はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第二十二話

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 第一王子殿下の言葉に、お父様は不敵に微笑まれます。

 そういえば、ずっと第一王子殿下のみがお話されていて、第二王子殿下はお静かですわね。

 チラリと様子を見ると、第二王子殿下は固まっておられました。

「第二王子殿下・・・?」

「・・・ハッ!すっ、すまない!ドロシーが甘やかされていたのは理解していたのだが、まさか父上が兄上の立太子を認めないのに理由があるとまでは考えなかった。も、もしかして父上たちは・・・」

「僕の予想だが、ドロシーに婿を取り女王にしようと考えているのだろう」

 その予想は、お父様たちの予想と同じです。

 王家の教育を受けていながらCクラスに入るような方が王位についたら・・・

 いえ、それ以前に王太女となった時を考えるとゾッとしますわ。

 マナーも何も不完全なのです。
他国の王族や高位貴族の方々に、不敬な発言をすることが目に見えて分かります。

 他国語が話せるかどうかも・・・
多分話せませんわね。

 話せなければ通じないわけではありません。

 相手は、我が国の言葉を理解できるのですから。

 それに王族や高位貴族の方々は、見目麗しい方が多いです。

 婚約者がいたり、お妃様がいる方に擦り寄るような真似をする我が国の王族・・・

 国際問題になりますわ。

 現在ドロシー王女殿下は、他国への外交がありません。

 我が国で行われる大きな式典に参加はされますが、発言や他国の方々との交流はありませんでしたから、問題は起きませんでしたが・・・

 学園を卒業すれば、外交も発生します。

 は、卒業すればクシュリナ王国に嫁ぐ予定ですが。

 もし嫁いだとしても「クレメンタイン王国から嫁いで来た王女だ」なんて言われますわよね。

 我が国の第一王子殿下と第二王子殿下がどれだけ優秀だとしても、ドロシー王女殿下の言動で全てが台無しになりそうです。

「まさ・・・か、あんなのが王太子になったら、国が滅びますよ」

「・・・、カリスタ伯爵たちや叔父上が動いておられるのだろう。父上たちはんだ。ドロシーの願い通りに婚約の打診をし、他国を騙した上で婚約を結ばせたことまではギリギリ許してもらえた。本来ならその時点で国際問題だ。カリスタ伯爵家を手に入れるためにブレンディ侯爵家を使い、婚約を結ばせたことも自国のことだ。まだどうにかなった。だが、無理矢理奪った婚約者がいながら、その婚約者の想い人であるカリスタ嬢の婚約者に擦り寄る?馬鹿にするにも程がある!」

 あら?言葉にすれば酷いですわね。
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