貴族制度はないそうですが、魔王閣下を頂点にしたピラミッド型の身分制度はあるそうです。

 ただ、能力のある者がより頂点に近く、実力世界のようです。

 私をさらってお兄様を害しようなど姑息な手段ですが、それもまた能力のひとつ。

 それで害されれば、お兄様が魔王に相応しくなかったという結論になるのだそうです。

 私に拘束された男たちは、拷問の末で黒幕の名前を吐いたそうです。

 当然ですよね。

 殺されないことは理解っていても、痛い思いをすることに変わりはありませんもの。

 そして黒幕の方も、逃げきれないと理解っていたのでしょう。

 ただ、さすが高位の地位にいるだけはあります。

 一対一、戦いをもっての決着を望まれたのだそうです。

 

 その黒幕の方は、お兄様を害しようとしたことは認めず、ただ血縁というだけで守られている私の存在が不満だったと言ったのだそうです。

 実力が全ての、魔族の世界。

 その魔族の姫だというのなら、それを力で示せということらしいです。

 いくら私か六歳だとしても、それを免罪符にするのはことのようです。

 お兄様は納得いかなかったようですが、リカルドとエラルドが、本人つまり私の意思を問うと言って、その場を一旦治めたのだそうです。

 で現在、私にその話をされているわけです。

私がお相手いたします」

「危険だ」

「百戦錬磨の大人の方に、戦略では敵わないかもしれません。ですから、最初から力押しで叩き潰します」

 魔法の使い方はヴァイオレットの記憶がありますから問題ないとしても、ヴァイオレットは風魔法しか使えませんでしたし、戦いの経験もありません。

 ですが、ローズにはお兄様が認める魔力量がありますし、全魔法が使えます。

 油断するつもりはありませんが、エセルを傷付け、お兄様を害しようと考えた相手を許すつもりはありません。

 人を傷つけようとしたのだもの。それ相応の報いを受けるのは、当然ですよね?

 私が、ウッド様やフローラ様、王家の皆様やナーシサス公爵家の皆んなに会いたいと思わないのも、ヴァイオレットが彼らを許してないからだと思います。
 



 
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