婚約者から婚約破棄されたら、王弟殿下に捕まった件

みおな

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王妃様とお茶する件

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「・・・ということがありまして」

 先ほど王太子殿下に絡まれて、時間に遅れた件を王妃様にしっかりと伝えた。

 え?
だって子供の教育は親の義務でしょ?

 仮にも王太子殿下、つまりは次期国王陛下なわけで、今のうちにちゃんとダメな事はダメって理解させとかないと。

 私だっていつまでも、元婚約者に好かれてるとか思われたくないし。

 王太子殿下の真実の愛の相手に恨まれたくもないし。

 私の言葉に、王妃様は本当に申し訳なさそうなお顔をされた。

「ごめんなさいね?ルチルちゃん・・・私がこう呼ぶのもやめた方がいいかしら?」

「いえ。他の方がいらっしゃらなければ、どうかこのままお呼びください」

 私、王妃様のことは好きなのよね。

 それにお母様と仲良しなのよね、王妃様。

 さすがにちゃん付けはどうかと思うけど、呼び捨てで呼ぶのもって以前言ってたし、他の人がいない時だけだしね。

 その点でも、王太子殿下って配慮が足りないというかなんというか。

 自分の真実の愛の相手に悪いとか思わないのかしら。

 お相手の身分までは知らないけど、元婚約者の公爵令嬢って、お相手にはプレッシャーだと思うのよね。

「本当にランスロットは、ルチルちゃんよりがいいなんて。育て方を間違ったのね」

「あんなの、ですか?」

「ああ、ルチルちゃんは知らないのね?ランスロットの、真実の愛とかいう戯言の相手よ」

 戯言、ね。
確かに政略結婚が当たり前の貴族の結婚で、恋愛感情を押し出すのは正しいこととは言えないけど。

 でも、本当に心から愛する人が隣にいるならば、どんな苦難も乗り越えられるんじゃないかしら?

 どういうご令嬢か知らないけど、王太子殿下はそのご令嬢のことを好きなのよね。

 なら、もっと気を遣ってあげるべきだと思うわ。

 そして王妃様、さすがに息子の恋の相手を戯言の相手と言うのはかわいそうすぎるわ。

「え、と、その・・・王妃様は反対なのですか?」

「ルチルちゃんを私たちが選んだということを除いても、あり得ないわね。あの子の真実の愛の相手って男爵令嬢なのよ。別に下位の貴族が悪いというわけじゃないけど、王太子妃になるには後ろ盾も教養もありとあらゆるものが足りないわ」

 男爵令嬢・・・
いえ、真実の愛の相手だから身分を選択できるわけじゃないけど・・・

 王妃様が教養も足りないというくらいだから、優秀な令嬢というわけじゃないのよね。

 我が国は婚姻後一年待てば、愛妾を迎え入れることができる。

 愛妾じゃ駄目だったの?殿下!

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