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15歳
94ページ:精霊王に恋をした
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「これ、私がつけちゃダメなやつだった?」
そう聞かれて「ええ。それは○○に渡そうと思ってたんです」と答えられる者は、なかなかの勇者だと思う。
実際、別の者に渡そうと思っていたとしても「いや。そんなことはないよ」と答えてしまうだろう。
よっぽど、嫌な相手以外は。
だから、ノワールが『そんなことはありません』と答えたからといって、この指輪を私に贈るために作ったとは自惚れていない。
「とりあえず、魔族を倒そう」
魔族を倒すために、精霊の国に来たのだ。指輪にこだわって、本末転倒してはいけない。
『マスター』
「セイクレッド、アポステリオリ。お待たせ。私が代わるわ」
『なぁに?このつるぺたの子供は?』
ハーピーみたいな魔族が、私を見て嘲笑うような言った。
誰がつるぺただ。
これでも15歳として、それなりに標準くらいには成長して・・・
「見た目が下品な人は、言うことも下品ですね。そんなに大きかったら・・・そのうち垂れるんですよ」
『誰が下品よ!!それに、私の胸は垂れたりしないわよ!つるぺたの僻みって嫌ね』
「いいえ、垂れます!重力というものには抗えないんです。ああ。その品のない、場末の娼婦以下な格好も、垂れたお胸では着れなくなりますねぇ」
『殺すッ!!』
私と、ハーピー魔族との底辺な言い争いの間、精霊王たちも山羊魔族も竜魔族も、なんか唖然とした感じで、固まっていた。
ん?
何故に、セイクレッドたちまで固まってるの?
『誰が誰を殺すと?それから、私の大切な妻を侮辱しましたか?これほどまでに愛らしく美しい彼女を、その下品なものを見せびらかすような品のない貴女が?』
後ろから、ノワールの低くて心地よい声が聞こえて、私を絡めとるように抱きしめてきた。
出会ってから5年。
ノワールに、というか精霊王の誰にもこんなことされたことない。
いつも彼らは私の前で傅くばかりで、こんな風に、まるで恋人にするような態度なんて・・・
そこまで考えて。
ポン!と音を立てて、顔が赤くなる気がした。
精霊の国を守るために、ノワールが誰かのために作った番の指輪を勝手にはめた。
ノワールには申し訳ないけど、今回のことは国を守るためだから、どうしても嫌なら神様に頼んででも、指輪を壊してもらうからって。
でも、本当は。
この指輪が。漆黒の、薬指で輝くこの指輪が、私のために作られた物だったら良いって思ってた。
もし、誰かと結婚するなら、それがノワールだったら良いなって。
私は。
精霊王に恋をした。
そう聞かれて「ええ。それは○○に渡そうと思ってたんです」と答えられる者は、なかなかの勇者だと思う。
実際、別の者に渡そうと思っていたとしても「いや。そんなことはないよ」と答えてしまうだろう。
よっぽど、嫌な相手以外は。
だから、ノワールが『そんなことはありません』と答えたからといって、この指輪を私に贈るために作ったとは自惚れていない。
「とりあえず、魔族を倒そう」
魔族を倒すために、精霊の国に来たのだ。指輪にこだわって、本末転倒してはいけない。
『マスター』
「セイクレッド、アポステリオリ。お待たせ。私が代わるわ」
『なぁに?このつるぺたの子供は?』
ハーピーみたいな魔族が、私を見て嘲笑うような言った。
誰がつるぺただ。
これでも15歳として、それなりに標準くらいには成長して・・・
「見た目が下品な人は、言うことも下品ですね。そんなに大きかったら・・・そのうち垂れるんですよ」
『誰が下品よ!!それに、私の胸は垂れたりしないわよ!つるぺたの僻みって嫌ね』
「いいえ、垂れます!重力というものには抗えないんです。ああ。その品のない、場末の娼婦以下な格好も、垂れたお胸では着れなくなりますねぇ」
『殺すッ!!』
私と、ハーピー魔族との底辺な言い争いの間、精霊王たちも山羊魔族も竜魔族も、なんか唖然とした感じで、固まっていた。
ん?
何故に、セイクレッドたちまで固まってるの?
『誰が誰を殺すと?それから、私の大切な妻を侮辱しましたか?これほどまでに愛らしく美しい彼女を、その下品なものを見せびらかすような品のない貴女が?』
後ろから、ノワールの低くて心地よい声が聞こえて、私を絡めとるように抱きしめてきた。
出会ってから5年。
ノワールに、というか精霊王の誰にもこんなことされたことない。
いつも彼らは私の前で傅くばかりで、こんな風に、まるで恋人にするような態度なんて・・・
そこまで考えて。
ポン!と音を立てて、顔が赤くなる気がした。
精霊の国を守るために、ノワールが誰かのために作った番の指輪を勝手にはめた。
ノワールには申し訳ないけど、今回のことは国を守るためだから、どうしても嫌なら神様に頼んででも、指輪を壊してもらうからって。
でも、本当は。
この指輪が。漆黒の、薬指で輝くこの指輪が、私のために作られた物だったら良いって思ってた。
もし、誰かと結婚するなら、それがノワールだったら良いなって。
私は。
精霊王に恋をした。
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