悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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本望発対策準備行き

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「ローズをさらうだと!」

 お兄様の怒りは凄まじいものでした。

 すぐに、ロインにリカルドとエラルドを呼び、結界のすぐ外の男と、離れた場所にいる五人の男たちを拘束の上で広間に連れて行くように伝えました。

 あら?牢に入れるのではないのですか?

「エセル、ローズの光魔法を知られるわけにはいかない。しばらくは居住区から出るな。カレンを代理だと王宮の者には伝えるし、カレンには当分居住区にて生活するように伝える」

「カレン様に・・・分かりました。ご迷惑をおかけします」

「カレンには、本人の望む報酬を与えるようにする。エセル、ローズを守ってくれて感謝する」

「当然のことをしたまでです。ローズ姫様は、私にとっても大切なお方ですから」

 どうやら、カレン様をエセルの代理だと周囲に思わせるみたいです。

 実行犯の口から、エセルの怪我が知られたら、元気に私の世話をしているのがおかしいと気付かれてしまいますものね。

 ひと月くらい居住区から出なければ、私の光魔法のことがバレることはないでしょう。

 お兄様は、彼らをどうなさるおつもりなのかしら。

「お兄様。牢に入れるのではありませんの?」

「ローズを害しようとした者たちだ。黒幕を吐くとは限らないが、拷問する。手引きした者がいるかもしれないからな、王宮にいる他の者たちの前でやる必要がある」

「・・・お兄様にお任せします。ですが、あの者たちは私を餌にお兄様を害しようと策謀していたようです。気をつけてくださいね」

 彼らからすれば、溺愛している私を捕らえることができれば、お兄様を害しやすいと考えたのでしょう。

 私は現在、居住区から出ることはなく他の王宮にいる魔族とも接触しません。

 ですから、私の魔力があれほどとは知らなくても無理ありません。

「ああ、大丈夫だ。絶対にアイツらはただではおかない」

「・・・そうですね。エセルの痛みの十倍は与えてあげてください」

 私が行くのがもう少し遅かったら、死んでいたかもしれません。

 私を誘き寄せるためだったみたいなので死なせては意味がありませんが、エセルの怪我は重傷でした。

 もしものことがあったとしても、おかしくないほどの。

「分かっている。エセル、ローズのことを頼む」

「かしこまりました。この命に代えましても」

「結界の外に護衛を配置するが、少し待て。精査してからになる」

「はい」

 幸いにも私の魔法は強力のようですから、敵が現れても引けは取らないと思います。

 ですが、今回のように誰かを人質に取られれば、私も、お兄様も、思うように動けない可能性があります。

 対策は必要でしょう。

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